音楽を構成する各音は、思いつくままに、自由に選べるわけではありません。音階や和声、前後の音との関係などによって、制限されます。「同じ音が続きすぎない」「音が飛びすぎない」などは、もっとも単純なルールです。「繰り替えしと変化を適度に含んでいる」ことが基本的な条件なのです。 |
たとえば、順次進行ばかりで、あまりにも緩やかに流れるメロディでは、違和感はないものの退屈なものになってしまいます。次に来る音が、予測できてしまうからです。やはり、聴き手の興味を引くためには、3度、4度、5度で跳躍する音を混ぜるなど、適度に変化させることが必要になります。このように考えていくと、良いメロディの条件は、「予測される音」と「意外な音」のバランスが良く取られているということになります。順次進行する音や、跳躍する音がバランスよく含まれていなければ、心地よいメロディにならないのです。 |
音楽では、モーツアルトの曲は、「1/fのゆらぎ」の特性を備えていると言われています。「1/fのゆらぎ」の音楽を聞くと、脳がリラックスしている状態のα波を出すと言われています。 |