研究テーマ->音楽とロボット->オリジナル制作のロボット->太鼓演奏ロボット〜こさん君->CNCによるアクリル 切削
  ここでは、ドラムや太鼓などの打楽器を演奏する二足歩行ロボット、こさん君の制作について紹介します。  
 
アクリル素材
市販のアクリルには、硬度が書かれているものやハードコーティング的なことが書かれているものがあります。硬いものは、切削時に溶けにくいです。また、ダイキャストやパラグラスなどの表示があるものは溶けにくいです。
コーナンなどのホームセンターでオレンジやブルーなど色のついたアクリル板を売っています。2010年ごろまでは、5mm厚のものも売っていましたが、徐々になくなり、次に3mmものも姿を消し、2016年現在では、2mm以下のものしか売っていません。透明なものは厚いものも売っていますが、切削すると熔けます。オレンジやブルーのものは切削中に熔けませんが、オパールや透明のものは熔けるので注意が必要です。
アクリ屋などのWebサイトだと品揃えが豊富で、値段もホームセンターと変わらないか、少し安い気がしますが、3〜5日かかるのと、送料が必要です。1枚だけとか買うと、高くつきます。
アクリ屋では、ダイキャスト板と押出板の2種類を売っています。ダイキャスト板は少し高くて熔けにくい素材です。蛍光などは押出板にしかない色もあります。
ダイキャスト板は、ホームセンターの熔けない素材よりもまだ硬く、削りかすもガラスの粉のようなものが出ます。ちなみに、ホームセンターの熔けないほうの素材の削りかすは、よれた木くずのような感じです。
 
切削
3mm〜5mmの厚さのものを使用することが多いため、スピンドルも長いものが必要になります。
素材により切削中にアクリルがとけてスピンドルの周囲に付着することがあります。
下記の対処が考えられます。
(1)溶けない素材を使用する
(2)付着したものを取り除きながら切削する (手間が大きいです)
(3)切削オイルを使用する (多少、緩和されますが、熔けたものがひっついて板が汚れることがあります。)

色により、熔ける素材の代替品が見つからないことがあります。その場合は、(2)の方法しかないです。
ちなみに、切削を浅く、スピードを遅くしても、熔けることには変わりなく、付着したものを繰り返しとりながら切削するのであれば、思い切って深く速く切削したほうが手間が少ないような気もします。

アクリ屋では、図面を送ると切削してくれるサービスがありますが、素材や形に条件があったと思います。