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メディアアートで使用されるプログラミング・ツールについて紹介します。  
ツールの種類
センサーからの入力を受け取ったり、サーボーモータを制御するコントロールボードへの指示を出したりするためには、パソコンやマイコンボードにそのためのプログラムを用意する必要があります。
パソコンでプログラムを作るためのツールには様々なものがあります。ここでは、特にメディアアートのプログラムを作成するのに使用されるプログラミング・ツールを紹介します。
マルチメディア系のオーサリングツール
画像、動画、音楽などをツール内にとりこみ、それをスクリプト等のプログラムで処理し、インタラクティブなプログラムを作ることができるツールをオーサリング・ツールと呼びます。代表的なものは、Adobe社(もともとはmacromedia社)のFLASHです。また、同様の機能をもち、操作体系も似ているAdobe社のDirectorも有名です。下の画像は、FLASHの画面です。

FLASH

サウンド・動画のプログラミング・ツール、VJソフト
MAX/MSPやPureDataは、サウンド系の作品を作るのに向いているプログラミングツールです。また、MAX/MSPは、Jitterと呼ばれる機能と組み合わせると動画も扱うことができます。下の画像は、MAX/MSPの画面です。

TOUCHなどのVJ用ツールの中にはスクリプトを記述して、プログラムを作れるようになっているものがあります。

制御系のプログラミング・ツール
C言語や、C++言語は、PC内部のハードウェアやシリアルポート、パラレルポート等を通じてPC外部のハードウェアを制御するのに使用されます。細かなことができる半面、プログラミングを行うのにそれなりの知識が必要とされます。Windowsでは、VC++(C++言語での開発ツール)を使用するのが一般的です。
Windowsでは、VB(Basic言語)等でも同様のことが可能ですが、処理速度や、自由度の点から、VC++のほうが有利なことが多いです。下の画像は、VC++
の画面です。また、JavaでもC++と同様のことが行えますが、Javaはネットワーク系のプログラミングで使用されることが多いです。

ネットワーク系のプログラミング・ツール
PC側からネットワークにアクセスするプログラムを作成する場合、VC++、VB、Javaなどが使用できます。
サーバー側にプログラムを置く場合は、Perl、PHP、Java、ASPなどが使用されます。
また、ブログなどの文書や画像、サウンドを組み合わせて扱うようなものの場合、Flashでもネットワーク系のプログラムを作成することができます。