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メディアアートの作品制作にはセンサーやモーターなど、ロボットの技術に関連することが多くあります。また、明和電機の「歌うロボット」のように、ロボットそのものが作品になっている場合もあります。 ここでは、メディアアートとロボットについて考えます。  
音楽を演奏するロボット
音楽を演奏するロボットというのもあります。早稲田で作っていたWABOTというのは、エレクトーンの演奏が出来たみたいです。あと、明和電機の「歌うロボット」も、音楽を演奏(?)するロボットですね。
たしか、2003年だったと思いますが、神戸のジーベックホールで、音楽を演奏するロボットの展示がありました。ロボットと言ってもアームの部分だけで、打楽器を演奏するものだったのですが、生の演奏はやっぱり迫力がありました 。これは、パリに在住の後藤英さんというアーティストさんが発案したもので、最終的には25体製作して、オーケストラを作るという計画らしいです。

2004年のNIMEという国際学会で、ギターボットというギターのロボットを見ました。ニューヨークのlemurという研究者のグループが作ったもので、このグループは、色々な音楽のロボットを製作しているようです。
また、愛知の万博にむけて、トヨタがトランペットを演奏するロボットというのを発表しました。TVで見ましたが、かなりよく出来ています。
本に載っていましたが、電気通信大学では、バイオリンを演奏するViolin MUBOTというのを作ったらしいです。
打楽器ロボット
なぜ、わざわざロボットに音楽を演奏させるのか?
コンピュータとDTM音源で、より良い音楽を演奏することが出来るのに、なぜ、わざわざロボットを使うのかという問題があります。1つは、やはり、研究ということだと思います。人の音楽演奏のメカニズムを知るのに役立ちますからね。また、アートパフォーマンスという点で考えると、臨場感が全然違います。コンサートホールに、パソコンとMIDI音源をポツンと置かれて、ライブ演奏だって言われてもシラケますからね。
自動演奏の楽器
余談になりますが、自動演奏の楽器は、かなり古くからありました。六甲にあるオルゴールの博物館で、自動演奏のバイオリンとかバンジョーとか、そんなものを見たことがあります。