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ここでは、メディアアートとは何かについて考えます。  
メディア・アートの祭典

 アルス・エレクトロニカは、メディア・アートのイベントで、毎年、オーストリアのリンツで開催されています。メディア・アートの作品に加えて、 やコンピュータ・ミュージックの作品も数多く出展され、これらを見ようと、世界中から大勢の人達が集まってきます。 展示やイベントは、リンツ市内の幾つかの建物に分散して行われますが、OKセンターには、その年のコンクールで選ばれた作品が展示されます。 また、アルス・エレクトロニカ・センターには、過去の入選作品の幾つかが常設展示されています。 ユニバーサル・スタジオを思わせるような、ワクワクするものが多いのですが、いずれの展示もただ見るだけでなく、 実際に触ったり、操作したりできるようになっています。
アルス・エレクトロニカ・センターで、バーチャル空間の浮遊を体験

音楽関連の作品
 コンピュータ・ミュージックに関して言えば、テープや CDに記録した音楽だけを作品とするものもありましたが、音楽と映像を組み合わせた作品や、 さらには、人間とのインタラクション(対話)によって、音楽と映像がリアルタイムに変化するインスタレーション と呼ばれる作品も展示されていました。
 例えば、常設展示されているスモール・フィッシュでは、体験者の働きかけによって映像と音楽が変化するような仕組みが組み込まれています。 また、今年(2000年)入選した作品の中にも、鍵盤の操作に呼応しながら音楽と映像が変化するテキストオルガンという作品を始め、インタラクションを重視した作品が幾つか見られました。