研究テーマ->ジャンル研究->ポピュラー->ロック
このページは、私が、自動作曲システムに、各ジャンルの音楽の作曲機能を組み込む際に、特に留意した点を中心にして書かれています。    
起源
ロックは、ブルースをもとにして出来た音楽です。たぶん、1950〜60年ごろ、アメリカかイギリスかのどちらかで出来たんでしょうね。。。基本は、英語ですし。チャックベリーとかプレスリーとか、そんな時代です。これらの創世記の人たちの後、ビートルズとか、ローリングストーンズとか、そのような人たちが活躍しました。
ブルースとの違いは、コード進行のバリエーションが多いということや、音作りで、必ずしもブルーノートを重視していないことなどでしょうか。。。リズムは8ビートがほとんどですから、これもブルースとは違っています。
種類
一口にロックと言っても色々な分類が可能です。たとえば、国別の特色から、ブリティッシュ・ロック、アメリカン・ロック、ヨーロピアン・ロックとか、あるいは、より音楽的な特徴に注目して、ハードロック、へビィ・メタル、AORのように分類することもできます。また、音楽性は考えずに、ファッションや外観などから、グラムロック(日本で言うビジュアル系)みたいな分類も可能です。
特徴
音楽ジャンルの特徴を考える際には、メロディ、コード進行、リズムから考えるのが分かりやすいと思います。ロックはあまりにもバリエーションが多いため、共通の要素を抜き出すのは難しいので、大雑把にまとめてみることにします。
メロディ
まず、メロディの特徴は、どのような音階が使用されているか、音の進行はどんな具合かによって見ることができます。ロックは、大きく考えると、西洋のクラシック音楽を元にしていると思います。こう言ってしまうと語弊がありますが、すくなくとも、ロックは、インドの伝統音楽よりは、クラシック音楽に似ています。ロックでは、ドレミファソラシドという、ダイアトニック・スケールという音階が使用されていますが、これもクラシック音楽を元にしていると思います。つまり、ロックの音階は、アジアやインドの音階と同じではなく、クラシックと同じ音階になっていのです。
ロックの場合、メロディの音の符割には、シンコペーションが多く含まれているはずです。なぜなら、この符割がロックのメロディをロックっぽくするものだからです。小節の頭や、キリの良いところでメロディが始まるのではなく、前の小節の最後のほうに、メロディの音が突き出ていたり、拍の裏からメロディが始まるのが特徴です。
小節の頭やキリのよいところからメロディが始まるのはロックっぽくない

このようにするのがロックっぽい
(1)前の小節に食い込んでいる状態(この状態を「食う」といいます。)

(2)拍の裏から始まる

ここでは、メロディの出だしの音の符割に着目しているので、上のような例にしていますが、実際は、出だし以降の音も、拍の裏に力点が置かれる感じのメロディになります。

コード進行
コード進行中のコードは、3つか、4つの音の和音が中心になります。3つの和音とは、ドミソの和音、4つの和音とは、ドミソシの和音とかです。 つまり、9thコード、11thコードや13thコードという5つ以上の音のコードはあまり使いません。これら5つ以上の音のコードはジャズで使用されます。また、 フュージョンでもこれらのコードが使用されます。
リズム
ロックは、リズムは8ビートがほとんどです。 どのような曲が8ビートかというと、分かりやすく言えば、1小節の間に、ハイハット・ドラム(チキチキと高い音のでる打楽器)が8回鳴るやつです。たとえば、フュージョンの曲は、構造的にロックと似ていますが、こちらは16ビートですから、それで区別することができます。1小節の間に、8回ならロック、16回ならフュージョンと大雑把に考えることができます。
ハイハットが1小節に8回あるリズムパターンが、8ビートです。
自動作曲ソフトによる再現
自動作曲システムのロックの音楽スタイルでは、コードを3つか、4つの音の和音、リズムを8ビートにして、作曲を行わせています。
自動作曲システムによるサンプル曲
楽器
ピアノギター、ベース、ドラム
関連リンク
準備中