音楽を人間以外のものに聞かせる試み |
人間が音楽を聴く場合には、心が和む、高揚するなど様々な心理的効果が期待できます。音楽療法でも、心身の健康維持、改善を期待して高齢者等に音楽を聴かせるということが行われます。
このような効果は人間以外のもの、たとえば、動物、植物、有機物などに対しても期待できるのでしょうか?
このような期待のもと、音楽を人間以外のものに聞かせるということが行われています。 |
人間以外のものに音楽を聞かせる場合は、スピーカーから音を流して聞かせるというよりは、音楽を振動として、対象に与えるということが行われます。 |
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お酒に音楽を聞かせる |
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日本酒や焼酎の桶やワインのタンクに音楽による振動を与えて、醸造を行うという実験や商品化が行われています。
お酒やパンなどの発酵は、酵母菌という生物を介して行われます。このため「音楽による振動が、酵母菌の活動に影響を与え、酒類の品質を向上させるのではないか」というアイデアがベースになっています。この際に使用されるのは、もちろん、前述したモーツアルト等の1/fのゆらぎの特性を示すクラシック音楽です。製品にはモーツアルト酒のような名前がつけられています。
上の写真の宇奈月ビールもモーツアルトを聞かせて作ったものらしいです。
ちなみに、同様のことは、酒類だけでなく、醤油でも行われているようです。 |
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動物や植物に音楽を聞かせる |
酒類と同様のアイデアで、モーツアルトを聞かせた牛の牛乳を販売している牧場や、音楽を聞かせて育てた野菜を販売している農家があります。牛の場合は、菌や野菜に比べてずいぶんと人間に近いですから、なにか情緒的な効果が期待できるかもしれません。野菜の場合は、振動の影響で、野菜が吸い上げる水分が増えるのではないか等、色々なことが言われているようです。
人間以外のものに音楽を聞かせて効果があるか、ということについて、色々な人が色々な実験をしていて、ネット上に結果が公開されているものもあります。糖度など具体的な数値を示しているものもありますが、美味しくなったかどうかは、その人の気持ちしだいというところでしょうか・・・。 |
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