2025年10月に観た映画メモ


映画「火喰い鳥を喰う」

第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞した原浩の同名小説を映画化。
ジャンルとしては、ミステリーサスペンスでホラー? ちょっとSFも入ってい
る感じで面白かったです。
水上恒司が初主演、山下美月、「Snow Man」の宮舘涼太が共演。ベテラン本木
克英監督作品。ロケ地が松本や安曇野ということで、やたらと見覚えのある風
景が出てきてびびりました。 公開前日に松本シネマライツで舞台挨拶付きの
上映会があり、観ることができました。内容としては、難解なストーリーとい
う印象で1回でしっかり理解できた観客は少ないような気がしました。これま
でにないタイプのSF風味のホラーで面白かったんですが、かなり地味な作品な
ので、強力な他の作品に対抗できず、微妙な興行成績だったようです。
舞台挨拶は、水上恒司さんと本木克英監督が登壇したんですが、映画の話とい
うより「信州はどうですか?」ばかりで、ちょっと呆れました。監督が何時切
れだすか?ハラハラしました。(爆)


映画「レッド・ツェッペリン:ビカミング」

新宿でIMAX版予告を観てたので、通常上映はどんなものか?ちょっと心配でし
たが、問題ありませんでした。とにかくメンバーが若い!現在姿のインタビュ
ーと比べてしまいます。内容は、メンバーの出生時の時世と子供の頃の映像。
特にジョン・ボーナムのインタビューが貴重だと思いました。10代の頃からジ
ョンとロバートが知り合いでジョンが若くして結婚してジェイソンが生まれて
いて奥さんが強烈に怖いみたいで、生活の安定が優先だったみたいです。(汗)
ジミーとジョンジーは、セッションミュージシャンとして成功してて、ジェフ
に誘われてヤードバーズに加入して、解散後メンバー探し中にジョンジーがジ
ミーに電話したそうです。とにかく家族との絡みが面白かったです。
ついつい機材に目が行きますが、"Good times bad times"でロータリー系のエ
フェクトがかかっていたので、ジミーの足元を見たらワウとトーンベンダーし
かなくてその時点でレスリースピーカーって気づきました。60年代なんです
ね。The Page BOOKを読んでいたので、ドラゴン・テレキャスターのイメージ
だったんですが、ロンドンのギグでレスポールを弾いていたのが印象的でした。
まぁそれ以外は、ほぼジェフからもらったテレを弾いてました。
2ndアルバムが、ツアー中にアメリカで録音してNYでミックスしたって知りま
せんでした。オートメーションが無い時代のミックスは、猫の手でも借りた
いくらいだったんでしょうね。それにしてもイギリスの音楽評論家はクソで
したね。(笑)
なかなか素材のフィルムの編集に苦労している印象でしたが、どうも編集担当
者がギター弾けないのか?微妙にダメな編集でした。ちょいちょいズレるし、
違う曲の素材でもあまりにポジションが違うのは使って欲しくなかったです。
みなさん気にならないのかしら?夜の22:45からの上映(終わるの午前1
時!)にもかかわらず、3〜4割の客の入りは驚きでした。


映画「沈黙の艦隊 北極海大海戦」

東京湾大海戦の続編。
キングダムの影響もあり、大沢たかおを見ると「将軍」にしか見えません。(爆)
実際には、どうだか分かりませんが、潜水艦戦は観ていて楽しくハラハラして
大好きです。ちょっとアメリカ艦隊が弱すぎとか潜水艦は空飛ばないだろうと
か核兵器を所有しているか否か直ぐに確認できないとか、色々と突っ込みとこ
ろがありますが、許します。続きも早く作って欲しいです。


映画「秒速5センチメートル」

新海監督のアニメの実写版。松村北斗主演!
原作へのリスペクト溢れる映像に、まず感動。
松村北斗を主演にしたことが良かったと思います。個人的には明里の幼少期を
演じた白山乃愛が素晴らしかったです。原作を超えていたのは、唯一この子だ
けだったかも?
新海監督というと写真をトレースしてハイコントラスト&彩度アゲアゲな画質
で日常をライトアップする作風なんですが、実写版は、逆にフィルムっぽい
「ボケ味」で描いてました。奥山監督は、カメラマン出身なのでそういう方向
へ行くのは必然だったかも?63分の原作を2時間の長編へ再構成するのにい
ろんな要素を追加してて、結構微妙なところもありましたが、概ね良かったと
思いました。


「七人の侍」新4Kリマスター版

【午前十時の映画祭15】で上映されていたのに朝8時上映。
もう何度観たか忘れるくらい繰り返し見ているんですが、全編続けて観たのは
意外と10年ぶりくらいかもしれません。有難い事に細かいところとかすっか
り忘れてて、自分も爺になって以前とは違った視点で観ることができました。
まず、リマスターが凄かったです。
映像がクリアなのは当然とはいえ、音声がかなり聞き取りやすかったです。そ
れでも一部字幕が欲しいとこもありました。(汗)

で、役者さんがみんな若い!
ちょい役の仲代達矢、宇津井健なども(昔確認してましたが)よく分かりまし
た。昔の名作なので、村人役の老人は、老人ホームでスカウトしたとかいろん
な情報を思い出しまながら観ました。(笑)そしてみんなのキャラがめちゃく
ちゃ立ってて素晴らしかったです。菊千代役の三船敏郎がやり過ぎくらいのキ
ャラで悲喜交々の熱演でした。改めて観て村人役の万造役の藤原釜足と与平役
の左卜全が凄かったです。
前半の演出でエモいものが多く、年取ったせいか結構感涙しました。細かい演
出で見落とした(忘れていた)ものも多かったです。脚本が良くできてて素晴
らしかったです。何度も繰り返し観た合戦シーンもクリアな画像で堪能できま
した。

2025年11月1日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
Back to 平川丈二Home