デジタルアンプLepy LP-2024A+の改造

TA2020というデジタルアンプのICを搭載したアップル向けのUSBアンプの基板の
ジャンクを秋月で買って以来ちょこちょこデジタルアンプを改造したりして遊
んでいます。これまでデジタルアンプについてあまり書いていなかったので、
ちょっとまとめると・・・。


現在¥600円!結局5枚くらい買ったと思います。(爆)

多分4年ほど前からアップルのPC向けのPCスピーカー用途と思われるUSBアンプ
(DAコンバーター内蔵で10W+10Wのパワーアンプ搭載)が¥1500円くらいで売って
いたので気になっていたところ、1年くらい経過し、たまたま秋葉原へ買い出し
に行った時¥1200円に値下げになってたので試しに購入してみたのが、始まり
です。昔のアナログ・オーディオだと良い音の為に物量というか?重量がある
程度必要だったりしたんですが、デジタル・オーディオでは、そういうものか
ら開放されている印象があります。おまけに安価なので、色々と遊びたくなっ
たりします。

ネットには、この基板既に改造をやっている人がいて、回路解析なども不要で
楽勝にいろいろと遊ぶ事が出来ました。基本はデバイスのデータシートと実機
を比較しながら定数を変更したり、OPアンプを交換したりして音の変化を楽し
むのが、メインです。(爆) 個人的には、発熱も少なく結構メリハリのある音
質という好印象です。試聴用のケンウッドの小型スピーカー(通常サラウンド
用に使用している中古で¥3000円くらいで購入したもの)との相性も良く、結
構バカにできない音質だと思っています。

最近だと価格も¥600円程になって、10W+10Wのアンプ、それも効率が70%以上
のもの(つまり発熱が少なく、消費電流が少なく済む、バッテリー駆動などに
有利!)が、この値段で購入できるのは、有難いです。
もっともアマゾンなどでは、¥2000円くらいで同様なデジタルアンプが売って
いるので、こちらを買って改造した方が合理的だなと昨年くらいから考えてい
たんですが、TA2020からTA2024へ変更になったアンプが近所の中古屋さんに電
源¥2200円で売っていたので衝動買いしてしまいました。(長くて済みません)


見た目より、意外と良い音が出ます。

こちらも既に改造している方のサイトから情報を得られており、改善すべきポ
イントなども掴んでいます。長野に住んでいると電子部品の入手が通販もしく
は上京した際に秋葉原へ寄るくらいしかなく、結構割高になります。で、最初
は手持ちの部品を中心に交換してみます。


改造前の基板。
 
   OPアンプは、ロームの4560でした。

まずは、OPアンプを簡単に交換可能とするためにICソケットに交換します。
(上記サイトでは、5532を使用とあったんですが、僕が購入したものは、4560
でした。OPアンプは色々と試して決定したいと思います。)あと、カップリン
グコンデンサの定数がNG(容量が少ないと低域の減衰が大きくなる)なので、
オリジナルより10倍ほど容量の大きいタンタルコンデンサに交換(あまり使う
方がいないみたいなんですが、比較的小型で音色が良い印象があります。オー
ディオ用途では、「振動」の影響が少ないものが有利な印象が強いです。)

 
改造後の基板。

あと、オリジナルは4Ω駆動の定数になっているので、8Ω駆動の定数(0.1uF
→0.22uF)へ変更(高域のピークが減る)。平滑コンデンサ(電解コンデンサ)
に並列に0.1uFの積層セラコンを付けます。(個人的なお約束、電解コンデンサ
の高域のインピーダンスが高いのをキャンセルしてくれるので好きなパターンで
す。)データシートには、負荷のところにフライホイールダイオードを入れるよ
うになっていますが、以前USBアンプで試した限り小型スピーカーでは、それほど
大きな効果はない印象だったのとスペース的な問題でやめときました。(汗)

で、改造後の試聴結果ですが、いきなり挙動が変だったので確認したらタンタル
コンデンサの極性が逆でした。orz コンデンサのマーキングがマイナス側と思
い込んでいる愚か者でした。
(ちゃんとプラス側の足が長くなっているのに!!!!!) 

悔い改めてタンタルコンを全部交換して問題なし。(大汗)音質的には、まぁま
ぁな感じで良かったです。しかし、付いているトーンコントロールが駄目過ぎで
すね。トーン回路キャンセル(ダイレクト)スイッチがあってよかったです。OP
アンプは、5532Dか4580Dで悩んで結局5532Dにしときました。で
もまた気が変わると思います。(爆)OPアンプを色々交換して遊ぶのが楽しいア
ンプになりました。

後日、このアンプの使い道を検討するためにアコギ用のアンプとして試してみま
した。愛用の改造ガットギターをZOOMのエフェクターA21uを通してべリンガーの
小型ミキサー→LP-2024A+→ケンウッドの小型スピーカーにつないだシステムです。

各機器のボリュームのバランスを取りながら、最大出力というか?最も大きな音量
を目指しましたが、残念ながら10W+10Wでは、非力過ぎて使えない印象でした。

実は、改造ガットギターをある程度以上の音量で音を出したのが初めてだったん
ですが、プリアンプのS/Nがいまいちなのか?P.U.の出力がいまいちなのか?
ノイズレベルが大きくちょっと使えない印象でした。前々からプリアンプの自作
もやってみたいと考えていたので、良い機会かもしれません。とりあえず、改造
を始めたアコギの余っているプリアンプに繋ぎ換えて比較してみたいと思います。

2016年10月1日

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