しまなみ海道全線走破!


しまなみ海道今治→尾道+大山祇神社寄り道で約98km走破!

ビーズのお安い折り畳み自転車Parceiro 260(\24,800円)を購入し、これでしまなみ海道を走
ろうと計画し、遂に4月5日に実行してきました。

2013年5月に広島出張のついでに尾道-生口島(サンセットビーチまで)を走りましたが、今治-
尾道間全線を走るのは、今回が初めてでした。おまけに帰りは電車で自転車を運ぶ「輪行」も初
めてやってみました。宿泊は、今治の「シクロの家」と尾道の「あなごのねどこ」を予約したの
で、雨天決行でレインウエアを着て走りました。(雨天の場合、キャンセル料払っても中止にす
る人が意外と多いのが今回分かりました。)今回雨天という事もあり、色々と計画していたオプ
ションも中止にして、唯一大山祇神社のみ寄り道しました。それでも結局98km程走ったので、
かなりしんどかったです。正しくは、雨の中レインウエアを着て走るのが、しんどかったという
感じでした。雨で路面のグリップも不安だったので、本当はスピードを出したい下り坂も見通し
が良くない場合(ほとんどがそうですが・・)20km/h以下で走りました。自転車の場合天候の影
響が大きいですね。

さて、旅行の詳細ですが・・・。

4月3日(金)埼玉へ出張のため、朝から移動。
午後一番で業務を片づけて(汗)雨天のなか名古屋へ移動。初めてJR東海のローカル電車に長時
間乗りました。電光掲示板が東海道新幹線と似ているので驚きましたが、中央線でもJR東海の電
車は同じ表示でした。夜遅く名古屋に到着し、ネットカフェで仮眠。

4月4日(土)朝から今治へ移動。
前日も長野、山梨、東京、埼玉と満開の桜の花々を車中より観賞していたんですが、この日も愛
知、岐阜、京都、大阪、兵庫、岡山、香川、愛媛と数えきれない満開の桜の木々を観る事ができ
ました。意外と東京、埼玉の方が満開を過ぎており、関西方面の方が見ごろのところが多かった
と思います。帰りは、広島、岡山、兵庫、大阪、京都、岐阜、愛知とやはり桜が素晴らしく、こ
の桜が満開の時期に初めて長距離移動したのですが、本当に日本という国は「桜の国」なんだと
実感できました。

自転車をヤマト便で今治へ送ったため、荷物も少なく手軽に移動できたのは有難かったです。
折り畳み自転車という事もあり、送料¥2628円(保険代¥50円込)は、良い選択だったと思いま
す。お約束(?)の姫路駅で「駅そば」を食べて、ちょっとだけ姫路城を眺めて移動しました。

電車の乗り継ぎを割と余裕を持って組み立てたこともあり、ほとんどの電車でゆっくり座って移
動できたのも良かったです。乗り継ぎがタイトだと階段をダッシュしたり、座れなかったりと、
疲れます。瀬戸大橋を渡る瀬戸線も窓側の席を確保できたので曇り空ながら瀬戸内海の景色を眺
める事が出来て良かったです。


自分で撮った画像より看板の方が本物に近い感じだったのでこちらを掲載します。

四国上陸後、早速讃岐うどんを食べに坂出駅で下車。「亀城庵」の「えびと揚げもちのぶっかけ」
は、えびの天ぷらと揚げもちが乗ったぶっかけうどんで\780円と割と高めの価格設定も納得の一
杯でした。このお店は、調理に時間がかかるという話だったので、香川県のみそだれで食べるお
でんもいただきました。みそおでんってあまり食べませんが、これはなかなか美味しかったです。

満腹で今治方向の電車を待っていたら結構な乗客が待っているのに 1両編成の電車が到着。(爆)
たまたま待っていた場所の前に停車したので座る事が出来ましたが、遠くに停車していたらしば
らく立って乗車することになったと思います。あと、四国のローカル電車も初めてでしたが、小
田急線の普通電車を上回る通過待ちの嵐で眩暈がしました。

今治へは、午後6時前に到着。当日の宿「シクロの家」にチェックインしてベッドを確保して近所
(徒歩5分)のヤマトの営業所へ自転車を引き取りに行きました。自転車も無事に届いており(ネ
ットで前々日に確認済)早速組立て宿へ戻りました。宿で駅の南側にあるスーパー銭湯「キスケ
の湯」の割引チケットを購入したんですが、雷を伴う豪雨のため、チケットは、キャンセルさせ
てもらい宿のシャワーで汗を流しました。


ヘルメットなどの荷物を沢山入れてぎりぎり60kgサイズでした。(汗)

その後、雨も小降りになったので、夕食を食べに重松飯店へ向かいました。当然今治名物「焼豚
玉子飯」を注文し、美味しく頂きました。雨天の夜のせいか?お客さんは僕と年配の常連っぽい
カップルしかいなく、注文後速攻で出てきました。おでんを食べようか?悩んでいたんですが食
べそびれました。帰り道に夜のビールを購入し宿に戻ってゆっくりビールを飲もうかと思いまし
たが、自転車の点検を兼ねてライトアップされた今治城を観に出かけました。


重松飯店の焼豚玉子飯(中盛り)2種類の焼豚を使っているところがいいです。

今治城の北側の公園に桜もあってこちらもライトアップされていたら良かったんですが、とりあ
えず、お濠の周りを一周して今治城を観光しました。宿の方の話だとお濠の水は海水で鯛が泳い
でいるのが見えるんだそうです。(笑)


夜の今治城ですが、雨が降っており、2名程ジョギングされている方くらいしかいませんでした。

自転車も問題ない印象で一安心。宿に戻ったら今夜のお客さんは、土曜というのにたったの3組、
4名様。やはり、雨の予報でキャンセルが多かったようです。あと学生のお休みが終わったのもあ
るそうです。強烈なのは、僕以外の2組が台湾から観光で来ている若いカップルと大阪から日本一
周自転車の旅をしている女の子という組み合わせで驚きました。ラウンジで少しお話をしました
が、みなさん早めにお部屋へ入って行ったので、独りでだらだらビールを飲んでいたら、宿の宿
直の女性の方(寺島しのぶを200%程笑顔にした印象の方)が話相手になってくれて、北海道
出身(実家はセイコーマートやっている!)で結構な旅行好きという事で色々と旅行の話題で盛
り上がりました。もともとしまなみ海道の情報を仕入れたくてこちらへお邪魔したので、マンツ
ーマンで情報を教えてもらってラッキーでした。宿のオーナーでしまなみ海道の本も書いている
宇都宮さんは、夜不在でお話しできませんでしたが、次回機会があれば、お話を伺いたいと思い
ます。


今治駅から徒歩3分くらいの「シクロの家」新しくて非常にきれいです。

4月5日(日)今治から尾道へしまなみ海道を走る。
夜明け前、屋根に叩きつける雨音で目を覚まし、本日のオプションは、ほぼキャンセルと観念し、
モチベーションが大きく低下するのを感じました。(笑)

「二葉」の朝定食です。

それでも宿お薦めの朝6時から営業しているご近所のお弁当屋さん「二葉」で朝定食(\620円)を
食べました。ちょっと高めに思えますが、幕の内弁当を温かいままお皿に盛って出しましたとい
う感じで、なかなか美味しく頂きました。今日は食い倒れの旅になる予感がするのに朝からこん
なにしっかり食べてしまいました。(汗)出かける支度をしなからも雨の勢いが変わらず、予定
より約1時間ほど出発を遅くしたんですが、観念して完全装備で出発しました。


尾道への道。

今治駅からしまなみ海道の最初の橋である来島海峡大橋までに自転車とすれ違わない事は想像し
ていましたが、大島に上陸し、伯方島まで渡るまで自転車道は貸し切り状態でした。(爆)
やはり、雨の中のサイクリングって敬遠するもののようです。とはいえ、初めてのしまなみ海道、
桜満開の季節でもあり、街道沿いの桜を愛でながらだらだら走りました。


沿道の桜も満開。天気が良ければなぁ・・・。

来島海峡大橋へのアプローチは、螺旋状のコースを自転車用に作ってあり、ちょっと感動もので
した。上へ上がって初めてサンライズ糸山へ寄るのを忘れた事に気付きましたが、わざわざ戻る
気も起らず、橋を渡りました。幸い風も強くなく、雨のみで無事に馬島から大島へ渡る事ができ
ました。瀬戸大橋もそうですが、かなり高いところを渡るのは、ちょっとスリルを感じます。
なんでも運がいいと潜水艦が通るのを観る事ができるんだそうです。


来島海峡大橋も雨だったので展望台関係は、全部パス。

大島は、秋丸師匠の教えに従い、西海岸沿いに走りました。最初の休憩ポイントローズガーデン
(よしうみいきいき館)でがっつきバーガーを食うぞ!と気合が入っていたんですが、残念なが
ら9時半過ぎにもかかわらずお店が閉まっており通過となりました。9時から営業とネットに書い
てあったんですが、残念です。というわけで、次のグルメ・ポイントである、伯方S・Cパーク
(伯方の塩ラーメン&塩ソフト)を目指してペダルを漕ぎます。


閉まっているお店の図。

しか〜し、最初の難所である田浦峠がなかなか険しい!レインウエアのズボンが足に貼り付いて
足が重いし、雨も体温奪うし、かなりの危機感を持って登りました。頂上付近の眺望が素晴らし
いと本に書いてありましたが、ほとんど霧で視界がありませんでした。orz
下りも20インチの小径車ということと泥除けが無いため、泥水を景気よく跳ねあげてくれるので
かなりスピードをセーブして下りました。もっとも基本安全運転優先という事で想定内です。


地図で確認したら、高低差は80mないくらいでしたが、200m登ったくらいしんどかったです。

最初の峠がきつかったこともあり、伯方島へのアプローチは、大したことないように感じるのは
幸いでした。(爆)(島と島を繋ぐ橋は、いずれも高いところを渡してあるため、その高さまで
自転車で登らなければならないのです。つまり全ての橋にヒルクライムが洩れなく付属している
のです。)伯方島では、当初「さんわ」というお店で伯方の塩ラーメンを頂く予定だったのです
が、1週間程前に当日「春休みでお店は休業」という告知をさんわのホームページで発見し、走
行ルートから外れるお店へ行かなくて良かったとほっとしています。(笑)幸い伯方S・Cパー
クは、無事に(笑)営業しており、新メニューだという「鯛カツ塩ラーメン」を早速注文、広い
食堂で僕一人で美味しく頂きました。魚介ベースの塩スープがなかなか美味しく、鯛カツは・・、
正直無くても良かったかしらとか思ったりして・・・。
表に出たら伯方の塩ソフトクリームのお店も営業しており、こちらも注文。峠越えで消耗した身
体にエネルギーが補給されました。


鯛カツ塩ラーメン!! 普通の伯方の塩ラーメンでも良かったかも?(大汗)


広い自転車駐輪場に僕の自転車1台だけあるのもなかなかの光景かも?

がっつきバーガーを食い損なった反動でなかなか美味しく塩ラーメンを食べたおかげで緊張感も
和らぎ、ビーチ付属のシャワー室で自転車とレインウエアの泥を流して出発しました。大三島橋
も元気になったせいか?割と楽に越えられました。大三島上陸時点で大山祇神社へ向かう事を決
断し、多々羅しまなみ公園を通過しました。ところが神社への峠道が大した斜度も無いにもかか
わらず結構しんどく、スピードが上がらない!平均速度10km/h前後で山越えし、大山祇神社に到
着。大鳥居前の海鮮丼の有名店「大漁」のお店の前にお客さんが大漁に並んでいるのを目撃し、
このお店はパスする決断をし、神社へ参拝のために進みました。神社の解説を読んでこれまで、
「おおやまぎじんしゃ」と間違えて読んでいたことに気づき反省。(合羽ですが・・)襟を正し
て参拝しました。たまたま神前結婚式が挙行されており、なんだか得した気分でお二人のお幸せ
も一緒に祈願しておきました。息子の為にお守りを購入し、多々羅しまなみ公園まで戻りました。
このあたりでは一部青空ものぞいており、途中レインウエアなどを脱いでTシャツ&短パンで走り
ました。これが非常に身体が軽くなって巡航速度が5〜8km/h程アップした感じでした。(笑)
シクロの家で教えてもらった多々羅しまなみ公園にある謎のサイクリストの聖地のオブジェで記
念写真を撮って一休みして多々羅大橋を登りました。この橋も来島海峡大橋同様に螺旋状の立派
な自転車専用道路が整備されており割と楽に登る事が出来ました。この橋を渡ると愛媛県から広
島県となります。



大山祇神社、40年振りくらいにお守りを買いました。(汗)

多々羅大橋の橋の袂で手拍子を打つと反射音が、段々短くなり面白い音を聞く事ができます。
まぁ、ここに限らず同様の構造の橋でも同じなんですが、看板を観てやってみるまで気が付きま
せんでした。多々羅大橋を降りてしばらくすると一昨年訪れた事のあるサンセットビーチです。
ちょっと前に休んだばかりだったので、こちらはパスして、しまおち商店街の岡哲商店でコロッ
ケとメンチカツを食べました。揚げたてだったので、なかなか美味しかったです。
生口島では、若い女性店員が多いお洒落なジェラード屋さんにも寄りました。自転車おやじが一
人で入店するのに勇気が要ると思っていたんですが、店内では僕より年配のおば様方がわいわい
ジェラードをお召し上がりになっていたので全く問題ありませんでした。こちらでは新製品とい
うクリームパンを頂きました。解凍具合が絶妙で美味しかったです。サービスのレモン水を3杯
も頂きました。すみません。



上がコロッケ&メンチカツ。下がアイスなクリームパン。

一度走った事がある道は流石に緊張感もなく、余裕で走れます。因島は、西海岸ルートをとった
ので一部知らない道でしたが、問題ありませんでした。路面に時々ガイドの表示があり、心細く
なる事もありませんでした。そして最後の橋である、因島大橋の手前の大したことない坂で脚力
がほとんど残っていない事に気付きました。(爆)最後のまとまった登りということもあり、少
し給水して気合を入れ直して登り始めたんですが、やはり足が重い。巡航速度6km/h(爆)くらい
でよろよろと坂を上り、橋に到達した時には、ガッツポーズでしたが、橋自体がアーチになって
おり、ほぼ橋の中央がピークになっていることに気付き、ピークで再度ガッツポーズのやり直し
をしました。(笑)あとは、下りと平坦な道(あるいは大したことない登り坂)です。


このあたりでは、青空も広がっていました。

なんとか巡航速度20km/hくらいで向島の尾道への渡し船のりばに到着しました。16時半くらいで
した。17時前には、宿に到着できるので、余裕でしたが、とりあえずシャワーを浴びたくて急ぎ
ました。やはりレインウエアで自転車に乗るとかなり体力を消耗します。15分ほどで船が到着し、
尾道へ渡りました。迷わず「あなごのねどこ」にチェックインしてシャワーを浴びました。


尾道への渡し船乗り場が、実質のゴールです。

こちらのシャワーは、男女共用なのでちょっとびびりますが気持ち悪さの方が優先するので、速
攻でどろどろの身体を洗い流しました。復活です。荷物をちょっと整理して、家族へのお土産を
購入し、U2にあるジャイアントショップを見物した帰りに我慢できずにビールを買って海辺で飲
みました。最高に美味しかったです。あまりに美味しくて死にそうになりました。(爆)


海を行き交う船を眺めながらのビールは、美味しかったです。

夕食をどこで食べるべきか?悩みましたが、鉄板焼きもある、玉扇でオムうどん大盛り海老入り
とビールをたらふく飲んで満腹おやじに変身しました。宿に帰ってサイクルコンピューターのデ
ータをみると98kmとほぼ100km近く走っていた事が判明。ビールの酔いもあり、一時間ほ
ど仮眠をしてお茶の間で買っておいたビールを飲み始めました。その夜のお客さんは、家族連れ
2組と残りは外国の方々、一人お話をした女性は台中からの旅行者で「KANO最高!」と話したら
喜んでくれました。ビールが結構残っているのに徳島の鳴門からいらっしゃったお父さんに福島
の花見専用酒(笑)を飲ませて頂き、かなり酔いました。大阪からおこしのかわいい娘さん3名
連れのご家族は、なんと本当はお子さん5人なんだそうです。尊敬します。そうこうしているう
ちに消灯の12時になって就寝。びっくりしたのがミックスドミトリーの部屋に上のお嬢さんが
寝ていたのでこれまたびびりました。お父さん(僕の上のベット)ちょっと豪快過ぎないかい?


玉扇のオムうどん大盛り海老入り

いきなり90kmを超えるロングライドを260で走る事が出来るのか?心配で工具なども持参した
んですが、結果的にパンクを含め大きなトラブルもなく走破できたと思います。ただし、雨天と
いうことで非常に速度をセーブして走ったということが大きく、タイヤのグリップやブレーキの
効きがいまいちであった事も否めません。早速、ブレーキは、シマノのBR-M422に前後共に交換
したいと思います。(タイヤはパナのものを実は購入済)

4月6日(月)初めての輪行
あとは家へ帰るだけですが、人生初めての輪行ということで、ちょっとわくわくしていました。
駅まで自転車で走る事ができるのもちょっと嬉しいもので、駅の横にある自転車組立スペースで
自転車を分解・袋詰めするのもなかなか楽しいものでした。折り畳みということもあり、そこそ
こコンパクトではあるんですが、荷物も一緒に入れていることもあり重量が14kg程になって、
気軽に扱えないものになってました。でも実際に電車に乗れば、今は車いすのスペースが確保し
てあり、そこもしくは座席の後ろに置いて手すりと輪行バッグをマジックテープで固定するだけ
で全く問題なく、自分は席に座って眠る事も出来ました。

この旅行中感じていたことなんですが、本当に日本という国は桜が多く、これほど多くの桜を見
ることは、僕の人生ではもうないのかもしれないと感慨深く感じました。名古屋駅でいつもの
「てんぷらきしめん」を頂いて長野へ帰りました。長野はやはり雨で自宅の最寄り駅で自転車
を組み立てて再度レインウエアを着こんで帰りました。(笑)

2015年4月8日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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