映画「砂の器」のBDを購入

会社の忘年会の抽選で当たったアマゾンのギフト券で映画「砂の器」のBDを購入しました。

世界的に評価されている作品ではないだけに、ある意味埋もれつつある名作であるような気
がします。04年にSMAPの中居くん主演でリメイクされたり、幾度も繰り返しドラマ化
されていますが、いずれのドラマもこの映画版の足元にも及ばないように思います。

この映画との出会いは、高校の頃映画研究部に所属してた頃、顧問の先生に薦められて「鬼
畜」との2本立てで観ました。特に後半の捜査会議以降の構成は衝撃的でした。あの淀川長
治さんは、後半部分を「浄瑠璃」とおっしゃっていましたが、素晴らしかったと思います。

その後月曜ロードショーで放送されたビデオテープ(ベータでした)をくりかえしくりかえ
し、くりかえしくりかえし観たのは、いうまでもありません。(爆)社会人になり、LD版
を購入し、DVD化されれば、DVDも購入し、2005年には、デジタル・リマスターさ
れた際には、東銀座へ舞台挨拶も観に行きました。(最初で最後の生丹波哲郎さんでした)
実は、そのときの画質がいまいちな印象があり、BDは買わなくてもいいかなぁと思ってい
ました。昨年BDの廉価版が発売になり、アマゾンのギフト券をもらったこともあり、低い
優先順位の「砂の器」のBDをやっと購入したところです。(大汗)


加藤嘉さんの「しっ、知らねぇ!!、うぅううううう」で号泣です。

しか〜し、改めて見直すと内容が素晴らしいだけあり、全く早送りせずに最後まで観てしま
いました。大体一応推理ものなんで、内容を知っていたらかなりのマイナスポイントなはず
なんですが、ついつい観てしまいます。そして後半の捜査会議は始まるとパブロフの犬状態
で滂沱の涙です。(笑)父と息子の放浪の旅(自分が息子を持ってから違う意味でも感情移
入するようになりました)、別れのシーン、家出のシーン、千代吉との面会のシーン、三木
巡査の呼びかけのシーンで、くりかえしくりかえし、くりかえしくりかえし、泣いてしまい
ます。(しつこくてすみません)

美しい自然、厳しい自然、優しい人情、冷たい人情、スクリーンに映し出される映像は、ま
ぎれもない日本であり、ぜひ観て欲しい日本映画の不朽の名作です。

2015年1月2日

平川丈二は最近こんなことを考えている!
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