映画「神様のカルテ2」

前作「神様のカルテ」では娘と一緒にエキストラ参加したこともあり、結構前
から楽しみにしていた作品です。もともと松本の相澤病院の医師でもある夏川
草介さんの原作を読んでおり、地元に近いこともあり、映画化には大変興味が
ありました。主演が嵐の櫻井くんということでちょっと作品的にアイドル系に
傾くのかしら?とか思っていましたが、前作は原作に忠実に組み立てられてい
たと思います。ただ、ちょっと盛り上がりが不足していた印象で「佳作」程度
の出来だったと思います。(汗)

さて、その作品の続編です。
ほとんどの続編と呼ばれる作品が、前作を越えられない事が多いため、正直言
ってそれほど期待していなかったんですが、意外なほど(失礼!)良い出来で
驚きました。「名作」とまでいかなくとも素晴らしい作品だと思います。

最近行きつけの映画館である、松本シネマライツですが、なんでも前作の興業
収入が日本一だったそうです。確かに松本認定映画1号とかプロモーションも
強力だったと思いますし、地元の応援も大きかったんだろうと思います。
今回の続編は、僕が見る限り前作以上に強力なプロモーションだったと思いま
す。とにかく映画館の内外ともに「神様のカルテ」だらけ!(笑)

お隣にあるイトーヨーカドーの店内にもポスターが大量に掲示されており「神
様のカルテ・ジャック」状態でした。公開初日には、東京の映画館で行われる
舞台挨拶と衛星中継を結んで上映するという強力さでした。なかなかこういう
ものは観る事が出来ないと思い、僕もチケットを購入して観に行ってきました。

朝映画館に着くと横の駐車場にパラボラアンテナを搭載した衛星中継車がスタ
ンバイしており、さらに劇場内へ入ると嵐ファンと思われる方々がグッズ売り場
に長蛇の列を作っていました。スクリーンフロアへ入場すると照明や追加のPA
などが設置してあり、特別なイベント感を盛りあげてくれました。

僕が観た回は、上映後の舞台挨拶だったので、まずは作品観賞。
試写会で松本へ来場した際に撮影した櫻井くんのメッセージビデオなどもあり、
ちょっとプレミア感ある上映でした。内容はネタばれしない範囲でいうと、タツ
役の藤原竜也がいい感じで加わり、櫻井くんもより自然な感じとなり前作越えが
出来たんじゃないかしらと思いました。出演者も非常にこなれた感じでフィット
感があり、それぞれの役目を充分に果たしていました。演出自体もよりしっかり
したように感じて全体にグレードが上がったように思います。

個人的に良かったシーンとして「支えあって生きている」のところは、涙腺決壊
でした。あと満天の星は、常念小屋の空というよりも大平さんのプラネタリウム
・メガスターを思い出しました。素敵なシーンだったと思います。僕が初めて登
った北アルプスの山が常念岳で、頂上アタックがご来光目当ての夜明け前でやは
り満天の星空だったのを思い出しました。前作の屋上からの北アルプスの眺めと
比較してしまうと思いますが、圧倒的にこちらの方がいいですね。多分オープニ
ングの常念岳の眺めと何気にセットなんですね。(笑)ちょっと北アルプスが出
てくると映画「岳」で市毛良枝さんが山荘のおばさんをやってて話がつながりそ
うな気もしてたりします。(爆)

あと撮影プランとは異なったそうですが、雪景色の河原も素晴らしかったと思い
ます。冷えた空気感が伝わってきました。

映画の上映終了後、舞台挨拶のパブリックビューの映像が流れ、こちらの中継準
備が行われ、テレビ信州のアナウンサーの方が中継の流れの説明をされました。
館内を盛り上げましょう!とリハを行っていよいよ舞台挨拶開始!

深川監督、櫻井くん、宮崎あおいちゃん、要潤さん、市毛良枝さんの5名が登壇し
トークが繰り広げられました。面白かったのは、かなり余裕のあった現場だった
そうで、シネマライツへ映画(レ・ミゼラブル)を観に行ったりしてたそうです。

こちらのゲストとして信大医学部に通う医学生がトークに加わりましたが、中継の
タイムラグが2〜3秒もありかなり話すのが大変そうでした。個人的には、医学生
の話より作品の話に集中して欲しかったと思いました。ただ、監督含めこの作品に
手応えを感じている雰囲気で「神様のカルテ3」をやる気満々(古くてすみません)
な感じでした。興業収入が良ければ、実現できそうです。ぜひ3作目も観たいと思い
ました。

帰りに映画の小道具などの展示を観ていたら地元の新聞である、市民タイムスのイ
ンタビューを受けました。松本を描いた作品という視点で質問があり、「松本」を
含む「信州」は、都会から見た「田舎」のイメージが良い意味であり、非常に得難
い価値を持っている・・などの話をしたつもりだったんですが、翌日の紙面では、
ほとんど省略されてました。(笑)笑ったのは、僕の本名と年齢・住所も書いてあ
り、個人情報垂れ流しだったことです。(激爆)

2014年4月1日

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