【2011年12月4日】

※葛西臨海公園(8:30〜12:00)
到 着時は既に潮位が上がり干潟は残り少なくなっているところであった。最初に公園中央部を経由して西渚観察ポイントに回ったが、強風の影響もあり観察しづら かったため早々に切り上げ鳥類園に回り観察センター周辺で探鳥した。公園西側は回らなかった。教えていただき採食中のオオタカを見ることができたが、強風 の影響や潮の状況もあり特に変わったものは見られなかった。引き続き小鳥類が少ない状況が続いているように思われた。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ                  1羽(西渚水面。午前9時前にスズガモ群から離れて単独で西渚水面中央部付近を東進していた。しかし、近距離からの観察はできなかった)
○ミサゴ                      2羽(午前9時過ぎに東渚中央丘に舞い降りている個体が確認できた他、午前11時過ぎには沖合棒杭上で魚を捕らえて採食している個体も確認できた)
○トビ                        1羽(水路上空。午前11時半頃に水路上空を旋回し、その後東渚上空で高度を上げて舞浜方面に去った。なお、若洲海浜公園から中央防波堤埋立地方面にかけては数十羽が集まっているのが遠望できた)
○オオタカ                     2羽(若鳥のみ。1羽は午前10時頃に淡水池でオオバンと思われる水鳥を採食しているのを見ることができた。もう1羽は午前11時頃に汽水池周辺をよく飛び回っていた。これ以外に淡水池北側を飛翔する若鳥も見られた)
○クイナ                      1羽(淡水池周辺。鳴き声が聞こえたのみで視認することはできなかった)
○シロチドリ                  約50羽(東渚など。きちんとカウントすることはできなかった)
○ ハマシギ                  約200羽(東渚など。観察時は既に干潟での採餌を終えており、いくつかの群に分かれて渚周辺を舞ってい た。一時的に西渚砂浜にも舞い降りたりしたが落ち着かなかった。午前10時頃に強風を避けて東渚西側堤防内側斜面に群が休んでいるのが確認できた。この群 のカウント数は262羽であった) 
○アオアシシギ                  2羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○オオハシシギ                  1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地。午前9時半過ぎにアオアシシギなどとともに育成地を囲む鋼板上に休止しているのが確認できた)
○セイタカシギ                   1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○ツグミ                       1羽(公園中央部。マツの上部に休止して盛んに鳴いていた。その後単独で飛び立ち荒川河口方面に移動した) 
○タヒバリ                      2羽(汽水池と淡水池南側で各1羽)
○オオジュリン                   4羽(淡水池西側。アシ原から飛び出して移動するのが見られた) 
 
以上。



【2011年12月10日】

※葛西臨海公園(8:40〜13:20)
到 着時は既に潮位が下がり干潟が広がり始めているところであった。最初にアメダスポイント付近から渚周辺の探鳥を行った後鳥類園を回った。正午前からは西渚 観察ポイントに回って渚周辺で探鳥を行ったが、公園西側は回らなかった。引き続き猛禽類が多く出現した。水鳥類はいくらか多くなってきているようであった が小鳥類は引き続き少なかった。なお、ズグロカモメは確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ                  1羽(東渚水面。正午過ぎにスズガモ・カンムリカイツブリの大群から離れて単独で採餌行動を取っているのが確認できた。近距離には来なかった)
○ホオジロガモ                  1羽(♂成鳥1羽。旧江戸川河口付近。午前11時半過ぎに単独で潜水を繰り返しているのを見ることができた)
○ウミアイサ                    4羽(旧江戸川河口付近。午前10時頃に群で採餌行動を取っているようであった。午前11時半過ぎには1羽が幾分上流に遡ってきていた) 
○ミサゴ                      2羽(又は3羽。午前9時半頃に2羽が揃って汽水池上空に出現した。午前10時半頃からは東渚内の棒杭上などに休止している個体が確認できた)
○トビ                        1羽(淡水池上空。午前11時半頃に西側から淡水池上空に進入し、その後帆翔して高度を上げて北側に去った)
○チュウヒ                      1羽(午前10時半頃を中心に東渚アシ原上を2回ほど舞った)
○オオタカ                     1羽(若鳥。汽水池。午前10時半頃に北側樹林地付近を飛び回るのが見られた)
○ ハイタカ                      2羽(♂成鳥と♀と思われる個体が各1羽。♂成鳥は午前9時過ぎに淡水池上空に出現し帆翔して高度 を上げた後に水路護岸近くの茂みに急降下した。しかし狩りには失敗したようで観察センター上空から淡水池西側を経由して公園西側に去った。♀と思われる個 体は午前10時半頃に水路上空から観察センター近傍を通過して汽水池南側樹林地に入った) 
○クイナ                       1羽(淡水池西側。今回も鳴き声が聞こえたのみで視認することはできなかった)
○シロチドリ                   約80羽(東渚)
○ ハマシギ                  約450羽(東渚など。午前9時頃から干潟の広がりにあわせて次々に飛来していた。午前11時頃までは旧江 戸川舞浜側アシ原育成地周辺や東西渚間水路護岸などにも小群が見られた。正午過ぎのハマシギ・シロチドリ群のカウント数は524羽であった) 
○アオアシシギ                  3羽(汽水池。午前9時半過ぎに擬岩前に集まっていたが、落ち着かずすぐに飛び立ってしまった)
○カワセミ                      2羽(汽水池。成鳥と若鳥と思われたが、いずれも♀と思われた) 
○ジョウビタキ                   1羽(♂1羽。汽水池西側周辺) 
○オオジュリン                   2羽(淡水池南側。アシ原から飛び出して東渚に移動するのが見られた) 
 
以上。



【2011年12月29日】

※葛西臨海公園(8:40〜13:10)
到 着時は満潮。干潟が広がり始めたのは午前11時頃からであった。最初にアメダスポイント付近から渚周辺の探鳥を行い、その後鳥類園をゆっくりと回った。正 午過ぎからは渚橋付近で探鳥したが公園西側は回らなかった。なお、西渚は本年の台風15号により多くの砂が失われたことから復旧工事が行われており、観察 ポイント周辺は来月1月13日まで立入禁止となっていた。ノスリも飛来し、引き続き猛禽類が多く出現した。水鳥類はカモメ類が減少しているのが目立った。 小鳥類は徐々に数が多くなってきているようであった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ                  1羽(♂成鳥1羽。旧江戸川河口付近。午前9時半過ぎに単独で潜水を繰り返しているのを見ることができた)
○ウミアイサ                    4羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近。午前10時半頃にハジロカイツブリ群近くにいるのが見られた。午後にはいくらか上流域に飛翔移動してきていた) 
○ミサゴ                      1羽(午前9時頃に沖合棒杭上に1羽が見られたが、正午過ぎには同一個体と思われるものが東渚干潟内の棒杭上に休止していた)
○トビ                        2羽(正午前後に水路上空から淡水池上空にかけて相次いで飛来し上空を舞った)
○ノスリ                      3羽(淡水池など。午前9時頃から正午頃にかけて、淡水池北側マツに休止する個体の他、東渚堤防上の低木や淡水池南側樹林地などを動き回る個体が見られた。同時に確認したのは2羽であったが、恐らく3羽と思われた)
○チュウヒ                     1羽(東渚。午前9時半頃から東渚アシ原上を舞った。午前9時半頃には東渚堤防上の低木に休止していたノスリに絡んだが、正午過ぎにはハヤブサに絡まれていた)
○オオタカ                     1羽(若鳥。汽水池南側樹林地から水路上空。午前10時半頃に樹林地を飛びだして水路護岸から水路上空を通過し舞浜方面に移動した。下面はやや白く亜成鳥に近い個体と思われた)
○ ハイタカ                    2羽(淡水池上空など。♂成鳥と♀と思われる個体が各1羽。午前11時半頃に1羽が汽水池上空でカラス に絡まれていたが見失ってしまった。正午過ぎになって淡水池に♀タイプが飛び出してきて帆翔し始め高度を上げた。間もなくして♂成鳥が加わって揃って帆翔 して高度を上げて北方向に流れた。♀タイプはしばらくして淡水池付近に降りてきて公園中央部付近に去った) 
○ハヤブサ                     1羽(若鳥。渚橋主柱上部を定位置として休止しては渚周辺の干潟内や水路周辺に出撃を繰り返していたが狩りは成功しなかった。狩りの後淡 水池周辺を通過して渚橋に戻ることもあった。今季よく見られている個体と思われたが、バフ色が抜けて白色が目立つようになってきていた) 
○クイナ                      1羽(淡水池西側。今回も鳴き声が聞こえたのみで視認することはできなかった)
○シロチドリ                  約10羽(東渚)
○ハマシギ                 約450羽(東渚など。午前9時頃には東渚舞浜側堤防先端部で休止しており、その際のカウントは268羽であったが、干潟の広がった正午過ぎのシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は464羽であった) 
○アオアシシギ                  3羽(汽水池。午前10時半過ぎには擬岩前に飛来していた。それより前は旧江戸川舞浜側アシ原育成地にセイタカシギ群とともに集まっていた)
○オオハシシギ                  1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。セイタカシギ群、アオアシシギ群とともに休んでいた。旧江戸川を越えて飛来することはなかった)
○セイタカシギ                   4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。アオアシシギ群、オオハシシギとともに休んでいた。旧江戸川を越えて飛来することはなかった)
○ジョウビタキ                   2羽(♂2羽。汽水池南側樹林地と淡水池東側で各1羽) 
○ルリビタキ                    2羽(♂成鳥1羽、♀タイプ1羽。教えていただき、見ることができた。汽水池南側樹林地東側で見られた。林縁付近で見られ低草上に降りたりして採餌していた。♀タイプはよく鳴いていた)
○オオジュリン                 約10羽(淡水池南側。時々小群がアシ原から飛び出して東渚方面に移動するのが見られた) 
○アカハラ                      1羽(淡水池南側。地上で採餌していたがタブの木に隠れた)
○シロハラ                      1羽(淡水池西側。他のポイントでもツグミ類と思われる個体の警戒音がところどころで聞こえた)
○ツグミ                       2羽(淡水池南側。地上芝生上に降りていた)
○カケス                       1羽(汽水池南側樹林地。午前10時半頃によく鳴き声が聞こえたが視認することはできなかった)
 
以上。