2009年3月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2009年3月1日】

※葛西臨海公園(7:20〜10:40)
 到着時は満潮で、午前9時頃より干潟が広がり始めてきた。しかしながら、探鳥開始直後より降雨があり、午前10時頃にはかなりの雨となったことから早めに切り上げた。最初に公園西側・中央部を回り、午前9時前の開門に合わせて西渚にも出向いたがやや強い北東風に雨が混じったことから30分程度で退散し、後は鳥類園・観察センター付近で探鳥した。大型カモメ類は約30羽見られたものの、ズグロカモメは確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          2羽(東西渚間水路と西渚水面で各1羽。いずれも冬羽であった。なお、多くのハジロカイツブリ、カンムリカイツブリが水路などに進入してきていたが、一部は夏羽への換羽が進んでいた)
○ウミアイサ            1羽(♀タイプ。旧江戸川河口・水路合流点付近)
○ミサゴ              1羽(東渚。♀と思われる個体。午前9時過ぎに干潟上に休止しているのが確認できた)
○トビ               2羽(荒川河口上空。午前7時半過ぎに見られた) 
○ノスリ               2羽(東渚、汽水池周辺で各1羽。天候が悪かったたけか上空を帆翔することはなかった。汽水池ではマツの上部に休止したり、アシ原上を低く飛翔して狩りを行っているようであった)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。東渚舞浜側堤防上。アシタバの繁茂した付近で枯茎に休止していた)
○クイナ              1羽(淡水池東側。午前9時半頃に見ることができたが、まもなくアシ原内にかくれてしまった) 
○シロチドリ        約150羽(東渚。午前9時過ぎの推計数)
○ハマシギ         約530羽(東渚。午前9時過ぎのハマシギ・シロチドリ越冬群のカウント数は680羽であった)
○アオアシシギ           1羽(観察センター付近。午前10時過ぎに鳴きながら観察センター南側上空を通過して旧江戸川方面に去った。もう1羽ひと回り小さいシギが一緒になったがオオハシシギかどうかは確認できなかった)
○ジョウビタキ           2羽(♀タイプ。汽水池、淡水池付近)
○トラツグミ            1羽(公園西側) 
○アカハラ             5羽(公園中央部、汽水池付近など)
○シロハラ             4羽(公園中央部など)
○ツグミ             約50羽(公園中央部など。芝生広場などに散らばりいくらか集合する傾向が見られた)
○ヤマガラ             1羽(公園中央部。午前8時頃に高木上でさえずっているのが見られた)
○オオジュリン           4羽(淡水池付近。鳴き声は時折聞けたが天候が悪かったこともあり、飛翔する姿はほとんど見れなかった)
○シメ                3羽(公園西側と淡水池東側。公園西側では2羽が追飛したり地面に降りて採餌するのが見られた)
○カケス              4羽(汽水池。午前10時頃に集まったり移動したりするのが見られた。午前10時過ぎにノスリが飛翔した際には汽水池西側から南側樹林地に4羽が飛翔移動するのが見られた)

以上。

【2009年3月7日】

※葛西臨海公園(9:50〜14:40)
 到着時は干潮であったが、その後も潮位変化は少なく、午後2時頃の満潮に向かって30cm程度上昇したのみであった。最初に公園西側・中央部を回り、正午頃から西渚観察ポイントにて約1時間ほど探鳥し、後は鳥類園を回った。残念ながらズグロカモメは確認できなかった。また、ツグミ類なども個体数が減じたように思われた。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(東西渚間水路。冬羽から夏羽への換羽が進行中であった)
○ホオジロガモ           3羽(♂成鳥1羽、♀2羽。東西渚間水路の東渚堤防上で休んでいた♀1羽が見られた他、午後2時半頃には水路内のスズガモ群近くにペアが確認できた) 
○ウミアイサ           13羽(♀タイプのみ。正午過ぎに旧江戸川河口上空付近を編隊飛行する群が見られた。かなり長時間飛び回っていたが、その後水面に戻った。なお、午後2時頃には水路付近に進入した1羽が見られた)
○ミサゴ              1羽(東渚。♀と思われる個体。午後1時頃に干潟上の漂着物上に舞い降りたが、午後2時頃には沖杭上で捕らえた魚を採食していた)
○トビ               1羽(午後1時半頃に水路上空から汽水池上空にかけて飛来した) 
○ノスリ               1羽(東渚。午後1時半頃に東渚水路側堤防上の高木などに休止するのが見られた。チュウヒのモビングを受けたりしていた)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近の鋼板上。オオハシシギとともに休止していた)
○オオハシシギ          1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○タヒバリ             2羽(東西渚間水路付近。堤防の水際付近で採餌しているようであった) 
○ジョウビタキ           2羽(♀タイプ。西渚、淡水池付近)
○アカハラ             2羽(公園中央部、汽水池付近など)
○シロハラ             3羽(公園中央部など)
○ツグミ             約30羽

(公園中央部など)
○キマユムシクイ         1羽(公園西側。比較的出現したが、常緑樹の中をせわしく動き回ったことから、じっくり見ることはできなかった。よく鳴いていた) 
○オオジュリン          約10羽(汽水池アシ原など。東渚堤防付近にも飛来していた)
○シメ                1羽(公園西側。地面に降りて採餌していた)

以上。

【2009年3月8日】

※船橋三番瀬海浜公園(8:00〜10:20)
 久しぶりに三番瀬を訪問した。到着時は干潮近くであったが潮位は比較的高く干潟の広がりは正面干潟付近に留まっていた。干潟やその周辺には多くの水鳥達が集まってきていたが、スズガモ群は大きくはなかった。カモメ類もユリカモメ、カモメは多かったものの、大型カモメ類は20羽前後で少なく、ズグロカモメは確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ          10羽(♂3羽、♀タイプ7羽。船橋港側堤防内水面で見られた)
○シノリガモ             1羽(♀1羽。船橋港側堤防内水面のスズガモ群中に見られた。なお、時折確認されるビロードキンクロは確認できなかった)
○ウミアイサ            34羽(♂4羽、♀タイプ30羽。小群が浅水域にも入りこんで採餌していた。♂1羽は干潟に上がって羽繕いを行っていた)
○ミヤコドリ           172羽(午前8時半頃のカウント数。正面干潟に散らばって採餌していたが、観察時間中は市川側干潟に留まり採餌していた) 
○ハジロコチドリ           1羽(冬羽。シロチドリ群とともに採餌していた。観察時間中は船橋側干潟に留まっていた)
○シロチドリ            82羽(正面干潟。午前9時頃のカウント数。もっといたものと思われる。一部は頭部が褐色味を帯びてきていた)
○ダイゼン            122羽(正面干潟。越冬個体群) 
○ヨーロッパトウネン         1羽(正面干潟。ハマシギ・シロチドリ群中。見つけたトウネン類はこの個体のみであった。近接撮影などはできなかったもののヨーロッパトウネンと判断した)
○ハマシギ         約3000羽(正面干潟。午前8時過ぎには3つの大きな群が見られた。一部カウントしたうえで推計した羽数は3000羽であった)
○ミユビシギ           132羽(正面干潟。午後10時過ぎのカウント数) 
○ダイシャクシギ           3羽(正面干潟など。散らばって採餌しており、一部は船橋港側の遠方干潟に飛来していた。越冬個体群と思われる)
○タヒバリ               4羽(公園草地など。後背地付近で2羽が見られた他、公園内草地に飛来し大きなミミズを採餌している個体も見られた) 
○ツグミ             約20羽(後背地、干潟内など)

以上。



【2009年3月15日】

※葛西臨海公園(7:20〜14:20)
 到着時は満潮を過ぎて大きく干潟が広がり始めているところであった。午後1時過ぎの干潮時には潮位が大きく下がり、多くのカキ礁や水路干潟が姿を現した他、沖合いにも広大な干潟が姿を現した。シギ・チドリ類は少なかったものの、カモメ類、カイツブリ類、カモ類ともに数は多かったが、距離があった。大型カモメ類は120羽前後見られ、ミツユビカモメの若鳥らしきものも見られたが遠方であった。カイツブリ類はカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリともに夏羽個体が目だっていた。最初に公園西側・中央部を回り、その後鳥類園で探鳥した後、午後1時頃から西渚観察ポイントに回った。コチドリを初認した他、ミミカイツブリの換羽が進行していたが、ズグロカモメは本日も確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(東西渚間水路。換羽が進んできていた。ハジロカイツブリ群中に入ってカキ礁付近でカニや小魚を捕食していた)
○ウミアイサ            2羽(♀タイプのみ。午前11時過ぎに旧江戸川河口のカキ礁付近で採餌しているのが見られた)
○ミサゴ              1羽(東渚沖杭上。正午過ぎに沖杭上で捕らえた魚を採食しているのが確認できた)
○トビ               2羽(午前10時半頃に若洲海浜公園方面で見られた。なお、中央防波堤埋立地方面には30羽前後が群飛しているのが見られた) 
○ノスリ               1羽(汽水池。午前10時頃から北側に休止して獲物をねらっているようであったが、時折カラスのモビングを受けたことから繁みなどに入り込むこともあった)
○チュウヒ             1羽(東渚。正午過ぎに東渚アシ原上を飛翔しているのを見ることができた)
○ミヤコドリ           16羽(東渚沖合い干潟。午後2時頃のカウント数)
○コチドリ             2羽(汽水池。午前11時半頃に2羽ご揃って干潟内で採餌しているのが見られた。今季初認であった。例年並みの飛来と思われる)
○タヒバリ             2羽(西渚など。胸が赤味を帯びてきていた) 
○ジョウビタキ           4羽(♀タイプ。公園中央部、汽水池付近など)
○アカハラ             5羽(公園中央部、汽水池付近など)
○シロハラ             5羽(公園中央部など)
○ツグミ             約40羽(公園中央部など)
○キマユムシクイ         1羽(公園西側。時折声が聞こえたが常緑樹の中をせわしく動き回っているようで、じっくり見ることはできなかった)
○ヤマガラ             1羽(公園中央部)
○エナガ              1羽(汽水池付近。メジロ、シジュウカラの混群中に見られた) 
○オオジュリン         約10羽(汽水池アシ原など)
○シメ                2羽(公園西側。水呑みのために地面に降りたり、採餌したりしていた)
○カケス              2羽(汽水池。午前10時半頃に2羽が揃って汽水池北側の竹林方面に移動するのが確認できた)

以上。


【2009年3月21日】

※葛西臨海公園(7:20〜14:40)
 到着時は干潮であったが、本日は午後2時過ぎまで潮位変化は極めて小さく、いくらかの干潟が広がったままであった。ミヤコドリもまとまった数が飛来していた他、大型カモメ類は約40羽が集結しており、その中にシロカモメが確認できた。カイツブリ類はカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリはいずれも1000羽以上が留まっており、夏羽への換羽も進んでいた他、ミミカイツブリも換羽が相当進んでいた。最初に公園西側・中央部を回り、午前9時頃から正午過ぎまで西渚観察ポイントで探鳥した後、最後に鳥類園を回った。イワツバメを初認した。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(東西渚間水路。夏羽への換羽が相当進んでいた。ハジロカイツブリ群中に入ってカキ礁付近でカニや小魚を捕食していた)
○ミコアイサ            1羽(♀タイプ。午後1時半頃に淡水池で確認した)
○ウミアイサ           26羽(♀タイプのみ。遠方であったが、午後2時頃に旧江戸川河口のカキ礁付近に多くの個体が集結し群れているのが見られた)
○シロカモメ            1羽(成鳥と思われる個体。午前9時過ぎにセグロカモメ・ユリカモメ混群中に入って休んでいるのを見つけた。その後は短距離を飛翔したりしたもののカモメ群中に留まっていた。当地では昨年も3月22日に確認している)
○ミサゴ              1羽(東渚。♂と思われる個体。午後1時頃に渚上空に飛来し、急降下を2回ほど繰り返したがダイビングは行わず、干潟の浅水域に舞い降りて水浴を行った)
○トビ               1羽(午後1時過ぎに水路上空から舞浜方面に去った。帆翔などは行わず羽ばたきと滑空を繰り返して足早に東から西に通過した) 
○チュウヒ             2羽(淡水池、東渚。午後1時過ぎに♂タイプが淡水池上空から汽水池上空を経由して東渚方面に去るのが見られた。午後2時過ぎには東渚アシ原上に2羽が同時に出現し、♂1羽は再び水路を越えて淡水池に飛来した)
○イワツバメ            8羽(淡水池・汽水池上空。午後1時半頃にジュッジュッと鳴きながら上空を飛び回っていた。今季初認)
○ミヤコドリ           46羽(東渚。午前11時頃のカウント数)
○コチドリ             3羽(汽水池。午後1時半過ぎに確認できた)
○シロチドリ            4羽(西渚など。西渚草地にはペアが見られた)
○タシギ              1羽(汽水池。アシ原上を飛翔した) 
○タヒバリ             2羽(渚周辺) 
○ジョウビタキ           4羽(♀タイプのみ。汽水池付近など)
○トラツグミ            1羽(汽水池北側樹林地。午後1時半過ぎに見られた)
○アカハラ             2羽(公園中央部など)
○シロハラ             4羽(公園西側など)
○ツグミ            約30羽(公園中央部など。汽水池干潟にも多かった)
○キマユムシクイ         1羽(公園西側。午前8時頃にクヌギの芽吹きに飛来した際に鳴き声も聞けたが、すぐに常緑樹の中に入ってしまい、じっくり見ることはできなかった)
○オオジュリン         約10羽(汽水池アシ原など)

以上。

【2009年3月22日】

※葛西臨海公園(7:20〜10:20)
 到着時は既に干潟が大きく広がっているところであった。しかしながら南風が次第に強まり、午後9時過ぎからは交通機関にも影響がでるほどの強風となったことから午前10時過ぎに切り上げた。最初に公園西側・中央部を回り、午前9時頃から鳥類園を回った。西渚観察ポイントからの探鳥は行わなかった。汽水池にオオハシシギ、アオアシシギが飛来していた。大型カモメ類は約70羽が集結していたが特に変わったものは見られなかった。ツバメ(1羽、汽水池)を初認した。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ            1羽(♀タイプ。淡水池で確認できた)
○ウミアイサ            1羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近。カキ礁付近は波浪もあり観察できなかった)
○トビ               1羽(午前8時半過ぎに強風に煽られるような形で1羽が公園中央部に進入してきた) 
○チュウヒ             1羽(淡水池。午前8時過ぎに♂タイプが淡水池上空に進入してきて周辺を飛び回った。カモ類などの水鳥ををねらっているような動きであったが、しばらくして西側アシ原内に降りた)
○クイナ              1羽(淡水池東側)
○コチドリ             2羽(水路護岸。午前8時頃に見られた)
○アオアシシギ          1羽(汽水池。午前9時過ぎに見られた)
○オオハシシギ          1羽(汽水池。飛来していることを教えていただき、擬岩付近に回ったところ採餌中であった。まだ、ほぼ冬羽であったが胸のところなど、わずかに換羽が始まっているようであった) 
○ジョウビタキ           2羽(♀タイプのみ。汽水池付近など)
○アカハラ             3羽(公園中央部など)
○シロハラ             3羽(公園西側など)
○ツグミ            約30羽(公園中央部など。汽水池干潟にも多かった)
○オオジュリン          約6羽(淡水池アシ原など)
○シメ               5羽(公園中央部にて4羽の小群を確認した他、淡水池東側でも1羽が見られた。いずれも地上に降りて採餌したりしていた) 

以上。

【2009年3月28日】

※葛西臨海公園(9:00〜14:50)
 本日は大潮で干潮時の潮位は低く、到着時は既に干潟が大きく広がり始めており、午前11時頃からは沖合いにも広大な干潟が広がった。水鳥の数は多く、ミミカイツブリもまだ留まっていた他、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリなども多かった。ホウロクシギの情報もあったがシギ・チドリ類はミヤコドリ群が飛来したくらいで、基本的にはこれまでと同様であった。最初に西渚観察ポイントに向かいミミカイツブリを確認し、午前10時半過ぎから午後1時過ぎまでは鳥類園周辺で探鳥した。その後は光線条件を考えて再度西渚観察ポイントに戻って探鳥した。大型カモメ類は西渚にもいくらか飛来していたが特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ           1羽(ほぼ夏羽となった個体。東西渚間水路。観察時間中はほぼ水路内にいて、ハジロカイツブリやカンムリカイツブリとともに、カキ礁周辺で潜水を繰り返してはカニや小魚を捕食していた。換羽が相当進んでおり、ほぼ夏羽といって良いものと思われた) 
○ウミアイサ            3羽(♀タイプのみ。旧江戸川水面。1羽は鳥類園護岸に接近していた。河口のカキ礁付近にも見られた)
○ミサゴ              1羽(東渚。午後2時頃に上空に飛来した)
○トビ               2羽(正午頃に荒川河口上空付近で見られた) 
○チュウヒ             1羽(東渚。午後1時半頃に東渚上空を帆翔しているのを見つけたが、午後2時半頃にはこの個体が干潟上に降り、死肉ではないかと思われるものを食しているのが確認できた)
○クイナ              1羽(淡水池東側)
○ミヤコドリ           72羽(東渚、西渚など。午前9時半頃には西渚にも21羽が飛来していたが、午前11時頃からは沖合い干潟に移動していた)
○コチドリ             9羽(汽水池で5羽を同時に確認したが、水路護岸でも4羽を確認した)
○シロチドリ            4羽(西渚など)
○ハマシギ           255羽(東渚など。水路護岸にも3羽が飛来していた。午前10時頃のカウント数)
○タシギ              1羽(汽水池。正午前に見られた)
○カワセミ             1羽(汽水池。正午過ぎに旧江戸川との水門付近で確認した)
○ジョウビタキ           3羽(♀タイプのみ。汽水池付近など)
○アカハラ             2羽(公園中央部など)
○シロハラ             2羽(公園中央部)
○ツグミ            約30羽(公園中央部など)
○オオジュリン           8羽(淡水池アシ原など)
○シメ               1羽(淡水池東側)
○カケス              1羽(汽水池。正午前に汽水池南側から飛び出し、北側竹林に入るのが見られた)

以上。


ミヤコドリ(成鳥と思われる個体)
2009年3月28日
葛西臨海公園(西渚)



ミミカイツブリ(ほぼ夏羽の個体)
2009年3月28日
葛西臨海公園(東西渚間水路)


【2009年3月29日】

※船橋三番瀬海浜公園(8:00〜9:50)
 到着時は正面干潟が広がり始めているところで、干潟の広がりとともに次々と水鳥達が舞い降りてきた。午前9時を過ぎた頃から船橋港方面にも干潟が広がり、まもなくして水鳥達が散らばり始めたことから切り上げた。成鳥夏羽のズグロカモメをまだ見ることができた他、シギ・チドリ類も数が多くなってきているようであった。カモ群はかなり小さくなっていた。カモメ類もユリカモメは多かったものの、大型カモメ類は遠方堤防上に50羽前後で少なく、干潟に飛来する個体は10羽前後でさらに少なかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ            1羽(♀タイプ。正面干潟沖で見られた)
○ウミアイサ             5羽(♂2羽、♀タイプ3羽。♀タイプの1羽は干潟内の澪筋に進入して採餌していた。2つの♂♀ペアは正面干潟沖合いで見られた)
○ズグロカモメ            4羽(成鳥夏羽2羽、若鳥2羽。成鳥2羽は午前8時半過ぎに正面干潟東側で同時に確認した。午前9時過ぎ頃までは正面干潟を行き来しながら浅水域に飛び込んで採餌する行動が目立った。本種は成鳥の場合は3月中旬頃までに見られなく個体が多いが、我々の最も遅い記録としては2004年4月18日に葛西臨海公園で若鳥2羽とともに成鳥1羽を確認したことがある) 
○ミヤコドリ           146羽(午前9時頃のカウント数。午前8時頃から次々に正面干潟に飛来した。その後は市川塩浜方面に移動するのが見られた) 
○シロチドリ          約40羽(正面干潟。午前8時半頃のカウント数。もっといたものと思われたが、きちんとカウントすることはできなかった)
○メダイチドリ            1羽(正面干潟。冬羽個体であった。他に別個体は見当たらなかったことから、ハマシギ・シロチドリ群とともに越冬したものではないかと思われた。なお、越冬していたハジロコチドリは確認できなかった)
○ダイゼン            112羽(正面干潟。越冬個体群) 
○ヨーロッパトウネン         1羽(正面干潟。ハマシギ・シロチドリ群中。見つけたトウネン類はこの個体のみであった。冬羽個体で、越冬していたものと思われた)
○ハマシギ         約2000羽(正面干潟。もっといたものと思われたが、きちんとカウントできなかった。腹に黒斑が現れ夏羽への換羽が進んでいる個体も見られた)
○ミユビシギ           約80羽(正面干潟。午前8時半頃のカウント数) 
○オオソリハシシギ          4羽(正面干潟。今季初認)
○ダイシャクシギ           3羽(正面干潟。越冬個体群と思われる)
○ホウロクシギ            4羽(正面干潟。今季初認)
○タヒバリ               2羽(堤防護岸など) 
○ツグミ             約20羽(後背地、干潟内など)
○オオジュリン            8羽(後背地、干潟付近など。頭部がかなり黒くなっている個体も見られた) 


※葛西臨海公園(10:40〜13:40)
 到着後まもなく沖合いにも広大な干潟が広がり、午前11時頃にはかなりの水鳥が飛来した。ミミカイツブリも留まっていた他、ミヤコドリ群も大きくなり、ホウロクシギ、ダイシャクシギも確認できた。西渚観察ポイントで探鳥したのみで、鳥類園などへは回らなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ            1羽(ほぼ夏羽個体。東西渚間水路。昨日と同様で、観察時間中は水路内にいて、ハジロカイツブリとともにカキ礁周辺で潜水を繰り返してはカニや小魚を捕食していた) 
○ミサゴ               1羽(東渚。♀タイプと思われる個体。午前11時半頃に東渚干潟内の棒杭上で休んでいるのが見られた。その後は沖杭や中央丘付近に降りたりしていた)
○トビ                1羽(正午頃に東渚上空に飛来した。その後中央丘に降りて何かを採食していた) 
○ミヤコドリ            86羽(東渚、西渚など。午後1時過ぎのカウント数。午前11時頃には西渚にも7羽が飛来していたが、まもなく沖合い干潟に移動していた。三番瀬個体群が移動してきたものと思われる)
○ハマシギ            204羽(東渚など。正午過ぎのカウント数)
○ダイシャクシギ          1羽(又は2羽。東渚など。午前11時過ぎにホウロクシギとともに飛翔しているのを確認することができた。三番瀬で見た個体が移動してきたのではないかと思われた)
○ホウロクシギ           2羽(又は4羽。東渚など。三番瀬で確認した個体が移動してきたのではないかと思われた)
○タヒバリ              1羽(堤防護岸)  
○アカハラ             1羽(♂成鳥。公園中央部)
○シロハラ             1羽(公園中央部)
○ツグミ              6羽(公園中央部、干潟など)

以上。