2009年1月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2009年1月1日】

※葛西臨海公園(6:40〜10:50)
 初日の出参りを兼ねての探鳥を行った。初日の出の場所として有名となったようで、到着時は開放された渚橋や西渚まで沢山の人出で混雑しており、風も弱い好天の初日となり、例年にない賑わいであった。しかしながら、午前8時過ぎには閑散とした状況となった。午前9時過ぎになってようやく干潟が現れ始めた。午前8時から午前9時過ぎにかけて西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥を行った他は鳥類園で探鳥した。大型カモメ類は、明け方にセグロカモメの10羽前後の群がユリカモメと同様に隊列を組んで水路上空を西方向に移動したが、相変わらず当地に留まる個体は数羽であった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ         1羽(又は2羽。冬羽個体。西渚水面内と東西渚間水路で見られた)
○ホオジロガモ         1羽(♂若鳥。旧江戸川護岸付近。スズガモ群中)  
○ウミアイサ          1羽(♀タイプ。旧江戸川河口付近)
○ズグロカモメ         2羽(成鳥冬羽と幼鳥が各1羽。いずれも午前8時頃に船着場付近の水路護岸周辺で見られた。カニの他にゴカイも採取していた。成鳥は航路標識上にも休止したが、船着場の構造物上に2羽が揃って休むこともあった)
○ノスリ             1羽(又は2羽。汽水池と東渚で見られた。午前7時半頃に汽水池北側マツに休止しているのを見つけたが、午前9時過ぎからは東渚のアシ原上でよくホバリングを行うのが見られた)  
○チュウヒ           2羽(東渚など。到着直後からアシ原上などを飛翔しているのが見られた。なお、午前8時半過ぎに東渚アシ原から南の浅瀬付近に進入した個体はカンムリカイツブリの大群の頭上で執拗にホバリングを繰り返し、狩りを行っていると思われる行動を取った。カンムリカイツブリは水しぶきを上げながら潜水して回避行動を取った。当地でこのような行動を観察したのは初めてであった)
○ハイタカ           1羽(淡水池付近。午前9時半過ぎに淡水池北側を旋回飛翔しているのを見つけたが、西方向に飛翔移動し、葛西臨海水族園内に入ったように思われた。大きさなどからみてハイタカと判断したが、やや遠方であった)
○シロチドリ       約50羽(東渚。午前9時半頃の推計数)
○ハマシギ       約450羽(東渚。午前9時半頃の推計数。干潟が出現するまでは東渚舞浜側堤防の南端部付近で休んでいたが、午前9時過ぎに干潟に飛来した)
○アオアシシギ         1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○オオハシシギ         1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地) 
○セイタカシギ         3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。午前9時半頃にアオアシシギ、オオハシシギとともに確認できた)
○タヒバリ            1羽(西渚。一時的に草地に舞い降りた)
○ジョウビタキ          2羽(淡水池付近)
○アカハラ            2羽(淡水池付近など)
○シロハラ            4羽(淡水池付近)   
○ツグミ            12羽(淡水池付近など) 
○オオジュリン         10羽(淡水池付近)
○カケス             1羽(汽水池南側樹林地) 


※皇居外苑・外周濠周辺(12:00〜13:20)
 本年もカワアイサが飛来しているということと、ミコアイサも見られているとのことで久しぶりに出かけた。カワアイサは、これまでと同様に馬場先門近くの日比谷濠で見られた。2003年12月から連続6シーズンの飛来であり非常に慣れてきていた。ミコアイサは竹橋付近の大手濠で見られた。カモ類は、この他にキンクロハジロとハシビロガモが見られたが、このうちハシビロガモは平川濠などで60羽以上が見られ、20羽前後の3つの群が環を描いて集団採餌を行っているのが目立った。なお、カモメ類はユリカモメ、セグロカモメが確認できたが、例年よりは少ない印象であった。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ           3羽(♂3羽。換羽に個体差があり、1羽は完全な生殖羽と思われたが、1羽は換羽が始まったばかりと思われた)
○カワアイサ           1羽(♂1羽)

以上。


カワアイサ(♂成鳥)
2009年1月1日
皇居外苑(馬場先門近くの日比谷濠)

【2009年1月3日】

※葛西臨海公園(7:20〜12:20)
 本日は午前9時頃が満潮で潮位は高い状態が続いたが、満潮時の潮位はそれほど高くはなく、わずかに干潟が残っていた。最初に公園西側から中央部にかけて小鳥類を探した後、午前8時半頃より水路護岸から鳥類園にかけて探鳥した。なお、西渚観察ポイント付近からの渚周辺の探鳥は行なわず切り上げた。猛禽類やトウネズミモチの果実に群れるヒヨドリ、ツグミ類などが目立った。当地としては久しぶりにルリビタキ、ヒメアマツバメを確認することができたが特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ          2羽(♀成鳥と♀若鳥と思われる個体。旧江戸川よりの水路護岸付近)
○ウミアイサ            2羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近。遠方であった)
○ズグロカモメ           2羽(成鳥冬羽と幼鳥が各1羽。午前8時半頃に水路護岸に飛来しているのが見られた)  
○ミサゴ              2羽(午前9時前に旧江戸川河口付近の棒杭に休止している個体が見られた他、午前9時半過ぎには水路上空で旋回した後旧江戸川を遡行するのが見られた)
○ノスリ              2羽(公園中央部、淡水池など。午前8時過ぎに公園中央部上空を荒川河口方面に移動するのが見られた他、午前9時頃からは汽水池や淡水池を行き来する個体も見られた。観察時間中は狩りには成功しなかった) 
○チュウヒ             2羽(淡水池、東渚など。♂国内型成鳥タイプは午前9時頃から淡水池を中心に飛び回っていた。また、これとは別の個体が東渚アシ原上をよく飛翔し低木上に休止したりした)
○ヒメアマツバメ          1羽(淡水池北側付近。正午過ぎに見られた)
○クイナ              1羽(淡水池付近。午前9時頃に鳴き声が聞かれたが視認することはできなかった)
○シロチドリ            8羽(東渚。午前11時頃のカウント数)
○ハマシギ           56羽(東渚。午前11時頃のカウント数。視界が限られたこともあり正確なカウントはできなかった)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川川舞浜側アシ原育成地付近。午前9時半頃にセイタカシギ、オオハシシギとともに見られた)
○オオハシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○セイタカシギ           3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○タヒバリ              2羽(汽水池。午前11時半頃に観察センター横のアシ原を刈り払ったところに2羽が飛来し採餌行動を取っていた)   
○ジョウビタキ            3羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○ルリビタキ             1羽(♀タイプ。汽水池付近。照葉樹の中にいたが、一時的に周回路付近に出てきて路上にも降りた。当地で見たのは久しぶりである) 
○アカハラ            10羽(公園中央部など。多くの個体が見られ、ヘクソカズラ、ハマヒサカキ、クロガネモチ、トウネズミモチに飛来していた)
○シロハラ            11羽(公園中央部、淡水池周辺など。多くの個体が見られたが若い個体が多いように思われた。トウネズミモチの果実にヒヨドリ、ツグミなどとともに飛来していた)
○ツグミ            約30羽(公園中央部など)
○ヤマガラ             2羽(公園中央部)
○エナガ              1羽(汽水池。メジロ、シジュウカラと混群を形成しているようであった) 
○オオジュリン         約20羽(淡水池付近)
○シメ                1羽(公園中央部)
○カケス               3羽(汽水池南側樹林地。午前11時半頃に揃って確認できた)

以上。



【2009年1月4日】

※葛西臨海公園(8:20〜13:10)
 本日も午前9時半頃が満潮で潮位は高い状態が続いたが、満潮時の潮位はそれほど高くはなく、わずかに干潟が残っていた。本日はほとんど鳥類園でのみ探鳥し、正午を過ぎて最後に切り上げる前に公園中央部を回ったのみであった。風がやや強かった午前中を中心に猛禽類がよく出現した。なお、西渚観察ポイントや護岸付近の探鳥は行なわなかったが、いただいた情報によると、午前中に護岸ではトウネン類5羽が見られたとのことであった。ユリカモメ以外のセグロカモメ類やカモメは小群が通過したのみで少ない状況が続いていた。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ          1羽(若鳥と思われる個体。旧江戸川水面)
○ウミアイサ            2羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥冬羽。午前10時頃に水路内の構造物上にユリカモメとともに休んでいるのが見られた)  
○ミサゴ              2羽(又は3羽。午前9時頃から汽水池や淡水池上空に飛来し狩りを行った。また、正午過ぎには東渚沖合いと旧江戸川河口の2つの棒杭でそれぞれ捕らえた魚を採食しているのが確認できた)
○トビ               2羽(午前11時頃に荒川河口上空を揃って帆翔している2羽が見られた)
○ノスリ              2羽(汽水池など。午前9時半頃に淡水池上空を舞っている個体が見られたが、汽水池北側マツに休止している個体も同時に見られた) 
○チュウヒ             2羽(東渚、淡水池。よく舞っていた)
○オオタカ             1羽(若鳥と思われる個体。午前11時過ぎに淡水池上空で帆翔し高度を上げ旧江戸川河口方面に飛び去った)
○ハイタカ             1羽(汽水池。午前11時頃に南側樹林地林縁部を低く飛翔して東方向に移動するのが見られた。なお、いただいた情報によればハイタカと思われる個体が淡水池上空にも出現したとのことであった)
○ハヤブサ             1羽(又は2羽。旧江戸川・水路合流部付近上空。午前10時頃にユリカモメ群が騒いだことから、見上げてみるとハヤブサが上空を旋回しているところであった。この個体はその後、舞浜方面に去ったが正午頃には東渚舞浜側堤防上に休止しているのが確認できた。なお、探鳥開始前の午前8時過ぎに荒川河口橋を電車が通過中にヒヨドリ群が西方向に移動しているのを見ていたところ、その後ろをハヤブサが追ってきているのも見ることができた)
○クイナ              1羽(汽水池・擬岩付近。午前9時頃にアシ原から出てきて盛んにゴカイを採食していた。擬岩前の干潟がちょうど冠水する時間帯であったことからゴカイを採取するのに都合が良かったことから頻繁に現れたものと思われた)
○シロチドリ             6羽(東渚。午前11時半頃のカウント数)
○ハマシギ            50羽(東渚。午前11時半頃のカウント数)
○アオアシシギ           2羽(汽水池、旧江戸川川舞浜側アシ原育成地付近。午前9時頃にセイタカシギ、オオハシシギとともに旧江戸川の対岸に見られたが、同時刻に汽水池に飛来している個体も確認できた)
○オオハシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○タシギ              2羽(汽水池。擬岩直下と観察センター東側のアシ原際で見られた)
○セイタカシギ           6羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。このところ3羽のことが多かったが、6羽の群となっていた)
○ジョウビタキ            3羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○アカハラ             5羽(汽水池周辺など)
○シロハラ             6羽(汽水池周辺など)
○ツグミ            約30羽(汽水池周辺など。観察センター横には小群が水呑みに飛来するのがよく見られた)
○エナガ              1羽(汽水池北側。メジロ、シジュウカラの混群中にいて鳥類園内で越冬しているようである) 
○オオジュリン         約10羽(汽水池付近。強風のせいもあり余り飛ばなかった)
○カケス               1羽(汽水池南側樹林地。正午過ぎに汽水池西側から飛来した)

以上。

クイナ
2009年1月4日
葛西臨海公園(汽水池)


【2009年1月10日】

※葛西臨海公園(8:20〜12:30)
 到着時は既に潮位が下がり干潟が現れ始めているところであった。昨晩のまとまった雨もあがり探鳥開始時は穏やかな日和であったが、午前9時半頃からは北西からの季節風が吹き出して寒くなった。最初に公園中央部を回ったものの、その後はほとんど鳥類園でのみ探鳥した。引き続き猛禽類がよく出現した。西渚観察ポイントからの探鳥は行なわなかった。特に変わったものは見られなかったが、約70羽のコガモの群が水路内に集結し求愛行動を行っていたのが目立った。なお、干潮時の午前11時頃にはセグロカモメ類が10羽前後、カモメとともに干潟に集結していた。主なものは次のとおり。

○ズグロカモメ           1羽(若鳥。午前9時頃に荒川河口付近の護岸で採餌飛翔を行っているのが見られた)  
○ミサゴ              2羽(♂型は午前9時半過ぎから時折汽水池や淡水池上空に飛来したが、強風に煽られたためかダイビングは行わなかった。また、これとは別に旧江戸川河口や渚周辺でホバリングする個体も見られた)
○ノスリ              1羽(汽水池。午前9時過ぎに汽水池西側のマツに休止しているのを見つけたが、その後汽水池内で移動し休止場所を変えた。ミサゴが飛来するたびに樹林内に潜んでしまう傾向が見られた) 
○チュウヒ             2羽(東渚、淡水池。東渚アシ原上をよく飛翔するのが見られた)
○オオタカ             1羽(汽水池。若鳥。午前10時前後に2回ほど出現し汽水池の樹林地付近を移動するのが見られた。なお、いただいた情報によると淡水池付近で成鳥も見られたとのことであった)
○ハヤブサ             1羽(汽水池上空。成鳥と思われる個体。午前10時半頃に汽水池上空から急降下しその後北側の京葉線方面に移動して見えなくなった)
○シロチドリ          約60羽(東渚。午前9時頃の推計数)
○ハマシギ         約400羽(東渚。午前9時頃のシロチドリ・ハマシギ越冬群のカウント数は466羽であった。なお、数羽であったが東渚堤防水路側で採餌しているハマシギも見られた)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川川舞浜側アシ原育成地付近。午前11時頃にセイタカシギ7羽、オオハシシギ1羽とともに確認できた)
○オオハシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○セイタカシギ           7羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。このところ羽数が多くなってきているようである)
○ジョウビタキ            2羽(♀タイプのみ。汽水池付近など)
○アカハラ             3羽(汽水池周辺など)
○シロハラ             2羽(公園中央部など)
○ツグミ            約10羽(淡水池周辺など。群飛などは見られず、先週と比べると数も少なくなってきているようであった)
○オオジュリン         約10羽(汽水池付近。強風のせいもあり余り飛ばなかった)
○カケス               1羽(汽水池南側樹林地。一時的に見られた)

以上。



【2009年1月12日】

※葛西臨海公園(7:20〜11:30)
 到着時は満潮を過ぎて徐々に潮位が下がり干潟が現れ始めているところであった。最初に公園中央部付近で小鳥類を探した後、午前8時頃より水路護岸から鳥類園にかけて探鳥した。なお、西渚観察ポイント付近からの渚周辺の探鳥は行なわず切り上げた。引き続き猛禽類が目立った他、イソヒヨドリ、ミコアイサを今冬初めて確認することができた。なお、カモ、カモメ類は少ない状況が続いていた。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ          3羽(若鳥と思われる個体。旧江戸川と水路内)
○ミコアイサ            1羽(淡水池。♀と思われる個体。午前8時半頃に確認できた。今季は11月にヒメハジロと行動をともにしていた小群が水路内で見られていたものの、その後は目撃情報がない状況であった) 
○ウミアイサ            4羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥冬羽。午前8時頃に水路護岸に飛来しているのが見られた。船着場の構造物上で休止した)  
○ミサゴ              1羽(午前8時半頃に東渚沖合いの棒杭に休止している個体が見られた)
○ノスリ              1羽(汽水池。午前9時頃に汽水池南側樹林地の高木上に休止しているのが見られた。その後は汽水池周辺を移動していた) 
○チュウヒ             1羽(♂国内型と思われる黒味の強い個体。午前11時頃に、東渚アシ原上を飛翔しているのが見られた。珍しくカラス3羽のモビングを受けていた)
○オオタカ             1羽(若鳥。淡水池付近。午前8時半頃から見ることができた。時折、棒杭類に休止したりしていた)
○ハヤブサ             1羽(成鳥と思われる個体。東渚舞浜側堤防上。午前8時半頃から堤防上にいるのが見られたが、午前10時頃には捕らえた小鳥を同所で採食しているのが確認できた)  
○ヒメアマツバメ          5羽(汽水池付近。午前10時過ぎに見られた)
○シロチドリ          約60羽(東渚。午前8時半頃の推計数)
○ハマシギ         約200羽(東渚。午前8時半頃のシロチドリ・ハマシギ越冬群のカウント数は276羽であった。一部は視界が遮られた)
○セイタカシギ           2羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。午前8時半頃に確認できたのはこれだけで、残りのセイタカシギやオオハシシギ、アオアシシギは育成地内に移動してしまったようで、旧江戸川護岸からは確認できなかった)
○ジョウビタキ            3羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○イソヒヨドリ            1羽(♂成鳥。旧江戸川護岸。午前9時頃に見られた) 
○アカハラ             5羽(淡水池周辺など。これまに比べると地面で採餌する個体が多くなってきていた)
○シロハラ             5羽(公園中央部、淡水池周辺など)
○ツグミ            約20羽(公園中央部、汽水池周辺など。小群がよく見られた)
○エナガ              1羽(汽水池南側樹林地。メジロ・シジュウカラ群と混群を形成していた) 
○オオジュリン         約16羽(汽水池付近)
○シメ                3羽(公園中央部)
○カケス               1羽(汽水池南側樹林地)

以上。

イソヒヨドリ(♂成鳥と思われる個体)
2009年1月12日
葛西臨海公園(旧江戸川護岸)


【2009年1月18日】

※葛西臨海公園(7:30〜13:00)
 到着時は満潮が近かったものの潮位は比較的低く、午前9時過ぎの満潮時も干潟は残った。最初に公園中央部付近で小鳥類を探した後、午前8時頃より水路護岸から鳥類園にかけて探鳥した。なお、西渚観察ポイント付近からの渚周辺の探鳥は行わなかった。引き続き、ツグミ類と猛禽類が目立った。また、沖合いのカンムリカイツブリは1000羽を超えていた。主なものは次のとおり。

○ウミアイサ            1羽(♀タイプ。旧江戸川河口付近)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥冬羽。午前8時頃に水路護岸に飛来しているのが見られた。その後は水路内の構造物上で休止したりしてした)  
○ミサゴ              2羽(午前8時半頃に東渚堤防上の看板杭に休止しているのが見られた他、正午過ぎには別個体と思われるものが東渚沖杭上で捕らえた魚を採食しているのが見られた)
○トビ               1羽(東渚。午前10時過ぎに西渚方面から飛来し上空を旋回した後、干潟内に舞い降りようとしたが、チュウヒに追い出された)
○ノスリ              1羽(東渚。正午過ぎに東渚水路側堤防上の低木に休止しているのが見られた。狩りを行っていたようで、その後低空を飛んでアシ原内に入り見えなくなった) 
○チュウヒ             3羽(淡水池、東渚など。♂国内型と思われる黒味の強い個体は東渚アシ原上をよく飛翔しているのが見られた。これとは別に2羽が淡水池に進入し正午頃には2羽が同時に淡水池内を飛翔するのが見られた。このうちの1羽は頭部が非常に白い個体であった)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。東渚舞浜側堤防上。午前8時半頃に堤防上にいるのが見られた。時折、飛び立って見えなくなったが正午頃まで確認できた)  
○ヒメアマツバメ          1羽(水路護岸付近。正午過ぎに舞浜方面から飛来し、汽水池南側樹林地上空に去った)
○シロチドリ             2羽(東渚。午前11時頃のカウント数)
○ハマシギ            46羽(東渚。午前11時頃のカウント数)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。午前9時頃に確認できた。なお、セイタカシギ群は確認できなかったが、潮位の関係で育成地の鋼板枠内に留まっていたものと思われた)
○オオハシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○タシギ               1羽(汽水池湿地) 
○タヒバリ              2羽(公園中央部、汽水池で各1羽。午前8時過ぎに芝生広場内で見られた他、午前10時半頃には観察センター横の湿地に飛来した) 
○ジョウビタキ            4羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○アカハラ             8羽(淡水池周辺など)
○シロハラ             8羽(公園中央部、淡水池周辺など)
○ツグミ            約30羽(公園中央部など。小群がよく見られた)
○オオジュリン           6羽(淡水池付近)
○カケス               1羽(汽水池付近)

以上。

【2009年1月24日】

※葛西臨海公園(7:30〜11:30)
 到着時は満潮を過ぎて既に大きく干潟が広がっているところであった。最初に公園中央部付近で小鳥類を探した後、午前8時頃より水路護岸から鳥類園にかけて探鳥した。なお、西渚観察ポイント付近からの渚周辺の探鳥は行なわず切り上げた。引き続き猛禽類が目立った。潮位の関係で旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近の越冬シギ群は確認できなかった。また、カモ類は少なかった。大型カモメ類は約20羽が確認できた。沖合いのカンムリカイツブリは大群となり2000羽を超えているものと思われた。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(冬羽個体。東西渚間水路)
○ミコアイサ            1羽(淡水池。♀と思われる個体) 
○ウミアイサ            2羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥冬羽。午前10時半頃に水路護岸付近を飛翔しているのが見られた。東渚干潟上も飛び回っていた)  
○ミサゴ              1羽(♀と思われる個体。午前9時半頃に東渚内棒杭上で捕らえた魚を採食している個体が見られた)
○ノスリ              1羽(東渚。午前10時半頃から水路側堤防沿いのアシ原上でホバリングを繰り返しているのが見られた。狩りを行っていたものと思われる。ハヤブサやカラスに攻撃を受けたりしていた) 
○チュウヒ             2羽(到着直後から、東渚アシ原上を飛翔しているのが見られた。このうちの1羽は沖合い水面のカンムリカイツブリ群上でホバリングを行った。また、淡水池への進入も見られた)
○ハヤブサ             1羽(成鳥と思われる個体。東渚舞浜側堤防上。午前8時半頃から堤防上にいるのが見られた)  
○シロチドリ         約100羽(東渚。午前11時頃の推計数)
○ハマシギ         約450羽(東渚など。午前11時頃のシロチドリ・ハマシギ越冬群のカウント数は546羽であった)
○タシギ              3羽(観察センター東側汽水池)
○タヒバリ              1羽(水路護岸) 
○ジョウビタキ            3羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○アカハラ             8羽(淡水池周辺など)
○シロハラ             8羽(公園中央部、淡水池周辺など)
○ツグミ            約50羽(公園中央部、汽水池周辺など)
○オオジュリン         約10羽(汽水池付近)
○シメ                1羽(公園中央部)
○カケス               1羽(公園西側)

以上。