2008年4月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑

【2008年4月5日】

※葛西臨海公園(8:00〜12:40)
 到着時は既に干潟が大きく広がり始めているところであった。公園中央部を抜けて渚橋護岸付近で開門を待ち、西渚観察ポイントからの渚周辺探鳥から開始した。午前10時半頃には水路干潟や鳥類園に回って探鳥した。水鳥類の数は多く、ズグロカモメを確認することができた他オバシギの小群を初認したが、他には特に変わったものは見られなかった。いただいた情報によるとオオタカも引き続き汽水池付近に留まっているということであった。なお、3月23日から見られているクロツラヘラサギは引き続き湾岸周辺に留まり、行徳野鳥保護区と当地を行き来しているとのことで、昨日も東渚に飛来したのが確認されたとのことであった。また、昨日午後に水路周辺でアビ類が見られたとのことで撮影された写真を見せていただいたが、換羽が始まったシロエリオオハムと思われた。主なものは次のとおり。

○ウミアイサ           1羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近)
○ズグロカモメ          1羽(成鳥夏羽。水路干潟など。到着直後から東渚付近を飛翔しているのが見られたが、午前10時半頃から約1時間ほど水路干潟に飛来したことから近距離で観察することができた。ユリカモメにも頭部が黒くなった個体が多くなってきたことから、遠方からの観察はやや紛らわしかった。当地では昨年も4月7日・8日に成鳥夏羽を観察している。なお、当地での成鳥夏羽個体の最も遅い記録は2004年4月18日である)
○チュウヒ            2羽(午前8時半頃に2羽が揃って東渚干潟上空に進入し水鳥類を飛ばした。♀タイプの個体はその後も東渚アシ原上などを飛翔していた)
○ハヤブサ           1羽(若鳥。午前10時頃に東渚干潟に飛来し、数回飛翔しては干潟上に休止するということを繰り返した。約10分ほど留まった後水路上空で帆翔し高度を上げて舞浜・行徳方面に飛び去った)
○ミヤコドリ          52羽(東渚、西渚など。到着直後から西渚干潟内にも20羽前後が飛来していた他、東渚や旧江戸川カキ礁付近にも飛来しているのが確認できた。成鳥も多かった) 
○コチドリ            2羽(水路護岸など)
○シロチドリ         12羽(西渚など)  
○ハマシギ          42羽(東渚。大きな群の飛来はなかった)
○オバシギ           6羽(東渚。午前9時半頃にハマシギ群とともに採餌しているのを見つけた。約200mの距離があったが、ハマシギとの比較や群飛した時のパターンなどから同定した。今季初認)
○セイタカシギ        14羽(水路干潟。午前10時半頃に水路干潟に飛来しているのを確認した。驚いて飛翔した際には旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近や東渚堤防北側に散らばるのが見られた。なお、セイタカシギ以外の越冬シギ群は潮位の関係もあり確認できなかった)
○アカハラ            1羽(公園中央部) 
○シロハラ            1羽(公園中央部)
○ツグミ            30羽(公園中央部、淡水池付近など)
○オオジュリン          8羽(汽水池) 

以上。


【2008年4月6日】

※葛西臨海公園(7:30〜13:10)
 到着時は既に干潟が大きく広がり始めているところであった。大潮で潮位の変化も大きく、干潮時の午前11時前後には東渚の沖合いにも広大な干潟が広がった。最初に水路干潟や鳥類園周辺を回り、正午頃から潮位が上昇に転じるのを待って西渚に向かった。水鳥の数は引き続き多く、正午頃にはユリカモメを主とするカモメ類は約3000羽となったが、昨日に続いてズグロカモメを確認できた以外には特に変わったものは確認できなかった。カモ類、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリも数は少なくなったもののまだ相当数が見られた。なお猛禽類もまだ目立った。主なものは次のとおり。

○ウミアイサ          12羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口カキ礁付近。午前8時半頃には8羽が干潟に上がって休んでいるのが確認できた)
○ズグロカモメ          1羽(成鳥夏羽。東渚、水路干潟など。到着直後から見られた。観察した範囲では東渚干潟と水路干潟を行き来し干潟上でカニを採取していた)
○トビ              1羽(午前10時頃に荒川河口上空で見られた) 
○チュウヒ            2羽(到着直後から東渚干潟上空やアシ原上を飛翔しているのが見られた。汽水池方面での進入もあった。♀タイプの個体は正午頃には干潟上で休んでいた)
○オオタカ            1羽(若鳥。午前9時半頃に汽水池北側マツに休止しているのを見つけた。その後も移動することはなく、留まっていた)
○クイナ             1羽(淡水池東側。午前8時過ぎに見られたが、芽吹いたアシ原内を移動しながら採餌していたことから観察しづらかった)
○ミヤコドリ          53羽(東渚など。午前9時頃のカウント数。旧江戸川河口のカキ礁付近にも飛来していた。正午頃には沖合い干潟にも散らばったが干潟が狭まるにつれて東渚に集結し始めた) 
○コチドリ            4羽(汽水池)
○シロチドリ          16羽(東渚)
○ムナグロ            1羽(東渚。正午過ぎに見られた。相当遠方であったが飛翔して一時的に観察ポイントに接近してくれたことから判別できた)
○ハマシギ          46羽(旧江戸川河口干潟など。大きな群の飛来はなかった)
○オバシギ          12羽(東渚、西渚。午前8時頃に東渚上で6羽の群を見つけた。その後、正午頃には西渚にも3羽が飛来しているのが確認できた他、東渚にも9羽が飛来していた)
○アオアシシギ         1羽(水路干潟など。午前8時半過ぎにセイタカシギに混じって水路干潟に飛来したが、まもなくして東渚方面に飛び去った。なお、セイタカシギ、アオアシシギ以外の越冬シギ群は潮位の関係もあり確認できなかった)
○セイタカシギ         9羽(水路干潟)
○アカハラ           1羽(鳥類園西側) 
○ツグミ            8羽(淡水池付近など)
○オオジュリン        12羽(淡水池、汽水池付近) 



【2008年4月13日】

※葛西臨海公園(7:30〜12:30)
 到着時は満潮であったが、小潮のため潮位は低く干潟は残っていた。その後再び午前10時頃からは干潟が広がり始めた。また、到着時から午前10時頃までは時々小雨があり雨中探鳥となった。潮回りなどを考えて擬岩付近に越冬シギ群が入っているのではと期待したが、マガモとカルガモのみでシギ群は旧江戸川対岸に留まっていた。午前9時頃からは西渚に向かい渚周辺での探鳥を行った。西渚内で夏羽に近いミミカイツブリを確認することができた。セグロカモメ類やカモメは、それぞれ10羽前後と少なくなっていたが、ユリカモメは3000羽以上と思われた。またカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリもまだ相当数が見られた。なお、昨日見られたシマアジは去ったようで見られなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ         2羽(西渚水面。午前9時半頃に水面内に進入してきたハジロカイツブリ群中に見られた。1羽はほぼ夏羽で、もう1羽は換羽が進行中であった。我々が当地で夏羽の個体を見たのは初めてであった) 
○ウミアイサ           2羽(♀タイプのみ。東渚の浅瀬周辺。午前11時頃には2羽が干潟に上がり休んでいた)
○ミサゴ             1羽(午前10時頃に捕らえた魚をつかんだままで東渚干潟内の棒杭上に休止していたが、しばらくして採食した) 
○チュウヒ            1羽(♀と思われる個体。午前11時頃に東渚干潟上に休止しているのが見られた)
○ミヤコドリ           2羽(東渚。正午頃に飛来しているのが確認できた) 
○コチドリ            3羽(護岸付近と西渚)
○シロチドリ          4羽(西渚など。午前9時頃には砂浜上で休んでいた)
○ムナグロ           3羽(東渚。正午頃に見られた。遠方であったが観察条件がよく、夏羽であることも判別できた)
○ハマシギ          74羽(東渚、西渚など。午前9時頃には砂浜上で休んでいた。引き続き、大きな群の飛来はなかった)
○オバシギ           2羽(東渚。午前11時過ぎに飛来しているのを確認した)
○アオアシシギ         1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。午前8時過ぎに鋼板上で休んでいるのが確認できた)
○オオソリハシシギ       1羽(西渚。午前10時半過ぎに西渚干潟に飛来していた。その後も渚周辺を飛び回ったりしていた)
○オオハシシギ         3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。午前8時過ぎに確認できた)
○セイタカシギ         2羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○タヒバリ            3羽(渚周辺) 
○ツグミ            24羽(淡水池付近など。芝生上に降りている群体も見られた他、群飛しながら移動する個体群も見られた)
○オオジュリン         4羽(淡水池、汽水池付近) 

以上。



【2008年4月19日】

※葛西臨海公園(9:00〜12:40)
 到着時は既に干潟が大きく広がり始めているところであった。前日降り続いた雨は上がっていたものの、北から風が強く吹いていた。カモメ類が集まっていたことから最初に西渚に向かい渚周辺での探鳥を行った後、午前11時過ぎから鳥類園に回った。西渚でコアジサシ群を初認したが、他には特に変わったものは確認できなかった。カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリもいくらか残っており、ハジロカイツブリ群中にミミカイツブリを探したが岸辺に接近することはなく確認できなかった。セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメもいくらか残っており、ユリカモメは頭部の黒くなった個体も多く、引き続き2000羽以上留まっているように思われた。なお、いただいた情報によると4月15日から17日にかけて再びシマアジが見られたとのことであった。主なものは次のとおり。

○コアジサシ          66羽(西渚周辺。午前9時過ぎに西渚沖合いから荒川河口にかけて群飛しているのを確認した。時折ダイビングして採餌しているようであったが、午前9時半頃からはユリカモメとともに干潟に降りて休むのが見られた。湾岸フィールドでのコアジサシの初認は2006年、2007年ともに4月15日であることから、本年もここ数年なみの飛来と思われる) 
○チュウヒ            1羽(♀と思われる個体。頻繁に飛翔しているのが見られた。午前9時半頃から東渚干潟上に進入してカモメ類を飛び立たせた他、正午頃には汽水池上空に進入してきた。しかし、カラスに追われて東渚に舞い戻った)
○チュウサギ           2羽(汽水池付近。午前11時半頃に汽水池南側の小さな草地に降りて採餌しているのが見られた。なお、強風のせいか汽水池内にはコサギ、ダイサギ、アオサギが20羽前後集結していた)
○コチドリ            3羽(汽水池)
○シロチドリ          4羽(西渚)
○ハマシギ         228羽(東渚、西渚など。午前9時過ぎのカウント数。換羽中の個体が目立った)
○オバシギ           7羽(東渚)
○アオアシシギ         1羽(汽水池。本個体が越冬個体かどうかはわからなかったが、越冬していたセイタカシギ、オオハシシギは確認することができなかった)
○キョウジョシギ        10羽(東渚。カキ礁に飛来していた)
○チュウシャクシギ       1羽(東渚)
○アカハラ            1羽(公園中央部)
○ツグミ             6羽(淡水池付近など)

以上。


【2008年4月20日】

※葛西臨海公園(7:30〜13:30)
 到着時は既に干潟が広がり始めているところで、午前11時過ぎの干潮時には沖合いにも広大な干潟が広がった。最初に鳥類園周辺を回り、午前10時頃から西渚周辺での探鳥を行った。次にオオハシシギを確認する目的で旧江戸川の舞浜側にわたったが釣り人などのせいか確認できなかった。その後再び鳥類園に戻り切り上げた。カモメ類は引き続き多く、正午過ぎには大型カモメ類も約80羽が集結していた他、ユリカモメは3000羽以上と思われたが、特に変わったものは確認できなかった。カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリもまだ相当数が見られた。なお、旧江戸川河口のカキ礁にはチュウシャクシギの群が飛来しているのが確認できた。主なものは次のとおり。

○ウミアイサ           4羽(♂1羽♀タイプ3羽。午前10時過ぎに西渚の水面内で採餌を繰り返していた。♂成鳥が当地に見られるのは珍しい)
○コアジサシ         126羽(渚周辺。午前8時頃のカウント数。東渚干潟に降りたり、浅水域で採餌を繰り返したりしていた。視界が遮られたことなどから150羽以上いたものと思われた)
○ミサゴ             1羽(午前8時半過ぎに、旧江戸川河口の棒杭上で捕らえた魚を採食しているのが見られた) 
○チュウヒ            1羽(♀と思われる個体。午後1時過ぎに東渚アシ原上を飛翔しているのが確認できた)
○チュウサギ           4羽(汽水池。夏羽に換羽中の個体が多かった。水辺で採餌していることが多かったが草地にも入った)
○コチドリ            2羽(汽水池。午前8時頃に確認した)
○シロチドリ           2羽(東渚)
○メダイチドリ          1羽(東渚。ハマシギ群近くに1羽のみ見られた)
○ハマシギ          98羽(東渚。午前8時頃のカウント数)
○アオアシシギ         1羽(汽水池。午前8時過ぎに飛来したようであった。冬羽の個体で、セイタカシギやオオハシシギと越冬群を形成していた個体と思われた。猛禽類が潜んでいたためか、時折警戒する姿勢を取った)
○チュウシャクシギ      18羽(正午過ぎに旧江戸川河口のカキ礁に集まっているのが見られたが、午後1時を過ぎてカキ礁が冠水するとともに飛び去った)
○セイタカシギ         4羽(午前11時頃に2羽が水路干潟に飛来していた他旧江戸川舞浜側アシ原育成地でも2羽が見られた。3月中旬頃には一時的に30羽を超える集結が見られたが分散してしまったように思われる)
○アカハラ            2羽(公園中央部、淡水池付近)
○シロハラ            1羽(公園中央部) 
○ツグミ            10羽(公園中央部、淡水池付近など)
○オオジュリン          2羽(淡水池付近) 

以上。

【2008年4月26日】

※船橋三番瀬海浜公園(8:00〜11:50)
 約1ケ月ぶりに三番瀬を訪問した。到着時は既に干潟が広がり始めていたがシギ・チドリ類が本格的に飛来したのは午前9時を過ぎた頃からであった。船橋側堤防水面から正面干潟を中心に探鳥したが、午前11時頃からは市川側干潟にも足を伸ばした。特に変わったものは見られなかったが、シギ・チドリ類は数が多くなってきていた。ウミアイサは確認できなかった。カモメ類は遠方堤防上に多くの個体が休んでいたが、正面干潟周辺に飛来したのはユリカモメと少数のセグロカモメのみであった。なお、午前11時半頃に市川側干潟に飛来した大型カモメは脚が黄色で背面も濃く嘴の赤点も大きいなど、ホイグリン系の特徴を備えている個体であった。セッカのさえずりとハマダイコンの花が初夏を告げていた。主なものは次のとおり。

○アジサシ           1羽(正面干潟。コアジサシ群中に降りて休んでいた。午前10時過ぎに確認できた。今季初認であった)
○コアジサシ        126羽(正面干潟など。午前10時半頃のカウント数)  
○ミヤコドリ         136羽(午前10時半頃の正面干潟に飛来していたカウント数。到着時は船橋港側堤防上の遠方に休んでおり200羽近い個体数のように思われた。その後近い堤防に移動し午前10時頃から正面干潟に次々に飛来したが、潮干狩り場内にヒトが立ち入った午前11時頃に全て飛び立ち江戸川放水路、市川塩浜方面に去った)
○シロチドリ          12羽(正面干潟。午前11時頃のカウント数)
○メダイチドリ        236羽(正面干潟。午前9時過ぎのカウント数。夏羽に換羽中の個体が多かった)
○ダイゼン           42羽(正面干潟。満潮時は防護ネット上などで休んでいた。夏羽の個体も少し混じっていた)
○トウネン           12羽(正面干潟。夏羽に換羽中の個体が多かった)
○ヨーロッパトウネン       2羽(正面干潟。1羽は夏羽に換羽中と思われたが、もう1羽はほぼ冬羽で市川側干潟で近距離で観察できた)  
○ハマシギ         1020羽(正面干潟。午前9時過ぎのカウント数。その後も次々と飛来しており、午前10時過ぎには1500羽を超えたものと思われた。夏羽に換羽中の個体が多かった)
○ミユビシギ           26羽(正面干潟。午前10時過ぎのカウント数。ハマシギ群に混じって採餌しておりカウントしづらかった。冬羽個体から夏羽に換羽中の個体まで、いろいろな個体が見られた)
○キョウジョシギ         62羽(正面干潟。午前9時過ぎのカウント数)
○キアシシギ           2羽(正面干潟)
○オオソリハシシギ       34羽(正面干潟。午前9時半頃のカウント数)
○ダイシャクシギ         1羽(午前10時過ぎに市川側干潟で確認できた)
○チュウシャクシギ       22羽(船橋港側堤防上など。午前10時頃には19羽が堤防上に集結していた)
○セイタカシギ          2羽(船橋港側貝殻島付近) 
○ツグミ              2羽(後背地)


※葛西臨海公園(12:50〜14:30)
 到着時は既に干潟が大きく広がっており、干潮時には沖合いにも広大な干潟が広がった。午後2時半頃から小雨となったことから、鳥類園と水路周辺での探鳥で切り上げた。ユリカモメは2000羽以上と思われ、大型カモメ類やカモメもかなり集結していたが特に変わったものは確認できなかった。カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリも少数が残っていた。ホウロクシギが水路干潟に飛来していた。また、旧江戸川河口付近のカキ礁にはチュウシャクシギの群が飛来していた。なお、オオハシシギ、アオアシシギの混群が昨日汽水池に飛来したとのことであったが確認することはできなかった。主なものは次のとおり。

○アジサシ            8羽(東渚。午後1時過ぎにコアジサシ群中に混じって飛翔しているのが確認できた。今季初認であるが、ほぼ例年なみの飛来と思われる)
○コアジサシ         258羽(東渚、水路干潟付近など。午後1時過ぎのカウント数。水路干潟にも10羽前後の小群が飛来して採餌行動を取っていた)
○ミヤコドリ            4羽(東渚。午後1時過ぎに確認できた)
○コチドリ             2羽(汽水池)
○シロチドリ           2羽(東渚)
○ハマシギ          168羽(東渚。午後1時頃のカウント数)
○オバシギ            5羽(東渚)
○ホウロクシギ          2羽(水路干潟、東渚。到着直後に東渚干潟に1羽を確認したが、午後2時頃には水路干潟に一時的に2羽が飛来しているのを見ることができた。盛んにカニを採食していた)
○チュウシャクシギ      60羽(東渚、旧江戸川河口、汽水池など。東渚堤防や旧江戸川河口のカキ礁には群が次々に飛来するのが見られた。また。汽水池にも1羽が飛来して盛んにカニを採食していた)
○セイタカシギ         4羽(水路干潟。午後2時頃にみることができた)
○ツグミ            1羽(淡水池付近)
○オオジュリン         1羽(淡水池北西側) 

以上。


【2008年4月27日】

※葛西臨海公園(7:30〜14:30)
 到着時は満潮であったが潮位はそれほど高くはなく汽水池干潟はいくらか残っていた。到着時から午前9時頃まで小雨となったことから、まず擬岩付近を中心に鳥類園を回り、午前10時半過ぎから正午過ぎまで西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行った後、公園中央部・西側に回って切り上げた。擬岩付近にオオハシシギが飛来してくれた他、アマサギ、オオルリ、クロツグミなどわたりの鳥も見ることができた。渚周辺のユリカモメは2000羽以上が集結していたが、午前11時半頃にいっせいに飛び出した後南側海上で大群が帆翔しながら移動していくのが見られた。ユリカモメ以外のカモメ類はオオセグロカモメ、セグロカモメ、ウミネコ、カモメで特に変わったものは確認できなかった。またカンムリカイツブリも30羽前後残っていたがハジロカイツブリは確認できなかった。チュウシャクシギの群はさらに大きくなっていた。淡水池周辺ではオオヨシキリの鳴き声も聞けた。主なものは次のとおり。

○ウミアイサ           1羽(東渚浅瀬。♀タイプ) 
○アジサシ           52羽(東渚。午前11時頃のカウント数)
○コアジサシ          58羽(東渚など。午前11時頃のカウント数)
○ミサゴ             1羽(東渚。午前11時頃に棒杭上で休んでいるのが見られた。胸の黒斑が薄く♂と思われた)
○アマサギ            1羽(汽水池。夏羽個体。午前8時頃にいわゆる中土手で採餌しているのが見られた) 
○ミヤコドリ           53羽(東渚。干潟がかなり広がった午前11時半頃に舞浜沖方面から三つの群が次々に飛来した。三番瀬個体群が移動してきたものと思われる)
○コチドリ             3羽(汽水池)
○シロチドリ           7羽(東渚。午前11時半頃に確認できた)
○ダイゼン            2羽(東渚。正午頃に飛来した。かなり夏羽への換羽が進んでいる個体のようであった) 
○ハマシギ           22羽(東渚、汽水池。正午頃のカウント数。なお、午前8時頃までは汽水池にも4羽が飛来していた)
○オバシギ            2羽(東渚。午前11時頃に確認できた)
○ソリハシシギ          1羽(汽水池。キアシシギ群とともに行動していた。今季初認)
○キョウジョシギ        16羽(東渚。カキ礁に飛来していた)
○アオアシシギ          3羽(汽水池。越冬個体と思われる冬羽個体の他に夏羽に換羽中の個体が2羽加わっていた)
○キアシシギ           4羽(汽水池擬岩付近)
○オオソリハシシギ        1羽(東渚。午前11時頃に確認できた)
○オオハシシギ          3羽(汽水池擬岩付近。いづれも成鳥で夏羽に換羽中の個体。午前8時頃に旧江戸川方面から飛来した。最初は中土手付近のアシ原沿いで採餌していたが、その後は擬岩近くに移動して休んだ)  
○ホウロクシギ          2羽(東渚。午前11時半頃に2羽を同時に確認できた)
○チュウシャクシギ      78羽(汽水池など。汽水池にも一時的に9羽が入っていた他、東渚干潟や堤防付近に加え旧江戸川河口のカキ礁には群が次々に飛来していた。もっといたものと思われる)
○タシギ             1羽(汽水池)
○アカハラ            1羽(公園中央部。♂成鳥と思われる個体。まだ居残っていた個体が見られたが、これ以外に汽水池周辺ではアカハラと思われるさえずりを聞くことができた)
○クロツグミ           1羽(公園西側。♂成鳥と思われる個体。よくさえずっていた。地上に降りて採餌も行った)
○シロハラ            1羽(公園中央部)
○ツグミ             6羽(淡水池付近など。汽水池に降りている個体や芝生上で採餌している個体も見られたが、樹上に静止する個体も見られた。またツリーという鳴き声を出しながら飛翔移動するツグミ類は多かった)
○オオルリ            1羽(♂1羽。擬岩北側樹林地。雨上がりによくさえずった。なんとか視認することができた。また、公園中央部でも見られたとのことで、我々もさえずりを聞くことはできたが視認はできなかった)
○オオジュリン          3羽(汽水池、淡水池付近)
○シメ              1羽(公園西側。午後1時半過ぎに見られた。嘴は鉛色を帯びてきていた)

以上。


オオハシシギ(成鳥:夏羽に換羽中)
2008年4月27日
葛西臨海公園(汽水池)
旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近で越冬していた個体群。