2008年12月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2008年12月6日】

※葛西臨海公園(7:30〜12:10)
 到着時は徐々に潮位が上がり干潟が狭まってきているところで、午前10時過ぎには干潟や護岸のほとんどが冠水した。最初に渚橋護岸付近で探鳥し、その後鳥類園を回り、正午前に西渚観察ポイントと公園西側で短時間探鳥して切り上げた。基本的にはこれまでと同様で、特に変わったものは見られなかったが、猛禽類が目立った。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(冬羽個体。西渚観察ポイント付近)
○ウミアイサ           2羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近)
○ズグロカモメ          2羽(成鳥1羽、若鳥1羽。いずれも水路護岸付近。若鳥は午前8時前後に、成鳥は午前10時前後に水路護岸に飛来しカニを採取していた)  
○ミサゴ              2羽(午前9時半過ぎに♂タイプと思われる個体が淡水池付近に飛来しダイビングも行ったが、狩りには成功しなかった。なお、東渚から旧江戸川付近には♀タイプの個体も見られた)
○トビ               1羽(荒川河口付近上空) 
○チュウヒ             2羽(淡水池、東渚など)
○オオタカ             4羽(成鳥と亜成鳥と思われる個体が各1羽、他2羽は若鳥と思われた。午前10時頃から鳥類園付近に次々と出現した。ミサゴとともに空高く帆翔した後、淡水池北側に急降下した個体や東渚付近からカラスに追われて鳥類園に飛来した個体が見られた他、汽水池上空で2羽が旋回上昇しながら舞浜方面に去ったりするのも見られた)
○トウネン             3羽(水路護岸。午前8時頃にヨーロッパトウネン1羽とともに採餌しているのが確認できた。1羽は谷津干潟標識個体であった)
○ヨーロッパトウネン        1羽(水路護岸。トウネンとともに採餌していた)
○ハマシギ         約300羽(東渚など。午前8時頃には干潟での採餌を終えて舞浜側堤防突端付近で休み始めたところであった) 
○アオアシシギ           1羽(汽水池。オオタカのせいか、午前10時過ぎには淡水池に移動した。セイタカシギ群とは離れて越冬しているようである)
○オオハシシギ          1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。午前9時頃にセイタカシギ群とともに育成地の鋼板上に休止しているのが確認できた)
○セイタカシギ           4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近) 
○カワセミ             1羽(汽水池、♀若鳥と思われた)
○ジョウビタキ           2羽(♀タイプのみ。公園中央部など)
○アカハラ             1羽(公園中央部)
○シロハラ             3羽(公園西側など)
○ツグミ              6羽(公園中央部など) 
○エナガ              1羽(淡水池付近。メジロ、シジュウカラ混群中)
○オオジュリン         約10羽(淡水池付近)


※明治神宮北池周辺(13:20〜14:10)
 本年1月27日以来、オシドリとルリビタキを期待して、久しぶりに北池周辺を訪問した。ルリビタキは見られなかったもののオシドリの越冬群は今年も見られ、小鳥類もいくらか見られた。

○オシドリ            10羽(♂6羽♀4羽。北池水面に張り出した枝などで休む個体も見られた。なお、他のカモ類はマガモとカルガモの2種のみであった)
○カワセミ             2羽(北池)
○コゲラ              3羽(北池付近。メジロなどと混群を形成していた)
○ツグミ              2羽(北池付近)
○ヤマガラ             2羽(北池付近)
○シメ               1羽(北池付近。ムクノキの果実を採食していた)

以上。


【2008年12月13日】

※葛西臨海公園(8:10〜14:00)
 到着時は満潮を過ぎて徐々に潮位が下がり始めているところであったが、干潮時の午前11時頃も比較的潮位は高かった。最初に水路護岸から鳥類園にかけて探鳥し、公園中央部・西側を回った後西渚観察ポイント付近で渚周辺の探鳥を行い、さらに鳥類園に戻って切り上げた。ツグミ類の数がようやく多くなってきたようで地上に降りて採餌する個体も目立った。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(冬羽個体。東西渚間水路。近距離で観察できた。ハジロカイツブリ群に混じったりしながら東西渚間水路内でカニや魚を採食していた。この周辺に定着しているようである)
○ホオジロガモ          2羽(旧江戸川河口付近。遠方であった)
○ウミアイサ           5羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近。飛翔移動するのが見られた)
○ズグロカモメ          1羽(成鳥1羽。午前8時半頃に水路護岸に飛来してカニを採餌している成鳥を確認することができた。この個体は午後1時頃には水路内の構造物上にユリカモメとともに休んでいた他、東渚干潟上を飛翔しているのも見られた)  
○ミサゴ              1羽(正午前には東渚干潟内の低杭で休んでいたが、その後魚を捕らえ旧江戸川河口付近の杭上で採食していた)
○トビ               1羽(荒川河口上空。午前8時過ぎに見られた) 
○チュウヒ             2羽(又は3羽。東渚、淡水池など。午前9時過ぎには観察センターから、汽水池上空に現れて東渚方面に移動する個体が見られた他、午後2時前には淡水池西側で近距離で観察することができた。東渚付近にも飛翔個体が時々見られた)
○シロチドリ           66羽(東渚。午前9時頃のカウント数)
○トウネン             3羽(水路護岸。午前8時半頃に見られた。ハマシギと混群を形成していた。谷津干潟標識個体は本日も確認できた)
○ヨーロッパトウネン        1羽(水路護岸。午前8時半頃にトウネン群中に見られた)
○ハマシギ           186羽(東渚など。水路護岸や堤防護岸でも10羽前後の小群が見られ、水路護岸ではトウネン群と混群を成していた)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川川舞浜側アシ原育成地付近。セイタカシギと行動をともにしているようであった)
○オオハシシギ          1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。午後1時半過ぎにセイタカシギ群とともに休んでいるのが確認できた)
○セイタカシギ           4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近) 
○ジョウビタキ           4羽(♀タイプのみ。公園中央部など)
○トラツグミ            1羽(公園中央部。今季初認であったが、じっくりと見ることはできなかった)
○アカハラ             3羽(公園中央部など)
○シロハラ             5羽(公園西側など)
○ツグミ             14羽(公園中央部など) 
○ヤマガラ             2羽(公園西側。シジュウカラと混群を形成していた)
○オオジュリン           6羽(淡水池付近)

以上。

アカハラ(♂成鳥)
2008年12月13日
葛西臨海公園(公園中央部)
本個体はいわゆるオオアカハラと言われるものと考えられる。



【2008年12月20日】

※葛西臨海公園(7:20〜13:10)
 到着時は徐々に潮位が上がり干潟が狭まり始めているところであった。しかしながら満潮時の午前10時半頃も比較的潮位は低く、東渚干潟はわずかに残った。最初に公園西側から中央部にかけて小鳥類を探した後、水路護岸から鳥類園にかけて探鳥した。午前11時半頃から西渚観察ポイント付近で渚周辺の探鳥を行い、さらに鳥類園に戻って切り上げた。今季初めてノスリ、カモメを確認することができた他、ツグミ類も多く見ることができたが、全体的には大きな変化はなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(冬羽個体。東西渚間水路。この周辺に定着していると思われる個体。ハジロカイツブリ群近くにいることが多かった)
○ホオジロガモ          3羽(水路・旧江戸川河口付近など。♂若鳥は水路内に近距離で見られた)
○ウミアイサ           5羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口周辺)
○ズグロカモメ          2羽(成鳥1羽、幼鳥1羽。正午前後頃に、成鳥は東渚干潟周辺で、幼鳥は荒川河口護岸周辺を飛翔しているのが確認できた。水路護岸などへの飛来はなく、近距離で観察することはできなかった)  
○ミサゴ              1羽(午前8時過ぎから東渚干潟周辺を飛翔していたが、その後魚を捕らえ旧江戸川河口付近の杭上で採食していた)
○ノスリ              1羽(東渚。午前9時半頃から東渚アシ原内の棒杭やマツなどに休止するのが見られた。ホバリングするのも見られたが、チュウヒの執拗なモビングも受けていた) 
○チュウヒ             4羽(東渚、淡水池など。入れ替わりで、いろいろな個体が見られた。淡水池西側に舞い降りたり、低木上で休む個体も見られた。また、東渚内ではノスリを追い出す行動を取ったり、中央丘の石塁上に休止する個体も見られた)
○オオタカ             2羽(淡水池周辺など。成鳥♂と思われる個体が淡水池周辺で見られた他、葛西臨海水族園周辺で若鳥と思われる個体も確認できた)
○シロチドリ         約100羽(東渚。正午頃の推計数)
○ハマシギ          約800羽(東渚など。正午頃のシロチドリ・ハマシギ越冬群のカウント数は914羽であった)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川川舞浜側アシ原育成地付近。セイタカシギ、オオハシシギとともに越冬群を形成しているようであった)
○オオハシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○セイタカシギ           4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近) 
○ジョウビタキ           3羽(♀タイプのみ。公園中央部など)
○トラツグミ            1羽(公園中央部。体を震わせながら採餌を行っていたのが特徴的であった)
○アカハラ             8羽(公園中央部など。ハマヒサカキやシャリンバイの果実に飛来している個体も見られた)
○シロハラ             5羽(公園中央部など。ハマヒサカキに飛来している個体も見られた)
○ツグミ            約20羽(公園中央部など。小群が移動するのみ見られた) 
○ヤマガラ             3羽(公園中央部)
○オオジュリン           6羽(淡水池付近)

以上。

トラツグミ
2008年12月20日
葛西臨海公園(公園中央部)


【2008年12月21日】

※葛西臨海公園(7:30〜12:20)
 到着時は徐々に潮位が上がり干潟が狭まり始めているところであった。最初に公園西側から中央部にかけて小鳥類を探した後、午前9時近くから水路護岸・鳥類園にかけて探鳥した。西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥は行わなかった。チュウヒ・オオタカを中心とした猛禽類がよく出現し、特に午前10時頃から正午頃までは淡水池周辺でよく見られた。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(冬羽個体。船着場よりの水路内)
○ホオジロガモ          2羽(旧江戸川河口付近)
○ウミアイサ            8羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口周辺)
○ズグロカモメ           2羽(成鳥1羽、幼鳥1羽。幼鳥は午前9時過ぎに水路護岸付近を飛翔した。成鳥は午前10時半過ぎに水路護岸へ飛来し、その後は船着場の構造物上にユリカモメとともに休止していた)  
○ミサゴ              1羽(又は2羽。午前8時半頃から東渚舞浜側堤防付近に休止していたが、東渚周辺を舞っている姿もよく見られた。その後ダイビングなどを行っていた。ハヤブサに絡まれたりしていた)
○トビ               1羽(東渚付近。午前9時半頃に見られた)
○ノスリ              1羽(東渚。午前11時頃から東渚堤防上の樹木上などに休止するのが見られた。チュウヒのモビングも受けていた) 
○チュウヒ             4羽(東渚、淡水池など。昨日と同様にいろいろな個体が見られた。午前9時半過ぎに東渚アシ原上で2羽が見られたが、その後は次々に淡水池周辺に進入する個体が見られた。このうちの1羽はアシ原内で休息した後、午前10時半過ぎにオオバンを捕まえ採食した。その後も正午頃までは2〜3羽が淡水池付近に入れ替わり出現した)
○オオタカ             3羽(淡水池周辺など。亜成鳥と思われる個体が午前9時半頃に淡水池周辺で見られた他、午前11時頃には汽水池北側マツに若鳥が休止していた。その他水路付近でも若鳥が2回ほど見られた)
○ハヤブサ             1羽(東渚舞浜側堤防上など。観察条件が悪かったが成鳥と思われた。午前8時半頃から正午過ぎまで断続的に見られた。ミサゴにからんだりしていた) 
○シロチドリ         約100羽(東渚。午前8時半頃の推計数)
○ハマシギ         約400羽(東渚など。午前8時半頃のシロチドリ・ハマシギ越冬群のカウント数は一部視界が遮られたが、485羽であった。なお、正午頃には東渚西側堤防上で休む20羽前後の群が見られた)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。鋼板上に休止していた。午前10時頃に確認できた)
○オオハシシギ          1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○セイタカシギ           4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近) 
○ジョウビタキ            3羽(♀タイプのみ。公園中央部など)
○アカハラ             3羽(公園中央部など)
○シロハラ             6羽(公園中央部など)
○ツグミ            約20羽(公園中央部など) 
○ヤマガラ             3羽(公園中央部)
○オオジュリン           6羽(淡水池付近)
○シメ               4羽(公園中央部。午前8時頃に小群と思われるものが飛来した) 

以上。

チュウヒ
2008年12月21日
葛西臨海公園(淡水池)
この個体はアシ原内で休息していたが、午前10時半過ぎに淡水池観察ポイント近くに飛来してホバリングし、オオバンを捕らえて採食した。オオバンは既に相当弱っていたか死亡していたようで、チュウヒが捕らえる前からアシ原際に浮いていたとのことであった。



【2008年12月23日】

※葛西臨海公園(7:30〜13:40)
 到着時は干潮で、その後は徐々に潮位が上がり干潟が狭まり始めた。最初に公園西側から中央部にかけて小鳥類を探した後、午前9時頃から水路護岸・鳥類園にかけて探鳥した。西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥は行わなかった。チュウヒ・ミサゴを中心とした猛禽類がよく出現した。主なものは次のとおり。

○ウミアイサ            6羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口周辺。3羽の群は一時的に水路内のスズガモ群中に入った)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥冬羽。午前8時半頃に水路護岸付近を飛翔し、その後は船着場の構造物上にユリカモメとともに休止していた。また、午前10時頃には水路内の航路標識ブイ上で休んでいた)  
○ミサゴ              3羽(淡水池、東渚など。東渚や荒川河口上空を舞ったりする個体が見られた他、淡水池に2回ほど飛来した個体もあった。いずれも狩りには成功し魚を捕らえた)
○トビ               2羽(荒川河口付近。午前10時半頃に見られた。なお、遠方の中央防波堤埋立地方向には50羽前後が舞っているのが見られた)
○ノスリ              1羽(東渚。午前10時過ぎに東渚舞浜側堤防上の看板に休止していたが、ハヤブサやチュウヒに絡まれてアシ原内に入り、見えなくなった) 
○チュウヒ             3羽(東渚、淡水池など。午前8時半過ぎに東渚アシ原上で2羽が見られた他、淡水池周辺に進入する個体も見られた。昨日同様かなり近距離で観察することができた)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。東渚舞浜側堤防上に休止していることが多かった。午前10時過ぎになって東渚干潟上に出現したが、その際にはノスリに対して絡んだ)
○クイナ               2羽(淡水池、汽水池で各1羽)  
○シロチドリ            68羽(東渚。午前8時半頃のカウント数)
○ハマシギ           486羽(東渚。午前8時半頃のカウント数。しかし、一部視界が遮られたことから、もっといたものと思われる。また、遠方ながらトウネン類と思われるものも混じっていた)
○アオアシシギ           1羽(汽水池。正午前に確認できた。旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近から飛来したものと思われる)
○オオハシシギ          1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○タシギ              1羽(汽水池。午前10時過ぎに湿地を飛び出して東渚方面に移動するのが見られた)
○セイタカシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。なお、汽水池付近でも鳴き声を聞いたが姿は視認できなかった。一部の個体がアオアシシギとともに旧江戸川をわたり、一時的に汽水池に飛来したものと思われた) 
○ジョウビタキ            4羽(♀タイプのみ。公園中央部など)
○トラツグミ             1羽(又は2羽。公園西側・中央部) 
○アカハラ             6羽(公園中央部、淡水池付近など)
○シロハラ             6羽(公園中央部、淡水池付近など)
○ツグミ            約20羽(公園中央部など) 
○ヤマガラ             2羽(公園中央部)
○エナガ              1羽(汽水池付近)
○オオジュリン         約20羽(淡水池付近。よく飛翔し東渚方面に移動する個体が見られた)
○シメ               2羽(公園中央部。午前8時頃にエノキ周辺で2羽が争った)
○カケス              2羽(汽水池。午前10時過ぎに汽水池北側樹林地から南側に移動する2羽が見られた。サクラなどの木に止まったりしていたが、地面に降りたりもしていた。このところ見かけたり鳴き声を聞いたりしなかったことから越冬個体は残留していないものと考えていたが、いくらか残っていたようである) 

以上


【2008年12月27日】

※葛西臨海公園(8:00〜13:20)
 到着時は既に徐々に潮位が下がり干潟が現れ始めているところであった。最初に公園中央部を経由して水路護岸付近を回った後、午前9時頃からは鳥類園周辺で探鳥した。西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥は行わなかった。相変わらず、猛禽類の出現が多く、チュウヒとノスリが目立ったが、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(水路内。遠方から確認した) 
○ホオジロガモ          1羽(水路内。♂若鳥と思われた。飛翔した)
○ウミアイサ            2羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口周辺)
○ズグロカモメ           2羽(成鳥冬羽と幼鳥が各1羽。午前8時半頃に水路護岸付近のユリカモメ群中に2羽が混じって休んでいたが、その後、それぞれバラバラに飛び立ち、水路護岸付近などを飛翔して採餌していた。幼鳥はよく鳴いていた)  
○ミサゴ              1羽(旧江戸川付近。午前10時半過ぎに確認できた)
○トビ               3羽(汽水池、旧江戸川付近。午前11時頃に汽水池上空などに相次いで飛来するのが見られた)
○ノスリ              2羽(又は3羽。汽水池、東渚など。到着直後から東渚堤防の低木などに休止している個体が見られたが、午前10時半頃には汽水池付近で2羽が揃った。また、淡水池に進入したりするたびにチュウヒに追いかけられたりした) 
○チュウヒ             3羽(又は4羽。東渚、淡水池など。成鳥♂タイプは淡水池付近を周回したり、低木などに休止することが多かった。この個体以外に2〜3羽が見られ、東渚アシ原付近をよく飛翔していたが、淡水池・汽水池付近に進入する個体も見られ、汽水池付近でもチュウヒが同時に2羽見られた)
○オオタカ             1羽(成鳥♂と思われる個体。午前10時半過ぎにノスリが進入した際に、汽水池西側樹林地から飛び出し、汽水池東側に飛び去ったが正午過ぎに汽水池西側のマツに戻ってきた。狩りと思われる行動を取ったが成功しなかった。引き続き当地に留まっているものと思われる)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。東渚舞浜側堤防上)
○クイナ              1羽(淡水池アシ原際)  
○シロチドリ            16羽(東渚。午前9時頃のカウント数)
○トウネン              1羽(水路護岸。午前8時半頃に見られた)
○ハマシギ           246羽(東渚。午前9時頃の推計数。一部視界が遮られたことや、ハヤブサの動きによりハマシギ群が移動したりしたことから、正確にはカウントできなかった)
○アオアシシギ           1羽(汽水池上空など。午前9時過ぎに旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近の鋼板上に休んでいるのを確認した。その後、正午頃に大きな声で鳴きながら汽水池上空に飛来し、舞い降りることなく東渚方面に去った)
○セイタカシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近。なお、オオハシシギは確認できなかった) 
○ジョウビタキ            3羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○アカハラ             2羽(淡水池付近など)
○シロハラ             5羽(公園中央部、淡水池付近など)
○ツグミ            約16羽(公園中央部など) 
○オオジュリン         約30羽(淡水池、汽水池付近。群がアシ原から飛び出して飛翔しするのがよく見られた)
○カケス              4羽(汽水池南側樹林地。午前11時半頃に2羽がサクラやウバメガシなどの木に止まったりしていたが、正午頃には同時に4羽を確認することができた) 

以上。

オオタカ(♂成鳥と思われる個体)
2008年12月27日
葛西臨海公園(汽水池)


チュウヒ
2008年12月27日
葛西臨海公園(淡水池)



【2008年12月28日】

※葛西臨海公園(8:10〜13:10)
 到着時は徐々に潮位が下がり干潟が広がり始めているところであった。最初に公園西側から中央部にかけて小鳥類を探した後、午前9時頃からは水路護岸から鳥類園にかけて探鳥し、正午頃まで観察センターに留まった。正午過ぎから西渚観察ポイント付近で渚周辺の探鳥を行い切り上げた。正午近くになって風の吹き出しとともに猛禽類が相次いで出現した。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ          1羽(冬羽個体。東西渚間水路。正午過ぎに確認した。定着していると思われる)
○ホオジロガモ          1羽(水路護岸付近。♀であった)
○ウミアイサ            7羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口周辺)
○ズグロカモメ           2羽(成鳥1羽、幼鳥1羽。午前11時頃には2羽ともに東渚干潟周辺で見られたが、正午過ぎには成鳥は西渚干潟へ飛来するとともに幼鳥は船着場構造物上で休んでいるのが確認できた)  
○ミサゴ              2羽(正午近くに汽水池上空から旧江戸川にかけての上空に飛来した。また、これとは別個体が正午過ぎに西渚上空に飛来し、その後荒川河口を経由して若洲海浜公園方面に去るのが見られた)
○ノスリ              1羽(又は2羽。淡水池など。午前9時半頃に淡水池周辺のサクラに休止しているのを教えていただき見せていただいた。その後飛び立ってカラスに追われたりして東渚方面に去ったが、午前11時半頃に汽水池上空に飛来して北側マツに休止した) 
○チュウヒ             1羽(又は2羽。東渚。アシ原上をよく飛翔していた。いただいた情報によると、一時的にハヤブサと絡んだとのことであったが、我々は見ることはできなかった)
○オオタカ             1羽(成鳥♂と思われる個体。汽水池。正午頃に汽水池南側樹林地から飛び出し、滑空しながら飛翔し汽水池西側に進入したが、それ以上姿を捉えることはできなかった)
○シロチドリ         約100羽(東渚。正午過ぎの推計数)
○ダイゼン             2羽(東渚。午前10時半過ぎに確認した)
○トウネン             3羽(水路護岸。午前8時半過ぎにトウネン3羽とヨーロッパトウネン1羽の4羽の混群が採餌しているのが見られた。トウネン群中には今季見られている谷津干潟標識個体が再び確認できた。近距離から観察できた)
○ヨーロッパトウネン        1羽(水路護岸。トウネン群とともに採餌していた。近距離から観察できた)
○ハマシギ         約700羽(東渚など。正午過ぎのシロチドリ・ハマシギ越冬群のカウント数は806羽であった)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川川舞浜側アシ原育成地付近。セイタカシギ、オオハシシギとともに見られた。午前11時半頃には鳴きながら水路護岸上空を飛翔していた)
○オオハシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○タシギ              1羽(汽水池。観察センター横のアシ原付近)
○セイタカシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近) 
○ジョウビタキ            4羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○トラツグミ            1羽(汽水池。午前11時過ぎに観察センター横の竹林からカケスなどとともに水際に出てきて水を呑んだ)
○アカハラ             4羽(公園中央部など。ハマヒサカキやシャリンバイの果実に飛来している個体も見られた)
○シロハラ             8羽(公園中央部など。ハマヒサカキの他、トベラ、クロガネモチ、トウネズミモチの果実にも飛来していた。なお、上嘴が変形していると思われる個体を観察撮影した)
○ツグミ            約16羽(公園中央部など) 
○オオジュリン         約20羽(淡水池付近)
○シメ               3羽(公園中央部など。淡水池南側でも1羽見られた)
○カケス              4羽(汽水池南側樹林地など)

以上。

ノスリ
2008年12月28日
葛西臨海公園(淡水池)



【2008年12月30日】

※葛西臨海公園(7:40〜11:20)
 到着時は徐々に潮位が下がり干潟が広がり始めているところであった。最初に公園西側から中央部にかけて小鳥類を探した後、午前8時半頃より水路護岸から鳥類園にかけて探鳥した。西渚観察ポイント付近からの渚周辺の探鳥は行わなわず切り上げた。相変わらず猛禽類が目立った。また、大型カモメ類は少なく10羽前後のみであった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ          2羽(旧江戸川河口付近。遠方であった)
○ウミアイサ            8羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥1羽。午前8頃に水路護岸に飛来したり、ユリカモメとともに船着場構造物上で休んでいるのが見られた)  
○ミサゴ              2羽(又は3羽。午前9時頃に汽水池から水路にかけての上空に2羽が飛来し入れ替わるように帆翔した。その後は旧江戸川上流方面と西渚方面にそれぞれ飛び去った。その後、旧江戸川河口付近の棒杭上で捕らえた魚を採食している個体が見られた)
○ノスリ              1羽(東渚。午前10時半頃に東渚水路側堤防上の高木上に休止しているのが見られた) 
○チュウヒ             1羽(汽水池上空など。午前10時頃に東渚方面から汽水池に進入したが、その後は帆翔して高度を上げ東渚方面に去った。珍しく下面を撮影することができた)
○オオタカ             1羽(成鳥♂と思われる個体。汽水池。午前9時半頃に汽水池中央部付近で小鳥類を襲ったようであったが、狩りには成功せず、その後は汽水池南側マツ上に休止したり北側マツに潜んだりしていた)
○クイナ              1羽(淡水池付近。午前9時前後に鳴き声がよく聞かれた。2羽以上いるように聞こえたが視認することはできなかった)
○シロチドリ          約60羽(東渚。正午過ぎの推計数)
○トウネン             3羽(水路護岸。午前8時過ぎにトウネン3羽とヨーロッパトウネン1羽の4羽にハマシギ2羽を加えた計6羽の混群が採餌しているのが見られた。近距離から観察できた)
○ヨーロッパトウネン        1羽(水路護岸。トウネン群とともに採餌していた。近距離から観察できた)
○ハマシギ         約460羽(東渚など。午前9時頃のシロチドリ・ハマシギ越冬群のカウント数は534羽であったが、干潟の広がりとともに次々に追加飛来していたので、もっといたものと思われる。また、水路護岸にトウネン類とともに飛来した個体も見られた)
○アオアシシギ           1羽(旧江戸川川舞浜側アシ原育成地付近。午前9時半過ぎにセイタカシギ、オオハシシギとともに見られた)
○オオハシシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○セイタカシギ           3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○カワセミ              1羽(汽水池。♀若鳥と思われる個体。午前10時過ぎに確認できた)  
○ジョウビタキ            2羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○アカハラ             3羽(公園中央部など)
○シロハラ             3羽(淡水池周辺など)
○ツグミ            約12羽(公園中央部など) 
○オオジュリン         約20羽(淡水池付近)
○シメ                2羽(公園中央部)
○カケス               1羽(汽水池南側樹林地)


※新浦安・市川塩浜沿岸部(12:10〜15:00)
 約1年ぶりに訪問した。時折見られているというビロードキンクロ、コオリガモなどの比較的珍しい種類はいずれも見られなかった。例年よりもウミアイサの数が少ないように感じられたが、スズガモ群の多くは三番瀬中心部に集まっており、沿岸部からは遠かった。カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリも10羽前後で、多くはなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ           2羽(比較的護岸に接近して採餌していた)
○ホオジロガモ         約40羽(♂成鳥15羽。護岸に近いところでも採餌していた)
○ウミアイサ             5羽(♀タイプのみ。護岸付近には少なかった) 
○ハヤブサ              1羽(成鳥♀と思われる個体。護岸から400m前後沖合いに設置された航路標識上にいるのを見つけた。午後1時過ぎには護岸に向かって進入し、護岸上で採餌していたヒドリガモ、オオバン群に突っ込んだが狩りには成功せず、標識に舞い戻った。その後も2回ほど、飛び立ってはホバリングに近い行動を取って周辺海上のカモを捕らえようとしたが成功しなかった。かなり大きな個体であったことから♀であると思われた)
○タヒバリ               2羽(又は3羽。護岸上など) 
○ジョウビタキ             1羽(♂成鳥。護岸にいたが後背地に去った)
○アカハラ               2羽(後背地)
○ツグミ                1羽(後背地)
 
以上。

ズグロカモメ(成鳥冬羽)
2008年12月30日
葛西臨海公園(水路護岸)


トウネン、ヨーロッパトウネン
2008年12月30日
葛西臨海公園(水路護岸)
左後ろの大きいシギはハマシギで、その他4羽のうち、左側3羽はいずれもトウネンで、右側後方がヨーロッパトウネンと思われる個体。


ハヤブサ(♀成鳥と思われる個体)
2008年12月30日
新浦安・市川塩浜沿岸部