ホウロクシギ(幼鳥と思われる個体)
2008年10月12日
葛西臨海公園(西渚)

コサメビタキ
2008年10月12日
葛西臨海公園(汽水池南側樹林地)
【2008年10月13日】
※葛西臨海公園(7:30〜13:10)
到着時は干潟が大きく広がり始めているところで、午前8時過ぎからは旧江戸川河口付近のカキ礁なども姿を現した。最初に汽水池・擬岩付近で探鳥した後、観察センターに回って探鳥した。その後、午前10時半頃から正午頃まで西渚観察ポイント付近で探鳥し公園西側を回って切り上げた。淡水池で指標生物調査が行われていたおかげで潜んでいたオシドリを見ることができた。渚周辺や汽水池のシギ・チドリ類は基本的には昨日と同様であった。小鳥類は、先週に続いてヒヨドリのわたりが賑やかであった他、キビタキなど比較的多く見ることができた。主なものは次のとおり。
○カンムリカイツブリ 1羽(西渚付近。荒川河口近くにいた)
○オシドリ 1羽(淡水池。午前10時頃に、調査に伴ってヒトが立ち入ったことから飛び出してきた。いちど舞い戻ったが、再度カルガモ・マガモの混群とともに飛び立ち水路方面に去った。飛翔時に確認した限りでは換羽中の♂であった。当地ではわたりの時期に本種が時々確認される)
○ミサゴ 1羽(旧江戸川河口付近など。午前8時半頃に棒杭上で採餌しているのが見られた。その後東渚内の棒杭に移動していた)
○トビ 1羽(午前9時過ぎに荒川河口方面上を舞っているのが見られた)
○チュウヒ 1羽(東渚。午前9時過ぎに汽水池上空で帆翔し高度を上げた。東渚に移動するものと思ったが、北方向に流れて去った。その後、午前11時頃に東渚に戻り中央丘のアシ原に入ったが、正午前には干潟上の漂着した魚の近くに舞い降り採食した)
○チュウサギ 12羽(東渚。午前10時半頃にダイサギに混じって干潟上で採餌している小群が見られた。西渚観察ポイントに回って干潟上を見回したところ、ダイサギ、コサギに混じってかなりの数が確認できた)
○ミヤコドリ
9羽(西渚など。午前10時過ぎから確認できた。午前11時頃には一時的に9羽が西渚干潟に飛来した。旧江戸川河口付近のカキ礁の他、荒川河口付近にも移動採餌しているようであった)
○シロチドリ 約10羽(東渚)
○ウズラシギ
1羽(汽水池。幼鳥)
○ハマシギ 約30羽(東渚。午前11時頃に群飛した際のシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は38羽であった)
○アカアシシギ
1羽(汽水池)
○アオアシシギ 12羽(汽水池)
○キアシシギ
1羽(西渚観察ポイント対岸東渚堤防付近。午前11時半頃に飛来した。斑紋からみて幼鳥であった)
○オオソリハシシギ
6羽(東渚。全て幼鳥と思われた)
○ダイシャクシギ 2羽(東渚)
○ホウロクシギ
3羽(東渚。幼鳥1羽は西渚に飛来した)
○タシギ 5羽(汽水池)
○セイタカシギ 13羽(汽水池)
○オオハシシギ
1羽(汽水池。成鳥冬羽と思われる個体)
○ツツドリ
1羽(汽水池付近。午前9時半頃に汽水池北西側の樹林地から南側樹林地に移動するのが見られた。腹部を除いて全体的に非常に黒色味の強い個体であった)
○カワセミ
3羽(汽水池など。西渚でも目撃した)
○コゲラ 1羽(汽水池南側樹林地)
○キビタキ
4羽(公園西側など。♂1羽♀タイプ3羽を視認できた。このうち♀タイプ2羽は汽水池周辺で見られた)
○カケス 2羽(汽水池周辺。鳴き声はよく聞こえた。午前8時頃には汽水池の北側と南側を盛んに移動するのが見られたが、同時に視認できたのは2羽であった)
以上。

オオハシシギ(成鳥冬羽)
2008年10月13日
葛西臨海公園(汽水池)
【2008年10月19日】
※葛西臨海公園(7:30〜13:00)
到着時は満潮が迫っており、汽水池干潟もほとんどが冠水するところであった。その後は午前11時頃から再び干潟が広がった。最初に汽水池・擬岩付近から水路付近に回り、午前8時半頃から約1時間ほど西渚観察ポイント付近で探鳥し公園中央部・西側を回った後再び鳥類園に戻って切り上げた。太平洋沿岸の強風のためか、オオミズナギドリの大群が飛来していた。遠方ながらアジサシ類も確認できた。カモメ類も多かったが、特に変わったものは見られなかった。小鳥類はヒヨドリのわたりがまだ続いていた他、ノビタキ、ノゴマなどを見ることができた。ツグミ類らしき地鳴きも聞けたが視認することはできなかった。主なものは次のとおり。
○カンムリカイツブリ 1羽(東渚。冬羽。正午過ぎに見られた)
○オオミズナギドリ 約1000羽(渚沖合い。午前8時過ぎに旧江戸川河口付近の釣り船周辺を舞っているのを見つけた。その後沖合いを確認したところ、舞浜沖から荒川河口さらには羽田沖にかけて多数が飛来しているのが確認できた。午前11時頃のカウント数は確認できる範囲で1059羽であった。距離的には西渚東側堤防南端からでも最短で500m程度はあったものと思われた。当地で陸上から本種を確認したのは初めてであった)
○アジサシ 4羽(旧江戸川河口付近。正午前に舞浜側護岸付近を遡行したり戻ったりしながら飛翔しているのが見られた)
○コアジサシ 約10羽(旧江戸川河口付近。午前11時半頃に舞浜側護岸付近を飛翔しているのが見られた。かなり遠方であったが採餌行動のパターンなどから本種と判断した。本種については1998年に谷津干潟4羽(9月26日)、印旛沼北部調整池1羽(10月10日)の遅めの記録があるが、それ以上に遅い記録となる)
○ミサゴ 1羽(旧江戸川河口付近など。午前8時過ぎに棒杭上に休止しているのが見られた。その後東渚上空などを舞った)
○チュウヒ 1羽(東渚。午前11時過ぎ東渚アシ原上をカラスにモビングされながら移動するのが見られた)
○シロチドリ 約20羽(東渚。正午前に群飛が見られた)
○ハマシギ 8羽(東渚)
○アオアシシギ 13羽(汽水池)
○オオソリハシシギ 4羽(東渚。西側堤防南端のテトラポット上でホウロクシギとともに休んでいた)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚)
○ホウロクシギ 2羽(東渚)
○タシギ 10羽(汽水池。干潟で採餌していた4羽の他に中土手で休んでいる6羽が見られた)
○セイタカシギ 8羽(汽水池)
○オオハシシギ 1羽(汽水池。成鳥冬羽)
○カワセミ 1羽(水路護岸)
○キセキレイ 1羽(又は2羽。汽水池)
○ノゴマ 1羽(公園中央部。幼鳥と思われる個体で昨日から見られているとのことであった)
○ノビタキ 1羽(西渚。午前9時半頃にハマゴウの群落付近で見られた)
○キビタキ 1羽(公園西側。♀タイプ)
○カケス 1羽(汽水池南側樹林地。鳴き声からは数羽はいるものと思われたが視認できたのは正午過ぎに1羽のみであった)
以上。

オオミズナギドリ(群れ)
2008年10月19日
葛西臨海公園(西渚沖合い)