【2007年10月8日】
※葛西臨海公園(8:00〜12:50)
到着時は午前9時過ぎの干潮に向けて干潟が広がっているところであった。天候が悪くなるとの予報もあり、午前8時半過ぎの開門を待って、最初に西渚に向かい探鳥した。しかしながら午前9時過ぎには降雨となり、さらに南よりの風も強く吹いた。このため西渚での探鳥を早めに切り上げ、公園西側の探鳥も断念し、その後は観察センターや観察小屋から探鳥した。西渚での探鳥でカラシラサギを近距離で確認できた。また、教えていただき観察センター付近でノゴマを見ることができた。しかしながら、観察条件が悪く、その他は特に変わったものは見られず、アカアシシギも確認できなかった。なお、ツツドリはそれらしきものが飛翔するのが一時的に見られたのみであった。主なものは次のとおり。
○ミサゴ 1羽(東渚付近など。到着時は東渚干潟の水際に降りており、その後沖合いの棒杭に移動して捕らえた魚を採食した)
○トビ 1羽(西渚草地など。午前8時半頃には草地に降りていたが、その後カラスの群れのモビングを受けて飛び立ち、荒川沿いに若洲海浜公園方面に去った)
○チュウヒ 1羽(午前11時頃に東渚アシ原上を飛翔しているのが見られた)
○カラシラサギ 1羽(西渚。午前8時半過ぎから西渚干潟内の汀線沿いで採餌しているのが見られた。近距離で確認できたが、嘴の褪色はさらに進んだようで冠羽も少なくなってきていたが特徴はまだ明瞭であった。当地では2004年に11月に入ってもカラシラサギを確認しているが、本年はどのくらいの時期まで留まるのか注目したい)
○チュウサギ 1羽(淡水池。湿地に降りてコサギ群とともに採餌していた)
○シロチドリ 22羽(東渚など。西渚にも最大6羽が飛来してきていた)
○ダイゼン 4羽(東渚)
○ミユビシギ 2羽(東渚)
○アオアシシギ 11羽(汽水池で6羽、東渚で5羽が確認できた)
○オグロシギ 1羽(東渚。午前8時半頃に確認できた)
○オオハシシギ 2羽(汽水池。成鳥冬羽と換羽中の個体各1羽確認できた。汽水池の低い方の干潟で採餌していたが、正午前に採餌行動を休止し、その後飛翔移動してコガモ群中に入って休んだ)
○ホウロクシギ 1羽(東渚)
○チュウシャクシギ 1羽(汽水池)
○タシギ 9羽(汽水池)
○セイタカシギ 24羽(汽水池。正午頃のカウント数)
○カワセミ 2羽(淡水池)
○ノゴマ 1羽(観察センター近くの淡水池の藪から出入りしているのが見られた。♀か若鳥と思われた。いただいた情報によると昨日から見られているとのことであった)
以上。

カラシラサギ(換羽中と思われる個体)
2007年10月8日
葛西臨海公園(西渚)
上記の写真と同一の個体

カラシラサギ(換羽中と思われる個体)
2007年10月8日
葛西臨海公園(西渚)
下記写真の個体も同一個体。
【2007年10月14日】
※葛西臨海公園(7:20〜13:00)
到着時は満潮で、その後正午過ぎに干潮に向けて徐々に干潟が広がった。最初に公園西側・中央部を回り、午前8時半過ぎの開門を待って西渚に向かい探鳥した。午前10時過ぎまで西渚観察ポイントに留まった後、鳥類園に移動して探鳥した。カラシラサギを引き続き確認できた他、チュウヒが比較的近距離で見られたが、他には特に変わったものは見られなかった。なお、ヒヨドリの100羽前後の群れがいくつも東から西方向にわたっていくのが見られた。また、渚周辺はユリカモメが多くなってきた他、スズガモ群が大きくなり、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ホシハジロが混じっていた。主なものは次のとおり。
○アジサシ 22羽(東渚周辺。午前9時頃からユリカモメなどとともに群飛しているのが見られたが、干潟が広がり始めた午前10時頃には干潟に最大22羽が舞い降りた)
○ミサゴ 2羽(又は3羽。東渚内棒杭上など。荒川河口方面上空で帆翔する個体も見られた他、旧江戸川河口付近でカラスに執拗なモビングを受けている個体も見られた。2回ほど同時に2羽を確認することができた)
○トビ 1羽(荒川河口上空。正午過ぎに見られたが遠方であった。なお、さらに遠方の中央防波堤埋立地方向には15羽前後のトビが舞っているのが見られた)
○チュウヒ 1羽(淡水池周辺など。午前9時半頃から東渚アシ原上を飛翔しているのが見られたが、午前10時過ぎには水路を越えて鳥類園上空に飛来し、その後は淡水池内の低木やアシ原上に休止しては周辺を飛び回ることを繰り返した)
○カラシラサギ 1羽(西渚、東渚。開門直後の午前8時半過ぎには西渚干潟内の東端部の汀線沿いでコサギと休んでいたが、すぐに東渚に移動してしまった。東渚内では干潟の汀線沿いに特徴ある採餌行動を取っていた)
○コチドリ 4羽(汽水池。いづれも幼鳥であった)
○シロチドリ 約150羽(東渚。午前9時頃のシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は184羽であったが、多くはシロチドリであった。なお、トウネンらしき個体も見られた)
○ダイゼン 2羽(東渚)
○ハマシギ 約30羽(東渚)
○ミユビシギ 3羽(東渚)
○コオバシギ 1羽(東渚。やや遠方で距離は200m程度あったがハマシギと比較できた。まもなくしてハマシギ・シロチドリ群中に入った)
○アカアシシギ 1羽(東渚。西渚観察ポイントに近い干潟上でアオアシシギ群とともに行動していた)
○アオアシシギ 22羽(汽水池で8羽が、東渚で14羽が確認できた。行き来をしていると思われるので一部重複しているかもしれないが、多かった)
○オオハシシギ 2羽(汽水池。成鳥冬羽と換羽中の個体)
○タシギ 4羽(汽水池)
○セイタカシギ 12羽(汽水池など。東渚や淡水池でも見られた)
○カワセミ 2羽(淡水池。頻繁に水面に飛び込んだりしながら追飛行動を繰り返していた)
○キビタキ 2羽(公園西側。地鳴きがよく聞かれたが姿はちらっとしか見れなかった。いただいた情報によると、昨日は♂♀合わせて10羽近い個体が観察されたとのことであった)
以上。
【2007年10月28日】
※葛西臨海公園(11:20〜14:40)
到着時は干潮で、正午過ぎからは徐々に潮位が上昇した。最初に鳥類園を回り、正午過ぎからは公園西側に向かい、午後2時からは西渚観察ポイントで探鳥した。台風一過の快晴であった。教えていただいて、公園西側でサンコウチョウ、キビタキを見ることができた他、渡りをするチョウとして有名なアサギマダラも近距離で見られた。汽水池のシギ・チドリ群はその多くが旧江戸川の対岸のアシ原育成地付近に移動してしまっているようであった。なお、渚周辺はセグロカモメ類・ウミネコに加えてユリカモメの大群とスズガモの大群が飛来していたが、カラシラサギは確認することができなかった。また、オオジュリンの鳴き声とアオジの姿を今季初めて確認することができた。主なものは次のとおり。
○ミサゴ 1羽(東渚内棒杭上。正午頃には捕らえた魚を採食していた)
○トビ 1羽(荒川河口上空。午前11時半頃に見られた)
○シロチドリ 2羽(東渚。正午頃に見られたが、午後2時頃には既に飛び去っていた)
○ダイゼン 3羽(東渚)
○ハマシギ 42羽(東渚。一部は午後1時半頃に若洲海浜公園方面に飛び去った)
○アオアシシギ 11羽(汽水池で5羽が、東渚で6羽が確認できた)
○オオハシシギ 1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○セイタカシギ 10羽(汽水池で2羽が見られた。午後2時半頃には旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近に8羽が休んでいるのが確認できた)
○カワセミ 4羽(淡水池で3羽、汽水池で1羽を確認することができた)
○キビタキ 1羽(♂成鳥。公園西側)
○サンコウチョウ 1羽(♂若鳥と思われる個体。公園西側)
以上。
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