2005年12月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2005年12月10日】

※葛西臨海公園(12:10〜16:10)
 到着時は満潮であったが、潮位は比較的低く、干潟や護岸は冠水せずに残っていた。正午過ぎから日没近くまでの探鳥となった。まず、西渚観察ポイントに向かい午後2時頃まで渚周辺で探鳥した後、鳥類園に回った。午後1時半頃までは南風がかなり強く吹いた。渚周辺は、多くのカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリがスズガモ群とともに水路内や西渚水面内にも進入してきていたが、変わったものは確認できなかった。また、カモメ類も午後3時過ぎからユリカモメ群が旧江戸川、荒川方面から次々と帰還するのが見られたが、セグロカモメ類は10羽前後で少なかった。比較的猛禽類が見られたものの、カモ類にも特に変わったものは見られず、小鳥類は引き続き少なく、ツグミ類は見られなかった。主なものは次のとおり。

○ズグロカモメ           2羽(渚橋付近護岸など。成鳥1羽、若鳥1羽。若鳥は渚橋付近護岸周辺を飛び回っては舞い降りたりしていた。成鳥は午後3時半頃に水路周辺から葛西臨海水族園付近に飛来していた)
○ミサゴ              2羽(東渚など。棒杭上に休止していたが、水路付近や鳥類園上空にも飛来した。東渚内でダイビングするのも見られた)
○トビ               1羽(午後1時過ぎに公園中央部上空に現れ、その後西渚観察ポイント上空を通過して南方向に去った)
○チュウヒ             1羽(又は2羽。東渚など。午後1時頃に東渚アシ原上を飛翔するのが2回ほど見られた。また、午後3時半頃には♂型と思われる個体が東渚から舞浜方向に飛び出し、舞浜上空で旋回した後東方面に去った。いただいた情報によると、このところ頭部の白い個体も見られているとのことであり、少なくとも2〜3個体が飛来しているものと思われる)
○ハイタカ             1羽(公園中央部付近。午後3時半過ぎに葛西臨海水族園上空を滑空しながら東方向に飛翔する個体が見られたが、まもなく視界からはずれたことから、じっくりと見ることはできなかった。いただいた情報によると、本年はハイタカが見られることが多いようで、2〜3個体が越冬しているのではないかとのことであった)
○チョウゲンボウ         1羽(又は2羽。正午過ぎに旧江戸川上空付近でカラスにモビングを受けている個体が見られた他、午後1時半頃には東渚アシ原付近から西渚観察ポイント付近に♂若鳥と思われる1羽が飛来し、ホバリングを繰り返した。その後は荒川河口方面に去った)
○シロチドリ          82羽(東渚。午後3時半頃のカウント数。もっといたものと思われる)
○ハマシギ         約750羽(東渚など。午後3時半頃のハマシギ・シロチドリ混群のカウント数は832羽であった。水路護岸に飛来している個体も見られた)
○セイタカシギ           4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○オオハシシギ           4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地。川向こうの遠方であったが、例年と同様に猛禽類を避けて移動しているものと思われる)
○タシギ               2羽(汽水池) 
○カワセミ              2羽(淡水池、汽水池で各1羽)
○オオジュリン            4羽(渚周辺、淡水池周辺。よく鳴き声が聞かれ、時折、上空を飛翔する個体も見られた) 

以上。


【2005年12月18日】

※葛西臨海公園(10:10〜16:30)
 到着時は既に干潟が大きく広がっているところであった。強い寒波のせいで午後3時頃までは北西からの季節風が強く、時折突風が吹いた。まず、鳥類園に向かい、午後3時頃より渚橋付近の護岸まで足を伸ばしたものの、西渚観察ポイントからの探鳥は行わなかった。引き続き、猛禽類はよく見られ、特にハイタカにはよく遭遇した。小鳥類は引き続き少なく、ツグミ類は見られなかった。なお、越冬中と思われるスズメ群中にセキセイインコと思われる個体が混じっていた。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ            5羽(♂1羽、♀タイプ4羽。淡水池。今月初旬頃から見られていたとのことであったが、我々は今季初認であった)
○ズグロカモメ           2羽(渚橋付近護岸など。成鳥1羽、若鳥1羽。午後3時頃に鳥類園南側の水路護岸付近を飛翔している成鳥1羽を見つけたことから、渚橋近くまで足を伸ばしたところ、2羽が時折入れ替わりながら護岸近くの水面に浅く飛び込んではカニを採食しているのが見られた)
○ノスリ              1羽(水路周辺など。午後4時頃に東渚アシ原上空でホバリングを繰り返しているのが見られた。カラスにモビングされて一時的に東渚堤防上の棒杭上に降りたが、その後カラスの執拗なモビングを受けて飛び立ち、水路上空を経て汽水池付近に入った。11月下旬頃にも見られていたとのことであるが、我々は今季初認であった)
○チュウヒ             2羽(東渚など。午後3時過ぎになって東渚アシ原上空や水路付近を2羽が同時に飛翔するのが見られた)
○オオタカ             1羽(成鳥1羽。汽水池周辺。正午過ぎになって汽水池北側のマツに休止している姿が確認できた。午後1時過ぎ頃まで5回ほど、汽水池内のアシ原付近に降下を繰り返していた。狩りを行っていたものと思われるが、成功しなかったようであった)
○ハイタカ             3羽(淡水池、公園中央部付近など。探鳥時間中に延べ6回ほど見ることができた。午前10時半頃に観察センター上空を経て淡水池西側の茂みに入った個体、午後1時頃に汽水池上空から帆翔し京葉線北側のアパート群北側に移動した個体、午後3時半頃に東渚方向から船着場付近を低く滑空して芝生広場のスズメ群を襲撃しようとした個体などが見られた他、午後4時過ぎには淡水池北側の枯れ草に休止して狩りを行おうとしていると思われる個体も見られた。個体の識別は確実にできたとは言えず、同一個体の目撃もあると思われたが、少なくとも3個体は別々の個体と思われた)
○ハヤブサ            1羽(成鳥。正午過ぎに東渚舞浜側堤防上に休止しているのが確認できた) 
○シロチドリ           4羽(汽水池。午前中に飛来しているのが見られた。シロチドリが汽水池に入るのは珍しい)
○ハマシギ           42羽(東渚。午後3時半頃のカウント数。午前10時過ぎには東渚西側堤防付近に集結しており、500羽以上の数と思われたがカウントできなかった)
○セイタカシギ           1羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○タシギ               2羽(淡水池) 
○カワセミ              2羽(淡水池、汽水池で各1羽)


以上。



【2005年12月24日】

※葛西臨海公園(8:20〜15:20)
 到着時は満潮に向かって干潟が狭まりつつあるところであった。まず、公園中央部付近で探鳥した後、午前9時頃から西渚観察ポイントに向かった。干潟はいくらか残っていたものの特段変わったものは見られなかった。このため、午前10時過ぎから公園西側を経由して鳥類園に回り探鳥した。特に変わったものは見られなかったが、小鳥類やツグミ類がいくらか見られるようになってきていた。大型カモメ類はセグロカモメが10羽前後と相変わらず少なめであった。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ            5羽(♂1羽、♀タイプ4羽。淡水池など。♂♀各1羽のペアは正午過ぎに旧江戸川で見られた)
○スズガモ(変異個体)     1羽(淡水池。教えていただき見ることができた。スズガモ♂の頭部の下半分くらいが白化している個体であった。部分白変個体と思われる。当地でのカモ類の部分白変個体としては2002年11月のホシハジロ♂の例がある) 
○ズグロカモメ           2羽(渚橋付近護岸。成鳥1羽、若鳥1羽。午前8時半頃に、2羽が時折入れ替わりながら護岸近くの水面に浅く飛び込んではカニを採食しているのが見られた)
○トビ               3羽(東渚沖合いなど。午前11時頃に荒川河口付近から東渚沖合いを東方向に移動する個体が続けて見られた。なお、荒川河口遠方の中央防波堤埋立地付近には40羽以上のトビと思われる群が舞っているのが見られた)
○チュウヒ             3羽(東渚など。午後は飛翔している個体がよく見られた。午後1時頃に東渚上空で3羽が同時に飛翔した。うち1羽は頭部の白い個体で、水路を越えて一時的に汽水池上空にも飛来した)
○オオタカ             1羽(若鳥1羽。水路周辺。午後1時半頃に汽水池上空に現れ、その後水路上空を経て東渚上空に移動した後チュウヒに絡んだが、その後は急降下してアシ原中に移動し、見えなくなった)
○ハイタカ             1羽(鳥類園。午前11時半頃に汽水池上空を帆翔しているのを見つけた。その後、淡水池北側に移動し、一時的にマツに休止したが、再び飛び立って淡水池上空で高度を上げた後急降下して葛西臨海水族園付近の樹林地に入った。かなりの近距離で見ることができた)
○ハヤブサ            1羽(成鳥と思われる個体。午前11時過ぎに東渚中央丘の岩上に休止しているのが確認できた) 
○シロチドリ          140羽(東西渚など。午前9時過ぎにはシロチドリ・ハマシギの54羽の混群が西渚砂浜上に休息していた)
○ハマシギ         約400羽(東渚など。午前9時半頃のハマシギ・シロチドリ混群のカウント数は540羽であった。なお、渚橋護岸や西渚干潟に飛来している個体も見られた)
○タシギ               2羽(淡水池、汽水池で各1羽)
○オオハシシギ           4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地。遠方であったが、4羽が集結して休んでいるのが確認できた)
○セイタカシギ           4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地など。1羽は水路付近で見られた)  
○カワセミ              2羽(淡水池、汽水池で各1羽)
○ビンズイ              1羽(公園西側。マツ林内で特徴ある鳴き声を聞いたが視認することはできなかった。本年も越冬群が飛来してきているとのことであった)
○タヒバリ              1羽(水路周辺)
○ジョウビタキ            3羽(公園中央部など。♀タイプのみ)
○アカハラ              1羽(淡水池西側。ツリーと鳴いて斜面に出てきたが、すぐに樹林内に入った)
○シロハラ             1羽(公園中央部。サクラの木に比較的長く休止していた)
○ツグミ               3羽(公園中央部、淡水池南側など。1羽は芝生上に出てきた)
○ヤマガラ              1羽(淡水池西側)
○ホオジロ              1羽(♀1羽。船着場付近)
○オオジュリン            6羽(汽水池、淡水池など。鳴き声はよく聞かれたが、じっくりとは見られなかった)

以上。



スズガモ(部分白変個体)
2005年12月24日
葛西臨海公園(淡水池)


【2005年12月25日】

※葛西臨海公園(8:20〜13:10)
 到着時は満潮に向かって干潟が狭まりつつあるところであった。まず、公園西側で探鳥した後、午前9時頃から西渚観察ポイントに向かった。風も弱く穏やかだったことから午前10時過ぎまで渚周辺で探鳥し、その後鳥類園に回った。久しぶりにミサゴが見られた他、渚周辺でウミアイサ、タゲリを確認できたが、特に変わったものは見られなかった。小鳥類やツグミ類は相変わらず少なく、大型カモメ類もわずか4羽と少なかった。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ            6羽(♂1羽、♀タイプ5羽。淡水池。♂は午前10時半頃は淡水池東側のアシ原付近で盛んに潜水しては採餌しているようであった)
○ウミアイサ            1羽(♂1羽。西渚水面内。盛んに潜水しては採餌しているようであった。当地でウミアイサは比較的珍しい) 
○ズグロカモメ           1羽(渚橋付近護岸など。成鳥1羽。午前9時頃に護岸近くの水面に浅く飛び込んではカニを採食しているのが見られた。その後は東渚干潟に移動したが、干潟が冠水するとともに西渚護岸付近にも飛来したりしていた)
○ミサゴ              2羽(東渚など。午前11時頃に東渚上空に1羽が現れ浅水域にダイビングしたりしたが、狩りに失敗した。その後、もう1羽が出現し、東渚や水路上空を揃って飛翔したりした。正午過ぎには1羽が旧江戸川河口付近の棒杭上で捕らえた魚を採食しているのが見られた)
○チュウヒ             2羽(又は3羽。東渚など。午前11時頃に頭部の白い個体が東渚アシ原上を飛翔しているのが見られたが、午前11時半頃には2羽が東渚上空で絡むように帆翔し、ユリカモメの鳥柱内に入って高度を上げるのが見られた。また、水路上空や淡水池に進入してくる個体も見られた)
○オオタカ             2羽(成鳥、若鳥各1羽。成鳥は午前11時頃に汽水池北側のマツに休止しているのが見られた。2回ほど飛び立って汽水池東側で狩りを行ったが、失敗したようであった。正午前に再び飛び立って水路上空で帆翔して高度を上げ、西方向に移動するのが見られた。若鳥は正午頃に淡水池北側のマツに現れたが、一時的に淡水池中央の島に舞い降りたりした)
○ハイタカ             1羽(淡水池。午前11時過ぎに淡水池のアシ原付近から現れ、北西方向に移動しながら高度を上げた後、急降下して葛西臨海水族園付近の樹林地に入った)
○シロチドリ           32羽(東西渚など。もっといたものと思われるが遠方のものは判別困難であった)
○ハマシギ         約740羽(東西渚など。午前9時半頃のハマシギ・シロチドリ混群のカウント数は約770羽であった。なお、護岸や西渚干潟に飛来している個体も見られた)
○タゲリ              2羽(東渚。午前9時過ぎに東渚西側のアシ原近くの干潟にいるのを見つけた。距離は約150mくらいであったが、堤防で視界が遮られることも多く見づらかった)
○オオハシシギ          4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地。遠方であったが、正午頃には4羽が集結して休んでいるのが確認できた)
○セイタカシギ          4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)  
○カワセミ            3羽(又は4羽。淡水池、汽水池で各1羽が見られた他、西渚でも西渚水面上を飛翔する個体を2回ほど目撃した)
○ビンズイ            1羽(公園西側。西端部のマツ林内で鳴き声が聞けたが、マツの樹上を鳴きながら移動する個体が1羽見られただけであった)
○タヒバリ            1羽(西渚護岸付近)
○ジョウビタキ          1羽(船着場付近。♀タイプ)
○シロハラ            1羽(公園西側。ツリーと鳴きながらアラカシの茂みに入って枝に休止した。この他にも、ツグミ類と思われる鳴き声が3〜4回聞かれたが視認することはできなかった)
○ツグミ             1羽(汽水池西側付近の上空を飛んだ)
○オオジュリン          2羽(汽水池、淡水池など。鳴き声は比較的よく聞かれた)

以上。



【2005年12月29日】

※葛西臨海公園(9:20〜14:50)
 到着時は干潮であったが、潮位は比較的高く干潟の広がりは大きくはなかった。午前11時頃まで鳥類園で探鳥し、その後渚方面に向かったが、北西風がかなり強く吹いたことから渚橋で引き返し、鳥類園に戻った。猛禽類が引き続き見られたが、その他は特に変わったものは見られず、小鳥類、ツグミ類、大型カモメ類は昨年までに比べると少ない状況が続いていた。また、淡水池に飛来するホシハジロの数も少なかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ           1羽(♂成鳥。旧江戸川京葉線鉄橋付近。盛んに潜水してはカニを採取しているようであった)
○ミコアイサ            4羽(♀タイプのみ。淡水池)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥1羽。渚橋付近護岸など。正午前後に護岸付近を飛び回っては時折休止しているのが見られた)
○ミサゴ              1羽(水路付近など。午前10時半頃に荒川河口付近から渚周辺に飛来し、水路内にダイビングを行ったが獲物は捕らえることができず、舞浜沖方面に飛び去った)
○トビ               1羽(午前10時過ぎに荒川河口付近を東方向に飛翔している個体が見られた)
○ノスリ              1羽(汽水池。午前11時頃に汽水池北側のマツに休止しているのが見られたが、午後も引き続き留まっていた) 
○チュウヒ             2羽(東渚、淡水池など。1羽は午前9時半過ぎに東渚アシ原上を飛翔した後、東渚護岸付近のマツに休止した。もう1羽は正午前後から東渚や水路周辺を飛翔していたが、2回ほど淡水池上空にも進入してきた)
○オオタカ             2羽(成鳥、若鳥各1羽。成鳥は正午頃に公園中央部の樹林地上空を旋回しながら西方向に移動するのが見られた。若鳥は午後2時頃に淡水池北側のマツ周辺に現れ、一時的に周辺を飛び回っていた)
○ハヤブサ             1羽(東渚周辺。成鳥。午前10時頃に東渚舞浜側堤防上の流木に休止しているのが見られたが、まもなく飛び立ち水路上空でドハトを襲ったが失敗した。その後も東渚上空でシギ・チドリを追ったが狩りには成功しなかった。正午過ぎには干潟上に休止している姿が見られた)
○チョウゲンボウ          1羽(旧江戸川河口付近。午前10時半頃に旋回しながら高度を上げ舞浜方面に移動する個体が見られた)
○シロチドリ            2羽(東渚など。もっといたものと思われるがハヤブサの出現などで落ち着かず、また遠方のものは判別困難であった)
○ハマシギ         約500羽(東渚など。ハヤブサの出現などもあり、きちんとカウントすることはできなかった。なお、汽水池にも1羽飛来していた)
○タシギ              2羽(淡水池)
○オオハシシギ          3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地。午後1時過ぎになって集結して休んでいるのが確認できた)
○セイタカシギ          6羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地。午後1時半過ぎには舞浜側堤防上に集結して休息していた)  
○カワセミ            1羽(汽水池)
○ジョウビタキ          1羽(♀タイプ。駅周辺)
○アカハラ            1羽(淡水池西側)
○シロハラ            1羽(淡水池西側)
○ツグミ             2羽(淡水池西側など。芝生上で採餌している個体も見られた)
○オオジュリン          2羽(淡水池など。鳴き声は比較的よく聞かれた)

以上。


【2005年12月30日】

※葛西臨海公園(8:40〜14:20)
 到着時は干潮に向かって既に干潟が広がっているところであった。まず、公園中央部を経由して西渚観察ポイントに向かい、午前10時半頃まで渚周辺で探鳥した。その後は鳥類園に回り、探鳥終了まで主として淡水池周辺に留まった。基本的には昨日と同様で、猛禽類が多い状況であった。大型カモメ類は約30羽が東渚干潟に集結していたが、セグロカモメ、オオセグロカモメのみで変わったものは見られなかった。カモメ群は相変わらずユリカモメが大多数であったが、カモメも少数ながら混じるようになってきていた。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ            5羽(成鳥♂1羽、♀タイプ4羽。淡水池)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥1羽。渚橋付近護岸など。午前9時頃には護岸付近を飛び回っていたが、午前10時過ぎには西渚干潟にも飛来して浅水域に飛び込んではカニを採取していた)
○トビ               1羽(午前9時半過ぎに荒川河口上空付近を飛翔している個体が見られた)
○ノスリ              1羽(汽水池、淡水池。午前中は汽水池北側のマツ周辺に留まっていたが、午後1時過ぎには淡水池北側のマツ上に休止し、2回ほど淡水池北斜面で狩りを行った。いずれも失敗した。チュウヒに絡まれたりした他、カラスの執拗なモビングも受け汽水池方面の樹林地に移動した) 
○チュウヒ             2羽(又は3羽。東渚、淡水池など。午前9時半頃に東渚アシ原上を2羽が揃って飛翔しているのが見られた他、水路や淡水池、汽水池上空にも進入してくる個体も見られた。淡水池では上空を旋回したり、ノスリに絡んだりした他、北側の樹林地に舞い降りて休息した)
○オオタカ             1羽(若鳥。午前11時頃に淡水池北側のマツに休止しているのが見られた。その後2回ほどカモ群近くまで迫り狩りを行おうとしたが失敗し、正午過ぎには観察センター上空で帆翔し、東渚方面に去った)
○ハイタカ             1羽(又は2羽。午前9時頃に公園中央部上空から疎林地を葛西臨海水族園方向に移動する個体が見られた他、午後1時過ぎには淡水池北側斜面付近から飛び出して帆翔し、高度を上げて北側に飛び去る個体も見られた)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。東渚周辺。午前中は東渚舞浜側堤防上の流木に休止しているのが見られた。午後2時頃には東渚中央丘付近で上昇・降下を繰り返しているのが見られた)
○シロチドリ          約80羽(東渚など。午前9時過ぎのカウント数。西渚にも飛来した。遠方のものは判別困難であった)
○ハマシギ         約640羽(東渚など。午前9時過ぎのカウント数。西渚にも飛来した。ハヤブサの出現のためか、午前10時過ぎに群翔して一時的に荒川河口方面に去った)
○タシギ              1羽(淡水池)
○オオハシシギ          4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地の後背堤防上。セイタカシギとともに休んでいた)
○セイタカシギ         10羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地の後背堤防上。午後1時半過ぎに集結して休んでいるのが確認できた。猛禽類の出現のため、汽水池への飛来を引き続き避けているものと思われる)  
○カワセミ            2羽(東渚、淡水池で各1羽)
○タヒバリ            3羽(渚周辺、汽水池、淡水池で各1羽) 
○ジョウビタキ          2羽(♀タイプ。淡水池西側など)
○シロハラ            1羽(淡水池西側)
○ツグミ             1羽(東渚堤防。引き続き少ない)
○オオジュリン          2羽(淡水池など。鳴き声は比較的よく聞かれた)

以上。