2005年9月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑



【2005年9月3日】

※葛西臨海公園(7:20〜11:20)
 到着時は干潟が大きく広がり始めているところで、午前11時頃の干潮時には渚沖合いにも干潟が出現した。最初に鳥類園で探鳥した後、公園中央部を回って西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行った。特に変わったものは見られなかったが、渡りの小鳥類を見ることができた。また、渚周辺はカモメ類が多くなってきており、若鳥が中心であったが、大型カモメ類も100羽以上見られた。なお、汽水池のオオハシシギは引き続き留まっているとのことであったが、我々は見ることができなかった。主なものは次のとおり。

○ミサゴ              2羽(汽水池、東渚周辺など。1羽は午前8時頃に汽水池のマツに休止しているのを見ることができた。その後、旧江戸川河口付近で、2羽が隣り合って棒杭上に休止しているのを確認できた)
○トビ               2羽(東渚。干潟上を低く飛んだり、舞い降りたりしていた。今季初認)
○チョウゲンボウ          1羽(到着直後に、駅前広場上空に出現し短時間ホバリングを行ったが、狩りは行わず北側に去った)  
○チュウサギ            2羽(汽水池と淡水池湿地で各1羽)
○コチドリ             5羽(汽水池。成鳥1羽、幼鳥4羽)
○シロチドリ            2羽(東渚)
○ダイゼン             2羽(東渚)
○ハマシギ             6羽(東渚)  
○ソリハシシギ           2羽(汽水池)
○アオアシシギ          10羽(汽水池。幼鳥も1羽見られた)   
○キアシシギ            6羽(汽水池、水路周辺)
○ホウロクシギ           3羽(東渚。2羽は飛翔時に腰のパターンが確認できたが、もう1羽はきちんと判別することはできなかった)
○チュウシャクシギ         3羽(旧江戸川河口付近、西渚)
○セイタカシギ           8羽(汽水池)
○カワセミ             1羽(汽水池。♂若鳥と思われる個体)  
○センダイムシクイ         3羽(汽水池南側、公園中央部)
○コサメビタキ           1羽(公園中央部。教えていただき見ることができた。成鳥と思われる個体で、かなり広い範囲を動き回っているようであった)
○コムクドリ             6羽(汽水池周辺。午前8時頃に4羽と2羽が相次いで汽水池南側のニセアカシアの木立に飛来した)



※谷津干潟(12:10〜17:10)
 到着時は干潮で、干潟は大きく広がっていた。午後1時を過ぎて徐々に潮位が上がり干潟が狭まってきたが、三番瀬方面からの、目だった追加の飛来はなく、水鳥の数は少なめであった。このため、特に変わったものも見られなかった。午後3時半過ぎには干潟の大部分が冠水したことから、観察センター周辺でコムクドリの集結を観察した。なお、本日も正午前に江戸川放水路京葉線鉄橋下流の干潟上でミヤコドリ約10羽が採餌しているのを確認した。主なものは次のとおり。

○チュウサギ           4羽(干潟内)
○ハジロコチドリ         1羽(成鳥冬羽と思われる個体)
○シロチドリ           1羽
○メダイチドリ         38羽(午後3時頃のカウント数。幼鳥が多くなってきていた)
○ダイゼン           84羽(午後3時頃のカウント数)
○トウネン           72羽(午後3時頃のカウント数。大部分は幼鳥であった)
○オバシギ           11羽(幼鳥。午後3時頃のカウント数)
○ソリハシシギ          3羽(幼鳥) 
○キョウジョシギ          6羽(少なくなってきていた)
○アオアシシギ          1羽
○キアシシギ          32羽(少なくなってきていた) 
○オオソリハシシギ        8羽(幼鳥も見られた)
○セイタカシギ         16羽(幼鳥も見られた)
○コムクドリ          約10羽(教えていただき見ることができた。午後4時前後から1〜2羽が見られたが、午後4時半頃に約10羽の群が飛来して、ムクドリの群とともに観察センター南側のニセアカシアの木に休止した。昨年同様に、ねぐら入り前に集結しているものと思われるとのことであった)

以上。


【2005年9月4日】

※谷津干潟(8:10〜16:10)
 到着時は満潮を過ぎたばかりで、久しぶりに満潮時から探鳥することとなった。到着時はほとんどの干潟が冠水していた。午前9時頃から徐々に潮位が下がり、干潟が広がってきた。しかしながら、午前中は三番瀬方面からのシギ・チドリ類の飛来はわずかであった。午後1時を過ぎてから、オバシギ類も飛来してくれたが、水鳥達の数は昨日よりも少なめであった。主なものは次のとおり。

○チョウゲンボウ         1羽(午後4時頃に干潟西側上空に出現し、その後谷津バラ園方向に去った)
○チュウサギ           6羽(干潟内。午後1時半頃の数)
○ハジロコチドリ         1羽(成鳥冬羽) 
○シロチドリ           2羽
○メダイチドリ         22羽(幼鳥も見られた)
○ダイゼン           46羽(午後3時過ぎのカウント数)
○トウネン           62羽(幼鳥が多かった)
○ハマシギ            1羽(換羽中と思われる個体。午後3時頃に単独で飛来し、干潟東側で休息した)
○オバシギ            9羽(幼鳥。午後1時半頃に4羽の群が飛来し、午後2時半過ぎに5羽の群が飛来した)
○コオバシギ           2羽(午後2時頃に飛来した。探鳥終了時まで干潟中央部で採餌していたことから、詳細を確認することはできなかった。三番瀬で観察された方からいただいた情報によると、いずれも幼鳥で、1羽は胸から腹にかけて強い黄褐色味を帯びた個体ということであった)
○ソリハシシギ          2羽(幼鳥) 
○キョウジョシギ          6羽(午後2時頃のカウント数)
○アオアシシギ          1羽(換羽中個体であった)
○キアシシギ          37羽(正午頃のカウント数) 
○オオソリハシシギ       13羽(6羽の群は、比較的早く、午前9時半頃に飛来し、その後午前11時頃には13羽となった)
○チュウシャクシギ        1羽(午後1時半頃に干潟中央部で見られた)
○セイタカシギ         12羽(午前中は干潟西側に多かった)

以上。



【2005年9月10日】

※葛西臨海公園(9:10〜13:30)
 到着時は満潮を過ぎて、再び干潟が広がり始めているところであった。最初に鳥類園で探鳥した後、西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行い、公園西側でも探鳥した。渚周辺でワシカモメが見られた他、今季初めて渡りと思われるオナガガモ・ヒドリガモの混群が確認できたが、シギ・チドリ類は少なく、ホウロクシギも確認できなくなっていた。渚周辺のオオセグロカモメ若鳥を中心とした大型カモメ群は200羽以上となっていた。主なものは次のとおり。

○ワシカモメ            1羽(第2回冬羽と思われる個体。正午頃に東渚で魚をつついているのが見られたが、まもなく南方面に飛び去った。200mを超える距離があったが、飛翔時のパターンなども確認できた。当地で9月にワシカモメの若鳥を確認したのは、2003年9月27日、2004年9月5日に続いて3年連続となる)
○アジサシ            40羽(東渚。午前中から10羽前後が干潟上で休息しているのが見られたが、正午頃より南側海上から次々に追加飛来し40羽となった) 
○ミサゴ              2羽(渚周辺。午前中には旧江戸川河口付近の棒杭にいた個体に、もう1羽が絡んだりするのが見られた。正午過ぎには東渚でダイビングして魚を捕らえ、西渚棒杭上で食事をしているのを見ることができた)
○チュウサギ            1羽(淡水池湿地)
○コチドリ              2羽(汽水池。幼鳥のみ)
○イカルチドリ           1羽(汽水池。東京湾岸で見られることは珍しく、我々は当地では初めて見ることができた)
○メダイチドリ           4羽(東渚)
○ダイゼン             3羽(東渚)
○トウネン            10羽(西渚。群で干潟に飛来し採餌行動を取った。全て幼鳥であった)  
○ソリハシシギ           1羽(汽水池)
○アオアシシギ          13羽(汽水池、東渚。幼鳥も見られた)   
○キアシシギ            4羽(汽水池、水路周辺)
○セイタカシギ           4羽(汽水池)
○ヤマガラ             1羽(公園西側)
○コサメビタキ           2羽(汽水池南側。ニセアカシアの木立内で採餌行動を取っており、時々2羽が絡んでいた)

以上。



【2005年9月11日】

※谷津干潟(7:40〜12:00)
 到着時は徐々に潮位が上がり、干潟が狭まり始めているところであった。既に散らばっていたシギ・チドリ類は午前9時頃から集結し始めた。午前10時前に干潟上空を比較的長時間ミサゴが舞った。このため、いくらかの水鳥達が干潟外に飛び出してしまったが、多くは残ってくれた。正午頃には満潮(ただし、小潮のため干潟は残った)となり潮位の変化がほとんどなくなったことから切り上げた。特に変わったものは見られなかったが、このところ確認されている種類のほとんどは見ることができた。なお、観察センター近くの淡水池にコガモ3羽の群が見られた。主なものは次のとおり。

○ミサゴ             1羽(午前10時前に干潟北側上空に現れ、旋回を繰り返すとともに急降下も2回ほど行ったがダイビングは行わず、10分ほど留まった後、三番瀬方面に飛び去った)
○チュウサギ          14羽(干潟内。干潟が冠水する前はアオサの堆積したところに多かった。午前8時頃のカウント数)
○コチドリ            3羽(谷津バラ園側干潟など) 
○ハジロコチドリ         1羽(成鳥冬羽) 
○シロチドリ           1羽
○メダイチドリ         18羽(幼鳥も多かった)
○ムナグロ            1羽(又は2羽。幼鳥)
○ダイゼン           78羽(午前8時半頃のカウント数)
○トウネン          104羽(幼鳥が多かった)
○ヨーロッパトウネン       1羽(成鳥冬羽と思われる個体。東側干潟上で見られた)
○キリアイ            1羽(幼鳥。トウネン群中)
○ハマシギ           18羽(換羽中と思われる個体が多かったが、幼鳥も1羽見られた。干潟東側で休息する個体が多かった)
○オバシギ           11羽(幼鳥のみと思われた)
○コオバシギ           2羽(幼鳥。干潟中央部で採餌していることが多かった)
○ソリハシシギ          1羽(幼鳥) 
○キョウジョシギ          3羽(成鳥1羽、幼鳥2羽)
○アオアシシギ          5羽(成鳥換羽中個体2羽に加えて、午前8時半頃に干潟中央部に幼鳥3羽が加わった)
○キアシシギ          21羽(午前11時頃のカウント数。今季初認の幼鳥1羽も確認できた) 
○オオソリハシシギ        3羽(午前8時半頃のカウント数。いずれも成鳥換羽中個体であった)
○ダイシャクシギ         1羽(成鳥。ミサゴ出現後、ホウロクシギとともに干潟外に飛び去った)
○ホウロクシギ          1羽(成鳥と思われる個体)  
○チュウシャクシギ        2羽(午前11時半頃に2羽となった)
○セイタカシギ          4羽(観察センター西側干潟など)
○コゲラ             1羽(又は2羽。高校側マツ林周辺。1羽は視認できた)

以上。



【2005年9月18日】

※葛西臨海公園(7:40〜16:00)
 到着時は満潮を過ぎて干潟が広がり始めているところであった。最初に公園中央部から公園西側で探鳥した後、鳥類園に回って探鳥した。正午頃からは約2時間ほど西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥も行った。クロツラヘラサギが見られた他オオハシシギを再確認することができた。カモ類は渡りと思われるオナガガモ、コガモが確認できたが、シギ・チドリ類は少なめであった。渚周辺のカモメ類はウミネコとオオセグロカモメが引き続き多く、ユリカモメも混じっていたが特に変わったものは確認できなかった。主なものは次のとおり。

○アジサシ           162羽(東渚。午前9時過ぎのカウント数。午前11時頃の干潮時には沖合い干潟に移動してしまったが、約300羽が確認できた) 
○ミサゴ              2羽(又は3羽。渚周辺。午前8時頃に荒川河口方面からカラス2羽にモビングされながら東渚上空を通過した1羽が見られた他、正午過ぎには東渚周辺の棒杭などに2羽が同時に確認できた。ダイビングするのも見られた)
○トビ               1羽(午前11時頃にカラス2羽に追われて汽水池上空に飛来した)
○ショウドウツバメ        2羽(公園西側。荒川河口に面した公園西端部で午前8時半頃に見られた)  
○チュウサギ            3羽(淡水池、汽水池。アシ原の刈り取られた草地で採餌していた)
○クロツラヘラサギ         1羽(東渚。午前11時頃に東渚中央丘の北東斜面で休息しているのを見つけた。時折、起きてくびを伸ばしたりしたが、上げ潮となった午後2時時点でも休息したままであった。しかしながら、午後3時過ぎには、移動してしまったようで確認できなかった。嘴の色調と羽繕い時に翼先端の黒色部が確認できたことからみて若鳥と思われる。当地では5月初旬にも見られているので、本年2回目の記録となるものと思われる)
○コチドリ              3羽(汽水池など)
○シロチドリ             2羽(東渚)
○メダイチドリ            6羽(東渚)
○ダイゼン             1羽(西渚)
○オバシギ             2羽(西渚など。幼鳥であった)
○アオアシシギ           8羽(汽水池。冬羽、幼鳥も見られた)   
○ホウロクシギ           1羽(東渚)
○タシギ              1羽(汽水池)
○オオハシシギ           1羽(汽水池。午前中は確認できなかったが、午後2時過ぎに擬岩付近で見ることができた。成鳥で冬羽に換羽中であった) 
○セイタカシギ          10羽(汽水池)
○ツツドリ              1羽(公園西側。マツの木で休息していた個体がゆるやかに飛んで移動するのが見れたが、木立に潜り込んでしまい、じっくりと見ることはできなかった)
○カワセミ              1羽(淡水池)
○センダイムシクイ         1羽(公園西側)
○ヤマガラ             1羽(汽水池周辺)


以上。


【2005年9月19日】

※葛西臨海公園(7:20〜12:10)
 到着時は満潮を過ぎて干潟が広がり始めているところであった。鳥類園を中心に探鳥し、午前11時頃からは西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行った。基本的には鳥相は昨日と同様であった。クロツラヘラサギが引き続き滞在していた他、モズの高鳴きが目立った。また、いただいた情報によるとチュウヒも見られたとのことであった。主なものは次のとおり。

○アジサシ            52羽(東渚。午前9時半頃のカウント数。干潟が広がるとともに沖合いから次々に飛来して舞い降りた) 
○ミサゴ              1羽(東渚。午前11時頃から沖合いの棒杭に休止しているのが見られた。その後東渚上空にまで飛来してダイビングを行ったが成功しなかった。浅瀬に舞い降りたりもした)
○チュウサギ            2羽(淡水池。アシ原の刈り取られた草地でトカゲを採取するのが見られた)
○クロツラヘラサギ         1羽(東渚。若鳥。到着直後は確認できなかったが、午前9時半過ぎに干潟の汀線近くで休息しているのが見られた。午前10時半頃には澪筋で採餌行動を取っている姿も確認できたが、その後は一時的に旧江戸川河口方面に移動したものの、探鳥終了時までカワウ群中で休息していた。なお、午前11時頃に澪筋での採餌行動を終えて干潟上を歩いていた本個体の回りに5羽のカラスが次々に飛来して取り囲み、そのうち1羽のカラスは羽根をつつくという行動に出たが、本個体はすぐに飛び立って逃れるという事件があった)
○ミヤコドリ            21羽(東渚など。午前9時頃に群で飛来した。干潟が大きく広がった午前10時以降は旧江戸川河口や沖合いに生じた干潟に移動していた。本種が当地で見られるのは越夏個体群が飛来する夏季のことが多く、9月以降に10羽以上の群を確認したのは2001年以来である)
○コチドリ              2羽(汽水池、幼鳥)
○シロチドリ           約30羽(東渚)
○オバシギ              2羽(西渚。幼鳥)
○アオアシシギ           8羽(淡水池、汽水池)   
○ホウロクシギ           1羽(東渚)
○タシギ              2羽(汽水池など)
○オオハシシギ           1羽(汽水池。成鳥で換羽中) 
○セイタカシギ          13羽(汽水池など)
○カワセミ              3羽(汽水池)

以上。


【2005年9月23日】

※船橋三番瀬海浜公園(7:50〜12:10)
 到着時は満潮。しばらくは岸辺に時折飛来するシギ・チドリ類を観察することとなったが、午前10時頃から干潟が広がり始め、多くのシギ・チドリ類が舞い降りてきた。エリマキシギとノビタキが見られたが、他はこのところ三番瀬・谷津干潟方面で見られているものと思われた。なお、アジサシは沖合いの棒杭に100羽以上の群が休息していたが、正面干潟付近に飛来する個体は見られなかった。また、カラシラサギも確認できなかった。主なものは次のとおり。

○アジサシ       約100羽(沖合い棒杭上に休止したり、付近の海上を飛翔しているのが見られた。もっといたものと思われるが、遠方であったことと視界が遮られたことからきちんとカウントできなかった)
○ミサゴ            1羽(到着直後から午前9時頃までは市川側堤防沖の杭上に休止していたが、その後は船橋寄りの棒杭に移動していた。♀タイプの個体であった) 
○ミヤコドリ         17羽(午前11時半過ぎに群が飛来して市川側干潟に舞い降りたが、6羽は正午過ぎに船橋港方面に戻るのが見られた)
○シロチドリ         24羽(正午頃に16羽の群が飛来した)
○メダイチドリ        36羽(午前11時頃のカウント数。夏羽の残る成鳥も見られたが、幼鳥が多かった)
○ダイゼン          96羽(正午頃のカウント数。幼鳥も見られた)
○トウネン          78羽(幼鳥のみであった)
○ヨーロッパトウネン      1羽(成鳥冬羽と思われる個体)
○キリアイ           2羽(幼鳥)
○ハマシギ          68羽(正午頃のカウント数。幼鳥も見られた) 
○ミユビシギ         78羽(成鳥冬羽の他に、幼鳥も見られた)
○オバシギ           7羽(幼鳥のみであった)
○コオバシギ          2羽(幼鳥)
○エリマキシギ         1羽(幼鳥♂。午前9時半頃に市川側の岸辺に降りてアオサの堆積地付近で採餌した。いただいた情報によると、午前8時頃には船橋港側堤防内の小さな干潟で見られたとのことであった) 
○ソリハシシギ         2羽(幼鳥。よく鳴いていた)
○キョウジョシギ        1羽(成鳥)
○キアシシギ          2羽(成鳥1羽、幼鳥1羽)
○オグロシギ          4羽(幼鳥のみであった)  
○オオソリハシシギ      19羽(幼鳥のみであった)
○ホウロクシギ         1羽(午前10時半頃に飛来していた)
○ノビタキ            1羽(♀冬羽と思われる個体。午前8時過ぎに、市川側グランドの柵に休止することとグランド内芝生に降りることを繰り返していた。虫を採取していたものと思われる。湾岸フィールドの中でも当地は後背地の草地が狭いことからノビタキを見ることは少なく、我々としては1993年10月9日に2羽を見て以来であった)


※葛西臨海公園(13:00〜16:10)
 到着時は干潮であったが、潮位は比較的高く、干潟の広がりはそれほど大きくはなかった。最初に西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行い、午後2時半頃から鳥類園に回った。チュウヒとミサゴがウミネコの大群を飛ばすことが多かった。なお、クロツラヘラサギは飛去したようで確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ミサゴ              1羽(旧江戸川河口。午後2時頃に沖合いから飛来した。胸の斑紋から見て♂タイプと思われ、午前中に三番瀬で確認したものとは別個体であった)
○チュウヒ             1羽(東渚。到着直後に干潟上に舞い降りているのを見つけた。しばらくして飛び立ったが、漂着していたと思われる魚を捕らえて干潟上で採餌した。しばしば、ハシボソカラス2羽にちょっかいをかけられた。距離約150mで見ることができた。当地ではチュウヒが漂着したと思われる魚を干潟上で採食しているのを比較的よく見かける)
○チュウサギ            3羽(淡水池、汽水池)
○コチドリ              2羽(汽水池、幼鳥)
○シロチドリ             8羽(東渚など)
○トウネン              2羽(東渚、幼鳥。この他に、遠方で判別困難な小型のシギ群がいたが、飛び立って観察ポイント近くに飛来した時の羽数は約50羽であった)
○アオアシシギ          11羽(汽水池の他、東渚でも見られた)   
○ホウロクシギ           1羽(東渚)
○タシギ              4羽(汽水池)
○オオハシシギ           1羽(汽水池) 
○セイタカシギ          10羽(汽水池など)
○カワセミ              3羽(淡水池、汽水池)

以上。



【2005年9月25日】

※葛西臨海公園(9:50〜15:00)
 台風17号が銚子沖に遠ざかり、雨が上がったことから出かけた。到着時は満潮であったが、いくらかの干潟は出現しており、また小潮のため午後の満潮時にかけても潮位の変化はほとんどなかった。最初に鳥類園で探鳥した後、正午過ぎから公園西側に回り、午後1時半頃からは西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥も行った。台風の余波で北風が時折強く吹いた。クロツラヘラサギが再び見られた他、オオハシシギが2羽となっていた。カモ類は渡りと思われる、コガモ、オナガガモ、ハシビロガモの群が確認できたが、特にコガモは淡水池だけで50羽を超えていた。渚周辺のカモメ類はウミネコとオオセグロカモメに加えてユリカモメの数も多くなってきており、セグロカモメも混じっていた。主なものは次のとおり。

○チュウヒ             1羽(淡水池など。到着直後を初め、午後1時過ぎまでに3回ほど淡水池に進入し、正午頃には淡水池中央部のアシの刈り取られた付近に舞い降りた。また、東渚アシ原や干潟上空も頻繁に飛翔していた。右側風切羽の一部が脱落しており、同一個体が動き回っているものと思われた)
○チュウサギ            3羽(淡水池、汽水池)
○クロツラヘラサギ         1羽(東渚。若鳥。午前10時頃に東渚舞浜側干潟の澪筋で採餌しているのが見られた。その後、午後1時半から西渚観察ポイントに回ったところ、東渚の西渚側アシ原付近の澪筋で盛んに採餌しているのを見ることができた。距離約150mで観察することができた。嘴の色調や飛翔時に翼先端の黒色部を確認できたことから若鳥と判断され、9月18日に初認されたものが引き続き留まっているものと思われる)
○シロチドリ             2羽(西渚など)
○ダイゼン              1羽(西渚など。換羽中個体であった)
○ハマシギ              4羽(東渚)
○アオアシシギ            8羽(汽水池6羽、東渚2羽)
○ダイシャクシギ           1羽(東渚。午後になって、2回ほど飛翔時のパターンも確認できた。また、ホウロクシギと同時に確認することもできた)   
○ホウロクシギ            1羽(東渚)
○タシギ               3羽(汽水池、集まって休息していた)
○オオハシシギ           2羽(汽水池。午前11時頃に擬岩付近で見られた。近距離で確認できた。これまで見られていた個体に加え、幼羽で嘴のより長い個体が見られた) 
○セイタカシギ          16羽(汽水池、淡水池。数が多くなってきていた。周辺地域から集まってきているものと思われる)
○カワセミ              1羽(汽水池。小魚を捕食した)
○エゾビタキ             1羽(汽水池北側。正午前に見られた。高木の枝に休止しては飛び出して虫を採取していた。運よく、トンボを捕らえて採食するのを見ることができた)
○カケス               1羽(又は2羽。汽水池付近など。時折盛んに鳴いていたが、視認することはできなかった。いただいた情報によると、2〜3羽が飛来しているのが目撃されているとのことであった)  

以上。



クロツラヘラサギ(若鳥)
2005年9月25日
葛西臨海公園(東渚)
<周辺はアオサギ>