2005年6月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2005年6月5日】

※葛西臨海公園(8:40〜14:40)
 到着時は干潮で、既に干潟は広がっており、午前10時頃の最も潮位が下がった頃には沖合いにも干潟が出現した。正午過ぎまで、西渚周辺で探鳥した後、鳥類園に回った。渚周辺はカワウとウミネコが多く、アジサシ類は少なくなってきていた。クロハラアジサシが見られたが、特に変わったものは見られなかった。なお、いただいた情報によると、このところ時折カラシラサギが確認されているとのことで、昨日も午前中に水路干潟で見られたとのことであったが、我々は見れなかった。主なものは次のとおり。

○クロハラアジサシ       1羽(西渚など。第1回夏羽と思われる個体。午前9時頃に西渚干潟周辺をコアジサシとともに飛翔したり、干潟に舞い降りたりしているのを見つけた。視認できたところではゴカイを採食していた。午前9時半頃になって潮干狩りの人達が干潟内に入ったことから沖合い干潟方面に飛び去り戻らなかった)
○アジサシ        約500羽(東渚など。午前11時頃のカウント数は466羽であった。西渚にも飛来したが、旧江戸川河口付近では棒杭上にも休止していた)
○コアジサシ       約200羽(東西渚など。午前10時頃のカウント数は186羽であった)
○ミヤコドリ         約20羽(東渚など。午前10時頃のカウント数は16羽であったが、午後2時頃に東渚付近を群飛していた際には20羽以上と思われた。これまでよりも多い個体が越夏するのではないかと思われる)
○シロチドリ           4羽(西渚など)
○メダイチドリ          1羽(西渚) 
○ソリハシシギ         1羽(又は2羽。水路干潟など)
○キアシシギ           2羽(東渚など)
○チュウシャクシギ     約20羽(東渚など。午前10時頃までは、西渚でも2羽が盛んにカニを採食していた。16羽が群飛するのも見られた)

以上。



【2005年6月12日】

※葛西臨海公園(7:30〜12:40)
 到着時は満潮。その後、午前8時半頃から干潟が広がり始めた。渚周辺はカワウとウミネコがさらに多くなってきており、アジサシ類は数少なくなってきていた。特に変わったものは見られなかったが、居残りのシギ・チドリ類がいくらか見られた。なお、いただいた情報によると午前11時頃に汽水池周辺でサシバが見られたとのことであったが、我々は見れなかった。また、ヨシゴイも2日前に初認されているとのことであった。主なものは次のとおり。

○カンムリカイツブリ        2羽(東渚周辺。いずれも夏羽と思われた)
○アジサシ            7羽(東渚など。沖合いから時折東渚周辺に飛来していた。西渚内の棒杭で休息した個体1羽は、比較的近くから観察することができたが、完全な夏羽ではなく若鳥と思われた)
○コアジサシ         約20羽(東西渚など。西渚干潟にも飛来して採餌したが、数は多くはなかった)
○イワツバメ           2羽(又は3羽。午前8時頃に淡水池付近に2羽が飛来した他、正午過ぎに駅周辺でも1羽が見られた) 
○ミヤコドリ           13羽(東渚など。午前10時頃のカウント数)
○コチドリ             1羽(東西渚間水路周辺) 
○シロチドリ            2羽(東渚など)
○メダイチドリ           1羽(東渚)
○オバシギ            2羽(東渚)
○オオソリハシシギ        2羽(東渚。チュウシャクシギ群と行動をともにしていることが多かった) 
○チュウシャクシギ       21羽(東渚。午前8時半頃のカウント数。中央丘の岩場に集結して休息していた。その後は、干潟に散らばって採餌していた)

以上。




【2005年6月19日】

※葛西臨海公園(7:30〜13:20)
 到着時は大きく干潟が広がっており、午前9時頃の干潮時には、わずかに沖合いにも干潟が出現した。最初に渚橋付近を経由して鳥類園を回り、上げ潮となってきた午前10時半頃から、西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥を行った。渚周辺は相変わらずカワウとウミネコが多かったが、我々としては今季初めてカラシラサギを確認することができた他、クロハラアジサシも見られた。主なものは次のとおり。

○カンムリカイツブリ        1羽(東渚周辺。夏羽)
○クロハラアジサシ        1羽(第2回夏羽と思われる個体。午前11時前に船着場付近の水路を飛翔しているのを見つけた。その後、東西渚間水路沿いに飛んで、次いで西渚で集団採餌しているコアジサシ群に入り、一緒に採餌行動を取った。約20分ほど経過した後、鳥類園南側の水路を経由して旧江戸川方面に飛び去った。かなりの近距離で見ることができた)
○コアジサシ        約150羽(渚周辺。西渚干潟にも約50羽が飛来して採餌していた)
○ハヤブサ            1羽(渚橋付近。若鳥と思われる個体。午前8時前に葛西臨海水族園上空から渚橋橋柱先端付近を通過し、荒川河口方面に飛び去った)
○ヒメアマツバメ         1羽(淡水池付近。午前9時頃に見られた)  
○イワツバメ           2羽(又は3羽。午前9時頃に淡水池付近に1羽が飛来したが、午後1時過ぎには駅周辺で2羽が見られた)
○カラシラサギ          1羽(東渚。午前11時半頃に東渚干潟上で羽繕いしているのを見つけた。その後は中央丘東側の澪筋を中心に採餌行動を取っていた。比較的単独で行動していた。約300mの距離があったが、冠羽やクチバシの色を確認でき、さらにダイサギやコサギと並んだりしたことから判別することができた。コサギよりやや小さい個体であった。当地では6月4日に水路干潟で初認されているが、我々は今季初めてであった)
○ミヤコドリ            3羽(東渚など)
○コチドリ             1羽(汽水池周辺) 
○シロチドリ            3羽(西渚など)
○アオアシシギ          1羽(東渚)
○ホウロクシギ          1羽(東渚。午前10時頃にはチュウシャクシギと並んで採餌していたが、その後は単独で行動していた)
○チュウシャクシギ       18羽(東渚など。午前8時半頃の旧江戸川河口の岩礁付近に群れていたカウント数。潮位上昇後は東渚干潟に散らばって採餌していた)
○セイタカシギ          1羽(汽水池。♀成鳥であった。昨日夕方から1羽のみ飛来しているとのことであった)

以上。



クロハラアジサシ
2005年6月19日
葛西臨海公園(西渚)




【2005年6月26日】

※葛西臨海公園(7:20〜11:30)
 到着時は満潮。干潟はほとんど冠水しており、午前9時頃から徐々に広がり始めた。最初に渚橋付近を経由して鳥類園を回り、干潟が広がり始めた午前9時半頃から、西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥を行った。渚周辺は相変わらずカワウとウミネコが多く、変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○アジサシ             2羽(東渚付近。午前9時頃に2羽が飛来し、ゆっくりと干潟周辺を飛翔したが、その後沖合いに離れ、戻らなかった)
○コアジサシ        約120羽(渚周辺)
○イワツバメ           2羽(駅周辺。なお、ツバメは淡水池周辺に集結しつつあるようで、数が多くなってきていた) 
○ミヤコドリ           15羽(東渚など。午前9時過ぎのカウント数。午前10時半頃には3羽が西渚上空に飛来したが、舞い降りることはなく東渚に戻った)
○シロチドリ            6羽(東渚など。午前10時頃に荒川河口方面から西渚観察ポイント付近を通過して東渚干潟に飛来した)
○キアシシギ           1羽(東渚。午前9時半頃に見られた) 
○ホウロクシギ          2羽(東渚。午前9時半頃に1羽がもう1羽を追飛する行動を見せたことから、いずれも確実に判別することができた) 
○チュウシャクシギ      約20羽(東渚など。午前8時頃までは、西渚砂浜に14羽が休息しているのが見られた。干潟や岩礁が出現した後は、東渚干潟内や堤防周辺に散らばって採餌していた)

以上。