2005年2月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑

【2005年2月5日】

※葛西臨海公園(8:40〜15:50)
 到着時は干潮であったが、中潮のため潮位は高く干潟の広がりは小さかった。到着直後は風も弱かったことから、午前9時過ぎから西渚観察ポイントに回った。しかしながら、その頃から強い北西風が吹き始め短時間で切り上げた。その後は公園西側、中央部を経由して、午前11時頃には鳥類園に戻って探鳥した。鳥相はこれまでと同様で、引き続き猛禽類は多かった。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ           4羽(♀タイプのみ。淡水池。♂成鳥も午後に飛来したとのことであったが、我々は見られなかった)
○ズグロカモメ          1羽(若鳥。東渚周辺に定着していると思われる個体。午前9時頃からは鳥類園南側から渚橋にかけての水路護岸に飛来し、上空をゆるやかに飛翔しては浅水域に飛び込んだり、護岸上で30分程度休息したりした)
○ミサゴ             1羽(又は2羽。東渚、水路など。正午前に東渚内の棒杭上に休止している個体が見られたが、午後3時半過ぎには水路上空を東から荒川河口方面に移動する個体が見られた)
○トビ              1羽(又は2羽。渚周辺。正午頃と午後2時過ぎに見られた)
○ノスリ             2羽(淡水池周辺。北側のマツに休止したり、汽水池にかけて移動したりしていた)  
○チュウヒ            2羽(又は3羽。東渚、淡水池、汽水池。午前11時過ぎからは、1羽又は2羽が汽水池や淡水池に進入した)
○オオタカ            1羽(若鳥。汽水池周辺のマツに休止しているのが見られた。午後1時半頃には汽水池北側のわんど上空でホバリングを繰り返し、カモを狙ったようであったが成功しなかったようで樹林内に移動した)
○ハヤブサ            1羽(成鳥。水路上空。午前8時頃に水路上空でドバトを追尾しているのを見つけた。鳥類園上空付近まで追いかけたものの、狩りには失敗し東渚周辺に戻った)
○ヒメアマツバメ         1羽(公園中央部。午前10時半頃に芝生広場付近をかなりの低空で飛翔しているのが見られた)
○シロチドリ         約40羽(東渚など。午前9時半頃の推計数。西渚周辺でも見られた)
○ハマシギ         約600羽(東渚など。午前9時半頃の推計数。西渚周辺にも飛来した。きちんとしたカウントはできなかった)
○タシギ              2羽(汽水池) 
○オオハシシギ          2羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○セイタカシギ          3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○ビンズイ             6羽(公園西側。マツ林付近で群れているのが見られた他、周辺のサクラの木立に静止しツイーなどと鳴くのが見られた)
○タヒバリ             1羽(淡水池)
○ジョウビタキ           4羽(成鳥♂1羽、♀タイプ3羽。淡水池周辺など)
○アカハラ             1羽(淡水池周辺)
○シロハラ             2羽(公園西側、汽水池周辺)
○ツグミ            約30羽(淡水池周辺、公園中央部など)
○オオジュリン         約40羽(淡水池、汽水池周辺。アシ原に群れて採餌するのがよく見られ、一部は10羽ほどのホオジロ群と群れていた)

以上。



ズグロカモメ(第1回冬羽)
2005年2月5日
葛西臨海公園(水路護岸)



【2005年2月6日】

※葛西臨海公園(8:00〜14:00)
 到着時は干潮。快晴であったが、引き続き北西風が強かった。最初に公園西側を回り、その後渚橋付近を経由して鳥類園に向かった。午前9時半頃からは鳥類園周辺で探鳥し、西渚観察ポイントには回らなかった。昨日と変わって、渚周辺の猛禽類の姿は少なかった。このためか、カモメ類は比較的多く、午前10時半頃には100羽近い大型カモメが干潟上に集結していた。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ           2羽(♀タイプのみ。淡水池)
○シロカモメ           1羽(東渚。成鳥と思われる個体。午前10時半頃に海上から干潟上に飛来し、大型カモメ群中で休息した)
○ズグロカモメ          1羽(若鳥。水路周辺。午前9時過ぎに昨日と同様に渚橋近くの水路護岸で休息しているのが確認できた。また、その後も水路付近を飛翔しているのが見られたが、午後1時頃からは水路内に停泊した屋形船から投げられる餌に、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメ、ユリカモメに混じって飛来していた)
○トビ              2羽(又は3羽。渚周辺。午前11時頃から午後1時過ぎにかけて、東渚、水路上空、荒川河口方面にかけて1〜2羽が旋回しながら飛翔しているのが見られた)
○チュウヒ            1羽(淡水池。到着時は既に淡水池周辺に潜んでいたようで、午前9時過ぎから活発に飛び回るのが見られた。我々は見られなかったが、午前10時頃に淡水池西側で獲物を捕らえ、中央部のアシ原に運び込むのが見られたとのことであった)
○オオタカ            1羽(又は2羽。若鳥。淡水池北側の木などに休止しているのが見られた。水鳥を狙っているようであったが、狩りは成功しなかった。午後1時頃には、この個体と同一かは不明であるが、若鳥1羽が鳥類園南側の水路上空で帆翔しながら高度を上げ、南東方向の舞浜沖に飛び去るのが見られた)
○シロチドリ           3羽(渚橋付近護岸など)
○ハマシギ           12羽(渚橋付近護岸など)
○ミユビシギ           2羽(東渚)
○タシギ             7羽(汽水池。今季は例年に比べて個体数が少ないが、今季の数としては最大であった) 
○セイタカシギ          2羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○カワセミ            1羽(汽水池。♀若鳥と思われる個体)
○ビンズイ            6羽(公園西側。マツの林床部で群れて採餌していたが、モズが攻撃したことからいっせいに鳴きながら飛散した)
○タヒバリ             3羽(公園中央部、淡水池)
○ジョウビタキ           4羽(♀タイプのみ。公園西側、淡水池周辺など)
○トラツグミ            1羽(汽水池周辺)  
○アカハラ             3羽(公園西側、淡水池周辺)
○シロハラ             3羽(公園西側、汽水池周辺)
○ツグミ            約35羽(公園西側、淡水池周辺など)
○オオジュリン         約10羽(淡水池、汽水池周辺。鳴き声は比較的よく聞かれたが、強風のためか、採餌する姿は余り見られなかった)

以上。




【2005年2月12日】

※葛西臨海公園(7:30〜15:40)
 到着時は満潮で、午前10時頃から干潟が現れ始め、午後1時頃の干潮時には久しぶりに大きく干潟が広がった。快晴であったが、午前中は北西風が強かった。正午過ぎまで鳥類園で探鳥し、午後1時頃から西渚観察ポイントに回って渚周辺の探鳥を行い、最後に公園西側を回った。特に変わったものは見られなかったが、猛禽類は再び多く見られるようになっていた。なお、渚周辺のカンムリカイツブリの大群中には夏羽個体も見られるようになってきていた。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ           3羽(又は4羽。♀タイプのみ。淡水池)
○ウミアイサ           3羽(♀タイプのみ。東渚周辺) 
○ワシカモメ           1羽(渚周辺。成鳥と思われる個体。午後2時半過ぎに、干潟上で休息していた大型カモメが次々に飛び立ったが、その中に確認できた。飛び立った後は、セグロカモメ、オオセグロカモメ数羽とともに水路上を飛翔し、その後西渚付近で帆翔して高度を上げ南方面に飛び去った。大型カモメの集結数は約60羽であった)
○ズグロカモメ          1羽(若鳥。水路周辺、東渚。午前10時半頃に水路護岸周辺に飛来しているのが見られた他、午後には東渚上でも確認できたが、午後2時半頃には東渚干潟上で帆翔して高度を上げ、ユリカモメ群に入って移動するのが見られた。なお、正午前に成鳥らしき別個体が見られたが、遠方のため確実な判別はできなかった)
○トビ              2羽(又は3羽。渚周辺。午前11時頃から水路上空などで見られ、午後には2羽が東渚干潟上に降りているのが見られた。なお、中央防波堤埋立地方面では多くの個体が舞っているのが見られた)
○チュウヒ            3羽(又は4羽。淡水池、東渚。午前10時頃に淡水池に1羽が飛来しアシ原に舞い降りた他、東渚でも1〜2羽が比較的頻繁にアシ原や干潟上を飛翔するのが見られた。午前11時半頃には、東渚水路側堤防上空で、チュウヒ2羽とハヤブサ1羽が絡むのが見られた)
○オオタカ            1羽(若鳥。午前中は汽水池周辺のマツに休止していることが多かった。正午前後に淡水池北側のマツに移動した。その後、淡水池上空に飛び出し旋回、帆翔して高度を上げ、水路上空から東方面に飛び去った)
○ハヤブサ           1羽(成鳥。午前10時半頃に東渚舞浜側堤防上に休止しているのが見られた。その後は潜んでいる姿は視認できなかったが、シギ・チドリ群を追ったり、チュウヒやカラスに絡んだりするのが見られた)
○クイナ             1羽(汽水池。姿も見られたとのことであったが、我々は鳴き声を確認できただけであった) 
○シロチドリ        約20羽(東渚。午前10時半頃の推計数)
○ダイゼン            1羽(東渚。ハマシギ・シロチドリ群中)
○ハマシギ        約500羽(東渚。午前10時半頃の推計数。猛禽類のためか、正午頃までに一旦全て飛び去ったが、午後2時頃には約100羽が舞い戻ってきていた)
○ミユビシギ           2羽(東渚。ハマシギ群中)
○タシギ             4羽(汽水池)
○オオハシシギ         3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)  
○セイタカシギ          3羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)
○ビンズイ            5羽(公園西側)
○タヒバリ             4羽(汽水池、淡水池、西渚)
○ジョウビタキ           7羽(♀タイプのみ。淡水池周辺など)
○イソヒヨドリ           1羽(♂成鳥。旧江戸川京葉線鉄橋橋脚部。久しぶりに確認できた)
○トラツグミ            2羽(汽水池周辺、公園西側で各1羽。いずれも照葉樹の木立周辺で見られたが、公園西側の個体は芝生上でも採餌した)  
○アカハラ             3羽(淡水池、公園西側など)
○シロハラ             4羽(汽水池周辺など)
○ツグミ            約25羽(淡水池周辺など)
○ヤマガラ             1羽(公園西側)
○オオジュリン         約20羽(淡水池周辺など。正午過ぎには風も弱まったことから、アシ原で盛んに採餌する小群がよく見られた)

以上。





【2005年2月13日】

※船橋三番瀬海浜公園(10:00〜11:50)
 到着時は既に干潟が広がり始めているところであった。まもなくして、シギ・チドリ類が次々に干潟に飛来した。また、堤防水面内にも多くのカモ類が休息していた。鳥の種類は年初の探鳥時と同様と思われたが、ハマシギ群は数が多くなってきているようであった。午前11時を過ぎて干潟内に潮干狩りの人が立ち入ったり、堤防内水面を水上バイクが走行したりしたことから水鳥達は散らばってしまい、多くは堤防先の船橋港側干潟に移動した。なお、カモメ類は堤防上などに約300羽以上が見られたが、セグロカモメとカモメのみで変わったものは確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ      15羽(堤防内水面など。♂6羽、♀タイプ9羽)
○シノリガモ         1羽(堤防内水面。♀1羽。羽ばたいた時に確認したところでは、左側風切羽が損傷しているようであった)  
○ビロードキンクロ      2羽(堤防内水面。♂成鳥と若鳥が各1羽。♂成鳥は約300mの遠方で休息していることが多かった。若鳥は最短では約80mで見られたが、スズガモ群中で時折潜水して採餌行動を取っていた。いずれも午前11時半頃に堤防内水面に進入してきた水上バイクに驚いて飛び立ち、南側の海上に移動してしまった)
○ウミアイサ        14羽(市川側水面に多かった。♂4羽、♀タイプ10羽。盛んに潜水して採餌していた)
○ミヤコドリ        87羽(午前10時半頃の堤防上休息時のカウント数。その後干潟が広がるとともに、鳴き交わしながら次々と飛来した)
○シロチドリ        18羽(午前10時過ぎのカウント数)
○ダイゼン         95羽(午前11時過ぎのカウント数。干潟が広がっても棒杭上に留まる個体も多かった)
○トウネン          1羽(ハマシギ群中に見られた)
○ヨーロツパトウネン    2羽(ハマシギ群からやや離れて行動しているようであった) 
○ハマシギ     約1200羽(午前11時頃の推計数)
○ミユビシギ        64羽(午前10時過ぎのカウント数)
○ダイシャクシギ       4羽(午前11時頃に、鳴きながら群で飛来したが、まもなく船橋港側の遠方干潟に移動した)
○タヒバリ           8羽(後背地やアオサ堆積地付近)
○ツグミ            6羽(後背地など)


※葛西臨海公園(12:40〜15:50)
 到着時は干潮で、干潟が大きく広がり、水路干潟や旧江戸川河口干潟も現れていた。風は弱かったものの、雲が多く肌寒い天気であった。探鳥終了時点でも干潟が広がったままで、水鳥が散らばったままであったことから、西渚観察ポイントには回らず、鳥類園でのみ探鳥した。特に変わったものは見られなかったが、旧江戸川河口や沖合いに生じた干潟には3000羽を超えると思われるユリカモメが集結し乱舞しているのが見られた他、大型カモメ類も100羽以上が集結していた。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ         6羽(♂成鳥1羽、♀タイプ5羽。旧江戸川水面内で♂1羽を含む5羽が見られた他、淡水池でも見られた)
○ズグロカモメ        1羽(若鳥。旧江戸川河口干潟周辺。午後2時頃に確認できた。シギ・チドリ群中に舞い降りることが多かった)
○トビ            1羽(渚周辺。午後2時頃に東渚水路側堤防付近から飛び出し、水路上空を舞いながら荒川河口方面に移動した)
○チュウヒ          2羽(淡水池、東渚。午後1時頃に、1羽が上空から淡水池に進入してきた他、東渚でも比較的頻繁にアシ原上を飛翔するのが見られた)
○シロチドリ       約40羽(旧江戸川河口干潟、東渚。午後2時頃の推計数)
○ハマシギ      約900羽(旧江戸川河口干潟、東渚。午後2時頃のシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は962羽であった。午後2時頃にはほとんどの個体が旧江戸川河口干潟に舞い降りて採餌していた)
○ミユビシギ         1羽(ハマシギ群中)
○タシギ           6羽(汽水池)
○セイタカシギ       5羽(水路側干潟)
○タヒバリ          3羽(淡水池周辺)
○ジョウビタキ        2羽(♀タイプのみ。淡水池周辺など)
○アカハラ          1羽(淡水池周辺)
○シロハラ          4羽(汽水池周辺など)
○ツグミ         約15羽(淡水池周辺など)
○オオジュリン      約20羽(淡水池周辺など)

以上。



【2005年2月20日】

※葛西臨海公園(7:00〜13:50)
 到着時は満潮を過ぎて潮位が下がり始めているところであった。昨日降り続いた雨も上がり、快晴となっていたが、午前9時頃から急に曇り始め、その後は時折小雨もあった。また午前11時頃からは北風が強まった。このため、西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥は行わなかった。これまでと特に変わったものは見られなかったが、渚周辺のカンムリカイツブリの大群中には夏羽個体が目立つようになってきていた他、ハジロカイツブリも夏羽の混じる100羽以上の集団がいくつも見られるようになってきていた。なお、大型カモメ類は約70羽が集結していたが、変わったものは確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ         4羽(♂♀各2羽。東渚周辺のスズガモ群中)
○ミコアイサ           4羽(♀タイプのみ。淡水池、水路内)
○ズグロカモメ          1羽(若鳥。水路周辺、東渚。午前8時半頃に東渚干潟付近に飛来した。正午前には水路護岸にも飛来しているのが確認できた)
○トビ              2羽(又は3羽。渚周辺。午前8時半頃から東渚干潟や水路上空などを舞っているのが見られた。いずれも中央防波堤埋立地方面から飛来しているようであった)
○ノスリ             1羽(淡水池周辺。北側のマツに休止しているのが見られた。時折、カラスのモビングを受けていた。いただいた情報によると午前9時頃にホシハジロを襲ったとのことであった)  
○チュウヒ            2羽(又は3羽。淡水池、東渚。東渚アシ原上を1〜2羽が比較的頻繁に飛翔するのが見られた他、淡水池に進入する個体も見られた。また、ハヤブサを追飛するのも見られた)
○ハヤブサ           1羽(成鳥。東渚周辺。午前中に活発に行動しているのが見られた。午前8時半頃にはハマシギ群を襲ったが成功しなかった。また、正午頃には東渚堤防上から飛び立ち、旧江戸川河口上空で高度を上げた後、舞浜から新浦安方面に移動していくのが確認できた)
○ヒメアマツバメ        2羽(淡水池周辺。正午前に舞浜方面から飛来し、汽水池南側上空を通過し、葛西臨海水族園方向に移動するのが見られた) 
○シロチドリ        約20羽(東渚。午前8時過ぎの推計数)
○ハマシギ        約400羽(東渚。午前8時過ぎのカウントからの推計数。午前8時過ぎのハマシギ・シロチドリ群のカウント数は424羽であった。午前8時半頃にはハヤブサに追いかけられた)
○タシギ             3羽(汽水池)
○オオハシシギ         2羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地)  
○セイタカシギ         8羽(又は9羽。旧江戸川舞浜側アシ原育成地で休息している6羽が見られた他、久しぶりに汽水池に入った3羽が見られた)
○カワセミ            2羽(又は3羽。公園西側、淡水池、汽水池)
○ビンズイ            4羽(又は5羽。公園西側、公園中央部)
○タヒバリ             2羽(水路護岸付近など)
○ジョウビタキ           7羽(♀タイプのみ。淡水池周辺など)
○ルリビタキ            1羽(♀タイプ。汽水池周辺。1月中旬頃から見られているとのことで、越冬中の個体と思われる。我々は今季初認で、当地では2001年2月以来であった)
○イソヒヨドリ           1羽(♂成鳥。旧江戸川京葉線鉄橋橋脚部)
○トラツグミ            2羽(汽水池周辺、公園西側で各1羽。いずれも照葉樹の木立周辺で見られた)  
○アカハラ             2羽(淡水池、公園西側で各1羽)
○シロハラ             6羽(公園西側、汽水池周辺など)
○ツグミ            約40羽(公園西側、淡水池周辺など)
○ヤマガラ             2羽(公園中央部)
○オオジュリン         約20羽(淡水池、汽水池周辺)

以上。


【2005年2月27日】

※船橋三番瀬海浜公園(7:50〜10:50)
 到着時は、ようやく干潟が広がり始めているところであった。午前9時頃からシギ・チドリ類やカモメ類が干潟に飛来した。また、堤防水面内にも多くのカモ類が休息していた。しかしながら、ラジコンヘリのためか、午前9時半頃からは干潟から鳥達が飛び出してしまい、ミヤコドリも正面干潟には飛来しなかった。堤防付近は西風が強く吹いて寒かった。なお、いただいた情報によるとコクガン(2羽)も見られたとのことであったが、我々は見れなかった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ      20羽(堤防内水面。♂6羽、♀タイプ14羽)
○シノリガモ         1羽(堤防内水面。♀1羽)  
○ビロードキンクロ      1羽(堤防内水面スズガモ群中。♂成鳥。最短では約150mの距離で見られたが、午前10時頃からはスズガモ群中から離れたようで確認できなくなった)
○ウミアイサ         8羽(東側沖合い水面。♂2羽、♀タイプ6羽。浅瀬にも進入してきていた。市川側沖合いの個体はカウントできなかった)
○ズグロカモメ        2羽(正面干潟。成鳥2羽。1羽はほぼ夏羽の個体であった。午前9時半頃に飛来したが、午前10時頃に他のカモメ類やシギ・チドリ類とともに沖合い方面に飛び去り、確認できなくなった) 
○ミヤコドリ      約100羽(午前8時半頃の遠方堤防上に休息していた時のカウント数は105羽であったが、約800mの距離があったことから誤差が生じているものと思われた。この群は本日は午前9時を過ぎて正面干潟が広がっても飛来せず、約500m東方の船橋港堤防西側干潟に飛来した。しかしながら、午前10時過ぎには何かに驚いて飛び立ち、貝殻島付近を飛び回った後、さらに東方向に飛び去った。茜浜方面に移動したものと思われた)
○シロチドリ        28羽(午前8時過ぎの堤防上のカウント数)
○ダイゼン         94羽(午前8時過ぎのカウント数。棒杭上で休止している個体が多かった)
○ヨーロツパトウネン    2羽(午前8時半頃から見られた) 
○ハマシギ     約1800羽(午前9時半頃の推計数)
○ミユビシギ        28羽(午前8時過ぎのカウント数。もっといたものと思われるが、きちんとカウントできなかった)
○タヒバリ          12羽(アオサ堆積地付近でも見られたが、グラウンド内に8羽が同時に群れているのも見られた)
○ツグミ            6羽(後背地など)


※葛西臨海公園(11:50〜16:30)
 到着時は干潮で、干潟が大きく広がり、水路干潟や旧江戸川河口干潟も現れていた。午後には風も弱まった。最初に淡水池付近を回った後、午後1時半頃から午後3時頃まで西渚観察ポイントに回って探鳥し、その後は再び鳥類園に戻って探鳥した。特に変わったものは見られなかったが、旧江戸川河口や沖合いに生じた干潟には3000羽を超えると思われるユリカモメが集結し乱舞しているのが見られた他、大型カモメ類も100羽以上が集結していた。また、カンムリカイツブリの夏羽個体も多くなってきていた。なお、いただいた情報によると、このところ再びアリスイが見られるようになっており、本日も淡水池周辺で見られたとのことであったが、我々は見れなかった。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ         3羽(♂成鳥1羽、♀タイプ2羽。旧江戸川水面内)
○シロカモメ         1羽(東渚沖合い。成鳥と思われる個体。午後2時半頃に沖合い棒杭に休止しているのが見られた。500m以上の距離があったが、近くの棒杭上のオオセグロカモメ、セグロカモメと比較できたことから判別することができた。近くには飛来しなかった)
○ズグロカモメ        1羽(若鳥。東渚、水路周辺。午後2時頃には東渚干潟に飛来しているのが確認できた。午後3時頃には水路付近のを飛翔しているのが見られたので東渚周辺に留まっているものと思われる)
○トビ            1羽(東渚周辺。午後1時半頃には中央丘の流木上に休止しているのが見られた。午後2時過ぎにはハヤブサの食べ残しをさらって干潟上で採食した)
○チュウヒ          1羽(東渚周辺。午後1時半頃に、東渚上空を舞った後、鳥類園方向に進入するのが見られた)
○ハヤブサ          1羽(東渚周辺。午後1時半頃に干潟上で獲物の羽根をむしって採食しているのが見られた。午後2時頃には食事を終え、舞浜側堤防上で休止したが、食べ残しをさらったトビに絡んだりもした。また、午後3時頃には水路上空から鳥類園上空を経て旧江戸川を遡行するように飛翔していくのが見られた)
○シロチドリ       約10羽(東渚。午後2時頃の推計数)
○ハマシギ      約320羽(東渚。午後2時頃になって東渚干潟に徐々に飛来した)
○ミユビシギ         2羽(ハマシギ群中)
○セイタカシギ        4羽(水路側干潟、汽水池)
○カワセミ          2羽(汽水池、淡水池で各1羽)
○タヒバリ          1羽(渚周辺)
○ジョウビタキ        4羽(♀タイプのみ。汽水池周辺など)
○トラツグミ         2羽(汽水池、淡水池付近で各1羽)
○アカハラ          2羽(公園中央部、淡水池周辺)
○シロハラ          1羽(汽水池周辺)
○ツグミ         約20羽(淡水池周辺など)
○オオジュリン      約12羽(淡水池周辺など)

以上。