2004年9月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑



【2004年9月4日】

※葛西臨海公園(8:10〜12:30)
 到着時は満潮であったが、午前10時頃から干潟が広がり始めた。最初に淡水池周辺をひとまわりした後、西渚観察ポイントに回り午前11時過ぎまで探鳥した。その後鳥類園に戻ったが、正午前からやや本格的な降雨となり、切り上げた。渚周辺にはカモメ類が目立ち、ワシカモメを確認することができたが、シギ・チドリ類は猛禽類の出現などもあってか、鳥類園周辺では少なかった。また、昨日見られたアジサシ類は全く見られなかった。主なものは次のとおり。

○ワシカモメ         1羽(東渚。第2回冬羽と思われる個体。午前10時頃に広がり始めた干潟に集結した大型カモメ群中に見られた。大型カモメ類は多くなってきており、約50羽見られた。越夏群を形成していたと思われるセグロカモメ、オオセグロカモメの若鳥の他に、それぞれの成鳥、幼鳥も見られた。また、ユリカモメも多くなってきており、午前9時頃には沖合いに約100羽の通過群も確認できた)
○ズグロカモメ        1羽(東渚。成鳥冬羽。越夏した個体と思われる。午前10時頃から正午過ぎまで断続的に確認することができた。東京湾岸でのズグロカモメの越夏記録はこれまでもあるようであるが、我々がほぼ連続的に越夏を確認できたのは初めてであった)
○ミサゴ            1羽(旧江戸川河口付近の竹杭に休止していた。このところ見られている個体で、胸の褐色帯の太さから♀と思われる)
○ハヤブサ          1羽(東渚周辺。♀若鳥と思われる個体。午前9時頃に東渚上空に出現しミサゴに絡んだりしたが、その後舞浜側ホテル群上空に去り旋回を繰り返していた。ミサゴとの大きさの比較から♀と思われた)
○チョウゲンボウ       2羽(♂♀各1羽と思われた。午前9時頃に西渚草地周辺で、カラスにモビングを受けたり、カラスを追いかけ回すような行動を繰り返していたが、ホバリングを行って草地に舞い降りることも行った。午前9時半過ぎに1羽は北東方向に飛び去ったが、もう1羽は新木場の江東区清掃工場の煙突頂上部に移動し休止した) 
○ヨシゴイ          2羽(又は3羽。午前8時半過ぎから午前9時にかけて、淡水池から東渚に移動する個体と東渚から淡水池に移動する個体が見れた他、東渚アシ原内を飛翔移動する個体も確認できた)
○チュウサギ         1羽(淡水池)
○カラシラサギ        2羽(東渚内。昨日と同様に干潟が広がり始めるとともに飛来し、汀線沿いに特徴ある採餌行動を取った。最短でも約300mの距離があったことなどから断定はできないが、1羽は時折冠羽を確認できた)
○ミヤコドリ          2羽(東渚。1羽多くなっていた)
○シロチドリ         12羽(東渚の他、西渚にも飛来した)  
○メダイチドリ         6羽(東渚など。遠方のものは識別困難であった)
○ダイゼン           4羽(東渚。舞浜側堤防上で休息していた)
○トウネン           3羽(東渚。もっといたものと思われる)
○キリアイ           1羽(東渚。遠方のものは識別困難であった)
○ハマシギ         10羽(東渚) 
○オバシギ          2羽(東渚。幼鳥であった)
○ソリハシシギ        1羽(水路付近堤防上で休息していた)
○アカアシシギ        1羽(東渚。アオアシシギとともに行動していた。遠方であった)
○アオアシシギ       12羽(東渚など)
○キアシシギ         9羽(水路付近堤防上など)
○オオソリハシシギ      1羽(東渚)
○ダイシャクシギ       1羽(又は2羽。東渚)
○ホウロクシギ        3羽(東渚。午前10時頃までは3羽が揃って休息していたが、その後1羽はチュウシャクシギ群とともに飛び去った) 
○チュウシャクシギ      6羽(東渚など)
○セイタカシギ        8羽(東渚。午前8時半頃には鳥類園上空を鳴き交わしながら飛翔通過する4羽の群が見られたが、落ち着かなかった)

クサシギ
2004年9月4日
葛西臨海公園


以上。

【2004年9月11日】

※葛西臨海公園(7:30〜14:30)
 到着時は干潮間近で、午前9時頃には旧江戸川河口付近や沖合いにも干潟が広がった。最初に鳥類園をひとまわりした後、公園西側で探鳥し、正午前から西渚観察ポイントに回った。汽水池は久しぶりに多くの種類が見られたが、渚周辺は猛禽類のせいか小型種がほとんど見られなかった。このため、午後1時頃からは再度公園西側に回った。小鳥類は徐々に多くなってきているようであった。なお、東渚内のサギ群付近に、採餌行動からみてカラシラサギと思われる個体が1羽見られたが、遠方で断定することはできなかった。また、小鳥類では、ノビタキ、エゾビタキ、コサメビタキ、オオルリなども見られたとのことであったが、我々は見れなかった。主なものは次のとおり。

○ズグロカモメ        1羽(東渚。成鳥冬羽。正午頃から干潟上を飛翔しては急降下する特徴のある採餌行動をよくとっていた。東渚内の西端部上空にも飛来したので最短では約80mで観察できた)
○ミサゴ            1羽(到着直後から東渚内棒杭や沖杭に休止したり付近を舞っているのが観察できた。午前9時半頃には魚を捕らえ、沖杭上で採食していた。このところ見られている♀個体と思われた)
○チョウゲンボウ       1羽(午前10時頃に西渚草地周辺で、カラスにモビングを受け、荒川上流方面に飛び去る個体が見られた)
○ミヤコドリ          1羽(東渚)
○コチドリ           1羽(汽水池) 
○シロチドリ          7羽(東渚など。正午過ぎに西渚観察ポイント付近を通過した。なお、午前9時半頃にシロチドリなどからなる100羽以上のシギ・チドリ群が東渚から新木場方面に飛び去るのが見られたが、戻らなかった)  
○ハマシギ         12羽(東渚など。正午過ぎに西渚付近を通過した) 
○オバシギ          1羽(東渚。幼鳥と思われた)
○ソリハシシギ       12羽(汽水池。多かった)
○アカアシシギ        1羽(又は2羽。汽水池。幼鳥であった)
○アオアシシギ       10羽(汽水池。換羽中個体が多かったが、成鳥冬羽となったものや幼鳥も見られた)
○キアシシギ         6羽(汽水池、水路付近など。幼鳥1羽も見られた)
○オオハシシギ        1羽(汽水池。これまで見られている個体と思われるが換羽が進み、ほぼ成鳥冬羽となっていた)
○オグロシギ         1羽(汽水池。成鳥換羽中個体)
○ダイシャクシギ       2羽(東渚)
○ホウロクシギ        1羽(東渚) 
○チュウシャクシギ      1羽(東渚西側堤防護岸)
○セイタカシギ       11羽(汽水池、水路干潟)
○ツツドリ           2羽(公園西側。いずれも幼鳥と思われた。赤色型と普通型各1羽。教えていただき見ることができた)
○カワセミ           1羽(汽水池。幼鳥と思われた) 
○イソヒヨドリ         1羽(♂成鳥。旧江戸川京葉線鉄橋橋脚部。今季初認)
○センダイムシクイ      1羽(公園西側)
○キビタキ           1羽(公園西側。♀タイプ。よく鳴いていた)
○ヤマガラ           2羽(汽水池周辺。当地では比較的珍しい)

以上。

【2004年9月12日】

※谷津干潟(7:50〜16:50)
 到着時は干潟が広がりつつあるところで、既にいくらかのシギ・チドリ類が飛来していた。その後、午後の満潮に向けて三番瀬方面からのシギ・チドリ群の追加飛来を期待したが、探鳥を終了するまでに追加飛来した個体はわずかであった。午後3時頃からは、このところ観察センター周辺に集結するコムクドリを観察した。なお、いただいた情報によると、我々が探鳥を終了した直後にアカアシシギ3羽が飛来したとのことであった。また、探鳥終了後、南船橋駅ホームより旧ザウス跡地をのぞいてみた。チョウゲンボウ(♂)が杭に休止したり、ホバリングしたりしてはバッタを採取しているようであったが、アジサシ類は全く確認できなかった。主なものは次のとおり。

○コガモ             5羽(数日前から見られているとのことであったが、我々は今季初認であった)
○トビ              2羽(正午頃に干潟北側上空を旋回を繰り返しながら舞った) 
○チュウサギ           8羽(干潟内。アオサ上)
○シロチドリ           5羽(干潟内)
○メダイチドリ          8羽(幼鳥6羽を含む)
○ダイゼン           83羽(午後3時頃のカウント数。到着直後の午前8時半頃のカウントでも46羽が飛来していた)
○トウネン           48羽(午前8時半頃のカウント数。成鳥1羽を確認したが、他は全て幼鳥と思われた。干潟西側に多かった。潮位が高い時間帯は観察センター西側やバラ園付近のアオサ堆積地付近に群れていることが多かった)
○ハマシギ            3羽(干潟内)
○オバシギ            1羽(成鳥換羽中個体と思われた。午後2時過ぎに飛来した)
○コオバシギ           1羽(幼鳥。到着直後からダイゼン群付近で見られたが、午前11時半頃に三番瀬方面に飛び去った)
○キョウジョシギ         6羽(成鳥2羽、幼鳥4羽。いずれも午前8時頃に干潟西側で見られたが、正午頃には移動してしまったようであった)
○アオアシシギ          6羽(換羽中個体が多かった) 
○キアシシギ          34羽(午前9時頃のカウント数)
○オオソリハシシギ        2羽(干潟内。成鳥、幼鳥各1羽)
○セイタカシギ          6羽(干潟内)
○エゾビタキ           1羽(観察センター淡水池付近)
○コムクドリ           66羽(午後4時過ぎの最大カウント数。観察センター東側広場周辺。本日は午後2時頃にも3羽が飛来したとのことであったが、午後3時頃から、徐々に周辺の電柱や植木に飛来を繰り返した。いただいた情報によると、8日頃から午後3時頃から集結し始めるのが見られているとのことで、多い日は100羽以上が観察されたとのことであった)

以上。

【2004年9月18日】

※葛西臨海公園(12:00〜16:00)
 いつもより遅い探鳥開始となった。到着時は干潮。最初に鳥類園をひとまわりした後、午後2時半頃から西渚観察ポイントに回って探鳥した。しかしながら、全体的に水鳥は少なめで、特に変わったものは見られなかった。いただいた情報によると、アカアシシギ、ツツドリ、ムシクイ類なども見られたとのことであったが、我々は見れなかった。主なものは次のとおり。

○ズグロカモメ        1羽(東渚。成鳥冬羽。午後3時頃、干潟上を飛翔しては急降下する特徴のある採餌行動をよくとっていた)
○ミサゴ            1羽(旧江戸川河口内棒杭上)
○カラシラサギ         1羽(東渚内。午後3時頃に干潟汀線沿いに特徴のある採餌行動を取っている1羽が見られた。この個体は最短約200mの距離で見られ、脚の色や少しながら冠羽も確認できたのでカラシラサギの可能性が高いものと思われた。なお、いただいた情報によると、9月12日午後6時頃に汽水池棒杭上で休止しているカラシラサギが確認されているとのことであった)
○コチドリ           1羽(汽水池) 
○シロチドリ       約20羽(東渚など)
○メダイチドリ         4羽(東渚)
○ダイゼン          2羽(東渚)   
○ハマシギ          8羽(東渚) 
○ソリハシシギ        4羽(汽水池、西渚)
○アオアシシギ       13羽(汽水池、水路周辺、東渚など)
○キアシシギ         1羽(汽水池)
○ダイシャクシギ       1羽(東渚)
○ホウロクシギ        2羽(東渚、西渚。成鳥と幼鳥が各1羽。幼鳥1羽は、観察中に3回ほど西渚干潟に飛来しカニを盛んに採食していた) 
○チュウシャクシギ      3羽(東渚、西渚)
○タシギ           1羽(汽水池。淡水池でも見られているとのことであったが、我々は見れなかった) 
○セイタカシギ        4羽(淡水池、東渚)
○エナガ           2羽(汽水池南側の樹林内をメジロと混群を形成し移動しながら採餌しているようであった。もっといた可能性もあるが、視認できたのは2羽であった)
○コムクドリ          1羽(午後1時過ぎに観察センター付近で見られた)

以上。

【2004年9月20日】

※船橋三番瀬海浜公園(7:40〜10:10)
 到着時は満潮。水鳥類の多くは堤防上や沖合いの棒杭などで休息していたが、時折群が岸辺に飛来したりしていた。岸辺のアオサは撤去されたようで減少していた。比較的多くの種類のシギ・チドリ類を見ることができたが、特に変わったものは確認できなかった。なお、沖合いにはアジサシの大群が留まっていたが、岸辺付近に飛来するものはほとんど見られなかった。潮回りも悪かったこともあり、潮干狩りの人出は少なめであった。主なものは次のとおり。

○ハジロカイツブリ        2羽(船橋側堤防内水面。越夏個体)
○アジサシ        約3000羽(午前9時頃の一部カウントしたうえでの推計数。沖合いの棒杭には多くの個体が休息し、時折舞い上がったりしていたが、観察ポイント近くの棒杭や堤防に飛来したのは2羽のみであった) 
○ミヤコドリ           15羽(堤防上)
○ハジロコチドリ          1羽(成鳥換羽中個体。堤防上)
○シロチドリ            7羽(岸辺、堤防上)
○メダイチドリ          36羽(岸辺、堤防上など。多くは幼鳥であった)
○ダイゼン           101羽(堤防上、棒杭上)
○トウネン             4羽(岸辺など。全て幼鳥であった)
○ハマシギ            10羽(堤防上など。幼鳥も混じっていた)
○ミユビシギ           19羽(岸辺など。全て幼鳥であった)
○オバシギ            16羽(堤防上など。全て幼鳥と思われた)
○コオバシギ            1羽(堤防上。幼鳥であった。オバシギ群中)
○ソリハシシギ           1羽(堤防水面北側護岸で休息していた)
○キョウジョシギ         12羽(岸辺など。多くは幼鳥であった)
○キアシシギ           10羽(護岸など。幼鳥も1羽確認できた)
○オグロシギ            4羽(堤防上など。全て幼鳥と思われた。オオソリハシシギなどとともに観察ポイント近くの堤防上に飛来したが、堤防内にヒトが立ち入ったことから貝殻島付近に移動した)  
○オオソリハシシギ       21羽(堤防上、棒杭上。多くは幼鳥であった)
○チュウシャクシギ        3羽(堤防上)


※葛西臨海公園(11:20〜16:20)
 到着時は干潮に向かって干潟が広がり始めているところであった。最初に西渚観察ポイントから探鳥し、午後1時半過ぎから鳥類園に回った。水鳥達の中では、ユリカモメが約230羽となり幼羽の個体も2羽確認できたが、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○コガモ             3羽(淡水池。カルガモ群付近で休息していた)
○ズグロカモメ          1羽(東渚。成鳥冬羽。特徴のある採餌行動をよくとっていた。また、餌をめぐってユリカモメに追いかけられる姿も見られた)
○ミサゴ             1羽(正午頃に舞浜沖方面から旧江戸川河口付近に飛来した。その後、正午過ぎに旧江戸川内で1回、東渚内で2回のダイビングを繰り返し、3回目で魚を捕らえ旧江戸川河口付近の棒杭上で採食した。その後は沖杭上に移動した)
○シロチドリ           8羽(東渚。もっといたものと思われる。シギ・チドリ類は東渚内に約350羽が飛来していたが、遠方のものは判別困難であった)
○ダイゼン            4羽(東渚) 
○ハマシギ            3羽(東渚) 
○ソリハシシギ          2羽(汽水池)
○アカアシシギ          1羽(汽水池。幼鳥)
○アオアシシギ          9羽(汽水池、水路周辺、東渚など)
○キアシシギ           1羽(汽水池)
○オオハシシギ          1羽(汽水池。成鳥冬羽)
○ダイシャクシギ         1羽(東渚)
○ホウロクシギ          2羽(東渚、西渚。成鳥と幼鳥が各1羽。幼鳥1羽は正午過ぎに西渚干潟に飛来したが、人出のため舞い降りず、護岸に移動してカニを採餌していた) 
○タシギ             3羽(汽水池、淡水池) 
○セイタカシギ         6羽(汽水池、淡水池、東渚)
○ツツドリ            1羽(午後2時過ぎに観察センター東側のアシ原上を飛翔してサクラの植栽されている樹林内に移動し、サクラについた毛虫を採餌しているのが見られた。普通型の幼鳥と思われた。いただいた情報によると、引き続き園内では数羽の個体が見られているとのことであった)
○カワセミ            1羽(汽水池)
○エナガ            2羽(汽水池南側の照葉樹林内でシジュウカラと混群を形成し移動しているのが確認できた。もっといた可能性もあるが、同時に視認できたのは2羽であった)


以上。


【2004年9月23日】

※葛西臨海公園(7:20〜10:50)
 到着時は干潮で干潟はかなり広がっていた。最初に渚橋付近から周辺を見渡した後鳥類園に回り、その後午前9時半頃から西渚観察ポイントから探鳥した。さらに最後は公園西側も立ち寄った。鳥類園にはオグロシギの小群が飛来していたが、東渚内はハヤブサが飛び回ったこともあり、シギ・チドリ類はやや落ち着かなかった。カモメ類はさらに多くなって、ユリカモメは500羽を超えていたが、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○コガモ             3羽(淡水池。カルガモ群付近で休息していた)
○ズグロカモメ          1羽(東渚。成鳥冬羽。これまでと同様に、特徴のある採餌行動をとっていた。また、午前8時頃には西渚干潟にも飛来しているのが確認できた)
○ミサゴ             1羽(午前10時頃に沖杭に休止しているのが見られた)
○ハヤブサ            1羽(午前8時頃に干潟上に休止しているのを見つけた。その後、3回ほど飛び立っては干潟上を低く飛翔し、カルガモを襲おうとしたがカルガモが羽ばたくたびに怯んでしまい、狩りは成功しなかった。その後は視界が遮られる場所に移動してしまったことから余り観察できなくなったが、時折干潟内を移動しているようであった。色調と大きさからみて♀若鳥と思われた)
○チョウゲンボウ         2羽(午前7時半過ぎに2羽が揃って東西渚間水路付近に出現し、その後一時的にカラスにモビングされたものの、揃って帆翔しながら高度を上げ荒川河口方面上空に飛び去った)
○シロチドリ          16羽(東渚。時折群飛していた)
○メダイチドリ          2羽(東渚。もっといたものと思われるが、遠方のものは判別困難であった)
○ムナグロ            8羽(東渚。午前8時過ぎにハヤブサに追い出されるように干潟中央部に群で移動してきた。それまでは視界が遮られるアシ原沿いで採餌していたものと思われた)
○ダイゼン            4羽(東渚。2羽は幼鳥のようであった)   
○ハマシギ           20羽(東渚)
○オバシギ            2羽(東渚) 
○ソリハシシギ          3羽(汽水池、西渚)
○アカアシシギ          2羽(汽水池。いずれも幼鳥であった)
○アオアシシギ         11羽(汽水池、東渚)
○キアシシギ           1羽(汽水池)
○オオハシシギ          1羽(汽水池。成鳥冬羽)
○オグロシギ           6羽(汽水池。全て幼鳥であったが、大きさには相当のバラツキがあった。ゴカイの他に、貝を丸呑みにしているのが観察できた)
○ダイシャクシギ         1羽(東渚)
○ホウロクシギ          3羽(東渚、西渚。成鳥2羽、幼鳥1羽。幼鳥1羽は西渚干潟によく飛来していた。また、成鳥1羽も一時的に西渚に飛来した) 
○タシギ             1羽(汽水池)
○セイタカシギ          7羽(汽水池、淡水池)
○イソヒヨドリ           1羽(♂成鳥。京葉線旧江戸川鉄橋橋脚部)
○キビタキ            1羽(♀タイプ。公園西側)
○エナガ             1羽(汽水池周辺の樹林内。シジュウカラと混群を形成し移動しているようであった。視認できたのは1羽だけであったが、いただいた情報によると3羽が確認されているとのことであった)


※谷津干潟(11:40〜14:30)
 到着時は干潟が狭まりつつあるところで、飛来していたシギ・チドリ類が集結し始めていた。しかしながら、飛来数は少なく、その後満潮に向けて三番瀬方面からのシギ・チドリ群の追加飛来を期待したが追加飛来はほとんどなかった。また、カモ類が多くなってきていたが、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○コガモ            47羽(干潟内。淡水池などにも散らばった)
○オナガガモ           2羽(干潟内)
○トビ               1羽(正午前に上空を西方向に通過した) 
○チュウサギ          12羽(干潟内。アオサ上)
○シロチドリ           8羽(干潟内)
○メダイチドリ          3羽(干潟内。全て幼鳥であった)
○ダイゼン           82羽(午後1時頃のカウント数。幼鳥も見られた)
○トウネン          約60羽(正午過ぎのカウント数。多くはバラ園側のアオサ堆積地付近に群れており、遠方であった)
○ハマシギ           22羽(干潟内)
○キョウジョシギ         1羽(幼鳥。棒杭上にも休止した)
○ソリハシシギ          1羽(干潟内)
○アオアシシギ          6羽(換羽中個体が多かったが、冬羽となっている個体も見られた)
○キアシシギ           7羽(午後2時頃のカウント数)
○オオソリハシシギ        1羽(干潟内。成鳥)
○セイタカシギ          6羽(干潟内)

ホウロクシギ(幼鳥)
2004年9月23日
葛西臨海公園(西渚干潟)
以上。

【2004年9月25日】

※葛西臨海公園(8:10〜15:20)
 到着時は干潮で干潟は大きく広がっており、水鳥達は散らばっていた。まず公園中央部を回り、午前9時から午後1時頃まで西渚にて探鳥し、その後鳥類園に回った。午前9時過ぎには降雨があったが、正午頃は強い日差しが照りつける変わりやすい天候であった。特段変わったものは見られなかったが、ヒドリガモの小群が東渚で見られた他、鳥類園ではエリマキシギも見られるなど、比較的多くの種類を確認することができた。なお、これまで見られていたカラシラサギ、アカアシシギ、ツツドリなどは確認できなかった。主なものは次のとおり。

○ワシカモメ         1羽(東渚。第2回冬羽と思われる個体。午前11時頃にカワウ群中に見つけた。しきりにカワウの尾羽をついばむという奇妙な行動を繰り返しており、よくもめていた。9月5日に確認した個体と同一ではないかと思われた)
○ズグロカモメ        1羽(東渚、西渚。成鳥冬羽。東渚干潟上を飛翔しては舞い降りるという特徴ある採餌行動を取っているのが見られたが、午前11時頃には西渚干潟に飛来した。干潟に急降下してはカニを採餌するのを近距離で観察することができた。近距離で観察したところでは、初列風切は伸長中のようであった)
○アジサシ         48羽(渚周辺。午前10時半頃に東渚沖上空に出現し、干潟上空にまで進入したものの舞い降りず、再び沖合いに飛び去った)
○ミサゴ            1羽(渚周辺。沖杭上にいることが多かったが、東渚内の棒杭にも休止した。午前10時前にはダイビングを繰り返したが、西渚内の浅瀬へのダイビングで魚を捕らえた)
○ハヤブサ          1羽(渚周辺。午前10時半頃に東京湾方面から陸地に向かって比較的低空を飛翔してくるのを見つけた。しかしながら、干潟に近づいたところで、ウミネコ数羽にモビングを受けたことから舞浜沖方面に飛び去った。色調と大きさからみて♂若鳥と思われた)
○コチドリ           2羽(汽水池。いずれも幼鳥であった)
○シロチドリ         16羽(東渚の他、西渚にも飛来した。もっといたものと思われる。渚周辺には200羽を超えるシギ・チドリ類が飛来していたが、遠方のものは識別困難であった)  
○メダイチドリ         6羽(東渚。成鳥1羽の他は幼鳥のようであった)
○ムナグロ           4羽(西渚。成鳥1羽の他は幼鳥と思われた)
○ダイゼン           2羽(東渚。いずれも幼鳥と思われた)
○トウネン           1羽(西渚。幼鳥。近距離で観察できた)
○ハマシギ           8羽(東渚) 
○ミユビシギ          1羽(西渚。幼鳥であった)
○エリマキシギ         1羽(淡水池。♂幼鳥と思われた。午前中は汽水池で見られたとのことであったが、我々は午後3時頃に淡水池でようやく見ることができた)
○ソリハシシギ         2羽(西渚など)
○アオアシシギ        13羽(汽水池、東渚、西渚)
○キアシシギ          1羽(西渚)
○オグロシギ          3羽(汽水池。幼鳥であった。午前中は最大7羽が見られたとのことであった。アオアシシギやセイタカシギと同様に、東渚付近と汽水池を行き来しているようである)
○オオソリハシシギ       7羽(東渚。正午頃のカウント数)
○オオハシシギ         1羽(汽水池。成鳥冬羽) 
○ダイシャクシギ        2羽(東渚)
○ホウロクシギ         2羽(東渚、西渚。成鳥、幼鳥が各1羽。幼鳥はこれまでと同様に西渚干潟によく飛来していた) 
○チュウシャクシギ       1羽(西渚内)
○タシギ            1羽(汽水池)
○セイタカシギ         8羽(淡水池、汽水池、東渚)
○カワセミ            1羽(汽水池から淡水池に移動するのが見れた)
○ヤマガラ           2羽(汽水池南側の木立内。シジュウカラ、メジロと混群を形成していた。いただいた情報によると3羽が確認されているとのことであった)  

以上。

ズグロカモメ(成鳥冬羽:下面)
2004年9月25日
葛西臨海公園(西渚干潟)

【2004年9月26日】

※葛西臨海公園(7:20〜13:00)
 到着時は干潮に向かって干潟が大きく広がり始めているところで、午前10時頃には一時的ながらも沖合いにも干潟が出現した。到着後まもなく、霧雨が続く天候となった。このため、公園中央部・渚橋付近を回った後は、鳥類園に留まり、西渚観察ポイントからの探鳥は行わなかった。特段変わったものは見られなかったが、コガモ、ヒドリガモの小群が引き続き見られた他、久しぶりにミヤコドリが確認できた。また、小鳥類もいくらかみることができた。主なものは次のとおり。

○ズグロカモメ        1羽(東渚。成鳥冬羽。午前10時頃から正午過ぎまで、干潟上を飛翔しては舞い降りるという行動を取っているのが見られた。いただいた情報によると、本日も一時的に西渚干潟に飛来したとのことであった)
○アジサシ        184羽(渚周辺。午前9時半頃に渚上空でホバリングするミサゴにモビングする5羽の小群が見られた。その後、比較的大きな群がふたつに分かれて渚周辺に飛来し、旧江戸川河口付近に生じた干潟を中心に次々に舞い降りて休息した。しかしながら、午前10時頃には飛び立ち、一部は沖合い干潟に、一時的に再び舞い降りたものの、東京湾方面に飛び去った) 
○ミサゴ            1羽(渚周辺。沖杭上にいることが多かった。午前9時半頃からはダイビングを繰り返したが、珍しく連続して6回以上失敗した)
○ハヤブサ          1羽(渚周辺。正午頃に舞浜方面から干潟上空に飛来したが、狩りなどを行うことはなく羽田沖方面に飛び去った。色調と大きさからみて♂若鳥のように思われた)
○ヨシゴイ           1羽(午前10時頃に汽水池アシ原から淡水池方面に飛翔移動するのが見られた。♂成鳥と思われる個体であった)
○チュウサギ          1羽(汽水池。午前9時頃には干潟上で採餌しているのが見られた)
○ミヤコドリ           1羽(東渚など。到着直後は西渚内で採餌しているのが見られた)
○シロチドリ         19羽(東渚の他、水路干潟にも飛来した。もっといたものと思われる)
○メダイチドリ         2羽(東渚。幼鳥と思われる個体であった)
○ダイゼン           1羽(東渚)
○ハマシギ           6羽(東渚) 
○エリマキシギ         1羽(淡水池。♂幼鳥と思われる個体。正午近くになってアオアシシギとともに淡水池に飛来した)
○アカアシシギ         1羽(汽水池。午前9時頃になって飛来したが、汽水池内を目まぐるしく移動していた)
○アオアシシギ        10羽(淡水池、汽水池、東渚。渚周辺の潮位が上昇するとともに淡水池や汽水池に移動してくる個体が多く見られた。換羽中成鳥の他に幼鳥も見られた)
○オグロシギ          3羽(淡水池、汽水池。いずれも幼鳥であった。正午近くになって飛来したようで、淡水池と汽水池を移動しているようであった)
○オオソリハシシギ       7羽(東渚)
○ダイシャクシギ        2羽(東渚)
○ホウロクシギ         1羽(東渚。成鳥) 
○タシギ            4羽(淡水池1羽、汽水池3羽)
○セイタカシギ         6羽(淡水池、汽水池、東渚)
○ツツドリ            1羽(汽水池南側。普通型幼鳥であった)
○カワセミ            1羽(又は2羽。汽水池、淡水池)
○エゾビタキ          1羽(汽水池南側) 
○ヤマガラ           3羽(汽水池南側の木立内。シジュウカラ、エナガと混群を形成し、鳥類園内の樹林帯を周回しているようであった。午前10時頃には観察センター付近にも移動してきた)
○エナガ            3羽(汽水池南側。ヤマガラと同様の行動を取っていることが多かった)  

以上。