【2004年8月1日】
※葛西臨海公園(8:10〜10:10)
到着時は潮位が下がり、干潟が広がり始めているところであった。東渚周辺も含め鳥類園付近から探鳥を行った。午前10時頃からは沖合いにも広大な干潟が広がり始めたことから切り上げた。昨日と同様に東渚は遠距離からの観察となり、視界も遮られることもあったが、ほぼ同様のシギ・チドリ類が確認できた。久しぶりにササゴイ、ヨシゴイを見ることができたが、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(若鳥、越夏個体。東渚の干潟上を飛翔して急降下するのが、1回のみ確認できた。越夏のユリカモメ群とは少し離れて行動しているようであった)
○コアジサシ 158羽(東渚およびその周辺。午前10時前のカウント数。昨日よりも多くの個体が干潟上で休息していた)
○ヒメアマツバメ 2羽(駅周辺、淡水池周辺で各1羽。到着直後に1羽が繰り返し駅高架内に進入し、ごく短い時間コンクリート柱部に休止するのが見られた)
○イワツバメ 4羽(駅周辺、淡水池。駅周辺の2羽はヒメアマツバメに追い払われるような光景が見られた)
○ヨシゴイ 2羽(午前8時半頃と午前10時頃の2回、鳥類園付近から東渚アシ原に飛翔移動する個体が見られた)
○ササゴイ 1羽(幼鳥。汽水池)
○ミヤコドリ 1羽(東渚。越夏個体)
○シロチドリ 6羽(東渚)
○メダイチドリ 46羽(東渚)
○ダイゼン 6羽(東渚)
○ハマシギ 2羽(東渚。夏羽個体)
○オバシギ 2羽(東渚)
○キョウジョシギ 2羽(東渚)
○アオアシシギ 2羽(東渚)
○キアシシギ 8羽(東渚など)
○オオソリハシシギ 3羽(東渚)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚。午前9時頃に干潟上をよく飛翔したことから腰の白色部を確認できた他、羽も相当傷んでいるように見えた)
○チュウシャクシギ 8羽(東渚など)
※谷津干潟(11:10〜16:20)
到着時は干潮で大きく干潟が広がっていたが、午後3時頃から徐々に潮位が上がり干潟が狭まった。昨日とほぼ同様で、オバシギも近くで見ることができたが、数は少ないように思われた。主なものは次のとおり。
○コアジサシ 約40羽(午後3時頃のカウント数)
○チュウサギ 5羽(干潟内)
○コチドリ 3羽(幼鳥のみ)
○シロチドリ 3羽
○メダイチドリ 30羽(換羽中個体)
○ダイゼン 18羽(換羽中個体と若鳥)
○トウネン 5羽(換羽中個体)
○オバシギ 2羽(換羽中個体。午後4時頃に観察ポイント前に飛来した)
○ソリハシシギ 4羽
○キョウジョシギ 48羽(換羽中個体が多かった)
○アオアシシギ 4羽(夏羽個体と換羽中個体。午後4時頃には干潟西側で3羽が揃って採餌していた)
○キアシシギ 約120羽(正午頃のカウント数)
○オオソリハシシギ 4羽(夏羽個体も混じっていた)
○セイタカシギ 4羽(成鳥2羽、幼鳥2羽。干潟内をよく移動していた)
○カワセミ 1羽(午後4時過ぎに、観察センター付近緑地の水路脇で見られた)
以上。
【2004年8月7日】
※葛西臨海公園(8:00〜11:40)
到着時は満潮に向けて汽水池の干潟が冠水しつつあるところであった。最初に鳥類園付近で探鳥し、午前9時を過ぎて潮位が下がり始めたところで西渚観察ポイントに回って探鳥した。特に変わったものは見られなかったが、オオハシシギが見られた他、久しぶりにミサゴを見ることができた。また、東渚に集結したウミネコは約2000羽(一部カウントのうえ推計)に達していた。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(若鳥、越夏個体。満潮時は東渚中央丘で休息していたようで、潮位が下がるととともに干潟上に移動し、時々採餌行動を取った。ウミネコや越夏のカモメ群とは少し離れて行動していた)
○コアジサシ 204羽(東渚およびその周辺。午前11時頃のカウント数。潮位が下がり始めるとともに周辺海上から干潟上に集結した)
○ミサゴ 1羽(午前10時半頃に荒川河口方面から西渚上空を経由して東渚上空に進入した。東渚内の浅瀬への最初のダイビングで魚を捕らえ、ウミネコにモビングされながらも旧江戸川河口に移動して食事を行ったがその後沖杭に移動した)
○ヨシゴイ 1羽(午前9時頃に淡水池南端部のガマの群落で採餌していた個体が東渚アシ原に飛翔移動するのを見ることができた。♂成鳥と思われる個体であった)
○ミヤコドリ 2羽(東渚。越夏個体。よく鳴いていた)
○シロチドリ 2羽(東渚)
○メダイチドリ 44羽(東渚)
○ダイゼン 3羽(東渚)
○ハマシギ 2羽(東渚。夏羽個体)
○キョウジョシギ 2羽(東渚)
○アオアシシギ 9羽(到着直後は、汽水池内の土手や棒杭上で休息していた。午前9時半頃には3羽が汽水池から東渚に移動するのが見られた)
○キアシシギ 28羽(汽水池、東西渚など)
○オオハシシギ 1羽(汽水池。ほぼ夏羽の個体であった。昨日から見られているということで、我々も教えていただいて確認することができた。我々の到着後は干潟が冠水してしまっていたことから汽水池内の土手で休息していた)
○オオソリハシシギ 6羽(東渚)
○チュウシャクシギ 2羽(東渚など)
○セイタカシギ 2羽(淡水池)
○カワセミ 2羽(淡水池。いずれも若鳥のようで、ガマや棒杭に休止したりして採餌行動を取っていた)
※東京港野鳥公園(13:00〜16:00)
コムクドリの群が見られるとの情報をいただき出かけた。到着時は干潟が広がり始めておりシギ・チドリ類も飛来していた。何とかコムクドリも確認できた他、オグロシギを初めとしていくらかのシギ・チドリ類も見ることができた。主なものは次のとおり。
○トビ 1羽(午後1時過ぎに、上空を旋回しながら通過した)
○イワツバメ 8羽(淡水池北側の倉庫周辺)
○チュウサギ 1羽(干潟内)
○コチドリ 14羽(成鳥の他幼鳥も多く見られた)
○イカルチドリ 1羽(成鳥と思われる個体。コチドリ、メダイチドリ群とともに行動することが多く、比較しながら確認することができた。多摩川中流部などでは多く見られるが、我々が湾岸部で確認したのは初めてであった)
○メダイチドリ 26羽(換羽中個体が多かった)
○ムナグロ 4羽(換羽中個体)
○ソリハシシギ 16羽(干潟上を走り回っていた。多かった)
○キョウジョシギ 2羽(換羽中個体)
○アオアシシギ 2羽(換羽中個体)
○キアシシギ 8羽
○オグロシギ 1羽(成鳥夏羽から換羽中の個体)
○コムクドリ 5羽(西園内。ヤナギやハンノキなどに1羽や小群で飛来しては近くのアカメガシワに移動して採餌したりしていた。我々が同時に確認できた最大羽数は5羽で、♂若鳥と思われるもの3羽と♀と思われるもの2羽であった。いただいた情報によると20羽以上の群が見られることもあるということであった)
以上。
【2004年8月8日】
※谷津干潟(7:30〜10:40)
本日は小潮であったが、到着時は正午前の満潮に向けて潮位が上がり始めているところであった。このため、干潟も徐々に狭まり始め午前10時半頃には東側の一部を除いてほとんどの干潟が冠水した。特に変わったものは見られなかったが、シギ・チドリ類の数は多くなってきているようであり、ウズラシギなどを確認することができた。なお、探鳥終了後に南船橋駅から旧ザウス跡地のコアジサシ繁殖地を観察したが、数は少なく、約300羽前後が留まっているだけであったので、繁殖もほぼ終わりに近づいたものと思われる。主なものは次のとおり。
○コアジサシ 24羽(午前10時過ぎのカウント数)
○チュウサギ 9羽(干潟内)
○シロチドリ 4羽(干潟内。幼鳥も見られた)
○メダイチドリ 82羽(午前9時半頃のカウント数。換羽中個体が多かった)
○ダイゼン 48羽(換羽中個体と若鳥)
○トウネン 12羽(換羽中個体)
○ウズラシギ 2羽(換羽中個体。1羽はバラ園側のアオサ堆積地付近で見られた。もう1羽は干潟東端部で見られたが、その後バラ園側のアオサ堆積地付近に移動したようであった)
○ミユビシギ 4羽(換羽中個体。午前9時半頃にシギ・チドリ群中に混じっているのが見られたが、まもなく干潟外に飛び去った)
○ソリハシシギ 8羽(キアシシギ群中で休息した)
○キョウジョシギ 34羽(換羽中個体が多かった)
○アオアシシギ 3羽(換羽中個体。観察センター付近で1羽が見られたが、干潟西側でも2羽が見られた)
○キアシシギ 185羽(午前10時頃のカウント数。観察センター前に175羽が集結した)
○オオソリハシシギ 12羽(夏羽個体も混じっていた)
○ダイシャクシギ 1羽(観察センター前で休息していた)
○セイタカシギ 5羽(干潟内)
※葛西臨海公園(11:40〜15:20)
到着時は満潮を過ぎて干潟が広がり始めているところであった。最初に西渚観察ポイントで探鳥したが、強い日差しもあり早めに切り上げ、鳥類園に回った。シギ・チドリ類は多くなってきているようであったが、遠方の小型のものは判別できなかった。特に変わったものは見られなかったが、コアジサシがさらに多くなっていた他、昨日に続いてオオハシシギが見られた。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(若鳥、越夏個体)
○チュウサギ 1羽(汽水池)
○アジサシ 4羽(東渚。コアジサシ群中に混じっていた)
○コアジサシ 352羽(東渚およびその周辺。正午頃のカウント数)
○ミヤコドリ 1羽(東渚。ウミネコ群中で休息していた)
○コチドリ 2羽(汽水池)
○メダイチドリ 96羽(東渚。正午前に、ふたつの群が相次いで荒川河口方面から飛来した)
○ダイゼン 4羽(東渚)
○ハマシギ 2羽(東渚。夏羽個体)
○キョウジョシギ 2羽(東西渚間水路付近)
○アオアシシギ 3羽(汽水池など。午後1時過ぎに汽水池から東渚に移動する2羽が見られたが、1羽は汽水池に残っていた)
○キアシシギ 16羽(汽水池、東西渚など)
○オオハシシギ 1羽(汽水池。6日から見られている個体。汽水池内の土手で休息していることが多かったが、水浴や羽繕いなども行った)
○オオソリハシシギ 6羽(東渚)
○セイタカシギ 4羽(又は6羽。淡水池、汽水池)
以上。
【2004年8月13日】
※谷津干潟(11:00〜15:40)
到着時は干潮で、既に大きく干潟が広がり、シギ・チドリ群も散らばっていた。夕方の満潮に向かって、正午過ぎからは徐々に潮位が上がったが、大きな群は午後3時頃に干潟外に飛びだした。いただいた情報もあり、ハジロコチドリ、オオメダイチドリなどを見ることができた。主なものは次のとおり。
○コアジサシ 132羽(午後3時頃のカウント数。午後1時頃までは数羽が時折飛来するだけであったが、午後2時を過ぎて比較的大きな群となり、干潟上で休息しては飛び上がったりすることを繰り返していた)
○チュウサギ 4羽(干潟内。サギ群中に混じって魚をねらっている個体も見られた)
○コチドリ 3羽(成鳥2羽、幼鳥1羽)
○ハジロコチドリ 1羽(成鳥。夏羽から換羽中と思われる個体。11日は2羽が見られたとのことであったが、本日は昨日と同様で1羽のみ見られた。干潟が広がっている時間帯は通称ドラム缶付近の干潟で採餌していた)
○シロチドリ 6羽(干潟内。幼鳥も見られた)
○メダイチドリ 74羽(午後2時半頃のカウント数。換羽中個体が多く、幼鳥は見られなかった)
○オオメダイチドリ 1羽(成鳥。夏羽から換羽中と思われる個体。正午過ぎ頃までは、干潟東側を中心に動き回ってゴカイやカニを採餌していたが、その後はほとんどメダイチドリ群中で休息していた。昨日見られたという幼鳥は確認できなかった)
○ダイゼン 82羽(換羽中個体と若鳥)
○トウネン 10羽(換羽中個体)
○オバシギ 1羽(幼鳥)
○ソリハシシギ 2羽(干潟東側で採餌していた。先週に比べると個体数が少なくなっていた)
○キョウジョシギ 28羽(換羽中個体が多かった。正午過ぎのカウント数)
○アオアシシギ 5羽(換羽中個体)
○キアシシギ 192羽(午後3時頃のカウント数)
○オオソリハシシギ 11羽(夏羽個体も混じっていた)
○セイタカシギ 9羽(干潟内。幼鳥も混じっていた)以上。

オオメダイチドリ(成鳥夏羽から換羽中)
2004年8月13日
谷津干潟
【2004年8月14日】
※葛西臨海公園(6:40〜13:10)
到着時は既に東渚干潟が広がり始めているところであった。干潮時の午前10時頃にはかなり大きく広がったが、その後は満潮に向けて徐々に冠水した。ミサゴの出現もあったせいか、水鳥達の移動は比較的多く、東渚干潟の観察も含め鳥類園から行い、終始鳥類園付近での探鳥となった。これまでの種類に加えてコアオアシシギ、アカアシシギが見られた。また、東渚に集結したウミネコはさらに多くなってきていた。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(若鳥、越夏個体。時折、干潟上を飛んでは急降下する独特の採餌行動を取っているのが確認できた)
○アジサシ 8羽(東渚。コアジサシ群中)
○コアジサシ 438羽(東渚およびその周辺。午前11時半頃のカウント数。周辺海上や水路などで採餌している個体も見られた)
○ミサゴ 1羽(東渚。到着時は見られなかったが、午前9時半頃に東渚内の棒杭に休止しているのを見つけた。潮位が上がり始めるとともに正午過ぎに飛び立ち、旧江戸川河口付近に移動して魚を捕らえ東渚内に戻って採食した)
○ヨシゴイ 2羽(淡水池など。正午前に淡水池内を飛翔移動する個体が見られた他、午後1時前には汽水池から観察センター付近を通過して淡水池に移動する個体も見られた)
○ササゴイ 1羽(幼鳥。午前10時半頃まで汽水池で盛んに採餌行動を取っていた。2回ほど特徴ある鳴き声を聞くことができた)
○チュウサギ 2羽(汽水池。サギ群中に混じっていた)
○コチドリ 6羽(汽水池。成鳥3羽、幼鳥3羽)
○メダイチドリ 50羽(東渚。午前7時頃のカウント数)
○ダイゼン 12羽(東渚)
○ハマシギ 3羽(東渚。夏羽個体と思われた)
○オバシギ 3羽(東渚。成鳥夏羽個体と思われた)
○コアオアシシギ 1羽(汽水池など。幼鳥。到着時は見つけられなかったが、午前9時頃に淡水池に飛来しているのを見つけた。その後は移動して主として汽水池で採餌していた。いただいた情報によると、アオアシシギと行動をともにすることが多いということであり、東渚を行き来することがあるものと思われる)
○キョウジョシギ 2羽(東渚)
○アカアシシギ 1羽(汽水池。成鳥夏羽から換羽中の個体。澪筋に沿ってアシ原沿いを行き来することが多かった。よく鳴いた)
○アオアシシギ 10羽(汽水池、東渚。到着直後は擬岩付近で3羽が見られただけであったが、その後東渚から次々に飛来した)
○キアシシギ 24羽(汽水池、東渚など)
○オオハシシギ 1羽(淡水池、汽水池。成鳥夏羽から換羽中)
○オオソリハシシギ 12羽(東渚)
○チュウシャクシギ 6羽(東渚など)
○セイタカシギ 9羽(汽水池、淡水池。成鳥6羽、幼鳥3羽)
○カワセミ 1羽(汽水池)
以上。
【2004年8月15日】
※葛西臨海公園(8:40〜15:00)
午前中に寒冷前線が通過し、昨日までと打って変わって涼しくなったが、午前中は断続的に降雨があった。午前9時から西渚観察ポイントに向かったが、主としてテント下からの観察となった。その後は、鳥類園観察センターに移動して観察したが、正午を過ぎて雨が上がったことから、鳥類園付近を歩き回って探鳥した。午後3時頃になって干潟の大部分が冠水してきたことから切り上げた。水鳥を中心とした鳥の数は引き続き多く、基本的には昨日と同様であったが、久しぶりにカラシラサギを確認することができた。なお、ユリカモメ群をカウントしたところ31羽と多くなっていたことから、越夏群に渡りの群が合流し始めているのではないかと思われた。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(若鳥、越夏個体。正午頃に干潟上を飛翔しているのが確認できた)
○クロハラアジサシ 1羽(夏羽と思われる個体。東渚。アジサシ・コアジサシ混群中に午前10時半頃に見つけた。午後2時半頃にも留まっており、時折飛び立っては舞い降りることを繰り返していた)
○アジサシ 42羽(東渚。午後2時半頃のカウント数)
○コアジサシ 366羽(東渚およびその周辺。午後2時半頃のカウント数。水路などで採餌している個体も見られた)
○ヨシゴイ 3羽(又は4羽。淡水池など。正午過ぎに淡水池内を移動する1羽が見れたが、午後2時過ぎには東渚と淡水池を往来する個体が断続的に見られた)
○カラシラサギ 1羽(西渚。午前9時過ぎに西渚内荒川側堤防付近に集結したサギ群中に見つけた。嘴の黄色はかなり褪色していたが、冠羽はまだかなり残っていた。約30mの距離まで接近して確認することができたが、遠距離の場合はコサギの若鳥などとの確実な識別は困難と思われた。なお、午後2時過ぎに東渚干潟上で首を斜めにして汀線沿いに動き回る本種の可能性のある2羽が見られたが、約300mの距離があり、識別できなかった。なお、いただいた情報によると、8月8日淡水池に塒入りしたサギ群中に本種2羽が確認されたということであった)
○チュウサギ 4羽(淡水池に群が舞い降りていた)
○コチドリ 2羽(汽水池。成鳥1羽、幼鳥1羽)
○シロチドリ 10羽(東西渚。西渚でも6羽見られた)
○メダイチドリ 4羽(東渚。少なかった)
○ダイゼン 6羽(東渚)
○ハマシギ 3羽(東渚)
○オバシギ 4羽(東渚)
○コアオアシシギ 1羽(汽水池。幼鳥)
○ソリハシシギ 1羽(西渚)
○キョウジョシギ 4羽(東渚)
○アカアシシギ 1羽(汽水池。成鳥夏羽から換羽中の個体)
○アオアシシギ 12羽(汽水池など。東渚からも飛来した)
○キアシシギ 22羽(汽水池、東渚など)
○オオハシシギ 1羽(汽水池。成鳥夏羽から換羽中の個体)
○オオソリハシシギ 24羽(東渚。午前中から8羽くらいの群が見られたが、午後2時半過ぎに16羽の群が飛来した)
○ダイシャクシギ 1羽(東渚。午後2時半過ぎにオオソリハシシギ群とともに飛来するのが見られた)
○ホウロクシギ 1羽(東渚)
○チュウシャクシギ 15羽(東渚など)
○セイタカシギ 6羽(汽水池、淡水池、水路干潟)
以上。
【2004年8月16日】
※船橋三番瀬海浜公園(7:50〜11:40)
到着時は既に干潟が広がり始めているころで、シギ・チドリ類などは少し散らばり始めていた。午前10時近くまでは市川側干潟を中心に観察した。その後、本日は潮位がかなり下がることから、沖合い干潟に近い貝殻島付近に足を伸ばしてアジサシ類を中心に探鳥した。シギ・チドリ類に幼鳥が目立つようになってきていたが、全体的にはこれまでと大きくは変わらなかった。また、潮干狩りの人出は相変わらず多かった。主なものは次のとおり。
○クロハラアジサシ 1羽(成鳥夏羽と思われる個体。午前11時頃に西方向から貝殻島付近に飛来し、コアジサシとともに汀線沿いで採餌行動を取った。その後は沖合い干潟上のコアジサシ群中に入って休息した)
○ハジロクロハラアジサシ 2羽(いずれも第1回夏羽と思われる個体。沖合い干潟のコアジサシ群中で見られた。比較的干潟上をよく飛び回り、コアジサシを追飛するような行動が見られた)
○アジサシ 94羽(沖合い干潟上での午前10時半頃のカウント数。正面干潟でも3羽が見られた。また、干潟上とは別に沖合いの棒杭に100羽を超える個体が休息していた)
○コアジサシ 約2200羽(午前10時半頃の沖合い干潟上での一部カウントによる推計数。この他に、沖合いの棒杭にもアジサシとともに休息している個体が見られた)
○ミヤコドリ 13羽(又は15羽。越夏個体群と思われる。到着直後から午前9時頃にかけて市川側干潟で採餌していた)
○シロチドリ 18羽(干潟上。幼鳥も見られた)
○メダイチドリ 32羽(干潟上。幼鳥は見られなかった)
○オオメダイチドリ 1羽(幼鳥。到着直後に正面干潟のメダイチドリ群中で見られた)
○ダイゼン 92羽(干潟上)
○トウネン 14羽(干潟上。幼鳥2羽も混じっていた)
○ミユビシギ 96羽(正面干潟では見られなかったが、午前10時頃に沖合い干潟上に比較的大きな群が次々に飛来し、集団で採餌した)
○オバシギ 6羽(全て幼鳥であった。正面干潟では見られなかったが、午前10時過ぎに貝殻島付近の干潟に群れているのが見られ、探鳥を終了するまで留まっていた)
○ソリハシシギ 6羽(干潟上。幼鳥1羽も混じっていた)
○キョウジョシギ 66羽(干潟上。幼鳥3羽も混じっていた)
○キアシシギ 34羽(干潟上)
○オオソリハシシギ 23羽(干潟上)
○チュウシャクシギ 5羽(干潟上)
※葛西臨海公園(13:00〜16:00)
到着時は干潮を過ぎて干潟が狭まり始めているところであった。最初に船着場で全体を見渡した後、西渚観察ポイントに回って探鳥したが、午後2時頃に東渚上の水鳥の全体が何かに驚いて逃げ惑うように飛び回り、一部の群は戻ったものの多くの群は戻らなかった。このため、その後は鳥類園付近での探鳥となった。基本的には昨日までと同様で、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(若鳥、越夏個体)
○アジサシ 12羽(東渚。コアジサシ群中)
○コアジサシ 566羽(東渚。午後1時過ぎのカウント数)
○ミサゴ 1羽(東渚など。到着時には沖杭上で既に採食している姿が確認できた。その後、午後2時半頃には一時的に東渚干潟上に飛来したが、その後再び飛び立ち、旧江戸川河口上空で高度を上げ、舞浜上空から新浦安方面に飛び去った)
○トビ 1羽(午後2時半頃に公園中央部上空でカラス3羽にモビングされている個体が見られた)
○チュウサギ 3羽(淡水池2羽、汽水池1羽)
○コチドリ 6羽(汽水池。成鳥2羽、幼鳥4羽)
○シロチドリ 8羽(東渚。遠方のものは識別困難であった)
○メダイチドリ 4羽(東渚。きちんとカウントできなかった)
○ダイゼン 22羽(東渚。飛びだした個体群が戻ってきた)
○オバシギ 2羽(東渚。オオソリハシシギ群に混じっていた)
○コアオアシシギ 1羽(汽水池。幼鳥)
○ソリハシシギ 1羽(汽水池)
○キョウジョシギ 4羽(東渚)
○アカアシシギ 1羽(汽水池。成鳥夏羽から換羽中の個体)
○アオアシシギ 12羽(汽水池で最大12羽を確認した。東渚でも見られたが、汽水池と往来しているものと思われる)
○キアシシギ 30羽(汽水池、東渚など)
○オオハシシギ 1羽(汽水池。成鳥夏羽から換羽中)
○オオソリハシシギ 29羽(東渚。出入りが激しかった)
○チュウシャクシギ 15羽(東渚など。出入りが激しかった)
○セイタカシギ 2羽(汽水池)
以上。
【2004年8月21日】
※葛西臨海公園(7:40〜14:40)
到着時は満潮で、干潟が本格的に広がり始めたのは午前10時頃からであった。最初に鳥類園を一巡し、午前9時頃から正午過ぎまで西渚観察ポイント付近での探鳥を行い、その後鳥類園に戻った。運良く、西渚観察ポイント付近にオバシギ・キリアイの混群が舞い降りて休息したことから、これらを近距離から見ることができたが、全体的には先週と同様であった。シギ・チドリ類の数は多くなってきているようであったが、遠方の小型種は識別が困難であった。また、アカアシシギ、カラシラサギは引き続き確認されているとのことであったが、我々は確認できなかった。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(若鳥、越夏個体。干潟が広がり始めた午前10時頃から、時折干潟上を飛翔しているのが確認できた)
○アジサシ 98羽(東渚など。午前10時頃のカウント数。午前9時半頃には西渚水面内にも10羽を超える群が飛来した)
○コアジサシ 204羽(東渚およびその周辺。午前11時頃のカウント数。西渚水面内や水路で採餌し、幼鳥に給餌している個体も見られた)
○チョウゲンボウ 2羽(西渚。♂♀各1羽と思われた。午前9時過ぎに西渚草地付近で棒杭や流木に休止したりしながら飛翔を繰り返し、トンボを取っていたが、まもなくして飛び去った)
○チュウサギ 1羽(汽水池。午後に見られた)
○ミヤコドリ 1羽(東渚。中央丘付近の磯で採餌していた)
○コチドリ 5羽(水路付近、汽水池)
○シロチドリ 8羽(東渚など)
○メダイチドリ 12羽(東渚。もっといたものと思われる)
○ムナグロ 16羽(東渚。アシ原よりに群が舞い降りていた)
○ダイゼン 11羽(東渚)
○キリアイ 4羽(西渚。全て幼鳥であった。午前9時過ぎに荒川河口方面から東渚に向かって移動していたシギ・チドリ群の一部が西渚堤防付近に舞い降りたが、オバシギ4羽とキリアイ4羽の混群であった。堤防側面で休息していたが、徐々に人出が多くなり、午前10時半過ぎには側面にもヒトが立ち入ったりしたことから東渚に移動してしまった)
○ハマシギ 3羽(東渚)
○ミユビシギ 6羽(東渚)
○オバシギ 11羽(東渚など。全て幼鳥と思われた。4羽は一時的に西渚堤防でも見られた)
○コアオアシシギ 1羽(汽水池。幼鳥。午前中は見られなかったが、午後1時過ぎに汽水池擬岩付近に飛来して採餌した。このところ見られている個体であるが、幼羽が褪色してきていた)
○ソリハシシギ 8羽(汽水池、東渚。汽水池では成鳥4羽、幼鳥3羽が確認できた)
○キョウジョシギ 4羽(東渚)
○アオアシシギ 23羽(汽水池、東渚)
○キアシシギ 36羽(汽水池、東渚など)
○オオハシシギ 1羽(汽水池。換羽中個体。かなり褪色してきていた)
○オオソリハシシギ 3羽(東渚)
○チュウシャクシギ 1羽(東渚)
○セイタカシギ 6羽(汽水池、淡水池)以上。

キリアイ(幼鳥)
2004年8月21日
葛西臨海公園(西渚堤防上)
【2004年8月22日】
※船橋三番瀬海浜公園(7:40〜11:30)
到着時は満潮。水鳥類の多くは堤防上や沖合いの棒杭などで休息しているようであったが、時折、群が岸辺に飛来したりしていた。市川側の岸辺に大量のアオサが堆積しており、満潮時にもかかわらずシギ・チドリ類が集まっていたことから、まず市川側干潟で探鳥した。その後、シギ・チドリ類が散らばってしまったことから、船橋港側堤防付近で探鳥した。アオサ堆積地で比較的珍しいシギ・チドリ類が見られたが、アジサシ類は数は多くなっていたものの、変わったものは確認できなかった。探鳥を終了する頃にようやく干潟が出現したこともあり、潮干狩りの人出は少なめであった。主なものは次のとおり。
○ハジロカイツブリ 2羽(船橋側堤防内水面。越夏個体。1羽は冬羽への換羽が始まっているようであった)
○アジサシ 約400羽(午前11時頃の、比較的近くの堤防上などで休息していた個体のカウント数。しかし、遠方堤防や沖合いの棒杭にも多くの個体が休息していたので、恐らく1000羽は超えているものと思われた。この1週間でかなり多くなったが、確認できた範囲では、特に変わった種類は混じっていなかった)
○コアジサシ 約1200羽(午前11時頃の、堤防上の個体の一部カウントによる推計数。少なくなってきているようであった)
○チョウゲンボウ 1羽(♀と思われる個体。午前8時過ぎにアオサ堆積地に集まったシギ・チドリ群に突っ込んだが、狩りには失敗し北側倉庫裏方面に飛び去った。その後も出現した。なお、我々は気付かなかったが、午前10時頃にシギ・チドリ類を散らしたのはハヤブサの出現であったとのことであった)
○ミヤコドリ 13羽(越夏個体群と思われる。堤防上)
○コチドリ 1羽(幼鳥。市川側アオサ堆積地)
○シロチドリ 2羽(堤防上)
○メダイチドリ 52羽(市川側アオサ堆積地など。幼鳥も1羽見られた)
○オオメダイチドリ 2羽(成鳥換羽中個体1羽、幼鳥1羽。幼鳥は市川側アオサ堆積地に飛来したメダイチドリ群に混じっていた。成鳥は到着直後に岸辺に一時的に飛来したメダイチドリ群に混じっていたが、午前11時頃には単独で堤防上で休息しているのが確認できた。いずれも、このところ谷津干潟で時折確認されている個体と同一と思われる)
○ダイゼン 24羽(堤防上)
○トウネン 112羽(市川側アオサ堆積地など。成鳥も混じっていたが、多くは幼鳥であった。数が多くなってきていた)
○ヒバリシギ 1羽(幼鳥。市川側アオサ堆積地)
○ウズラシギ 1羽(成鳥換羽中個体。市川側アオサ堆積地)
○キリアイ 5羽(全て幼鳥であった。市川側アオサ堆積地)
○ハマシギ 2羽(いずれも幼鳥。市川側アオサ堆積地)
○ミユビシギ 14羽(堤防上。成鳥換羽中個体のみであった)
○オバシギ 13羽(市川側アオサ堆積地。成鳥1羽、幼鳥12羽。堤防上でも10羽以上の個体が見られたが、アオサ堆積地から移動したものと思われた)
○ソリハシシギ 12羽(成鳥の他、幼鳥も見られた。市川側アオサ堆積地など)
○キョウジョシギ 52羽(成鳥の他、幼鳥も見られた。市川側アオサ堆積地など)
○アカアシシギ 1羽(成鳥換羽中と思われる個体。市川側アオサ堆積地)
○キアシシギ 42羽(市川側アオサ堆積地など)
○オオソリハシシギ 10羽(堤防上)
○チュウシャクシギ 2羽(市川側アオサ堆積地、堤防上)
※葛西臨海公園(12:50〜16:10)
到着時は既に東渚干潟がかなり広がっていた。最初に午後2時頃まで、西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行い、その後鳥類園に回った。全体的にはこれまでと同様であったが、汽水池のコアオアシシギが2羽となっていた他、昨日は確認できなかったアカアシシギが見られた。なお、ミサゴの出現もあったせいか、東渚干潟のシギ・チドリ類は昨日よりも少なめで、また順光下ではあったものの遠方のものは判別が難しい個体が多かった。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(越夏個体。午後1時半過ぎから干潟上を飛翔するのが見られた。約150mの距離があったが、比較的近距離で順光状態で観察したところ、翼上面の黒褐色斑はなくなっており、成鳥冬羽と似たパターンとなってきているようであった)
○アジサシ 38羽(東渚。午後1時頃のカウント数)
○コアジサシ 114羽(東渚およびその周辺。午後1時頃のカウント数)
○ミサゴ 1羽(東渚。到着時は沖杭上で休息していたが、その後午後1時半頃に海水面を低く飛翔して、旧江戸川河口内の棒杭上に移動した)
○チュウサギ 1羽(汽水池。サギ群中に混じっていた)
○コチドリ 3羽(汽水池。成鳥1羽、幼鳥2羽)
○シロチドリ 2羽(東渚など)
○メダイチドリ 24羽(東渚。午後1時半頃のカウント数)
○ムナグロ 6羽(東渚)
○ダイゼン 4羽(東渚)
○トウネン 4羽(東渚。もっといたものと思われる)
○キリアイ 1羽(東渚。何とか判別できたのは西側で見られた1羽のみであった。もっといたものと思われる)
○ハマシギ 2羽(東渚。夏羽個体)
○オバシギ 6羽(東渚。全て幼鳥であった)
○コアオアシシギ 2羽(汽水池。いずれも幼鳥)
○ソリハシシギ 8羽(東渚、汽水池)
○キョウジョシギ 4羽(東渚)
○アカアシシギ 1羽(汽水池。成鳥夏羽から換羽中の個体)
○アオアシシギ 14羽(汽水池など。幼鳥も2羽見られた)
○キアシシギ 24羽(汽水池、東渚など)
○オオハシシギ 1羽(汽水池。成鳥夏羽から換羽中)
○オオソリハシシギ 3羽(東渚。幼鳥も1羽見られた)
○チュウシャクシギ 2羽(東渚)
○セイタカシギ 6羽(汽水池)
以上。
【2004年8月28日】
※葛西臨海公園(7:00〜10:30)
到着時は既に干潟が大きく広がっていた。北東からの風がやや強く、時折小雨となった。最初に鳥類園で探鳥し、その後午前9時から西渚に回った。鳥類園はこれまでのシギ・チドリ類がほとんど見られなかった。いただいた情報によると、このところオオタカが出現しているとのことであった。また、渚周辺もミサゴ2羽が舞い、水鳥達は落ち着かなかった。午前10時頃からは沖合いにも広大な干潟が広がり水鳥達が散らばってしまったことから切り上げた。なお、ズグロカモメは本日は確認できなかった。主なものは次のとおり。
○アジサシ 320羽(東渚。午前9時頃のカウント数。東渚の他、旧江戸川河口付近の干潟に降りたり、沖合いを飛翔している個体も多く見られたので、もっといたものと思われる)
○コアジサシ 2羽(東渚。午前9時過ぎに見られた)
○ミサゴ 2羽(旧江戸川河口付近の棒杭や沖杭に休止したり、上空を舞っては干潟に降りたりしていた。いただいた情報によると、数日前から2羽が見られるようになってきているとのことであった)
○ヨシゴイ 1羽(淡水池など。午前7時過ぎに淡水池から東渚アシ原に移動する個体が見れた)
○カラシラサギ 1羽(西渚内。サギ群中。嘴の黄色はかなり褪色していたが、近距離まで接近できたことから判別することができた)
○チュウサギ 1羽(淡水池)
○ミヤコドリ 1羽(東渚)
○シロチドリ 4羽(西渚)
○メダイチドリ 8羽(東渚。少なかった)
○ダイゼン 5羽(東渚)
○オバシギ 6羽(東渚。全て幼鳥と思われた)
○ソリハシシギ 4羽(汽水池。午前8時頃に群で飛び去った)
○キョウジョシギ 2羽(東渚)
○アオアシシギ 4羽(汽水池など。幼鳥1羽が西渚で見られた)
○キアシシギ 8羽(汽水池、東渚など)
○ホウロクシギ 1羽(東渚など。一時的に西渚にも飛来した)
○チュウシャクシギ 2羽(東渚周辺)
○セイタカシギ 4羽(汽水池、水路干潟)
○カワセミ 1羽(淡水池。幼鳥と思われた)
※谷津干潟(11:20〜16:40)
到着時は干潮で、既に大きく干潟が広がっていたが、シギ・チドリ類の数は多くはなかった。夕方の満潮に向かって、午後1時過ぎからは徐々に潮位が上がり、いくらかの三番瀬方面からの追加の飛来もあった。アカエリヒレアシシギ、コオバシギなどを見ることができた。主なものは次のとおり。
○チュウサギ 8羽(干潟内。アオサ上)
○シロチドリ 3羽(干潟内)
○メダイチドリ 16羽(午後3時頃のカウント数。幼鳥2羽を含む)
○ダイゼン 78羽(午後3時半頃のカウント数。到着直後は少なかったが、徐々に三番瀬方面から飛来した)
○トウネン 54羽(干潟西側。正午頃のカウント数。幼鳥がほとんどであった)
○ハマシギ 2羽(干潟内アオサ上)
○オバシギ 29羽(全て幼鳥と思われた。午後2時半過ぎに群で干潟中央のアオサ上に飛来した。午後4時頃にダイゼン群とともに、1羽を残して干潟外に飛び去った)
○コオバシギ 1羽(幼鳥。オバシギ群中に混じっていた)
○ソリハシシギ 1羽(観察センター前干潟で見られた)
○アオアシシギ 10羽(換羽中個体)
○キアシシギ 68羽(午後4時頃のカウント数)
○オオソリハシシギ 18羽(干潟内)
○セイタカシギ 9羽(干潟内。幼鳥も混じっていた)
○アカエリヒレアシシギ 1羽(換羽中と思われる個体。正午前に干潟西側の澪筋付近に舞い降りてきたのを見ることができたが、午後3時頃には観察センター東側の観察ポイント前に移動した)
以上。
【2004年8月29日】
※葛西臨海公園(8:30〜15:20)
到着時は既に干潟がかなり広がっており、午後1時過ぎまでは沖合い干潟や水路(鳥類園南側)にも干潟が広がった。しかしながら、到着時から小雨模様で正午前後は雨脚もやや強かった。このため、観察センターを中心に探鳥を行い、西渚観察ポイントからの探鳥は行わなかった。オオタカが留まっているとのことで、正午過ぎまでは、鳥類園周辺の鳥は全般的に少なめであったが、水路干潟には比較的多くの種類が飛来した。いただいた情報によると、昨日も午後にオオタカが出現したものの、その後はシギ・チドリ類が戻ったとのことであった。主なものは次のとおり。
○ズグロカモメ 1羽(東渚。越夏個体。午前10時頃に干潟上を飛翔しているのを確認することができた)
○アジサシ 962羽(東渚など。午前11時頃のカウント数。視界が遮られる干潟にも舞い降りているようであったので、1000羽は超えていたものと思われる。東渚内の澪筋や旧江戸川河口付近に飛来しては群で採餌していた)
○コアジサシ 12羽(東渚およびその周辺。午前11時頃のカウント数。アジサシ群中に舞い降りている個体も見られた。少なかった)
○ハヤブサ 1羽(♂成鳥と思われる個体。雨が小止みとなった午後2時半過ぎに水路上空に出現した。急降下を行って狩りを行ったようであったが、再び上昇反転して東渚中央丘に向かいシギ・チドリ類と思われる獲物を捕らえた。その後は獲物を持ったまま西渚上空を通過して荒川河口方面に飛び去った)
○ヨシゴイ 1羽(午前10時頃に、鳥類園側から東渚アシ原に向けて移動する個体が見られた)
○ミヤコドリ 1羽(東渚)
○シロチドリ 8羽(東渚など。水路干潟にも2羽が飛来した)
○メダイチドリ 8羽(東渚。水路干潟にも6羽が飛来した。幼鳥も3羽混じっていた)
○ダイゼン 2羽(東渚)
○トウネン 4羽(水路干潟。全て幼鳥であった)
○キリアイ 8羽(水路干潟。全て幼鳥と思われた。到着直後から東渚干潟内にそれらしき個体が見られていたが、午前10時過ぎ頃から水路干潟に飛来し始めたようで、午後1時頃には8羽が集まっていた。雨天のために水路干潟への人出がほとんどなかったことから飛来したものと思われる)
○ハマシギ 1羽(東渚)
○オバシギ 2羽(東渚)
○コアオアシシギ 1羽(汽水池など。幼鳥。午前10時頃に水路干潟に飛来していたが、その後汽水池擬岩付近に移動した)
○ソリハシシギ 7羽(汽水池など。水路干潟でも見られたが、午後3時頃には汽水池に集まっていた)
○アカアシシギ 1羽(汽水池など。成鳥換羽中個体。午前中は水路干潟で見られたが、その後汽水池に移動したようであった)
○アオアシシギ 12羽(汽水池など。水路干潟や東渚でも見られたが、午後3時頃には汽水池に集まっていた。幼鳥も2羽見られた)
○キアシシギ 6羽(汽水池、水路干潟)
○オオハシシギ 1羽(汽水池など。換羽中個体。一時的に水路干潟でも採餌していた)
○オオソリハシシギ 2羽(東渚)
○ホウロクシギ 1羽(東渚など。午前中には一時的に水路干潟にも飛来した)
○セイタカシギ 6羽(水路干潟、汽水池)
○カワセミ 1羽(汽水池)
○キセキレイ 1羽(汽水池。午前9時過ぎに見られた。♀であった。当地では比較的珍しい)
以上。