2004年1月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑

【2004年1月3日】

※葛西臨海公園(7:30〜14:00)
 到着時は干潮で干潟はかなり広がっていた。また、風も弱く、好天であった。主として鳥類園で探鳥したが、午前11時過ぎから約1時間ほど西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥も行った。特に変わったものは見られなかったが、渚周辺はハジロカイツブリ、カンムリカイツブリともに多くなっており、特にカンムリカイツブリは5000羽を超えていた。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ          3羽(淡水池。♀タイプのみ。棒杭上で休息したり、旧江戸川方面に移動する個体も見られた)
○ウミアイサ          1羽(東渚周辺。♀タイプ)
○ミサゴ            2羽(正午頃になって、沖杭上に休止していた個体が旧江戸川河口付近に進入しもう1羽と絡んだが、その際にカラス2羽も加わった。その後、1羽は西渚上空を経て若洲海浜公園方面に飛び去った)
○トビ             1羽(東渚、干潟に降りたり流木に休止したりした)
○チュウヒ           2羽(又は3羽。東渚、淡水池。午前中に東渚干潟上空やアシ原上を飛翔するのが見られたが、午後には淡水池で休息している個体も見られた)
○オオタカ           1羽(若鳥と思われる個体。汽水池南側のマツに休止していたようであったが、午前8時半頃にカラス6羽に集団で追い出され、旧江戸川河口方面に逃れた)
○チョウゲンボウ        1羽(午前8時前に確認できた。西渚上空を飛翔し鉄塔に休止した後、水路を横切って船着場付近に突っ込んだようであったが、視界が遮られ、狩りの成否はわからなかった)
○シロチドリ        約40羽(東渚。西渚にも2羽が飛来していた)
○ハマシギ       約610羽(東渚など。西渚にも約90羽が飛来していた。午前8時半頃のシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は651羽であった)
○ミユビシギ          2羽(東渚)
○タシギ            6羽(淡水池湿地)
○セイタカシギ         5羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○カワセミ           2羽(又は3羽。汽水池、淡水池)
○タヒバリ           2羽(淡水池)
○ジョウビタキ         2羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○アカハラ           5羽(淡水池付近など)
○シロハラ           2羽(公園中央部など)
○ツグミ          約30羽(公園中央部、船着場付近など。多かった)
○オオジュリン       約16羽(淡水池付近など)
○シメ             2羽(公園中央部) 

以上。



【2004年1月4日】

※谷津干潟(7:30〜9:50)
 到着時は干潮で東側を中心に干潟が広がっていたが、水鳥の数は多くはなかった。最初に北側から探鳥を開始し、途中で淡水池を回って一周する形で探鳥した。基本的には年末の探鳥時と同様で、特に変わったものは見られず、昨日飛来したというオオハクチョウも確認できなかった。なお、干潟内はアオサの堆積が目立っており、午前8時頃から引き続き除去作業が行われていた。主なものは次のとおり。

○アメリカヒドリ         1羽(♂1羽。干潟東側のヒドリガモ群中に見られた。典型的な個体であった。なお、ハイブリッドと思われる個体も見られた)
○ズグロカモメ         2羽(いずれも成鳥冬羽。到着直後から、干潟上や浅水域に舞い降りてはカニを採取しているのが見られた。なお、干潟は残っていたが、午前9時半頃に干潟西端部上空を経由して三番瀬方面に飛び去るのが見られた)
○チョウゲンボウ        1羽(♂成鳥。午前8時半頃に干潟南東端上空に出現し、時折ホバリングしながら東側水路沿いに通過した)
○シロチドリ         40羽(午前8時頃のカウント数)
○ダイゼン          32羽(午前8時頃のカウント数)
○トウネン           1羽(干潟北東側で見られた。フラッグ付の個体)
○ヨーロッパトウネン      2羽(干潟北東側で見られた。1羽は水浴した)
○ハマシギ         672羽(午前9時頃のカウント数)
○ミユビシギ          5羽(ハマシギ群中)
○アオアシシギ         1羽(南船橋側干潟で見られた。東京港野鳥公園などでは毎年のように越冬個体が見られるが、谷津干潟周辺で越冬個体を見たのは初めてであった)
○セイタカシギ         5羽(干潟北東側に多かった)
○コゲラ             1羽(淡水池周辺。シジュウカラ、メジロの混群中)
○アカハラ            1羽(淡水池周辺)
○シロハラ            2羽(淡水池周辺)
○ツグミ             4羽(谷津バラ園付近、淡水池周辺)
○オオジュリン          2羽(北西側アシ原。声は他のアシ原でも聞けた)
○シメ              2羽(淡水池周辺。樹上にも休止したが、落葉に覆われた地上に降りて、カエデの種子を好んで食べているようであった。また、他の1羽の進入に対する追飛が見られた)
        

※葛西臨海公園(10:30〜13:00)
 到着時は干潮を過ぎて干潟が狭まり始めているところであった。しかしながら、猛禽類のためか、干潟付近にはシギ・チドリ類はほとんど見られなかった。公園中央部と鳥類園でのみ探鳥し、西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥は行わなかった。淡水池でチュウヒの追飛が見られ、水路内にはハジロカイツブリの群がいくつか進入してきていたが、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ          3羽(淡水池。♀タイプのみ)
○ミサゴ            2羽(午前11時過ぎに1羽が西渚上空から荒川河口を経て新木場方面に移動するのが見られたが、ほぼ同時に、もう1羽は捕らえた魚を持ったまま沖杭に移動して採食するのが見られた)
○チュウヒ           3羽(東渚、淡水池。午前11時半頃に東渚アシ原上を飛翔する個体が見られたが、ほぼ同時に淡水池に舞い降りている個体も見られた。この個体は午前11時40分頃に淡水池に進入してきた個体があったことから飛び立ち、淡水池上空で追飛する形となった)
○ハマシギ          26羽(東渚。正午過ぎに小群が確認できた)
○タシギ            6羽(淡水池湿地)
○セイタカシギ         1羽(観察センター付近を通過した)
○ジョウビタキ         1羽(♀タイプ。汽水池付近)
○トラツグミ          2羽(公園中央部、淡水池北側。いずれも飛翔しながら移動する個体が見れたもので、じっくりとは見れなかった)
○アカハラ           2羽(公園中央部、淡水池付近)
○シロハラ           3羽(公園中央部など)
○ツグミ          約15羽(公園中央部、淡水池付近など)
○オオジュリン         4羽(淡水池付近など)

以上。     


【2004年1月10日】

※船橋三番瀬海浜公園(7:50〜11:10)
 到着時は満潮を過ぎたばかりであった。このため、多くのシギ・チドリ類は堤防や貝殻島付近に移動して休息していたが、午前10時頃からの干潟の広がりにともない干潟に飛来した。しかしながら、かなり干潟が広がってもミヤコドリ、ズグロカモメの飛来はなく、またセグロカモメ類も堤防上で休息したままであった。なお、ビロードキンクロは何とか確認することができた。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ       24羽(♂成鳥8羽、♀タイプ16羽。堤防内水面でスズガモ群とやや離れて採餌している小群が多かった)
○ビロードキンクロ       1羽(♂成鳥。本日は堤防内水面のスズガモ群中には見られず、堤防南端の観察ポイントから西方沖合いに休息しているスズガモ群中に見られた。本日は約200mの距離があった。なお、午前10時40分頃にミサゴが上空を舞ったことからスズガモ群とともに飛び立ち移動したようであった) 
○ウミアイサ          3羽(1♂2♀タイプ。堤防内水面など)
○ミサゴ            1羽(午前10時40分頃に、船橋港口方面から干潟上空に出現し、時折ホバリングを行いながら市川側干潟上空を舞って船橋港方面に戻った)
○ハヤブサ          2羽(午前11時前に若鳥と思われる1羽が、茜浜方面から干潟に進入し、その後干潟上空に舞い上がって行徳・市川方面に飛び去ったが、市川方面上空でもう1羽のハヤブサが飛び出し上空で2羽が絡む形となった) 
○ハジロコチドリ       1羽(成鳥冬羽。他のシギ・チドリ類よりやや遅れて、午前10時半頃に1羽のみ干潟東側に飛来した)
○シロチドリ        32羽(午前9時頃のカウント数)
○ダイゼン        154羽(堤防や棒杭上で休息している個体が多かったが、午前10時頃からは干潟に移動し始めた。午前8時半頃のカウント数)
○トウネン           1羽(成鳥冬羽と思われる個体。トウネン類はこの1羽しか確認できなかった)
○ハマシギ      約2000羽(午前9時頃に堤防上に休息していた群の一部をカウントしたうえでの推計数。きちんとカウントできなかったが、貝殻島付近にもかなりの個体数が休息していた)
○ミユビシギ         42羽(午前8時頃のカウント数)
○タヒバリ           10羽(後背地などで見られた)
○オオジュリン          8羽(後背地アシ原)
○ジョウビタキ         2羽(♀タイプのみ。後背地アシ原など)
○ツグミ           14羽(後背地アシ原周辺や公園内芝生周辺など)


※新浦安・市川塩浜沿岸部(12:40〜15:00)
 久しぶりに訪問(前回は2002年12月14日)して、浦安側から三番瀬を探鳥した。風もなく、順光下の良い条件で探鳥できたが、数万羽と思われるスズガモの大群は護岸からやや離れて休息していたことから、近くで観察できたものは少なかった。ミミカイツブリが見られた他、同一個体と思われるビロードキンクロも確認できたが、特に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ         2羽(又は3羽。到着直後に、護岸から約50mの猫実川河口付近で、1羽が潜水を繰り返しながら採餌しているのが見られたが、徐々に遠ざかってしまった。その後、スズガモ群近くで2羽が揃っているのが見られたが約300mの距離があった)
○ホオジロガモ       106羽(♂成鳥20羽を含む。午後1時半頃のカウント数。若鳥や♀には護岸近くで採餌している個体もいたが、♂成鳥は300m以上遠方のものが多かった)
○ビロードキンクロ       1羽(♂成鳥。スズガモ群中で休息していた。距離は約200mであった。午前中に見られたポイントからは、同一水面内で南西に約3Km離れているだけであり、同一個体が移動したものと思われた)
○ウミアイサ         10羽(♂成鳥4羽を含む。♂1羽を含む数羽は護岸から50〜100mの距離で見られたが、他の個体は200m以上の距離があった)
○アカハラ           2羽(後背地など)
 
以上。  

【2004年1月11日】

※葛西臨海公園(9:20〜14:20)
 到着時は満潮。快晴となったが北西からの季節風が強く、特に午前中は時折突風を伴っていた。このため、主として鳥類園で探鳥したが、午後1時過ぎから約1時間ほど西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥も行った。久しぶりにオオタカが見られたが、特に変わったものは見られなかった。渚周辺はスズガモ群が小さくなっていたものの、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリともに多く、特にハジロカイツブリは数百羽の群がいくつか西渚水面内や水路に進入していた。主なものは次のとおり。

○ミコアイサ          6羽(淡水池。♂成鳥1羽の他は♀タイプ。♂1羽は観察時間中淡水池南端部で羽繕いをしたりして休息していた。♀タイプでは、採餌したり棒杭上で休息する個体が見られた)
○ミサゴ            1羽(午前中は確認できなかったが、午後1時過ぎになって東渚上空に進入してきた。その後魚を捕らえ、午後1時半頃からは、干潟上に漂着した古タイヤ上に休止し採食していた)
○トビ             2羽(又は3羽。東渚周辺。午前中から東渚干潟上を舞ったり、干潟に降りて採食したりするのが見られたが、若洲海浜公園方面に飛び去るのも見られた)
○チュウヒ           1羽(東渚、正午前と午後2時前に東渚アシ原上を飛翔するのが見られた)
○オオタカ           2羽(いずれも若鳥。褐色味の強い1羽は、午前10時半頃に汽水池南側のマツ付近に現れた後、淡水池北側でカラス2羽に追い出され、東渚アシ原に逃れた。もう1羽はやや灰色味のある個体で、正午前から淡水池北側のマツに休止してカモ類をねらっているようであったが、狩りは行わなかった)
○チョウゲンボウ        1羽(又は2羽。午前10時過ぎに汽水池上空から旧江戸川方面に通過する個体が見られた他、午後2時過ぎには公園中央部上空を飛翔しているのを見ることができた)
○シロチドリ        約20羽(東渚。西渚にも一部が飛来していた)
○ハマシギ       約320羽(東渚など。西渚にも一部が飛来していた。干潟が広がり始めた午前9時半頃に、荒川河口方面から飛来するのが確認できた。午後2時頃のシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は342羽であった)
○セイタカシギ         5羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○カワセミ           1羽(淡水池)
○ジョウビタキ         2羽(♀タイプのみ。淡水池付近など)
○アカハラ           2羽(船着場、淡水池付近)
○シロハラ           2羽(公園中央部など)
○ツグミ          約50羽(公園中央部など。船着場付近のハマヒサカキには30羽以上が群れて採餌していた)
○オオジュリン         4羽(淡水池付近など。強風のため見る機会は少なかった)

以上。   
【2004年1月17日】

※葛西臨海公園(7:20〜13:10)Torioのみ
 到着時は干潮。曇天で、午前10時頃からは時折小雪が舞ったものの、探鳥時間中は本格的な降雪はなかった。久しぶりに公園西側も含めて全般的に探鳥し、午前11時頃からは西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥も行った。陸上では、全般的にツグミ類が目立ったが、水鳥類は、相変わらず渚周辺にスズガモ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリが多かったものの、大型カモメ類も少なく、変わったものは見られなかった。なお、いただいた情報によると、12日にトモエガモの小群(7羽)が淡水池で見られたものの、翌日には移動したようで、その後見られていないとのことであった。主なものは次のとおり。

○ホオジロガモ        2羽(旧江戸川。♂若鳥1羽、♀1羽) 
○ミコアイサ          7羽(淡水池。♂成鳥1羽の他は♀タイプ。♂1羽は淡水池内を移動するようで、午前10時頃に中央部付近で、水浴したり羽繕いをするのが見られた。また、午前9時半頃には♀タイプ4羽が棒杭上で休息した)
○ミサゴ            1羽(午前中は東渚内の棒杭上で休止していた)
○ノスリ            1羽(午前9時半頃に旧江戸川舞浜側上空でカラスにモビングされているのを見つけた。その後、カラスが4羽となり執拗なモビングを受けたことから旧江戸川上空で高く舞い上がり、滑空しながら鳥類園上空を北西方向に飛び去った)
○チュウヒ           2羽(又は3羽。東渚など。午前10時半頃には東渚アシ原上を2羽が揃って飛翔するのが見られた他、淡水池に一時的に進入する個体も見られた)
○ハヤブサ           1羽(成鳥。午前9時半頃に鳥類園上空を滑空しながら飛翔して東渚舞浜側堤防に移動するのが見られた。その後は堤防上の流木や岩上などで休止してハマシギ群をねらっているようであった)
○ヒメアマツバメ        1羽(正午過ぎに、観察センター南側から淡水池南端部上空を通過し、公園中央部方面に移動するのが見られた)
○シロチドリ        約80羽(東渚。西渚にも一部が飛来した)
○ハマシギ       約420羽(東渚など。西渚や汽水池にも一部が飛来した。午前11時半頃のシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は497羽であった)
○ミユビシギ          5羽(東渚)
○タシギ           10羽(汽水池。汽水池西側のアシ原際で9羽が揃って採餌しているのが見られた)
○セイタカシギ         4羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近) 
○カワセミ           2羽(淡水池、汽水池)
○ビンズイ           7羽(公園西側。教えていただき、見ることができた。マツ林周辺を群れで行動していた)
○タヒバリ           1羽(西渚)
○ジョウビタキ         6羽(♂1羽の他は♀タイプ。淡水池付近など)
○イソヒヨドリ         1羽(♂成鳥。旧江戸川京葉線鉄橋付近)
○トラツグミ          1羽(汽水池周辺。地上に降り、首を伸ばしてハマヒサカキの実をついばんでいた)
○アカハラ           8羽(淡水池付近では同時に4羽が見られた他、公園中央部や西側でも見られた)
○シロハラ           5羽(公園中央部、汽水池周辺など)
○ツグミ          約60羽(公園中央部など。船着場付近のハマヒサカキには30羽以上が群れて採餌していた他、淡水池南側ではヒヨドリの群に混じってハマヒサカキで採餌する個体も多く見られた)
○オオジュリン       約20羽(汽水池付近など。汽水池西側ではアシ原内で6羽が採餌しているのが観察できたが、他の場所ではじっくりとは見られなかった。鳴き声からすると、もっと多いものと思われる)
○シメ             1羽(正午過ぎに、観察センター付近で見られた)
○カケス            1羽(午前9時半頃に汽水池南側で見られた。このところ、鳴き声を聞く機会が少ないが、引き続き越冬しているようである)

以上。    

【2004年1月24日】

※谷津干潟(13:40〜15:40)
 午前中は遠出を行い、帰路立ち寄って探鳥した。到着時は干潮で全体的に干潟が広がっていた。最初に東側から探鳥を開始し、淡水池周辺も回って半周する形で探鳥した。これまでと基本的には変化はなく、特に変わったものは見られなかった。なお、干潟内は引き続きアオサの除去作業が行われていたが、作業のおかげで干潟の露出部分が大きくなってきているようであった。主なものは次のとおり。

○アメリカヒドリ         1羽(♂1羽。典型的な個体は観察センター東側で見られた。盛んにアオサを採食していた。また、ハイブリッドと思われる♂1羽は干潟東側ヒドリガモ群中に見られた)
○ズグロカモメ         2羽(いずれも成鳥冬羽。到着直後から、干潟上や浅水域に舞い降りてはカニを採取しているのが見られた。なお、2羽が揃って飛翔しているのを見ることができたのは午後2時半頃のみであったが、鳴き交わすような行動が見られた)
○シロチドリ         16羽(午後2時半頃のカウント数)
○ダイゼン          62羽(午後2時半頃のカウント数)
○トウネン           1羽(干潟中央部で見られた。やや遠方であった)
○ヨーロッパトウネン      1羽(観察センター東側の干潟上のハマシギ群中で見られた。比較的近距離で確認することができた)
○ハマシギ         562羽(午後2時半頃のカウント数。しかしながら、群は落ち着かず、頻繁に移動したのできちんとカウントできなかった)
○ミユビシギ          1羽(ハマシギ群中)
○タシギ            1羽(淡水池)
○ダイシャクシギ        1羽(通称ドラム缶付近の干潟で見られた)
○セイタカシギ         4羽(午後3時半頃に南船橋側干潟で見られたが、その後飛び立って干潟中央部方面に移動した)
○ジョウビタキ          1羽(♀1羽。観察センター西側周回路)
○アカハラ            2羽(淡水池周辺)
○ツグミ             3羽(淡水池周辺など)
○オオジュリン          2羽(観察センター東側アシ原)
○シメ              1羽(淡水池周辺。地上に降りて採餌していた)

以上。   
   
【2004年1月31日】

※葛西臨海公園(7:30〜14:50)
 本日は長潮で、到着時から探鳥終了時まで干潟が広がっていた。鳥類園を中心に公園西側も探鳥し、正午過ぎからは西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥も行った。水鳥類は、相変わらず渚周辺にスズガモ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリが多かった他、淡水池のホシハジロも多かった。特段変わったものは見られなかったが、比較的多くの種類の越冬中の鳥を見ることができた。主なものは次のとおり。

○ミミカイツブリ        1羽(旧江戸川。ハジロカイツブリ群とは離れて単独で採餌していた)
○ミコアイサ          7羽(淡水池など。♂成鳥1羽の他は♀タイプ。午前中は旧江戸川で♂1羽♀3羽の群が見られたが、午後には♂1羽♀6羽が淡水池内で見られたので、移動してきたものと思われた。♂は午後1時過ぎからは淡水池南端部付近で見られた。♀タイプは4羽が棒杭上で休止した)
○ウミアイサ          1羽(東渚付近。♀タイプ)
○シロカモメ          1羽(西渚内。正午前に遠方から視認したが、観察ポイントに回った時点では飛び去ってしまっていた)
○ミサゴ            1羽(到着直後は東渚内の棒杭上で休止していたが、その後水路上や旧江戸川河口上空を舞い、午後には東渚内の漂着物上で魚を採食しているのが見られた)
○トビ             1羽(又は2羽。正午頃に水路上や東渚上空を舞う個体が見られた)
○チュウヒ           1羽(到着直後から探鳥終了まで淡水池で見られた。時折、舞って移動したが、正午頃には淡水池中央部に舞い降り、羽繕いなどをしていた)
○オオタカ            1羽(成鳥。到着直後から淡水池北側のマツに休止しているのが見られた。時折、枝移りしていたものの、探鳥終了まで留まっていた)
○ハヤブサ           1羽(成鳥。午前8時過ぎから東渚舞浜側堤防付近で見られた。時折、ハマシギ群を追い立てていた)
○チョウゲンボウ        1羽(午後2時過ぎに舞浜側から東渚アシ原上空に飛来し、水路上空をホバリングと旋回上昇を繰り返し、若洲海浜公園方面に去った)
○ヒメアマツバメ         2羽(午前10時頃から、2羽が淡水池周辺を飛翔するのが見られたが、正午過ぎには公園西側でも見られた)
○シロチドリ        約40羽(東渚)
○ハマシギ       約640羽(東渚など。西渚や汽水池にも一部が飛来した。午前8時頃のシロチドリ・ハマシギ群のカウント数は683羽であった)
○タシギ            4羽(汽水池。擬岩付近)
○セイタカシギ        10羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地付近)
○オオハシシギ         1羽(セイタカシギ群中。断定するには距離があったが、引き続きセイタカシギと行動をともにしているものと思われた)
○タヒバリ           2羽(旧江戸川護岸、淡水池付近)
○ジョウビタキ         4羽(♂1羽の他は♀タイプ。淡水池付近など)
○アカハラ           1羽(公園中央部)
○シロハラ           2羽(淡水池周辺など)
○ツグミ          約30羽(公園中央部など。ハマヒサカキの実はほぼ食べ尽くされたようで、芝生上などに散らばって採餌している個体が多かった)
○オオジュリン       約10羽(淡水池付近など。汽水池擬岩付近では、ホオジロ4羽とともにアシ原で採餌する5羽の群が見られた)

以上。