2003年7月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2003年7月5日】

※葛西臨海公園(9:30〜16:20)
 到着時は満潮を過ぎて干潟が現れ始めているところで、その後午後2時過ぎまで干潟が広がった。正午頃から午後3時頃までは鳥類園で探鳥したものの、その他の時間は西渚観察ポイントからの渚周辺の探鳥を行った。クロツラヘラサギが引き続き見られた他、カラシラサギを確認することができた。その他には、特段変わったものは見られなかった。なお、本日も、早朝に、汐入池・擬岩付近でアオバトが見られたとの情報をいただいたが、我々は見れなかった。主なものは次のとおり。

○アジサシ            5羽(東渚。午前10時頃に浅瀬上を揃って飛翔しているのを見ることができたが、その後見られなくなった)
○コアジサシ          12羽(渚周辺。午前10時頃のカウント数)
○ヒメアマツバメ         2羽(淡水池周辺。正午頃と午後2時頃に見られた。比較的水面に近いところも飛翔した)
○イワツバメ          12羽(駅周辺、淡水池付近など)
○ヨシゴイ            1羽(又は2羽。正午過ぎと午後3時頃に淡水池と東渚を移動するのが見れた。いずれも♂であった)
○カラシラサギ          1羽(成鳥夏羽と思われる個体。午前10時半頃に東渚中央丘の西側護岸で身繕いをしているのを見つけた。その後、休息しているサギ群中に入ったが、干潟が広がった午前11時半頃からはコサギなどとともに澪筋を中心に盛んに採餌していた。距離は最短で約350mと遠かったが、嘴の橙黄色や特徴ある冠羽、大きさなどは確認できたので同定は問題ないものと思われた。なお、正午過ぎからは、遠方ながら、観察センターからも確認できた。三番瀬個体と同一かどうかは不明である)
○クロツラヘラサギ        1羽(東渚。若鳥。午前10時頃に、東渚中央丘の西側護岸のサギ群中で休息しているのを確認した。その後も、午前11時半頃にカワウの大群の移動に驚いて干潟中央に移動したものの休息を続けた。採餌行動を取り始めたのは干潮を過ぎた午後3時頃からで、潮溜まりを動き回っていた。先週よりは近くで見れたが、最短でも約150mの距離があった。先週確認された個体と同一と思われ、東渚に定着しつつあるように思われる)
○ミヤコドリ          12羽(東渚など。干潮時には旧江戸川河口に生じた干潟に移動している個体が多かった。越夏個体群)
○コチドリ            4羽(西渚、汐入池)
○シロチドリ           4羽(東渚)
○キアシシギ          1羽(東渚。やや遠方であったが鳴き声も聞けた)

以上。


【2003年7月6日】

※葛西臨海公園(8:20〜14:40)
 到着時は満潮であったが、それまで降っていた小雨はあがった。午前10時頃までは鳥類園で探鳥し、その後干潟が現れ始めたところで西渚観察ポイントに回った。昨日と同様に、クロツラヘラサギとカラシラサギを確認することができた。また、シギ・チドリ類もいくらか見られたが、特段変わったものは確認できなかった。なお、渚周辺のカモメ類はウミネコが400羽を超えていたが、今夏は越夏個体を確認できていなかったユリカモメも1羽確認できた。また、淡水池アシ原では、幼鳥を連れたツバメの群(約30羽)も見られた。主なものは次のとおり。

○コアジサシ           8羽(渚周辺。午前9時頃のカウント数)
○ヒメアマツバメ         2羽(淡水池周辺。午前10時頃と午後1時頃に見られた。しばしば、4〜5mの至近距離も飛翔した)
○イワツバメ           6羽(淡水池周辺など)
○ヨシゴイ            3羽(又は4羽。淡水池や東渚アシ原を、比較的よく飛翔するのが見られた。また、午後1時頃には、♂2羽が相次いで東渚から淡水池に飛来するのが見れた)
○カラシラサギ          1羽(成鳥夏羽。午前9時過ぎには、東渚中央丘の北側周辺を動き回ったり、身繕いをしているのがを見られた。その後、正午頃には東渚アシ原の西側潮溜まりに集結したサギ群に混じって採餌しているのが観察できた。昨日に比べると近距離であったが、それでも最短で約150mであった)
○クロツラヘラサギ        1羽(東渚。若鳥。午前10時半頃には、東渚中央丘の北側干潟にいたが、まもなく中央丘の草薮に移動し休息した。その後、午後2時頃には干潟中央部に移動して休息しているのが確認できた)
○ミヤコドリ           15羽(東渚。午前9時過ぎに、東渚中央丘の北側に集結して休息しているのが見られた。近くには越夏のスズガモ群も見られた。午前11時頃に、潮位がさがるとともに飛び立ち、干潟に散らばった)
○コチドリ            2羽(汐入池、東渚)
○シロチドリ           5羽(東渚など。西渚上空にも飛来した)
○アオアシシギ         2羽(正午過ぎに東渚の潮溜まり付近で1羽を確認した他、午後1時前には水路を揃って飛翔する2羽が見られた。鳴き声もよく聞かれた)
○オオソリハシシギ       2羽(東渚。午前10時半頃に干潟で、揃って採餌しているのが見られた)
○チュウシャクシギ      10羽(東渚。午前10時過ぎに中央丘上で休息している群が確認できた。午前11時半頃に、揃って飛び立ち、干潟に散らばった) 

以上。



【2003年7月12日】

※葛西臨海公園(8:30〜15:10)
 到着時は雨が上がり天候も回復したが、午前10時前の干潮に向け、潮位は相当下がっていた。このため、既に東渚沖合いにも広大な干潟が出現していた。午後2時頃までは鳥類園で探鳥し、その後上潮になったところで西渚観察ポイントに回った。先週に引き続いてクロツラヘラサギとカラシラサギを確認することができたが、クロツラヘラサギは2羽となっていた。また、シギ・チドリ類もいくらか見られたが、特段変わったものは確認できなかった。また、淡水池でオシドリを見ることができた。主なものは次のとおり。

○オシドリ            1羽(♂エクリプス個体。午後1時過ぎに情報をいただき、見ることができた。淡水池北端のアシ原沿いで採餌していた)
○コアジサシ          4羽(東渚周辺。2羽が2回ほど通過したのみ)
○イワツバメ          6羽(淡水池周辺など)
○ヨシゴイ           2羽(又は3羽。淡水池。水際のアシ原を器用に移動しながら魚を捕らえる様子が観察できた。また、2回ほど東渚に向けて飛翔する個体も見られた)
○カラシラサギ         1羽(成鳥夏羽。午前9時頃に東渚にいるのを見たが、その後は沖合い干潟のサギ群中に入ったようであった。また、午後2時頃には再び東渚の潮溜まりで採餌しているのが観察できた。いただいた情報によると、淡水池に入ったこともあるということであったが、本日は東渚周辺から離れなかった)
○クロツラヘラサギ       2羽(東渚。いずれも若鳥。到着直後から東渚で見られた。午前9時頃に潮溜まりで揃って採餌行動を取った後、干潟中央で休息していたが、午後1時前に再び採餌行動を取り、午後2時頃には中央丘の草薮に入った。時折離れることはあったものの、ほとんど同一行動で、相手の羽繕いを手伝うようなしぐさも見られた。6月29日から1羽は確認されていたが、7月10日早朝から2羽が確認されるようになったとのことであった)
○ミヤコドリ           15羽(東渚。午前中は沖合い干潟などに散らばっていたが、午後2時半頃から次々に東渚中央丘の北西側に舞い戻り、集結した)
○コチドリ            1羽(汐入池から東渚に飛んだ)
○シロチドリ           2羽(東渚)
○アオアシシギ         4羽(午前中も鳴き声が聞こえたが、午後3時前には東渚の西側アシ原沿いの潮溜まり付近で4羽が揃って移動するのが確認できた)
○ダイシャクシギ        2羽(東渚。午前中は沖合い干潟にいたようであったが、午後3時前には飛翔や羽繕いなどを行っているのが見れた。このところ、時折見られているとのことである)
○ホウロクシギ         1羽(又は2羽。午前中は旧江戸川河口周辺で2羽見られたが、観察条件が悪く、確実な識別はできなかった。午後2時頃には東渚干潟で1羽が採餌しているのを確認できたが、まもなく飛び立ち舞浜沖方面に去った)
○チュウシャクシギ       1羽(東渚。午後3時前に見られた) 

以上。



【2003年7月13日】

※葛西臨海公園(8:10〜13:40)
 到着時は東渚の干潟は既に広がっており、まもなく沖合いにも大きく干潟が広がった。正午過ぎまで鳥類園で探鳥し、その後、上潮に合わせて西渚観察ポイントに回った。昨日に引き続き、クロツラヘラサギとカラシラサギを確認することができた。また、シギ・チドリ類もかなり見られたが、特段変わったものは確認できなかった。なお、渚周辺のウミネコは約1000羽となっていた。午後1時半頃から小雨となったこともあり、切り上げた。主なものは次のとおり。

○コアジサシ        約20羽(渚周辺。午前9時頃に、15羽が干潟に降りていたが、その他は1〜2羽が通過する程度で少なかった)
○ヒメアマツバメ         2羽(淡水池周辺。午前10時過ぎにイワツバメと混飛するのが見られた)
○イワツバメ          18羽(駅周辺、淡水池周辺など。幼鳥も混じっており、多かった)
○ヨシゴイ            2羽(いずれも♂。淡水池水門近くのガマに飛来するのが見られた他、淡水池南端から東渚に飛ぶ個体も見られた)
○カラシラサギ          1羽(成鳥夏羽。東渚。遠方で採餌していた)
○クロツラヘラサギ        2羽(いずれも若鳥。午前8時45分頃に、東渚中央丘の北東側の潮溜まりで揃って採餌しているのが見られた。その後、沖合いに干潟が広がってからは、別々に行動した。1羽はサギ群に混じって採餌していたが、もう1羽は単独行動であった。しかし、午後1時過ぎには東渚の西側干潟で合流した)
○ミヤコドリ           15羽(東渚など。午後1時頃には集結していた)
○コチドリ             1羽(汐入池)
○シロチドリ            7羽(東渚など)
○アオアシシギ          4羽(正午頃に、東渚周辺を揃って飛翔するのが見られた。鳴き声も聞かれた)
○オオソリハシシギ        5羽(東渚。午前8時過ぎのカウント数)
○ダイシャクシギ         3羽(東渚)
○ホウロクシギ          2羽(東渚。午前10時頃には、ダイシャクシギ3羽の近くにいるのが見られた)
○チュウシャクシギ       10羽(東渚など。午前9時前後には、4羽がオオソリハシシギと混群を形成したりしていたが、その後6羽の群が飛来した) 

以上。



【2003年7月19日】

※葛西臨海公園(7:20〜14:20)
 到着時は満潮。探鳥開始時には小雨であったが、まもなく天候も回復した。午前10時頃から干潟が広がり始めた。主として鳥類園で探鳥したが、午前11時頃から午後1時頃までは、西渚観察ポイントから渚周辺の探鳥を行った。先週に引き続いてクロツラヘラサギ(2羽)を確認することができたが、カラシラサギは確認することができなかった。また、シギ・チドリ類もいくらか見られたが、正午頃からハヤブサが出現したこともあり、落ち着かない様子であった。なお、午後3時から、渚橋近くでイベントが催されるとのことで、人出も多くなり、露店も立ち並び、コンサートのリハーサルの音などが相当にぎやかであった。主なものは次のとおり。

○コアジサシ          4羽(東渚周辺。少なかった)
○ハヤブサ           1羽(東渚。若鳥。正午頃に干潟上空に出現し、中央丘に休止したりしながら、2回ほど狩りを行ったが、いずれも失敗したようで午後2時頃までは中央丘東端部の岩上に休止した。大きさからみて♀で、6月上旬に当地や三番瀬で観察した個体と同一と思われる)
○ヒメアマツバメ        3羽(淡水池周辺など)
○イワツバメ          6羽(淡水池周辺など)
○ヨシゴイ           3羽(又は4羽。淡水池。午前8時前後に、アシ原の異なる3ケ所から飛び出し、ガマやアシの茂みに隠れる様子が観察できた。また、午前11時頃には東渚アシ原を飛翔する個体も見られた)
○クロツラヘラサギ       2羽(東渚。いずれも若鳥。6月29日から1羽が、7月10日からは2羽が確認されている。午前9時頃には東渚中央丘・東側で休息しているのが見られた。午前10時頃に飛び立ったものの、東渚中央丘西側の草薮付近に、揃って舞い降り、羽繕いなどを行ったり、休息したりしていた。羽繕いの時には嘴を触れ合わせるような行動も見られ、仲が良いように見受けられた)
○ミヤコドリ          15羽(東渚。正午前後には、一時的に西渚に飛来する個体も見られた)
○コチドリ            3羽(汐入池)
○シロチドリ           7羽(東渚。干潟上で確認できたのは2羽であったが、正午過ぎに西渚観察ポイント上空を7羽の群が荒川河口方面に飛び去った)
○ダイゼン            3羽(東渚周辺)
○キアシシギ          2羽(汐入池)
○オオソリハシシギ       1羽(東渚。午前11時前に沖合いから、チュウシャクシギ2羽とともに飛来した) 
○ダイシャクシギ        3羽(東渚。到着時は中央丘北側でミヤコドリとともに休息していたが、その後は東渚の西側干潟に移動して採餌していた)
○ホウロクシギ         2羽(東渚。到着時は確認できなかったが、午前10時頃から干潟上にいるのが確認できた。飛翔パターンも確認し、ダイシャクシギとも識別できた)
○チュウシャクシギ      13羽(東渚周辺。午前11時前に2羽がオオソリハシシギとともに飛来したが、これと別に午後2時前に11羽の群が沖合いから旧江戸川河口干潟に飛来するのが確認できた)
○カワセミ            1羽(淡水池、汐入池。午前8時半頃と午後2時頃に確認したが、いずれも♂で、同一個体と思われた) 

以上。



【2003年7月26日】

※葛西臨海公園(7:30〜15:20)
 到着時は干潮間近で、既に干潟はかなり広がっていた。探鳥開始後約1時間は小雨が降った。天候も回復したことから、午前9時頃から渚周辺の探鳥を行い、鳥類園の探鳥は午後1時過ぎからとなった。渚周辺はシギ・チドリ類も多くなってきており、オオメダイチドリを確認することができた他、久しぶりにミサゴも見られた。また、クロツラヘラサギも引き続き確認することができた。主なものは次のとおり。








○コアジサシ       約210羽(渚周辺。午前9時頃のカウント数。西渚干潟には約120羽が降りていたが、幼鳥が24羽を占めていた)
○ミサゴ             1羽(渚周辺。午前11時頃に舞浜沖から東渚上空に飛来し、西渚上空を通過して荒川河口方面に向かった。荒川河口付近では2回ほどダイビング体勢に入ったが、ダイビングは行わなかったようで、新木場方面に飛び去った)
○ハヤブサ           1羽(東渚。若鳥。午前8時40分頃に干潟上空に出現し、干潟上に休止したりしながら、渚周辺で狩りを繰り返していた。正午頃の狩りで獲物を捕らえたようで干潟上で採食しているのが観察できた。その後は中央丘北東端部の岩上で休息していた。このところ見られている個体)
○イワツバメ          8羽(駅周辺、淡水池周辺)
○ヨシゴイ           1羽(淡水池。午後2時頃にアシ原の短い距離を飛翔するのが見られたのみ)
○チュウサギ          1羽(又は2羽。冬羽。午前10時半頃に東渚中央丘で見られたが、午後2時半頃には淡水池に飛来して棒杭で休息している個体も見られた)
○クロツラヘラサギ       2羽(東渚。いずれも若鳥。6月29日から1羽が、7月10日からは2羽が確認されている。上潮となった午前11時半頃からは2羽が揃って干潟内の潮溜まりで採餌行動を取るのが見られた)
○ミヤコドリ          14羽(東西渚。越夏個体群。午前10時過ぎまでは、西渚に9羽が飛来していたことから。近距離で観察できたが、いずれの個体も嘴先端部は黒く、若鳥と思われた)
○コチドリ            3羽(汐入池)
○シロチドリ          37羽(東西渚。午前9時過ぎには西渚で26羽が確認できたが、ハヤブサの出現もあり、落ち着かなかった)
○メダイチドリ         13羽(東西渚。午前9時過ぎに西渚で確認した)
○オオメダイチドリ        1羽(幼鳥。西渚。午前9時半頃に、西渚の東側堤防下の干潟上にいるのを見つけた。盛んにチゴガニを採食していた。近距離からも観察できた。葛西臨海公園では、これまでも記録されているようであるが、我々が確認できたのは初めて)
○ソリハシシギ         5羽(西渚。成鳥からなる小群であった)
○アオアシシギ         5羽(汐入池。東渚周辺でも声が聞かれた)
○キアシシギ         16羽(渚周辺、汐入池)
○ホウロクシギ         2羽(東西渚)
○チュウシャクシギ       3羽(東渚周辺) 

以上。


【2003年7月27日】

※船橋三番瀬海浜公園(7:30〜10:40)
 到着時は既に干潟がかなり広がっていたが、午前10時頃の干潮に向け、さらに沖合いにも干潟が広がっているところであった。人出もあり、正面干潟周辺には水鳥の姿は少なかったが、オオメダイチドリとカラシラサギを確認することができた。期待していたアジサシ類は、例年どおりコアジサシの集結が始まっていたようであったが、数は比較的少なく、正面干潟に飛来する個体はわずかで、群は遠方の沖合いの干潟や堤防周辺に留まっていた。主なものは次のとおり。

○アジサシ             8羽(沖合い干潟周辺でコアジサシと群飛していたが、正面干潟には飛来しなかった)
○コアジサシ        約1230羽(午前10時頃のカウント数。一部は正面干潟周辺に飛来し、採餌していたが、多くの個体は沖合い干潟や遠方堤防周辺で休息や群飛を繰り返していた)
○チョウゲンボウ          1羽(午前9時過ぎに、沖合い干潟上空を浦安方向から茜浜方面に飛翔・通過するのが見られた。コアジサシ群に近づいたためか、しきりにコアジサシのモビングを受けていた) 
○カラシラサギ           1羽(夏羽。午前8時前に市川側干潟内の潮溜まりで採餌しているのを見つけた。その後、人出のためか干潟内を船橋側に移動したり、沖合い干潟に移動したりしていたが、午前9時過ぎに高く舞い上がり市川塩浜方面の沖合いの磯に移動するのを確認した。ほぼ夏羽であったが、冠羽は相当減少し、目先の青色もかなり褪色していた)
○シロチドリ            8羽(船橋側干潟で見られた)
○メダイチドリ          44羽(ほとんどは夏羽の個体。主として市川側干潟で見られたが、午前8時過ぎから飛び去り始めた)
○オオメダイチドリ         1羽(幼鳥。到着直後に、市川側干潟で採餌行動を取っているのが見られた。その後、メダイチドリ群に入ったりしたが、午前8時過ぎにメダイチドリ群とともに茜浜・谷津干潟方面に飛び去り、戻らなかった。昨日葛西臨海公園で見られた個体と同一の可能性もあると思われる)
○トウネン             1羽(夏羽。市川側干潟。ミユビシギ群と行動をともにしていた)
○ミユビシギ            5羽(冬羽個体1羽が混じっていたが、他は夏羽個体であった)
○キョウジョシギ         16羽(船橋側干潟の他、周辺の磯で見られた。また、沖合いを市川塩浜方面に通過する群も見られた)  
○キアシシギ           12羽(干潟や堤防付近で見られた)


※谷津干潟(11:50〜15:40)
 到着時は干潮。干潟は全体的にアオサに覆われていた。午後5時頃の満潮に向かい、三番瀬方面から飛来するシギ・チドリ類を期待したが、飛来数はわずかであった。しかしながら、幼鳥を伴ったセイタカシギを初め、シギ・チドリ類のいくらかを見ることができた。また、サギ類は100羽を超えていた。主なものは次のとおり。

○チュウサギ          2羽(冬羽)
○コチドリ            1羽(南船橋側干潟で見られた) 
○シロチドリ          2羽(センター前干潟などを動き回っていた)
○メダイチドリ        11羽(午後1時頃から飛来したが、採餌行動は取らず、アオサ上で休息したのみで、午後2時過ぎには干潟から飛び去った)
○ダイゼン           3羽(越夏個体と思われる若鳥であった)
○トウネン           1羽(夏羽)
○キョウジョシギ        3羽(午後1時頃に飛来したが、アオサ上で休息した後、干潟から飛び去った)
○アオアシシギ         3羽(夏羽)
○キアシシギ       約100羽(干潟全体に散らばって採餌していた)
○チュウシャクシギ       2羽(アオサ上を歩き回って採餌していた)
○セイタカシギ         5羽(幼鳥2羽を含む)    


以上。