2003年1月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2003年1月1日】
※葛西臨海公園(11:30〜14:20)
 大晦日から元旦にかけて南海上を低気圧が通過したことから、生憎の天候となった。初日の出も望めず、午前11時頃までは小雪や小雨があったことから、いつもより遅く出かけた。到着時は干潮を過ぎて干潟が狭まり始めているところであった。いつものように鳥類園と西渚の観察ポイントから観察した。特段珍しいものは見られなかったが、チュウヒの飛翔が目立った。いただいた情報によると、オオタカは3羽が潜んでいるとのことであったが、見ることができなかった。なお、天候は急速に回復し、探鳥終了時には晴れ上がってきた。主なものは次のとおり。
 
○ホオジロガモ           3羽(♀タイプのみ。旧江戸川)
○ウミアイサ             1羽(♀タイプ。午後1時過ぎに、旧江戸川京葉線鉄橋近くにいるのを見つけたが、その後下流に向けて飛翔して東渚堤防付近のスズガモ群に入った)
○ミサゴ                1羽(正午前に旧江戸川河口の棒杭上で魚を食べているのが見れた)
○トビ                 1羽(午後2時前に東渚上空を舞った)
○チュウヒ              3羽(正午前から頻繁に飛翔するのが見られた。正午過ぎには2羽が揃って東渚アシ原上を飛翔しているのが見られた。また、カラスのモビングをよく受けていた。午後2時前には、別個体がカラス数羽のモビングを受けながら、舞浜上空から鳥類園上空を通過して北側に飛び去った)
○ハヤブサ             1羽(東渚堤防上で休止しているのが見られた)
○シロチドリ            72羽(東渚。もっといたものと思われる。正午過ぎのカウント数)
○ハマシギ           約320羽(東渚、汐入池。もっといたものと思われる。正午過ぎのカウント数。汐入池では10羽が見られた)
○セイタカシギ            6羽(水路側の東渚堤防の水際に4羽見られた他、旧江戸川対岸の舞浜側アシ原育成地で2羽が休息しているのを確認した。引き続き、鳥類園から避難しているようである) 
○カワセミ              1羽(淡水池)
○ジョウビタキ            4羽(鳥類園周辺。♂1羽を含む)
○アカハラ              1羽(鳥類園)
○シロハラ              1羽(鳥類園)      
○ツグミ              12羽(鳥類園周辺)
 
以上。



【2003年1月2日】
 
※谷津干潟(8:40〜13:00)
到着時は満潮を過ぎて、潮位が下がり始めているところであった。通称ドラム缶付近の干潟が広がり始め、シギ・チドリ類も次々に飛来していたことから、北側から探鳥を開始した。快晴であったが、北からの季節風が非常に強かった。特段変わったものは見られなかったが、年末と同様に、越冬群のシギ・チドリ類のほとんどの種類をはじめ、ズグロカモメ、ツクシガモを確認することができた。また、オカヨシガモも50羽以上と目立った。正午過ぎには、ハヤブサが上空を飛び回り、シギ・チドリ類の多くを飛散させてしまった。なお、午前10時頃にミサゴが見られ、また、オオハシシギも見られたとの情報もいただいたが、我々は確認できなかった。主なものは次のとおり。
 
○アメリカヒドリ           1羽(♂1羽、干潟東側)
○ツクシガモ            3羽(滞在1ケ月となった小群。到着時は東側干潟で休息していたが、しばらくして中央部に移動し、その後は観察センター西側で揃って採餌・休息していた)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥冬羽。干潟東側を中心に飛翔・採餌・休息を繰り返していた。なお、本日は2羽が揃って飛翔するのを確認できなかった)
○トビ                 1羽(午後1時前に干潟上空をカラスにモビングされながら通過した)
○ハヤブサ             1羽(若鳥。大きさから見て♀と思われる個体。12時20分頃に干潟上空に現れ、約10分間、観察センター付近を中心に、シギ・チドリ、カモ、ハトなどを次々に追いかけたが狩りは成功しなかった。その後、南側から東側に回り込み、最後は北側上空に飛び去ろうとしたが、その際にもう1羽のハヤブサと思われる個体と絡んだようであった) 
○ハジロコチドリ          2羽(冬羽。干潟東側)
○シロチドリ            46羽(午前9時半頃のカウント数)
○メダイチドリ            2羽(冬羽。干潟東側)
○ダイゼン             98羽(午前9時半頃のカウント数)
○トウネン              7羽(冬羽。午前9時半頃には、通称ドラム缶付近の干潟に7羽が集まっていたが、その後観察センター前干潟にも2羽が飛来していた)
○ヨーロッパトウネン        2羽(又は3羽。通称ドラム缶付近の干潟で、主として汀線沿いで採餌していたが、その後観察センター前干潟にも1羽が飛来していた)
○ハマシギ          約1400羽(正午過ぎのカウント数) 
○ミユビシギ             3羽(冬羽)
○コオバシギ             1羽(成鳥冬羽。三番瀬・谷津干潟周辺で越冬中の個体)
○セイタカシギ            8羽(干潟西側)
○カワセミ               1羽(干潟東側の澪筋を飛翔するのが見れた)
○アカハラ               2羽(淡水池周辺の後背地)
○ツグミ                5羽(淡水池周辺の後背地)
 
以上。


【2003年1月4日】
 ※葛西臨海公園(7:20〜13:30)
 到着時は満潮を過ぎて潮の引き始め。最初に淡水池周辺で探鳥し、午前9時頃から公園西側、西渚観察ポイントと回った。午前11時近くまでは、風も弱く快晴であったが、その後西寄りの強風が吹き始め、正午頃からは突風も混じるようになってきたことから早めに切り上げた。特段珍しいものは見られなかったが、オオタカの狩りを見ることができた他、シロカモメを確認することができた。主なものは次のとおり。
 
○ミコアイサ             1羽(淡水池。♀タイプ)
○シロカモメ             2羽(いずれも成鳥と思われる個体。1羽は西渚の沖合に浮かんでいたが、午前10時頃には西渚水面内の棒杭に休止した。もう1羽は午前9時過ぎから次々に舞い降りてきた東渚のセグロカモメ群約50羽の中で見られた)  
○ミサゴ               1羽(東渚周辺。午前11時頃には東渚付近で魚を捕らえていた)
○チュウヒ              2羽以上(3〜4羽。東渚など。比較的よく見られた。東渚アシ原上を2羽が揃って飛翔しているのが見られた他、干潟上で漂着した屍肉をあさっている個体、アシ原内の棒杭に休止している個体、公園西側上空を舞っている個体も見られた)
○オオタカ              1羽(若鳥。到着時から淡水池北側のマツに休止していたが、午前8時頃から周辺の木々や藪から、3回ほど飛び出して狩りを行った。2回目はホシハジロ♂を引っ掛けたものの失敗したが、午前8時12分頃の3回目は淡水池中央部付近の空中で、飛翔中のホシハジロ♀を捕獲し周辺の茂みに隠れた)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。午前11時頃まで東渚堤防上で休止していた)
○ヒメアマツバメ          2羽(午前9時頃から公園西側で見られた) 
○シロチドリ          約180羽(東渚。午前10時半頃のカウント数。ハマシギ群とともに干潟に群れていた)
○ハマシギ           約520羽(東渚など。午前10時半頃のカウント数。遠方の個体についてはシロチドリとの確実な判別はできていない。なお、一部は西渚などにも飛来していた)
○ミユビシギ             1羽(東渚。ハマシギ・シロチドリ群中)  
○カワセミ              1羽(淡水池)
○タヒバリ              2羽(淡水池など)
○ジョウビタキ           5羽(鳥類園など。♀タイプのみ)
○アカハラ             1羽(淡水池周辺)
○シロハラ             2羽(鳥類園付近)      
○ツグミ              8羽(鳥類園など)
○ベニマシコ            1羽(♂若鳥。公園西側。フィフィという鳴き声とともに、ヨモギの種子を食べていた。年末から連続して確認されているようであり、12月23日に淡水池で見られた個体と同一であると思われる)
○シメ                1羽(淡水池周辺)
 
以上。



【2003年1月11日】
 
※葛西臨海公園(7:20〜14:20)
 到着時は既に潮が満ち始めており、その後正午頃まで潮位は高かった。最初に鳥類園周辺で探鳥し、潮が引き始めた正午頃から西渚観察ポイントと回った。特段変わったものは見られなかった。また、カモメ類は干潟が広がった午後1時頃でもセグロカモメ10羽程度で少なかった。なお、我々は見れなかったが、午後1時20分頃に鳥類園アシ原にハイイロチュウヒ(♀)が出現したとのことであった。ハイイロチュウヒについては、先月14日に新浦安側三番瀬で確認していることから同一個体の可能性もあるものと思われる。また、ハシボソガラスが、クルミの実をくわえては飛び上がって空中から落下させ、実を割って食べるのを初めて観察することができた。主なものは次のとおり。
 
○ミコアイサ             6羽(淡水池。♂1羽、♀タイプ5羽。このところ、終日淡水池で見られる日が続いているとのことであった)
○ウミアイサ             1羽(♀タイプ。東渚周辺)  
○ミサゴ               1羽(東渚周辺。午前中は確認できなかったが、潮位が下がり始めた正午頃に東渚上空に出現した。旧江戸川河口付近で、ダイビングを行ったようで、午後1時頃には東渚周辺の棒杭上で捕らえた魚を食べ始めていた)
○チュウヒ              1羽(又は2羽。鳥類園、東渚。午前8時頃に淡水池アシ原から飛び出し、淡水池付近を舞った後東渚アシ原に去った。その後は余り飛ばなかったが、午後2時頃に東渚アシ原上を飛翔しているのが見られた)
○オオタカ              1羽(若鳥。午前8時頃から午前11時頃まで、淡水池北側のマツや棒杭、汐入池のマツなどに移動しながら休止し、狩りも行ったようであったが失敗したようであった。午前11時過ぎに、汐入池南側のマツから飛び出して帆翔し、高度を上げて舞浜方面に飛び去った)
○チョウゲンボウ          1羽(午前11時過ぎに東渚水路側堤防の潅木上に休止しているのが見られた。時折、飛び出してはホバリングしながらシギ・チドリ類を飛び立たせたりしていた。その後は、帆翔しながら高度を上げるオオタカに絡みあいながら舞浜方面に飛び去った)
○シロチドリ           約70羽(東渚。もっといたものと思われる)
○ハマシギ           約540羽(東渚など。午前11時頃のカウント数。視野が遮られ計数できなかった個体がかなりあった。また、遠方の個体についてはシロチドリとの確実な判別はできていない)
○セイタカシギ            6羽(午前9時過ぎに、旧江戸川対岸の舞浜側アシ原育成地で休息しているのを確認した。鳥類園から避難しているようである。なお、オオハシシギではないかと思われる個体もセイタカシギとともに休息していたが、遠距離のため判別できなかった) 
○カワセミ              2羽(汐入池、淡水池など)
○タヒバリ              3羽(淡水池、西渚など)
○ジョウビタキ           2羽(鳥類園。♀タイプのみ)
○イソヒヨドリ            1羽(成鳥♂。午前9時過ぎに旧江戸川河岸にいるのが見られた。約20mの近距離で観察することができた)
○アカハラ             3羽(公園中央部、淡水池周辺)
○シロハラ             2羽(公園中央部など)      
○ツグミ              13羽(公園中央部、鳥類園など)
 
 
以上。

【2003年1月13日】
 ※谷津干潟(8:30〜14:20)
本日は若潮。到着時は干潮であったが、潮位は高くて、西側は冠水部分が多く、多くの水鳥達は東側の干潟に集まっていた。特段変わったものは見られなかったが、これまでと同様に、越冬群のシギ・チドリ類をはじめ、ズグロカモメ、ツクシガモを引き続き確認することができた。午前11時頃から干潟が狭まり始め、正午頃には全体的に冠水し、シギ・チドリ類も干潟外へ飛び去ってしまった。正午頃からは、このところ時々見られているというヤマシギを期待して2時間ほど淡水池周辺で待ったが、見ることはできなかった。主なものは次のとおり。
 
○アメリカヒドリ           1羽(♂1羽、干潟中央部。一時的に淡水池にも入った)
○ツクシガモ            3羽(滞在1ケ月を超えた小群。到着時は干潟中央部で休息していたが、潮位上昇とともに干潟東側の観察ポイント前に移動して休息していた)
○ズグロカモメ           2羽(成鳥冬羽。干潟東側を中心に飛翔・採餌・休息を繰り返していた。なお、本日は、時折2羽を同時に確認することができた)
○ハジロコチドリ          2羽(冬羽。干潟東側)
○シロチドリ           約50羽(午前10時頃のカウント数)
○メダイチドリ            2羽(冬羽。干潟東側)
○ダイゼン           約110羽(午前10頃のカウント数)
○トウネン              6羽(ハマシギ群中。通称ドラム缶付近の干潟に多く見られた。ヨーロッパトウネンもいたと思われるが、我々は近距離での観察を行わず、確認できていない。教えていただいたところによると、トウネン類は11羽で、そのうち2羽がヨーロッパトウネンであったとのことであった)
○ハマシギ          約1600羽(午前10時頃のカウント数) 
○ミユビシギ             9羽(冬羽)
○コオバシギ             1羽(成鳥冬羽。ハマシギ群中)
○タシギ                1羽(又は2羽。淡水池)
○セイタカシギ            9羽(干潟西側)
○カワセミ               1羽(干潟東側の棒杭やアシに休止し、ホバリング、ダイビングを繰り返すのが見れた)
○ジョウビタキ             1羽(♀タイプ。淡水池周辺)
○ルリビタキ              1羽(♀タイプ。淡水池周辺。以前、谷津干潟に隣接した秋津公園で見たことがあるが、谷津干潟付近では珍しいと思われる)
○アカハラ               3羽(淡水池周辺)
○シロハラ               1羽(淡水池周辺) 
○ツグミ                6羽(淡水池周辺など)
 
以上。
 
【2003年1月18日】
 
※船橋海浜公園(8:10〜10:20)
 到着時は既に干潟が広がり始めているところで、堤防上などで休息していた水鳥達が次々に干潟に舞い降りていた。シギ・チドリ類など全体的に個体数は多かったものの、特段変わったものは見られなかった。また、トウネンは1羽しか確認できなかった。なお、移動途中の午前11時頃に、京葉線の江戸川放水路に架かる鉄橋下流の干潟で、ミヤコドリ約10羽が見られた。主なものは次のとおり。
 
○ホオジロガモ         22羽(♂7羽、♀タイプ15羽)
○ウミアイサ            4羽(♂2羽、♀タイプ2羽)
○ミヤコドリ           83羽(到着時には既に数羽が飛来しており、その後次々に飛来してきた。午前8時半頃のカウント数)
○ハジロコチドリ          2羽(成鳥冬羽。三番瀬・谷津干潟周辺で越冬中の個体)
○シロチドリ            24羽(午前9時頃のカウント数)
○メダイチドリ            1羽(冬羽)
○ダイゼン            152羽(午前9時頃のカウント数)
○トウネン              1羽(成鳥冬羽と思われる、フラッグを付けた個体)
○ハマシギ         約2000羽(正確なカウントはできなかった)
○ミユビシギ            52羽(もっといたものと思われるが、正確なカウントはできなかった)
○コオバシギ             1羽(成鳥冬羽。三番瀬・谷津干潟周辺で越冬中の個体)
○ジョウビタキ            1羽(♀タイプ。後背地)
○イソヒヨドリ             1羽(成鳥♂、船橋側護岸上に休止していた)
○ツグミ                2羽(後背地)    
  
 
※葛西臨海公園(11:40〜15:40)
 到着時は干潮。最初に西渚観察ポイントから渚周辺を探鳥し、その後鳥類園へ回った。東渚でシロカモメが見られたものの、特段変わったものは見られなかった。全体的に水鳥達の個体数は多かったものの、種類は少なめであった。主なものは次のとおり。
 
○ミコアイサ             4羽(淡水池など。♂1羽、♀タイプ3羽。午後2時頃に旧江戸川で確認したが、♂♀各1羽が午後3時頃に淡水池に入った)
○シロカモメ             1羽(東渚。第1回冬羽。干潟に舞い降りていた約50羽のセグロカモメ群中で見られた。正午頃には水浴を行った。距離は約200m程度であったことから、初列風切や嘴のパターンなどを確認することができた)
○ミサゴ               1羽(東渚周辺。正午頃に東渚周辺の棒杭上で捕らえた魚を食べ始めているのを見ることができた。午後1時頃には低空でのホバリングも見られた)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。午後1時頃東渚堤防上に休止しているのが見られた)
○クイナ                1羽(淡水池。アシ原際を移動しながら採餌しているのが観察できた)
○シロチドリ           約70羽(東西渚。もっといたものと思われる)
○ハマシギ           約900羽(東渚など。正午過ぎのカウント数。遠方の個体についてはシロチドリとの確実な判別はできていない)
○セイタカシギ            8羽(午後2時頃に、旧江戸川対岸の舞浜側アシ原育成地で休息しているのを確認した。引き続き、鳥類園から避難しているようである) 
○カワセミ              1羽(汐入池、♂)
○イソヒヨドリ            1羽(成鳥♂。京葉線鉄橋の橋脚部に休止していた)
○アカハラ              1羽(淡水池周辺)   
○ツグミ               6羽(公園中央部、鳥類園など)
 
以上。
 
【2003年1月19日】
※葛西臨海公園(7:20〜11:40)
 到着時は満潮。最初に鳥類園周辺で探鳥し、潮が引き始めた午前10時頃から西渚観察ポイントへ回った。やや遠方であったが、アカエリカイツブリの群が見られた。カモメ類は干潟が広がった午前11時頃までに、セグロカモメ、オオセグロカモメ計20羽程度が舞い降りてきていたが、ミサゴが上空を舞ったことから散らばってしまった。なお、午前11時半頃に降雨があったこともあり、早めに切り上げた。主なものは次のとおり。
 
○アカエリカイツブリ        6羽(東西渚間水路沖合。午前10時40分頃に、揃って採餌行動を取っている群を見つけることができた。発見時は水路南端部から約400mくらいの遠方で、スズガモ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリの大群とは離れて行動していた。その後、航行してきたヨットに驚いたスズガモ群が飛び立ったことから、本群も飛びたった。その結果、水路南端部から約200m程度にまで接近してくれたものの、しばらくして堤防の陰に隠れる形となり観察できなくなった。アカエリカイツブリは当地で昨年も確認しているが、群を確認できたのは初めてであった)
○ホオジロガモ           4羽(♀タイプのみ。旧江戸川河口付近)
○ミコアイサ             6羽(♂1羽、♀タイプ5羽。いずれも旧江戸川京葉線鉄橋周辺で見られた。我々の観察時間中は淡水池には入らなかった)
○ミサゴ               1羽(東渚周辺。到着時は東渚沖合の棒杭に休止していたが、午前11時過ぎから飛び上がり、東渚上空でホバリング、旋回を繰り返した)
○チュウヒ              1羽(鳥類園。到着時の午前8時前には、既に鳥類園淡水池に進入していたようで、淡水池アシ原や休止していたマツから飛び出しては、淡水池上空を舞うことを繰り返した。この間2回ほどオオタカのモビングを受けた。午前8時半頃には淡水池付近を舞った後汐入池上空を経由して東渚アシ原に去った)
○オオタカ              1羽(若鳥。午前8時頃から約30分くらい、淡水池北側のマツや棒杭に休止し、進入したチュウヒに2回ほどモビングを行ったが、余り効果はなかったようであった。その後は、汐入池周辺の木立に入ったようで見られなくなった)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。午前10時頃に東渚舞浜側堤防の流木上に休止しているのが見られた。時折、飛び出しては休止場所を変更し、シギ・チドリ類を飛び立たせたりしていた)
○シロチドリ           約30羽(東西渚。もっといたものと思われる)
○ハマシギ           約440羽(東渚など。午前8時頃のカウント数。視野が遮られ計数できなかった個体がかなりあった。また、遠方の個体についてはシロチドリとの確実な判別はできていない)
○タシギ                2羽(淡水池。久しぶりに採餌しているのが見れた)
○セイタカシギ            7羽(午前9時頃に、旧江戸川対岸の舞浜側アシ原育成地で休息しているのを確認した。引き続き鳥類園から避難しているようである) 
○ジョウビタキ           6羽(鳥類園など。♂1羽、♀タイプ5羽)
○アカハラ             3羽(鳥類園など)
○シロハラ             1羽(鳥類園)   
○ツグミ             11羽(公園中央部、鳥類園など)
アカエリカイツブリ 左アカエリカイツブリ
右はカンムリ
カイツブリ
 
 
以上。
 


【2003年1月25日】
 
※葛西臨海公園(7:20〜12:10)
 到着時は既に潮が満ち始め、干潟は冠水し始めていた。また、西からの季節風が強かった。最初に鳥類園周辺で探鳥し、風の弱まるのを期待して、公園西側も一通り探鳥した後、正午前から西渚観察ポイントへ回った。しかしながら渚周辺は、依然として風が強く、ほとんど探鳥できなかった。特段変わったものは見られなかったが、猛禽類を近くで見ることができた。また、渚周辺の水鳥の数は相変わらず非常に多かった。主なものは次のとおり。
 
○ミコアイサ             6羽(♂1羽、♀タイプ5羽。旧江戸川京葉線鉄橋周辺)
○トビ                 4羽(東渚、駅周辺など。なお、本日は視界が良好であったことから、約5Kmほど離れた中央防波堤埋立地上空を100羽以上のトビが舞っているのも確認できた)
○チュウヒ              1羽(鳥類園。午前8時頃に鳥類園淡水池上空に現れ、約10分ほど淡水池周辺を舞った後、舞浜方面に飛び去った。東渚でよく見られる個体とは別個体であった)
○オオタカ              1羽(若鳥。午前8時頃には淡水池アシ原周辺を低く飛んだのが見られただけであったが、午前10時過ぎには淡水池北側の棒杭に休止した。その後しばらくして飛び立ち、狩りを行うことなく旋回上昇し、淡水池上空から北西方向に飛び去った)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。午前8時40分頃に、護岸近くの旧江戸川上空で、水面近くを飛翔していたハマシギと思われる獲物を捕らえ、東渚舞浜側堤防に飛び去った。しかし堤防上で食事をしている姿を確認することはできなかった)
○シロチドリ           約30羽(東西渚。もっといたものと思われる)
○ハマシギ           約500羽(東渚など。きちんとしたカウントはできなかった)
○ミユビシギ             1羽(東渚)
○セイタカシギ            9羽(旧江戸川対岸の舞浜側アシ原育成地で休息) 
○ジョウビタキ           4羽(鳥類園など。♀タイプのみ)
○イソヒヨドリ            1羽(成鳥♂。京葉線鉄橋の橋脚部に休止していた)
○アカハラ             2羽(鳥類園)
○シロハラ             2羽(鳥類園など)   
○ツグミ             22羽(公園中央部、公園西側、鳥類園など)
 
 
※谷津干潟(12:50〜15:20)
 到着時は満潮を過ぎて、ようやく干潟が広がり始めているところであった。午後1時半頃からはシギ・チドリ類も飛来し始めたが少なかった。多くは茜浜方面から飛来したようであった。久しぶりにオオハシシギを確認した。また、午後3時前にハヤブサが出現し、干潟内のカモ類が中央部に集結したが、ツクシガモ以外に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○アメリカヒドリ           1羽(♂1羽、干潟東側。余りきれいな個体ではない)
○ツクシガモ            3羽(到着時は干潟東側で休息していたが、午後1時半頃に飛び立って干潟西側に移動し採餌を始めた)
○ズグロカモメ           1羽(成鳥冬羽。干潟東側。本日は、カニではなく、浅水域を歩き回りながらゴカイを引っ張り出して採食していることが多かった)
○ハヤブサ             1羽(若鳥と思われる個体。午後2時50分頃、干潟南東端上空から観察センター上空を通過して三番瀬方面に飛び去った) 
○シロチドリ           約50羽(干潟東側。午後2時頃のカウント数)
○ダイゼン             13羽(干潟東側。午後2時前に飛来した。干潟西側にも移動した)
○トウネン              1羽(観察センター前干潟)
○ハマシギ              6羽(干潟東側) 
○ミユビシギ             1羽(干潟東側)
○オオハシシギ           1羽(成鳥冬羽。探鳥終了間際の午後3時過ぎに、最も南船橋寄りの干潟で採餌しているのが見られた)
○セイタカシギ            9羽(主として干潟西側)
○アカハラ               2羽(いずれも♂成鳥。淡水池周辺と観察路植込み)
○ツグミ                3羽(淡水池周辺など)
 
以上。