到着時は既に潮が満ち始め、干潟は冠水し始めていた。また、西からの季節風が強かった。最初に鳥類園周辺で探鳥し、風の弱まるのを期待して、公園西側も一通り探鳥した後、正午前から西渚観察ポイントへ回った。しかしながら渚周辺は、依然として風が強く、ほとんど探鳥できなかった。特段変わったものは見られなかったが、猛禽類を近くで見ることができた。また、渚周辺の水鳥の数は相変わらず非常に多かった。主なものは次のとおり。
○ミコアイサ 6羽(♂1羽、♀タイプ5羽。旧江戸川京葉線鉄橋周辺)
○トビ 4羽(東渚、駅周辺など。なお、本日は視界が良好であったことから、約5Kmほど離れた中央防波堤埋立地上空を100羽以上のトビが舞っているのも確認できた)
○チュウヒ 1羽(鳥類園。午前8時頃に鳥類園淡水池上空に現れ、約10分ほど淡水池周辺を舞った後、舞浜方面に飛び去った。東渚でよく見られる個体とは別個体であった)
○オオタカ 1羽(若鳥。午前8時頃には淡水池アシ原周辺を低く飛んだのが見られただけであったが、午前10時過ぎには淡水池北側の棒杭に休止した。その後しばらくして飛び立ち、狩りを行うことなく旋回上昇し、淡水池上空から北西方向に飛び去った)
○ハヤブサ 1羽(成鳥。午前8時40分頃に、護岸近くの旧江戸川上空で、水面近くを飛翔していたハマシギと思われる獲物を捕らえ、東渚舞浜側堤防に飛び去った。しかし堤防上で食事をしている姿を確認することはできなかった)
○シロチドリ 約30羽(東西渚。もっといたものと思われる)
○ハマシギ 約500羽(東渚など。きちんとしたカウントはできなかった)
○ミユビシギ 1羽(東渚)
○セイタカシギ 9羽(旧江戸川対岸の舞浜側アシ原育成地で休息)
○ジョウビタキ 4羽(鳥類園など。♀タイプのみ)
○イソヒヨドリ 1羽(成鳥♂。京葉線鉄橋の橋脚部に休止していた)
○アカハラ 2羽(鳥類園)
○シロハラ 2羽(鳥類園など)
○ツグミ 22羽(公園中央部、公園西側、鳥類園など)
※谷津干潟(12:50〜15:20)
到着時は満潮を過ぎて、ようやく干潟が広がり始めているところであった。午後1時半頃からはシギ・チドリ類も飛来し始めたが少なかった。多くは茜浜方面から飛来したようであった。久しぶりにオオハシシギを確認した。また、午後3時前にハヤブサが出現し、干潟内のカモ類が中央部に集結したが、ツクシガモ以外に変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
○アメリカヒドリ 1羽(♂1羽、干潟東側。余りきれいな個体ではない)
○ツクシガモ 3羽(到着時は干潟東側で休息していたが、午後1時半頃に飛び立って干潟西側に移動し採餌を始めた)
○ズグロカモメ 1羽(成鳥冬羽。干潟東側。本日は、カニではなく、浅水域を歩き回りながらゴカイを引っ張り出して採食していることが多かった)
○ハヤブサ 1羽(若鳥と思われる個体。午後2時50分頃、干潟南東端上空から観察センター上空を通過して三番瀬方面に飛び去った)
○シロチドリ 約50羽(干潟東側。午後2時頃のカウント数)
○ダイゼン 13羽(干潟東側。午後2時前に飛来した。干潟西側にも移動した)
○トウネン 1羽(観察センター前干潟)
○ハマシギ 6羽(干潟東側)
○ミユビシギ 1羽(干潟東側)
○オオハシシギ 1羽(成鳥冬羽。探鳥終了間際の午後3時過ぎに、最も南船橋寄りの干潟で採餌しているのが見られた)
○セイタカシギ 9羽(主として干潟西側)
○アカハラ 2羽(いずれも♂成鳥。淡水池周辺と観察路植込み)
○ツグミ 3羽(淡水池周辺など)
以上。