2003年2月 Torio&Torikoのフィールドノート 目次に戻る  top↑


【2003年2月1日】
 
※葛西臨海公園(7:20〜14:00)
 到着時は満潮。干潟は冠水しており、ハマシギ・シロチドリの群は西渚で休息していた。北西からの季節風が強く、寒かった。正午過ぎまで鳥類園周辺で探鳥し、午後1時頃から西渚観察ポイントへ回ったが、渚周辺の風はかなり強く、充分な探鳥はできなかった。鳥類園・淡水池でオオホシハジロがようやく見られた他、キレンジャクの通過個体が見られた。また、猛禽類も比較的出現した。主なものは次のとおり。
 
○オオホシハジロ          1羽(♂成鳥。淡水池。午前8時40分頃に、東渚方面から淡水池に飛来したホシハジロの小群中に発見した。その後、淡水池中央部付近に移動し、ホシハジロ群中で休息していたが、アシの生え際などの観察しにくい場所で休息する傾向が強かった。同一個体と思われるものが12月22日夕方にも確認されていることから、ホシハジロ群とともに東渚沖合の東京湾と淡水池を行ったり来たりしているものと思われる)
○ミコアイサ             5羽(♂1羽、♀タイプ4羽。旧江戸川京葉線鉄橋周辺)
○シロカモメ             2羽(いずれも成鳥と思われる個体。東渚干潟上。午後1時半頃に、集結した約200羽のセグロカモメ群中で見られた。距離は約200mほどあったが順光下で風切まで観察できた)
○ノスリ                1羽(鳥類園。正午過ぎに、葛西臨海水族園上空でカラス2羽にモビングされていたが、その後もモビングされ続けながら、淡水池から汐入池を経由し東渚方向に飛び去った)

オオホシハジロ オオホシハジロ
○チュウヒ              2羽(東渚。午前8時半頃に、相次いで飛び出し、東渚アシ原上空を舞った。なお、1羽は脚部にアシと思われるものをぶら下げる形て飛翔していた)
○オオタカ              1羽(若鳥。午前8時頃から淡水池北側を中心に3回ほど姿を見せたが、棒杭やマツなどには余り休止せず、アシ原周辺を低く飛ぶことが多かった。汐入池方面にも移動していた。なお、我々はこのところ確認していないが、成鳥も昨日確認されている他、数日前にはセイタカシギを捕食したとのことであった)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。午前9時頃に、東渚干潟内の漂流物上に休止しているのを見つけたが、まもなく飛び立ち、干潟上でシギ・チドリ類を追いかけたようであった)
○シロチドリ          約100羽(東西渚。きちんとしたカウントはできなかった)
○ハマシギ           約500羽(東西渚。きちんとしたカウントはできなかった)
○カワセミ              1羽(汐入池)
○タヒバリ              1羽(汐入池)
○キレンジャク           1羽(午前10時半過ぎに、観察センター横のセンダンの木に休止しているのが見られたが、実が付いていなかったせいか、ほどなく葛西臨海水族園方向に飛び去った。葛西臨海公園内には本種の好むヤドリギのあるケヤキやエノキの老木はないので通過したのみで定着はしないものと思われる) 
○ジョウビタキ           3羽(鳥類園など。♀タイプのみ)
○アカハラ             1羽(鳥類園)
○シロハラ             2羽(鳥類園など)   
○ツグミ             14羽(公園中央部、鳥類園など)
 
以上。


【2003年2月2日】
 
※葛西臨海公園(7:40〜14:00)
 到着時は満潮。昨日と同様にハマシギ・シロチドリの群は西渚で休息していたが、午前8時頃から東渚の干潟が広がり始め、シギ・チドリ類やカモメ類が舞い降りてきた。北寄りの風が時折強く吹き、寒かった。正午過ぎまで鳥類園周辺で探鳥し、午後1時頃から西渚観察ポイントへ回った。淡水池では昨日に引き続きオオホシハジロが見られた。カモメ類はセグロカモメ類が約50羽といったところで、変わったものは見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○オオホシハジロ          1羽(♂成鳥。淡水池。午前9時過ぎまでは、昨日同様、アシの生え際などの観察しにくい場所で休息していたが、その後は淡水池の観察センター側でホシハジロ群とともに休息したことから、昨日より観察しやすかった。いただいた情報によると、本日は午前8時頃に東京湾方面から淡水池に飛来したようである。なお、淡水池に飛来していたホシハジロは推計で約3000羽であった)
○ホオジロガモ           3羽(♂1羽、♀タイプ2羽。旧江戸川河口付近)
○ミコアイサ             4羽(♀タイプのみ。旧江戸川護岸周辺)
○ウミアイサ             1羽(♀タイプ。旧江戸川河口付近)
○トビ                 1羽(午後1時半頃に、東渚上空を舞った後干潟に降りたようであった。その後しばらくして飛び立ち、西渚上空から荒川河口方面に飛び去った)
○チュウヒ              2羽(東渚、鳥類園。午前8時半頃に、いつもの個体が東渚アシ原上空を舞った。また、午前10時半過ぎには別の1羽が淡水池上空を通過して汐入池上空を舞った)
○オオタカ              1羽(若鳥。午前11時前から、淡水池北側を中心に3回ほど姿を見せたが、棒杭やマツなどには休止せず、アシ原周辺を低く飛んで木立に進入することが多かった。汐入池方面にも移動した。観察していた限りでは狩りには成功していないようである)
○ハヤブサ             1羽(成鳥。午前8時頃に、東渚舞浜側堤防上に休止しているのを見つけたが、その数分後には干潟上で捕らえた獲物を食べていたので、狩りに成功したものと思われた)
○クイナ                1羽(淡水池)
○シロチドリ           約80羽(東西渚。午前8時頃のカウント数)
○ハマシギ           約480羽(東西渚。午前8時頃のカウント数)
○タヒバリ              1羽(汐入池)
○ジョウビタキ           2羽(鳥類園など。♀タイプのみ)
○アカハラ             1羽(公園中央部)
○ツグミ             18羽(公園中央部、鳥類園など)
 
以上。
 
 


【2003年2月8日】
 
※葛西臨海公園(7:20〜14:50)
到着時は満潮。このため東渚に干潟が広がり始めたのは午前9時半頃からであった。最初に鳥類園を探鳥し、その後西渚の観察ポイントから渚周辺の探鳥を行うことを繰り返した。オオホシハジロは本日も見られた他、今季初めてミミカイツブリを確認することができた。また、オオタカは見れなかったものの、猛禽類の出現も多かった。なお、カモメ類はセグロカモメ、オオセグロカモメが計約70羽集結していたが、特記すべきものは見られなかった。主なものは次のとおり。
 
○ミミカイツブリ        1羽(西渚水面内。午前10時半頃には約40mの距離で見ることができた。盛んに潜水を繰り返して採餌していた。時折、ハジロカイツブリやスズガモの群に入ることもあったが基本的には単独で行動していた)
○オオホシハジロ       1羽(成鳥♂。本日は午前8時17分に鳥類園淡水池に飛来した。ホシハジロ群約10羽とともに東京湾方面から飛来したのが確認できた。飛来後は淡水池のアシ際で休息していた。その後午後1時半頃よりホシハジロ群が落ち着かなくなり、淡水池から東京湾方面に次々と飛び立ったが、本個体も午後1時45分に飛び去った)
○ホオジロガモ        1羽(♀タイプ。東渚周辺)
○ミコアイサ          1羽(♀タイプ。淡水池)
○ウミアイサ          1羽(♀タイプ。東渚周辺)
○ミサゴ            2羽(東西渚周辺。午前11時前にいつもの個体が渚橋付近を通過して荒川河口に向かったが、荒川河口付近には別個体が進入してきており、追飛する形となった)
○トビ             1羽(東渚周辺)
○チュウヒ           2羽(又は3羽。1羽は午前8時頃まで淡水池で見られた。午前10時半頃には東渚アシ原を2羽が揃って飛翔するのが見れた他、午後2時過ぎには干潟上で死骸と思われるものを採餌するのも見られた)
○ハヤブサ          1羽(成鳥。午前11時頃に東渚堤防上で休止しているのを確認したが、余り落ち着かず、よく飛び立っていた。午後1時半頃には鳥類園上空にも現れた。大きさからは♂と思われた)
○シロチドリ       約160羽(東西渚など。干潟出現までは西渚砂浜上で休息していた)
○ハマシギ        約700羽(東西渚など)
○ミユビシギ          4羽(東西渚)
○タシギ            1羽(淡水池)
○セイタカシギ         4羽(又は6羽。落ち着かずに、東西渚間水路や東西渚干潟などを移動していた)
○タヒバリ           2羽(淡水池、西渚)
○ジョウビタキ         2羽(♀タイプのみ。淡水池周辺)
○アカハラ           3羽(鳥類園など)
○ツグミ          約22羽(鳥類園、西渚など)
 
以上。


【2003年2月9日】
 
※谷津干潟(7:40〜9:10)
到着時は満潮まで時間があったが、予想以上に潮位が上がってきており、干潟は東側の限られた部分のみであった。このためか、シギ・チドリ類はごくわずかしか見られなかった。カモ類は多く、カウントできただけで約1800羽であったが、ツクシガモ以外の変わった種類は見られなかった。主なものは次のとおり。
○ツクシガモ       3羽(滞在2ケ月以上となった小群。到着時は干潟で採餌していたが、その後観察センター東側の観察ポイント前の干潟で揃って休息した)
○ズグロカモメ      2羽(いずれも成鳥冬羽。余り飛翔せず、通称ドラム缶付近の干潟を歩き回って採餌していた)  
○シロチドリ       2羽(観察センター前干潟)
○トウネン        1羽(観察センター前干潟)
○ヨーロツパトウネン   1羽(観察センター前干潟)
○ハマシギ        2羽(北側干潟)
○セイタカシギ      9羽(干潟西側)
○カワセミ        1羽(淡水池)
○アカハラ        2羽(淡水池、後背地)
○シロハラ        2羽(淡水池、後背地)
○ツグミ         8羽(干潟周辺の後背地)
 
 
※習志野市茜浜(9:20〜9:40)
久しぶりに谷津干潟探鳥後、茜浜に向かったが、海上は水上スキーが走り回っていた。このため、近くには鳥の姿はなく、沖合いにハジロカイツブリや、幕張方面にスズガモと思われる群が確認できただけであった。主なものは次のとおりで、後背地で見られた。
 
○ジョウビタキ      1羽(後背地、♀タイプ)
○イソヒヨドリ      1羽(護岸付近)
○アカハラ       2羽(後背地)
○ツグミ         2羽(後背地)
 
 
※葛西臨海公園(10:50〜15:40)
到着時は満潮を過ぎて、大きく干潟が広がり始めていた。風はやや強かったものの、日差しもあって気温も上がったことから午後1時頃からは西渚観察ポイントに回って探鳥した。オオホシハジロは、本日も午後1時頃まで淡水池で確認できたが、昨日と同様に本日も午後1時半過ぎに淡水池から東京湾に飛び立ったようであった。主なものは次のとおり。
 
○オオホシハジロ      1羽(成鳥♂。このところ確認されている個体。本日も到着直後から見ることができたが、時折、ホシハジロ群が何かに驚いて淡水池内を移動する時以外はアシ際で休息していることが多く、観察しづらかった。なお、西渚観察ポイントで探鳥中の午後1時半から午後2時にかけて、淡水池方面からホシハジロ群が次々と上空を通過して東京湾に散らばっていくのが見られた。我々が、午後3時過ぎに淡水池に戻った際には確認できなかったので、ホシハジロ群とともに東京湾に飛び去ったものと思われた)
○ホオジロガモ         2羽(♀タイプのみ)
○ウミアイサ           1羽(♀タイプ)
○シロカモメ           1羽(成鳥冬羽と思われる個体。東渚に舞い降りていたカモメ類約100羽の中に見られた)
○ミサゴ             1羽(午後2時頃までは東渚付近の棒杭上で食事をしていたが、その後沖杭に休止した)
○チュウヒ            1羽(午後1時半頃からは東渚周辺を飛び回り、上昇して上空に舞い上がったり干潟に降りたりした)
○オオタカ            1羽(若鳥。到着直後の午前11時頃に、淡水池北側の木立から飛び出して旋回上昇し、汐入池方面に移動するのが見れた)
○シロチドリ        約160羽(東西渚)
○ハマシギ        約520羽(東西渚)
○ミユビシギ           2羽(東渚)
○セイタカシギ          6羽(午前中に、旧江戸川対岸のアシ原育成地で休息しているのが確認できた。引き続き、オオタカから避難しているようである)
○ジョウビタキ          2羽(鳥類園。♀タイプ)
○アカハラ            1羽(淡水池周辺)
○ツグミ             8羽(鳥類園など)
 
以上。



【2003年2月11日】
※葛西臨海公園(7:40〜12:50)
到着時は満潮前で、干潟は既に狭まっていた。小雨は上がったものの曇天であった。オオホシハジロは本日は確認することができなかった。いただいた情報によると、昨日は淡水池へのホシハジロの飛来数も少なく、オオホシハジロも見られなかったとのことであった。本日も午前8時時点ではホシハジロの飛来数は300羽前後であった。その後、午前9時前後を中心に東京湾方面から次々とホシハジロ群が飛来し、午前10時頃には約2000羽以上となったが、オオホシハジロは確認できなかった。渚周辺の水鳥にも特記すべきものは見られなかったが、カンムリカイツブリやハジロカイツブリの中には夏羽への換羽が進んでいるものが見られるようになっていた。主なものは次のとおり。
○ホオジロガモ       6羽(♂3羽、♀タイプ3羽。西渚沖合い水面で求愛デイスプレーを行っていた) 
○ミコアイサ       2羽(♀タイプのみ。旧江戸川)
○ウミアイサ       1羽(♀タイプ。旧江戸川)
○ミサゴ         1羽(東渚周辺。正午前にダイビングを行ったが失敗し、東渚の西側棒杭に休止した)
○チュウヒ        2羽(比較的よく飛んだ。1羽は午前8時半頃に淡水池に進入し中央部に舞い降りたりした。正午前には2羽が揃って東渚アシ原上を飛翔するのが見られた)
○オオタカ        1羽(若鳥。淡水池北側を中心に棒杭に休止しては飛翔して木立に潜むという行動を繰り返していたが、狩りは行わなかったようであった)
○ハヤブサ        1羽(成鳥。東渚舞浜側堤防上を中心に休止したり、時折飛び立つという行動を繰り返していた。正午前には、アシ原上でチュウヒに絡んだ)
○シロチドリ    約180羽(東西渚)
○ハマシギ     約600羽(東西渚)
○ミユビシギ        1羽(東渚)
○セイタカシギ      16羽(旧江戸川対岸の舞浜側アシ原育成地護岸。午前10時過ぎの満潮時に確認した。今冬確認した個体数としては最大であった。その後、潮位が下がるとともに淡水池や東西渚間水路に飛来する個体も見られた)
○オオハシシギ       1羽(旧江戸川対岸の舞浜側アシ原育成地護岸。セイタカシギ群近くで休息していた。大きさと色合いなどからオオハシシギと判断したが、距離が約300mあったことから断定はできなかった)
○カワセミ          1羽(汐入池。♂であった)
○ジョウビタキ        4羽(♂成鳥1羽を含む)
○シロハラ          1羽(鳥類園)
○ツグミ         約20羽(鳥類園など)
以上。       



【2003年2月15日】
※葛西臨海公園(15:00〜17:00)
到着時は満潮で、また探鳥時間も限られたことから鳥類園(特に淡水池)でのみの探鳥を行った。オオホシハジロは本日は淡水池に飛来していた。いただいた情報によると、12日〜14日の飛来の有無は不明であるものの、本日は正午前には確認されたとのことであった。主なものは次のとおり。
 
○オオホシハジロ    1羽(♂成鳥。淡水池。到着時には、これまで飛来していた時に好んで休息していた同一ポイントのアシ際で休息していた。午後4時頃からホシハジロ群が目覚め始め午後4時半頃から次々と東京湾方面に飛び立ち始めたことから本個体も移動し、観察しやすい場所にも出てきたが、アシに遮られて飛び立ちは確認できなかった)
○ミコアイサ       3羽(♀タイプのみ。淡水池。出入りが激しかった)
○ミサゴ         1羽(旧江戸川河口。午後3時過ぎには棒杭上で食事していた)
○チュウヒ        2羽(午後3時過ぎに、揃って東渚アシ原上を飛翔していた。時折、絡み合っていた)
○オオタカ        1羽(亜成鳥。淡水池周辺。到着時から淡水池北側のマツを中心に飛翔したり、休止したりするのが見られた。カラスのモビングも受けたりした。いただいた情報によると、午後になって獲物を仕留め、淡水池中央で採食していたとのことであったが、我々はカラスがオオタカの食べ残しから肉片をついばんでいるのを見れただけであった)
○クイナ         1羽(午後5時前に淡水池西側のアシ原で盛んに鳴いていたが、姿は視認できなかった)
○セイタカシギ     12羽(旧江戸川対岸舞浜側アシ原育成地付近。引き続き、オオタカから避難しているようである。なお、我々は確認できなかったが、本日もセイタカシギの近くにオオハシシギらしい個体が見られたとのことであった)
○ジョウビタキ      2羽(♀タイプのみ)
○アカハラ        2羽(淡水池周辺)
○ツグミ         6羽(淡水池周辺)
 
以上。         



【2003年2月16日】
 
※葛西臨海公園(7:40〜12:00)
到着時は満潮。午前9時頃から干潟が広がり始め、ハマシギ、シロチドリの群も東渚に散らばり始めたが、ほぼ同じ頃に降雨となった。このため、鳥類園(淡水池付近)での探鳥のみとした。本日もオオホシハジロが、午前8時40分頃にホシハジロの小群とともに淡水池に飛来するのが確認できた。また、雨天ではあったが、オオタカ、ハヤブサも見ることができた。主なものは次のとおり。
 
○オオホシハジロ    1羽(♂成鳥。淡水池。到着時には、既に約800羽程度のホシハジロが飛来していたが、東京湾方面から次々と群が飛来していた。飛来してくる群をモニターしていたところ、午前8時40分に本個体が淡水池に飛来・着水するのを確認することができた。その後、ゆるやかに移動し、これまでの飛来時に好んで休息しているポイントのアシ際で休息した。本日はオオタカの狩りもあり、午前9時以降はホシハジロ群の出入りが激しくなったが、本個体は探鳥を終了する正午までアシ際で休息しているのが確認できた)
○ミコアイサ       2羽(♀タイプのみ。淡水池)
○チュウヒ        1羽(午前10時頃に東渚アシ原上を飛翔していた。いただいた情報によると朝方は淡水池上空に進入したとのことであった)
○オオタカ        1羽(亜成鳥。淡水池周辺。昨日同様、淡水池北側のマツを中心に飛翔したり、休止したりしていた。午前10時頃と午前11時頃の2回、カモを標的に狩りも行ったが失敗した)
○ハヤブサ        1羽(成鳥。東渚舞浜側堤防や中央丘に休止しているのが見られたが、比較的頻繁に飛び立ちシギ・チドリを飛び立たせていた)
○クイナ         1羽(午前8時前後に淡水池のアシ原際を歩きながら採餌しているのが見られた)
○ジョウビタキ      3羽(♀タイプのみ)
○ツグミ        10羽(淡水池周辺)
 
以上。         
 
 


【2003年2月23日】
 
※葛西臨海公園(7:20〜10:40)
到着時は満潮。午前10時頃から干潟が広がり始めたが、ハマシギ、シロチドリ群の東渚への飛来は少なかった。鳥類園周辺での探鳥のみとした。本日もオオホシハジロが、午前8時頃に淡水池に飛来するのが確認できた。渚周辺のスズガモ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリは相変わらず多数見られたが、カンムリカイツブリは数が減少してきているようであった。なお、いただいた情報によると、昨日は猛禽類としてハイイロチュウヒ(♀)、ノスリも見られたとのことであったが、本日は確認できなかった。主なものは次のとおり。
 
○オオホシハジロ    1羽(♂成鳥。淡水池。到着時には、既にかなりの数のホシハジロが飛来していたが、その後も東京湾方面から次々と群が飛来してきた。本日は本個体が午前7時56分に淡水池に飛来したのを確認することができた。その後、いつものように、ゆるやかに移動し休息ポイントのアシ際で休息した)
○ミコアイサ       5羽(♂1羽、♀タイプ4羽。♀タイプ1羽は淡水池で見られたが、他は旧江戸川で確認できた。いただいた情報によると、我々の到着前には♂も淡水池で見られたとのことであった)
○ミサゴ         1羽(午前9時頃までは旧江戸川河口の竹杭に休止していたが、その後は東渚から旧江戸川河口にかけての上空を舞っていた)
○チュウヒ        2羽(又は3羽。午前8時過ぎに淡水池上空に進入し、オオタカを追った後にアシ原に降りた。その後午前10時過ぎには東渚アシ原を2羽が同時に飛翔しているのが見られた)
○オオタカ        1羽(若鳥。淡水池北側の棒杭に休止していたが、午前8時過ぎに進入してきたチュウヒに追われ木立に逃げ込んだ)
○シロチドリ     約10羽(東渚周辺。もっといたものと思われる)
○ハマシギ      約20羽(東渚周辺。もっといたものと思われる)
○セイタカシギ      13羽(旧江戸川舞浜側アシ原育成地の護岸)
○オオハシシギ      1羽(セイタカシギ群中。かなり遠方であった)
○タヒバリ         1羽(汐入池)
○ジョウビタキ      6羽(成鳥♂1羽、♀タイプ5羽)
○イソヒヨドリ       1羽(成鳥♂、旧江戸川京葉線鉄橋橋脚部)
○トラツグミ        1羽(茂みから飛び出してマツの木に逃げ込むのが見られたが、じっくりとは観察できなかった)
○アカハラ         1羽(汐入池周辺)
○シロハラ         2羽(鳥類園)
○ツグミ        10羽(鳥類園)
 
 
※谷津干潟(11:20〜13:50)
 到着時は満潮を過ぎて潮位が下がり始めていたが、干潟は東側にわずかに出現しているだけであった。このため、シギ・チドリ類の多くが飛来し始めたのは午後1時頃からであったが、午後1時20分にハヤブサが出現し、狩りを行ったことから水鳥達は干潟外に飛び出したり散らばったりしてしまった。また、北風が強まり非常に寒かった。特段変わったものは見られなかったが、ズグロカモメ、ツクシガモを引き続き確認することができた。主なものは次のとおり。
 
○アメリカヒドリ           1羽(♂1羽、通称ドラム缶付近のヒドリガモ群中。あまりきれいな個体ではない)
○ツクシガモ            3羽(滞在3ケ月近くとなった小群。到着時は東側の観察ポイント前干潟に上がり揃って休息していたが、干潟が広がった正午頃に動き出し、その後急に飛び立って西側干潟の端近くまで移動し、採餌していた)
○ズグロカモメ           2羽(成鳥。いずれも頭部が黒くなり始めており、1羽はゴマシオ状になってきていた。これまで同様、干潟東側を中心に飛翔・採餌・休息を繰り返した。なお、時折、2羽が同時に飛翔・休息するのを確認できた)
○トビ                1羽(正午過ぎに干潟上空を東方向に飛び去った)
○ハヤブサ              1羽(成鳥と思われる個体。午後1時20分に観察センター上空から干潟上空に進入しユリカモメ群を襲った。一時的にはユリカモメを捕らえたようであったが、最終的には捕獲に失敗し、南方向に飛び去った)
○シロチドリ             2羽(きちんとカウントできなかった)
○ダイゼン           約120羽(きちんとカウントできなかった)
○ヨーロツパトウネン         1羽(観察センター前干潟)
○ハマシギ           約300羽(きちんとカウントできなかった)     
○セイタカシギ            9羽(干潟西側)
○アカハラ               1羽(淡水池周辺)
○シロハラ               1羽(淡水池周辺) 
○ツグミ                4羽(後背地)
 
以上。