九州紀行 
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2001/12/19〜22
19日
午後2時に球磨川河口に到着!干潟はどんどん広がっているところだった。
コンクリートの土手道に上がると、とりあえず干潟をのぞき込む、だだっ広い干潟にはカモメとアオサギが点在している。ざっと見て、面白いカモメはいなくて、車で逆光に下流に流していくと、コンクリの上に白いサギのシルエットがいて、何かへんだと思ったら、クロツラヘラサギだった。その先にもオオズグロカモメはいなくて、ズグロカモメとセグロカモメとウミネコとユリカモメとオオセグロカモメ、キアシセグロカモメ、ハマシギがたくさんとダイゼンが100羽ぐらいが中州に降りて忙しくしていた。そこから今度は順光に流して戻ると、中州には9羽のツクシガモが下を向いて忙しくしていた。みんな遠い。ミサゴが5羽で上空、タカ柱を作っていた。
4時30分まで見て、つる見亭に向かう。途中、湾に浮かぶ島に沈む夕日がきれいだった。
この中をツルたちが帰る姿を想像したけれど、ツルはもっと遅いようだ。

20日
朝暗いうちからツルの鳴き声が始まる。6時40分、暗い頃から飛び立ち始め、みんな東干拓の方に向かって行く。朝日の昇る山を背景に夢中で写真を撮る。それから朝食に戻り、ツル探しを始める。
一応のポイントは教えてもらっていたので、とりあえずソデグロヅルのところに行くと、鳥見の車がすでに1台いて、「ソデグロかい?、向こうにいるよ」、と案内して下さる。それはマナヅル3羽の家族にしっかりとけ込んでいて、ずっと行動を共にしているらしい。大きさもちょうどいいのかも知れない。でもマナヅル一家ははなぜ人間に熱く見つめられるか分からないだろうな〜。
しばらく見て、次は東干拓のクロヅル他、そこでは先客がすでに見つけていて、「クロヅルがいますよ〜。」これも労せずしてゲット、他はたくさんのナベヅル、マナヅル。その足元をちょこちょことタゲリ。ヒシクイ、コハクチョウ5羽(これは今年はじめてだそうだ)、エリマキシギが1羽、ハマシギが群れで飛ぶ。後ろ側には名物のミヤマガラスの大群。この先客ご夫婦にはその後も色々お世話になってしまった。
これではいけないと思い、何かお役に立たなければ、とあちこち残るカナダヅルとアネハヅルを探すべく、どちらも聞いていたポイントにはいず、むきになって走り回る。すると、また携帯で、「アネハヅル戻りました!」。東干拓に直行。プロカメラマンの方が飛んでくる声で違うって分かったようだ。すごい(*_*)。お陰さまでこれもゲットできた。アネハヅルはテレビでヒマラヤを越えるのを見ていて、憧れていたので、会えた感激はひとしおだった。
残るカナダはその日は見られず、夕日が落ちるのを見ながら宿に戻る。
アネハヅルとナベヅル マナヅル
マナヅルとソデグロヅル クロヅル




21日
早朝またいそいそ支度して玄関を出ると、雨が降ってる・・・、戻って寝る。
朝ご飯を食べて、さー雨の中ガンバルぞ〜。まず、鉄塔のオオハヤブサ?というヤツを見つける、これは自力だ。時々キイキイと鳴いていた。一度飛んで田んぼの彼方に行くけれど、すぐに戻ってきてまたじっとしている。頭が耳当てのある帽子をすっぽり被ったような感じで黒い。背中も黒い。遠いので諦めてカナダヅルを探しに行く。途中大群のミヤマガラスの中にコクマルガラスのおしゃれタイプや、スズメの群れの中にニュウナイスズメなどを見て、出水の群れの大きさ、種類はハンパじゃないなと感心、もちろんツルの群れも。群れって本当、いいなと思う。何だか見ていてすごい!、と思うと同時になごむ。
雨は降り続け、そろそろ集中力の限界、携帯も鳴らず、ちょっと阿久根までカツオドリを見に行く。まっすぐ行って、道の駅でワイパー越しに海をながめ、右に飛ぶカツオドリを見送り、しばらくして左に戻るカツオドリを見て、出水に戻る。
また、田んぼを当てもなく探し回る生活に戻る。
時々は東干拓にも戻り、カナダヅルがいたポイントもくまなく探したハズなのに・・・、携帯は「今ポイントにいますよ!」という情報。今度は監視している方が探してくれたらしい。かくして初対面の4種類のツルはすべて他力本願でした。
カナダヅルは思ったより小さくて、すでに頭の赤がかろうじて見える暗さにまで日が暮れていた。穴があくほど見て、納得して、無理矢理デジカメで撮り、目的達成とばかりに次に向かう。
22日
明け方神崎という水路が町中を走る面白そうな町を抜け、(ここで電線のカササギのつがいを見つける潰れた声でウッエー、ウッエーって鳴いていた)。
カササギ


三瀬峠に差し掛かると雪が降り始める。ここは有料道路でトンネルを抜けられるのに、無料の道をカーナビに設定したら、くねくねの雪の峠道を案内された。ちょっとあせった・・・。

予定時間を大幅に遅れ、今津橋に辿り着く。久々に懐かしいお友達に再会でき、おおはしゃぎな私でした。

今津は思ったよりも広く、いきなりクロツラヘラサギは目立っていた。
ぐるっとまわって、近くまで行くと、みんなクチバシを隠して寝ている。これではヘラサギかどうかも分からない、遠くで餌採りをしていた数羽も帰り、(1羽徒歩で帰ってくる個体がいた)みんな芦原で寝てしまった。25羽以上はいたと思う。
周辺の農耕地やはす池など様々な環境で鳥の種類も多いようだ。
ちょっと見てもチョウゲンボウ、ミサゴからヨシガモ、カルガモ、オナガガモ、マガモ、ホシハジロ、ヒドリガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、ズグロカモメ、ユリカモメ、バン、オオバンなど、コサギ、ダイサギ、アオサギ・・・・などなど。

お昼の休憩を入れて和白に案内していただく。
ここもすごかった、風が強くなり、寒かったけれど、目の前にヒドリが数百羽、白く見えるのはみんなツクシガモ、300羽以上!、圧巻でした。
お尻を降りながら浜を歩いたり、水にぷかぷか浮かんだり、他にもヨシガモやオカヨシガモ、マガモ、オナガガモ。ミヤコドリが3羽、赤いクチバシが目立っていた。他、チュウシャクが1羽。

次は、海に突き出た志賀島?、ここは天橋立のように砂浜が細くつながって、先に島があった。鳥はあまり飛んでいなかったけれど、砂の色がサハラ砂漠の赤っぽい色(本物見てないけど)でちょっと面白かった。海鳥が良さそうな、でいて風光明媚なところでした。


日暮れまで遊んでいただき、そこから名残惜しいけれど、お別れして、一路北上です。
関門海峡で一休み。
関門海峡


そのあとはのんびりあちこち寄り道しながら24日夜9時に帰宅しました。

大阪のクビワキンクロ手前から三番目 知多半島のアカハシハジロ