北海道 道東の探鳥日記

99/07/07〜13

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北海道で出会った鳥の写真
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7日 釧路から霧多布
釧路に11時頃着、レンタカーを借りて出発。一路霧多布のつもりが途中で厚岸市のあやめの原生花園に寄る。
太平洋に切り立った断崖の上に広がる原生花園は終わり加減のヒオウギアヤメが一面に広がっていた。
鳥は、エゾセンニュウ、オオジュリン、ノビタキ、コヨシキリが元気に飛び回っていた。

あやめが原
あやめの原生花園

霧多布ではまず、エトピリカ村のご主人にエトピリカとエゾライチョウのポイントを聞いて、エトピリカの岬に行った・・・、つもりが思いこみで、私は霧多布岬の先で1時間も探していたけど、どうもデコイがない・・・。
友達に電話すると、やっぱり違っていてアゼチの岬だった。時間のロスを悔やみながら、アゼチに行く、小島をそのためにだけ持ってきたスコープでじっくり探すと、海のデコイもちゃんと3ペア浮いていた。
そして、お目当てのエトピリカが小島の裏側から飛び出し、デコイの上空を2回旋回して、また小島に帰った。
ぱたぱたの羽ばたきと、真っ黒、顔の部分が何となく黄色っぽい。近くで見たいけど、かなわないまま、これに違いない!
と一人で納得した。
次は教えていただいたエゾライチョウの林道、ジャリ道をのらくら走っていると、カーナビがぐらぐらしてきて、そのうちうなだれてしまった。押さえながら走るけど、これでは先が大変なので、取り外してしまう。
半分くらい行ったところで、キョーッ、キョーッの声、ノートにクマゲラの声!と書いたところで、声はすごく近い。ふと見上げると、なんと!!、枯れ木の先に全身ばっちり見えていた。
車の中からすごい姿勢でカメラを構えて撮る。2枚シャッターを切ったところで、コロコロと鳴きながら飛んで行ってしまった。

興奮のさめないまま、また走りはじめる。この道は車も人もあまり通らない寂しい林道で、宿の主人に聞くと、道の真ん中に草が生えているような道がエゾライチョウは好きらしい。
ここで聞こえる鳥の声は、コマドリ、アカハラ、ミソサザイ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、アオジ、ルリビタキ、コルリ。
しばらく走ると道の脇をエゾライチョウの母親がヒナを3羽連れて歩いていた。ヒナは親の半分くらいの大きさで早い。これも車から撮影する。
食後宿の近くに出来たという「ゆうゆ」市営の温泉に行き、又、エトピリカの岬に寄る。オオジシギが暗い草原をまだ飛んでいた。
夜9時頃、コシジロウミツバメの声を聞きたくて霧多岬に行く。沖のほうで1羽鳴いていたのがそれっぽかったので、テープに録るけど、風の音にかき消されてしまっていた。
めちゃくちゃラッキーな一日だった。

8日 野付半島から以久科原生花園
野付は時間をかけてじっくりのつもりで早朝(3:30)出発。途中、万年橋にはカワアイサがヒナを5羽連れて浮かんでいた。春別川にもカワアイサ、タンチョウはのんびり2羽でエサとりをしていた。
野付半島を半分くらいのところでまたタンチョウとアカアシシギが沼にいた。
原生花園ではノゴマ、オオジュリン、コヨシキリ、ヒバリ、エゾセンニュウ、シマセンニュウ、ベニマシコ、ハリオアマツバメ、マキノセンニュウは声のみ、アオジ、オオジシギは3羽で飛んでいた。アカアシシギは営巣地?に入るトビに7羽で攻撃をしかけていた。
そして、お目当てのシマアオジのオスに会えてしまった。遠かったけど、一生懸命さえずっていた。やっぱりキレイだ。なわばりはかなり広いけど、巡回は大体一定しているようだ。

以久科原生花園はエゾノスカシユリがきれいだった。

小清水の常宿、といっても2度目、民宿に泊まる。

9日 網走の半島を横断する林道に入ってワッカ原生花園からシブノツナイ湖
雨模様、林道はもちろんもう一度エゾライチョウに逢うため・・・いた。最初はメスとヒナ、後にオスが単独で道をのんびり歩いていた。

ワッカは園の1/3くらいを歩いてみる。同じ様な草原の鳥がいたけど、シマアオジはいない。

シブノツナイ湖は湖と海を分けてのびる草原で、横幅が少ないので鳥は他のところより近く見える。
同じ様な草原の鳥と、ショウドウツバメ。オオジュリンとノゴマが多い。

サロマ湖の三里浜に宿をとる、夕日がきれいだった。途中にも原生花園があり草原の鳥がいた。

三里浜
サロマ湖の夕日

10日 シブノツナイ湖からワッカから北見
早朝、シブノツナイ湖にもう一度行く、マキノセンニュウがさえずっていた。これも目的の一種だった。声ばかりで姿を見たのは初めて、何とかシシウドの上でさえずってくれた。思っていたとおり、背中の斑点が他のセンニュウとはちょっと違うぞ、という印象。シマセンニュウの尾羽の白い部分も見られた。
そういえば、他でエゾセンニュウがあんなにいたのに撮っていない・・・。

ワッカは帰り道だからもう一度寄ってみた。
ここでこの旅で初めての鳥屋さんに出会う、団体旅行の限られた時間での鳥見らしくお定まりの情報交換は出来なかった。
大体見たから余裕で花でもと思い短いレンズ(210)で歩いていると、道路標示の木にアリスイが止まっていた。
営巣らしい。エサを運んでいる。

その後、北見の友人宅にお世話になり、観光旅行になる。

黒岳も登るのが精一杯で、鳥を探す余裕はなかった。でも、ノゴマはさえずっていた。

黒岳
黒岳山頂