2006年7月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


07/01〜02岩手】
「栗駒山花めぐり登山ツアー」に山の友だちと参加する。
1日目、東京から一関まで新幹線であとはバスで猊鼻渓、みちのくあじさい園、厳美渓を観光して宿へ。
2日目、バスでいわかがみ平まで、そこから栗駒山へ登り、反対側の須山温泉へ降りて温泉で昼食、帰路も新幹線というコース。

新幹線で東京駅から2時間15分ぐらいで一関へ到着。(車で伊豆沼は遠いけど)。
駅では一関の観光協会の方に迎えられツアーに同行、ずっと案内やお世話をして下さった。

猊鼻渓ではのんびり舟下りを楽しむ。緑深い渓谷でオオルリ、サンコウチョウの声が聞こえた。舳先をミソサザイは渓谷を挟んで餌運びをしていた。船頭さんの楽しい説明や歌ですっかりなごんで、ツアーは次のみちのくあじさい園へ。
ここは個人が丹精して育てた園で、広さ(遊歩道は約2q)とあじさいの種類では東北一?、日本一は世界一?250種類25,000株が枝打ちしてすっきり伸びた杉林の林床を彩る。園のサイトはこちら http://www.h4.dion.ne.jp/~mi-aji/
ここのご主人のお話は、あじさいの種類の話から育てる苦労話、まだまだ夢は膨らむようで、次には沢に橋を架けて、上から眺めるように…とか、いいな〜こんな根性の入った人生?なんて思ったりした。

厳美渓は橋の上からの眺めが一番良かった。




そして宿に、山の中のさびれた温泉宿だったが、翌朝4時前からアカショウビンの鳴き声がすぐ近くで聞こえた。同室の人を起こしてしまい、窓辺でじっと薄暗い外を眺めたけれど、見えるはずもなく…。

いよいよ登山なのに雨、でも決行!道の両脇にはウラジロヨウラクのかわいい花、ヒナザクラ、ゴゼンタチバナ、マイヅルソウ、イワカガミなどがたくさんあるけど写真どころではない。どんどん雨は激しくなり、尾根に出ると風も強く、傾斜もきつく、視界も悪く、ほんと、一歩一歩が辛かった。ツアーの人たちはほとんど私より年上なのに黙々と登っている、シンジラレナイ。頂上に着いても休憩もなく、今度は須山温泉に向かって下山。こちらは足元が洪水、靴の中までびっしょり入ってきて、かえって長靴か、いっそのことビーチサンダルの方が良かったぐらい。でも文句も言わず、後ろの人に小突かれながら下りる。昭和湖、火山湖で白い、そこからは温泉の臭いのする沢づたい。途中ちょっとした湿原があり、サワラン、タテヤマリンドウ、ワタスゲ、コケモモなどがしばし和ませてくれた。
そして温泉、昼食でメキメキ生き返ってバスに乗り込み一ノ関駅へ。
観光協会の方々は前夜の宴会のお酒(関山?)や、町おこしのために始めたアイスクリームのサービス、帰りはおみやげのハムなど、個人の旅行ではあり得ないサービスをしていただいた。一関の宣伝はあまり覚えていない(^_^;)けど、1年に200回も山の案内人として栗駒に登る人や、土日返上の観光協会の方、あじさい園のおじさんなど、ひたむきで温かな感じの人たちで、ちょっと豊かな気分になりました。みちのくあじさい園
7月1日開園で1カ月間、今年初日でした。
今まで見たあじさい園では一番!って鎌倉には行ってない…、杉の林によく似合っていた。