2006年6月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


【06/04 秋ヶ瀬】
森はずいぶん茂って、緑一色になってきた。
花はキショウブもノイバラも終わって、キツネアザミが残っているのとドクダミ、スイカズラが甘い匂いを放っていた。
鳥はシジュウカラの巣立ちヒナやモズ、カワラヒワ、コゲラなど普通の鳥たち。歩いていると、蝶々屋さん?に枯れ葉にいるミドリシジミのサナギを教えていただく。気がつかないと踏みつぶしそうな足元。
トイレのツバメはヒナが3羽巣から顔を出していた。
カッコウの声にひかれて田んぼへ向かう。この前までうるさかったカエルの声が聞こえない。他に鳥はオオヨシキリ、セッカ、ヒバリ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、カルガモなど。農道にノビルが咲いていて、蕾からムカゴだけと、花だけと、ムカゴと花の両方出るのがあるらしい。撮った画像をよく見るとムカゴには根が出始めていた。(写真)
写真はナガミヒナゲシ(長実雛罌粟)の実、花はよく道端に咲いているトキ色の小さなケシ。「ハンコ下さい」みたいでおもしろい。(写真)

秋ヶ瀬の野鳥園付近
この中に何種類の植物と生き物がいるんだろう…。



【06/17 日光】
梅雨の中休みでどんよりしていたけど、とりあえず出かけてみた。
戦場ヶ原に6時前に着、一面露の光るワタスゲの原にはシカが歩いていた。レンゲツツジはまだぽつんとひとつふたつ赤い点で見えるだけ。
カッコウの声が響く木道はアオゲラ、ホオジロ、アオジ、力いっぱいさえずり、アカゲラ。原っぱでは遠くノビタキが低木に止まっては降り、を繰り返し、オオジシギは草むらで時々鳴いていた。
モズ、ホオジロ、アオジ、カッコウ、ツツドリの声、ホトトギスの声、カラ類、ノスリがゆったりと飛ぶ。
モズの幼鳥が高い枯れ木に止まっていて、下でオスがススキの穂を折って忙しそうに運んでいた。川にマガモ、花は木道の足元にニョイスミレとウマノアシガタぐらい。
今日は何だか大変な場面がいくつもあった。アカゲラの巣穴をコムクドリが覗いていたり、コゲラが巣穴をめぐってニュウナイスズメと争奪戦、コゲラの怒り方はすごい、乗っ取られたのだと思う、赤い怒りのマーク(後頭部の斑)全開だった。
別のところでもアカゲラが餌運びをしているとコムクが巣穴に寄ってきて大騒ぎになっていた。
ハルゼミがうるさく鳴き始めて、木陰で休憩しようとすると、ヒガラが2羽、枝に並んで羽根を振るわせてピーピー警告音。そばに巣があるようす、少し移動するとためらいがちに餌を運び始めた。今年は春が遅かったせいで、一斉に繁殖に入って住宅難なのかもしれない。
少し休んで、クリンソウの群生地に寄る、花はもう下降線だった。