2006年5月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


【05/03 秋ヶ瀬公園】
7時前に着、ピクニックの森はセンダイムシクイと、キビタキは3カ所で囀っていた。
アカハラやツグミ、アオジがまだいる、チョウジソウ咲く。
早く着いたのに、カメラを忘れていた。こういう日は鳥さんがよく目につく。
子供の森では、コルリの声、センダイムシクイ、エゾムシクイ、キビタキ、オオルリ、そして期待のコムクドリにも会えた。(写真コムクドリの♂)デジスコで何とか撮ったけど難しい。画面に入っているのにいつの間にか幹をゆさゆさ移動して、画面からも抜けてしまっている。
日差しがクヌギの葉からこぽれ、キラキラ、眩しい。

最近、福島の「小鳥の森」のライブカメラが気に入っている。餌台の周りに来るのは、今のところカワラヒワ、シメ、シジュウカラ、キジバト、ヤマガラ。時々センダイムシクイの声も聞こえる。鳥が識別できる程度にアップで、鳥同士の小さないさかいなどあったり。近くに水場があるといいな〜、お願いします。m(_ _)m
以下ライブカメラのURL

http://www.comcom-fukushima.jp/hpman/etc/kotorinomori/kotorinomori.htm


【05/06 多摩川河口】
強い南風。空き地になったせいか土手を歩くと帽子が飛ばされそう。
ハマダイコンの花が続き、セイヨウカラシナは少なくなった。空き地でハマシギが120羽前後群飛する。干潟が出るまでここで休憩なのかメダイチドリも80羽ぐらいいた。今日は小潮でほとんど干潟が出ないんですけど…。
コアジサシは多くなり70羽ぐらい、あのキュッキュルという賑やかな鳴き声と、ドボンの水音が楽しい。そして、砂利の空き地に早くもしゃがんでいるのもいた。
シギチは他にトウネン数羽、コチドリ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、アオアシシギ、キョウジョシギ、キアシシギ、いずれも1〜2羽単位、チュウシャクシギは水浴びをしてセメントのブロックでポーズ(写真)。
風のせいかオオヨシキリの声が聞こえなかった。鳥仲間がエナガ2羽を確認、ほんの少し得した気分。他には、いつもの鳥たちとスズガモはまだ24羽、カンムリカイツブリ1羽いたぐらい。





【06/13 秋ヶ瀬】
朝6時に着、どんより曇りで肌寒い。
昨日はトケン類やサンコウチョウが出ているので、期待して行ったけれど、静かだった。
キビタキが1羽、広い範囲を鳴きながら移動していたのと、カラスが妙に多かったのと、周辺の田んぼからヒバリ、オオヨシキリが一生懸命さえずっていた。
時おりキジの声、コジュケイの声。
トイレのツバメは抱卵中だった。
雨が降り始め、大きな楠の木の下でおしゃべりしていたら、どんどん降りが強くなって、引き上げかな〜という所で、コルリの前奏、ヒッヒッという声、しばらくするとツツドリの声が聞こえた!でも見つけられないまま諦めて帰る。



【05/14 八ヶ岳】
5時に出かける。朝靄に新緑が際だつ。
山に着いたら靄が深く視界100mぐらい。電線のカッコウやホオジロ、有刺鉄線のノビタキ、ヒバリ、ヒヨドリの群れなどを見ながらゴトゴト走る。カラマツはようやく芽吹いた感じだ。標高によってずいぶん違う。
ようやく靄が晴れて、コムクドリ、サンショウクイの声、農道でホオアカ、沢の近くでミソサザイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、ヤブサメ、谷深くコマドリの声、ツツドリもジュウイチも聞こえない。
別の沢ではノジコ、キビタキ、オオルリ、サンショウクイ、イカル、番外のシカがいた。

八千穂植物園まで行き、とりあえず入園。花はシロバナエンレイソウ、ミズバショウ、クリンユキフデ、センボンヤリ、ミツバツチグリ、アケボノスミレ、タチツボスミレ、ショウジョウバカマなどわずかだが咲いていた。そこらじゅうにベニバナイチヤクソウが小さな蕾をつけてたくさん群生していた。咲く頃が楽しみだ。
園内で鳥は、オオルリ、キビタキ、エナガ、エゾムシクイ、ウグイス、アカハラ、ゴジュウカラ、メジロ、ヒガラが頑張って巣材集め中(写真)。

帰り道ではオオヨシキリの鳴く芦原の上をノスリが舞って、街道ではツバメが飛び交っていた。


【05/18 上高地】



朝3時に出かけて、沢渡で6:30のシャトルバスに乗り換える。
さすがに平日、天気も曇り、貸切りだった。運転手さんとお話ししながら上高地に向かう。釜トンネルは対面通行ができる大きなトンネルになったので対向車を待つこともなくすんなり通過、大正池で降りた。
そこからず〜っと歩く予定。ここで双眼鏡を忘れたことに気づく。長い傘はジャマなのでリュックの横に山下清のようにとりあえず差して(帰るまで(-_-)ずっと…)
大正池は誰もいない。靄の中でわずか帯のように焼岳や穂高の一部が見えた。オシドリとマガモが静かに湖面に浮かんでいて、空をイワツバメが飛ぶ。
早朝の湿った空気に溶けそうになりながら木道や林道をゆっくり歩く。雨にうなだれた桜の花にメジロが2羽、蜜を吸っていた。カラ類やアオジ、キビタキ、ムシクイ、アカゲラ、コゲラ、ウグイス、カラマツのてっぺんで鳴くカッコウ、まだ淡い芽吹きで湿原の草もあまり茂っていない。

再び梓川沿いに出ると、そばの林で7〜8匹のサルの群れがのんびり新芽を食べていた。子ザルは母親にまとわりついている。
カッパ橋付近では絵を描くグループや団体もちらほら。
そこから左岸を通って明神池まで、ハシリドコロ、ニリンソウが咲き始めていた。途中ではキセキレイ、ゴジュウカラ、オオルリ、ジュウイチの声、道のわきで突然囀るコマドリに会えた(それ以後は遠く声を聞くのみ)。
ヤマセミが2羽、鳴きながら上流に飛んだ。カワガラスは下流に向かう。河原ではイソシギが鳴きながら忙しそうに歩き回っていた。
明神池着、そこから今度は右岸を下る。ミソサザイは橋の下に巣があるようだった。2羽が鉢合わせになって巣の前で1羽が待っていた。
キビタキ、ウグイス、ルリビタキ、メボソムシクイの声。
下から歩いて来る人たちが口々に「熊がいた!」というので期待半分、半分怖々進むと…、もういなかった。川沿いの木道をコトコト歩き、砂利道を歩き河童橋に、さすがに人が多い。おみやげもの屋さんで河童の耳かきを買って休憩もせずにバスに乗って沢渡に2時着。
少し早いので、帰り小鳥バスの塩嶺公園に寄る。
キビタキ、アカハラ、エナガ、ウグイスなど。
花はヒトリシズカやアケボノスミレ、チゴユリ、ニョイスミレ、キケマン、ツツジがキレイだった。


撮れた鳥さんたち。



【05/27 多摩川河口】
雨の中、コアジサシの様子を見に行ってみる。
すっかり草刈りされた土手に上がると、下の芦原からオオヨシキリのかなり気合いの入った声が聞こえた。
岸にはキアシシギしかいない。
ムクドリが数羽、刈り込まれた草原で餌探しをしている。
1羽カタツムリをくわえて、草原では叩いても割れないのに気づいたのか、舗装してある道に上がり、たたきつけたけどだめ、そのまま運び去った。
コアジサシは空き地に200羽以上、飛んだり地面に降りたりしているが、抱卵しているのはいなさそう、しゃがんでいない。みんな土手から遠く離れた奧にいた。中には小魚をくわえ、あちこちウロウロしているのもいる花嫁探しかな?
コチドリもいた。
他、ハクセキレイ、オナガは繁殖している様子。
ハヤブサが上空を餌を運んで沖に向かった。オオヨシキリは全部で4羽声が聞こえた。
ハマヒルガオ、コマツヨイグサ、スイカズラが雨に打たれている。先日見られたヤセウツボは草刈りで消えた。(写真は先日のヤセウツボの花)




l