2006年3月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


【03/04 多摩川河口】
久々の晴天、でも思ったほど気温は上がらない。
到着すぐは風もなく、芦原のそこかしこにオオジュリンがいた、今日はなぜかめちゃくちゃ多い。土手は草が萌えてきた。
満潮で広い川を見ながら河口へ向かう。モズ、セッカ、ヒバリ、ウグイス、ホオジロ、ツグミ、ヒヨドリの小さな群れ、メジロ、ハクセキレイ、アオジ、たくさんのスズメ。
ハシブトガラス、ハシボソガラス。
カンムリカイツブリはほとんどがこげ茶のリンカーンのようなあごひげにかわってきて20羽以上いた。ハジロカイツブリは今日は少なかった。スズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ヒドリガモ、オナガガモ、マガモ、カルガモ、バン。ユリカモメ、カモメ、セグロカモメ、ホイグリンらしきもの。
今日は猛禽が楽しかった。チュウヒが芦原を何度もせん回したり、ハヤブサが中州のカモを驚かして、そのまま上流に飛ぶ。対岸遠く高くハイタカ。
ノスリもミサゴもいたとのこと。
他、ホオアカは今日もいた様子…見つからなかった。



【03/05 都民の森】
里の春、紅梅、白梅は満開、サンシュウ、水仙が咲き…と思って行くと、霜が降りていて、まだまだだった。
おまけに上は雪が1.5cmぐらい積もっていた。
チップの道も日影は真っ白。杉の林では木漏れ日に雪が散りキラキラ美しい。
シジュウカラやゴジュウカラ、コガラ、ヒガラなど声は少ないけれど力いっぱい鳴いていた。
ミソサザイは3カ所で短いさえずりを聞いた。
アカゲラの声?と思って高い木を仰ぎ見るとオオアカゲラだった。2羽鳴き交わしていた。
コツコツつついた幹の上から雪がドサッと落ちてかぶり、びっくりして飛びのいたり、思わず笑ってしまった。
あとはカヤクグリが2羽。下の枯れ葉をひっくり返していた。他、キクイタダキ、エナガ、ジョウビタキなど。種類も数も少ない。
写真はオオアカゲラとカヤクグリ。



【03/18 秋ヶ瀬】
秋ヶ瀬のレンジャクにやっと会えた!
キレンジャクなんて贅沢は言えない、会えただけでも良かった。
春だな〜、柳やゴマキが芽吹き、ハクモクレンのつぼみが膨らむ。
ジョウビタキはいなくなったのか…見えない。ツグミ、ムクドリ、キジバトは原っぱを歩き、シジュウカラ、カワラヒワは賑やか。オナガ。
ウグイスの初音、アオジも時々上に出てくる。他、シロハラなど。広っぱにはアマナが咲き始めた。(写真)

フラサバソウ アマナ

イヌノフグリの仲間だと思って撮った小さな花が、どうもフラサバソウ(ヨーロッパ生まれの帰化植物。フラサバソウの名前は明治時代に日本の植物を研究したフランスの植物学者であるフランセとサバチェ両名の名前のはじめの2文字…山渓の図鑑より)のようでした。

アマナの写真です。
変なのは9時頃日差しの中にいるのにつぼみは開いてなくて、10時頃には開いていた。温度によって違うのか?不思議〜。




【03/19 山梨】
ザゼンソウの群生地に出かける。早朝着いて先客は1台だけ。
風もなく穏やかで、歩き始めるとすぐにホオジロ、カワラヒワ、ベニマシコが現れる。
ザゼンソウの園内には木道が渡してあって、滑り止めに古タイヤを輪切りにして使ってあった、なるほど。
ザゼンソウは紫色のしか知らなかったけれど微妙にいろいろあった。それぞれ白いの、薄い緑色、黄金色、濃いワインカラー、少し赤味がかった色などの法衣をまとって、ひっそりと咲いていた。抱卵中のペンギン物語を連想した。(写真)
奧の斜面ではミソサザイが囀っている。
ザゼンソウに止まってくれないかな〜と思っていたけど、無視、林床を移動している。
ずっと上まで歩いて、まだ道があるので上ったら山頂展望台に着いた。甲府盆地が見渡せてなかなかいい。途中ではカケス、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、エナガ、キクイタダキ、ウグイスなど。
下りると観光客がたくさん!良かった早く回って。「この中に灯りが点くといいね〜」という通りすがりの人の会話で思わず頷いてしまった。そのうちCGでやってみよう!



03/25 高尾山】
ネコノメ草祭りを企画して、独り参加してきた。
コンパクトデジカメは電池の予備がなくて、一眼デジは置いてきたのに電池は3個も持って、ちぐはぐな(意味−物事が食い違い、調和がとれないこと。対になるべきものが揃っていないこと−語源由来辞典−*語源もこのサイトにあるhttp://gogen-allguide.com/ti/chiguhagu.html)まったくそのとおり。
駐車場ではガビチョウが高らかにさえずっていた。
他、鳥はキセキレイ、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、ヤマガラは巣材を運んでいた。ヒガラ、カワラヒワ、コガラ、キクイタダキ、エナガ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、沢でミソサザイ。
他、本土リス。
ハナネコノメが斜面にぎっしり、うつくしい(*_*)。ボタンネコノメはまだ少なかった。
スミレの花はヒナスミレ、ナガバノスミレサイシン、マルバスミレ、タチツボスミレ、エゾアオイスミレ。
木の花はフサザクラ、サンシュウ、キブシ。
城山まで行って戻る。
写真はハナネコノメの群れ