2005年10月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


【10/01 多摩川河口】
爽やかな秋風の中、空も青いし、水もきれいだった。
ウミネコの大きな声や、セグロセキレイのさえずりを聞きながら下流に歩く。もうススキも伸びて、セイタカアワダチソウも咲き始め、トンボがいっぱい飛んでいた。
シギチはトウネンが少し、アオアシシギ、ソリハシシギぐらい。
カルガモ、そしてオナガガモが帰ってきた。
あとはウミネコ、オオセグロ、ユリカモメ。ムシクイが先日のところに2羽いた。
オナガの10羽ぐらいの群れが編隊を組んで飛ぶ。
ノスリ、ミサゴ、チョウゲンボウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ。


【10/08 秋ヶ瀬】
曇りで、7時前に着いたけれど森は暗いので、最初にノビタキやタシギがいるという田んぼと土手に行く。
ススキと、セイタカアワダチソウの黄色、オナモミやテンダングサ、虫の声、秋を実感した。
ノビタキはそこでは1羽しか見られなかった。タシギが全部で7羽ぐらい、1羽、2羽と隣の田んぼに飛び込んだ。鴨川にはコガモとカルガモ、カワセミ。
戻ってピクニックの森はカケスの声が聞こえたのと、カイツブリ、カルガモ、アサギマダラがフワフワ飛んでいた。小さな蚊がまだたくさんいる。
道のそばにアキノウナギツカミ、ミゾソバ、キンミズヒキ、サクラタデなど咲いていた。
子供の森も回ってツツドリとキビタキのメスぐらい、みんなで彩湖 も回った。
カモがだいぶ帰ってきていた。オナガガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなど、ほとんど地味なエクリプスやメスだった。来たばかりなのか、自分の居場所が定まらないのか、湖の真ん中にそれぞれ糸くずのような群れを作って泳いでいた。
荒川土手でノビタキ4羽?スズメもたくさん群れて、甲高くモズの高鳴きが聞こえた。


【10/15 秋ヶ瀬】
今日は曇りの予報だけど、結構晴れていた。
少し黄葉したカツラの黄色など眺め、1時間半ぐらい散策。
昨日いたというヨタカやその前のコミミズクを探すけど、だめ。キビタキのメスが飛んでいたぐらいで、あとはおしゃべりですぐに時間になってしまった。
遠くでモズがずっと高鳴きしていた。
ということで写真展開催しています。
70点あまりですが、あまり日頃作品を見せ合うことのない仲間同士で、結構意外だったりしました。
近くにお寄りの節はぜひお立ち寄り下さい。(舌噛んだ?)
来週の日曜日までです。


【10/16 秋ヶ瀬】
朝からずっと雨で、午後近くに少し止んできた。
ヨタカは朝一度見られたあと探したけれど、その後見つからなかった。
他に目新しい鳥も見られず、ピクニックの森で足元の花を撮ることに。
ノコンギク、イヌタデ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、サクラタデ、図鑑を見たらナガボノシロワレモコウ(これは初認です)写真撮ってない…。
クサギの花(写真)。一通り撮って写真展へ寄り帰路。



写真展の様子を撮影したクラブメンバーの写真です。





【10/24 夜叉神峠〜広河原〜北沢峠】
お天気最高!という予報で、紅葉の名所に出掛ける。
10月いっぱいは夜叉神峠からは車は乗り入れ禁止、始発は7:30分待つこと1時間。バスに乗り替えて広河原へ。この間はトンネルが多い。高い山並みをチラチラと見られるけれど、あまり紅葉していない。
広河原からは次に北沢峠行きのバスに乗る。この間は標高も高くなり、深い谷に面した山の斜面に針葉樹に混じってチラホラと赤や黄色が点在していた。運転手さんが不老の滝とか、仙丈が岳とかいろいろ説明しながら…、バスはホコリを立てて走る。カモシカの子が何だろ?という感じでバスを見下ろしていた。(写真)



9:30に北沢峠に到着、展望がなく、帰りのバスまでは3時間あるので近くの展望の開けていそうな峠まで登ってみる。一番手頃なのは所要時間1時間〜(〜がかなり長かった(^^;)と書いてある仙水峠。沢づたいに仙水小屋まで比較的楽な道を登る。
そのあとはシラビソの森を抜けると開けて石がゴロゴロする斜面に出た。片側はシャクナゲ。
空にはホシガラスが飛ぶ。しばらくゴロゴロ石を進むけれど、ますます厳しくなり、このあたりでお昼を食べて11時、仙水峠を見ずに下りて北沢峠。林道はカラ類とルリビタキがいた。
またバスに揺られて、来た時よりも紅葉の増した山峡を広河原へ。ここは川を挟んで見上げると北岳が雄壮な姿を見せている。
広河原で何と3時間も待ち時間があったので仕方なくそのへんを散策。川の反対側はたくさんのカツラの大木があり、丸い葉は黄葉していて美しい。キバシリやアカゲラ、エナガ、ウグイス、カケス、花はオヤマボクチ、フジアザミ、ノコンギク、ヤクシソウ、リンドウ。
やっときたバスに揺られ、うとうとしながら夜叉神峠に戻った。




【10/29 秋ヶ瀬】
雲がどんよりと垂れ込めていて、霞んでいて、少し雨も降っていた。
ピクニックを回る。カルガモの沼にカルガモがいないと思っていたら空から2羽降ってきて、同時に着水した。
カワセミの声、遠くでちぐはぐなヒバリのさえずりや、秋らしいモズの高鳴きが聞こえた。濡れそぼった草むらを分けて、先日見つけたナガボノシロワレモコウやサクラタデを撮って(花が残っていて良かった)裏の田んぼまで足をのばす。
グランドの芝生にはハクセキレイが5〜6羽、胸を張って走り回ったり、突っかかったりいしていた。
最近コンパクトデジカメ COOLPIX S4を買ったので試し撮りで、光学10ズームや、ビデオを撮ったり、マクロを試したり。マクロは前の990の方がキレイに撮れるのは接写距離の問題かな〜。600万画素もなくても良かったような…。でも操作性はすごく良い…けど手ブレ防止機能欲しかったな、でもこの値段では無理かも。スイバルという回転するレンズが左側に変わったのはなぜか聞いてみたい。右に慣れていたので、思わず裏返して構えてしまう。水路にはコガモ、マガモが浮かんでいて、オギやセイタカアワダチに賑やかにスズメが群れていた。
帰りに彩湖にも寄ってみたが、カルガモ、オオバン、キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモ、コガモ、オナガガモなど。
写真はナガボノシロワレモコウです。