2005年6月 フィールドノート      目次に戻る  top↑

【06/05 多摩川河口〜六郷干潟】
曇りでもう梅雨のよう。
干潟は広がっていたけれど、鳥はあまりいなくて、コアジサシが賑やかだったのと、シジュウカラと一緒に珍しくメボソムシクイ2羽が木々をつたう、一緒にエナガの声も聞こえた。キアシシギ1羽とシロチドリが数羽、オオセグロカモメ3羽、オオヨシキリの声が3つぐらい、セッカの声。
そのまま六郷に寄る。
広場いっぱいにシロツメクサが咲いていた。
干潟や芦原のすみでカルガモの子連れが5組、一番多いのでヒナが9羽。
親にくっついてチョコチョコ歩いていたり、岩の上で全員休憩の家族もいた。
土手沿いの道を歩くと犬の毛をスズメが拾い集め、口いっぱいにくわえて白髭のようだった。



【06/06 都民の森】
今日もあまり天気は良くないけど緑に包まれたい〜。
人が多かった。登山と観光で、旗を持った団体さんなども。
坂を登りはじめるとすぐにオオヤマレンゲの綺麗な花が目についた。丸いつぼみは首をコキンと曲げて付くのがおもしろい。緑はすっかり濃くなって、湿った新しいチップを歩くとほのかに木の香りがする。
サラサドウダンの赤いつり鐘型の花が満開に咲き、道にたくさんこぼれていた。
木の花は白い花が多い。ウツギ、マルバウツギ、ガクウツギ、コゴメウツギ、ミズキ、ホウノキ、トチノキなど。
緑の中でヤマツツジの朱色が鮮やかだ。
鳥はいつもの、カケスやカラ類、キクイタダキ、ヤブサメ、オオルリ、ガビチョウは大きな声でさえずっていた。アオバトの声、ツツドリの声、カッコウの声。
写真の花はオオヤマレンゲです。












【06/11 八ヶ岳】
雨が降っていたけれど梅雨だから仕方ない。
厚い雲をブラインドの隙間から見るように、南アルプスは稜線だけ見えた。
野辺山は曇っていたけど、降ってはいなかった。
例年より遅く、いつもならもう黄色一面になるヤマガラシはまだ淡い。
カッコウが右往左往、牧場や草っ原を鳴きながら飛び回っていた。他、ノビタキとノスリ、コムクドリ、カラ類、ホオジロ、アオジ、モズ、そのうちに降ってきて、白駒に向かう。途中、白樺は雨のせいと緑が濃くなったせいでいっそう白くつややか、そしてレンゲツツジがオレンジを添えている。
途中よく止まっている高い木のてっぺんにオオルリがやっぱりいた。
白駒池では雨が止み、池を一周する。メボソムシクイ、ルリビタキ、ウソ、キクイタダキ、ヒガラ、コマドリそれぞれ声のみ。花はミヤマカタバミとミツバオウレンぐらい。
苔むした暗い林床を眺めながら、木道を滑らないように注意しながらなんとか回った。
続いてはベニバナイチヤクソウ、クリンソウの八千穂自然園に向かう。
想像以上にピッタシで、ベニバナイチヤクソウは、見事に群生していた。丸い葉からすくっと伸びた茎にカワイイピンクのスズラン形の花がスズナリ。他エンレイソウ、シロバナヘビイチゴ、マイヅルソウ、ギンラン、ギンリョウソウ、クリンユキフデ、ウマノアシガタ、スズラン。ズダヤクシュ、ミヤマザクラ、ズミ。
鳥はキビタキ、ツツドリ、ホトトギスなど。



【6/18 秋ヶ瀬】
曇りのお陰であまり暑くない。
ピクニックの森はホオジロとシジュウカラ、カラス、コゲラ、カワセミの通り過ぎる声など。
草がうっそうと伸びて、クサフジが絡み、足元にはツユクサ、ドクダミ、ツメクサが咲く。
この時期は蝶のコレクターが多く大きな網を振り回している。採る人にお願い、たくさん採らないで。いらぬ心配かもしれないけど蝶や、鳥、虫の飛ばない森を想像したくない
(ノ_・、) ぐすん。。
ピクニックをあとにして、田んぼに向かう。土手にはアカバナ、(今まで単にアカバナと思っていたけど、図鑑ではアカバナユウゲショウという名前)が群生していた。
田んぼはさすがに蒸し暑い。アマサギが3羽とオオヨシキリ、セッカ、ツバメ、ムクドリ、期待したヨシゴイの姿は見えなかった。写真はアカバナユウゲショウです。




【06/19 笹川】
相変わらず曇天。ETCの早朝割引に間に合うよう5時に出かけた。
といっても理解しているわけではなく、多分6時までに高速道から降りればいいのかなと、大栄ICを6時前に降りた。首都高700円が560円?だったかと…、東関道が軽自動車で650円、帰りは1250円。かなりの割引率、以下に詳しい。
http://www.go-etc.jp/waribiki/waribiki23.html
土手をまたぐと、すぐに賑やかなオオセッカのさえずり飛翔に迎えられる。靄が広がり、遠くは少し霞んでいるが、見渡すとかなりな密度でオオセッカ、オオヨシキリ、コヨシキリ、セッカ、コジュリンがいる。それぞれうまく住み分けているのか衝突もないみたいだ。オオヨシキリはさえずっているのはあまりいなくて、忙しく直進で行き来していた。コヨシキリもオオセッカに声を消され、懸命に鳴いているのに目立たない。コジュリンは番で動き回っているのもいた、これから遅い繁殖なのか。
土手下の草むらではキジのメスがヒナを1羽連れて歩いていた、他は育たなかったのか…。
他、ヨシゴイも期待していたけど会えなかった。あとは、ミサゴ、コサギ、カモなどが上空を通過するのと、ヒバリ、ウグイスなど。
写真はオオセッカ、画像処理で遊んでます。