2005年4月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


【04/02 多摩川河口】
何だかめちゃくちゃ寒い。
サクラもほとんどぽつんとしか咲いていなくて、違うよ〜と叫びたい。
で、オオジュリンは草を食べてる。
ジョウビタキはいなくなった。ツグミ、タヒバリ、アオジ、ホオアカ、チョウゲンボウはいすずの工場の解体現場上空でホバリングをしていた。
カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリは夏羽に移行中。
ズグロカモメ成鳥夏羽は中国でバンディングを2000年にしたものらしい。上流に向かって、ゆったり飛んでいった。
干潟には、セグロカモメとセグロカモメに威嚇されて飛び去ったホイグリンらしき個体。
写真もそれ。足は淡く黄色!背中の色はセグロより濃い!翼が長い。(写真羽ばたいているのがそれっぽくない?)
シギチは、コチドリ、メダイがポチポチといた。
カモは少なくなった。



【04/06 三毳山(みかも山)】



暖かい日になりそうなので、出発!
8時半に着いて、すぐに登り始める。
ウグイスのまったく非の打ち所のない鳴き声が聞こえる。
カタクリの花で有名な場所で、なるほど少し入ると、いきなり斜面が一面ピンクだった。花びらがそっくり返ったのや、まきまきのや、疲れたのや、いろいろ。
早い時間にもかかわらず、観光客も多い。
歓声を上げたり、ため息をついたり、じっくり見つめたり、世間話に忙しかったり、写真を撮ったり。
アズマイチゲやニリンソウもぽつぽつとカタクリに混ざっていた。
ゆっくりと眺めながら登る。暑くて汗ばむ。息が切れそうになったところで、地面ばかり見ていたのか、たくさん芽を出しているドングリを見つけた。それからシュンラン、ひとつ2つ咲き始めたヤマツツジ。ウグイスカズラ。
尾根を下り、また登ると頂上。229メートル(ホント、桁が違うと思うでしょう(^^;))
そこは鉄塔があって、狭い場所だった。でも展望はかなり開ける。キアゲハか、アゲハか2頭、絡みながら高くたかく昇った。休憩して、降りる頃にはカタクリの場所は観光客も多くなって行き違うのもやりくりしなければならなくなっていた。
写真はカタクリ。大きいのをそのうち全画面にどーんと・・・。



【04/09 多摩川河口】
絶好のお花見日和で、緩やかにカーブした土手沿いの桜は満開!
鳥はさっぱり。まだシギチはシロチとメダイが少々、コチドリ1羽ぐらい。カモはヒドリガモ、キンクロハジロ、スズガモ、カルガモ。
オオジュリンは少なくなった。ツバメが飛び交い、ツグミは落ち着きなく見える。
菜の花やハマダイコン、カラスノエンドウ、ハコベ、オランダミミナグサ、セイヨウタンポポ、ハルノノゲシなどが土手の斜面や河原のあちこちに咲いていた。
お昼前には、花見客もそれぞれ場所を確保して桜を楽しんでいた。


【04/16 多摩川河口】
すっかり葉桜になった土手を少し風が冷たいけど歩く。
雑草の花が今一番多いかもしれない。黄色は、菜の花、タンポポ、ハルノノゲシ、オオジシバリなど。それからハマダイコンが帯になっていて、カジイチゴの白い花。
よく鳴く野良猫と鳴かない野良猫が猫の背丈ぐらいのカラスノエンドウの草むらでのんびりしていたり、ベニシジミが日だまりでめいっぱい羽を広げていたり。
鳥はいない・・・あまり。スズガモは圧倒的にメスが多い。ヒドリガモ、カンムリカイツブリが1羽、ツグミはまだいる、オオジュリンも。
ユリカモメ、オオセグロカモメ、セグロカモメ。メダイチドリ、シロチドリ。
今季初、ツリスガラを4羽見ることができた。
写真はツリスガラ。



【04/17 秋ヶ瀬】
ちょっと目を離すと、どんどん春がいってしまう。
7時前に着。
今日はさくら草祭りで、一番近い駐車場に入れない。
まあ、花にはちょっと早いみたいだからいいかなと、ピクニックの森、子供の森へ。
夏鳥は、昨日はクロツグミがいたようだけど、今日は見つからない。
アオジは7羽、道に降りて餌取り、1羽気に入らないらしく、そのアオジが道に降りると追っ払われてしまう。
アカハラもびっくり目で、ぴょんぴょん歩いていた。他、コジュケイと、キジが大きな声で唐突に鳴く。
ヒヨドリは渡りの一群か大きな群れが波状に移動していた。シジュウカラのさえずりが賑やか。ムラサキケマンやノイバラの葉をはじめ、すべての草や木が朝露に濡れ光っていた。
ざっと散歩して、大久保B区に。
こちらはコチドリの棒立ち、オオタカやタシギ、ツバメの飛翔、カシラダカ、オオジュリン、セッカ。
サギ類がいなかった。アリアケスミレが先週はなかったのに、農道のあちこちに咲いていた、白っぽいのや紫色が混ざるのや。


【04/23 印旛沼周辺】



よく晴れて暖かい天気、カーラジオで女性アナウンサーが、「空ひとつない青空!」と叫んだ。…想像ができないけど、何だか楽しそう。
印旛沼周辺はまだシギチには早く、見たのは注釈(?)シギ、アオアシシギ、セイタカシギ、キョウジョシギ、ムナグロなんぞ。アシ原ではオオセッカの声が聞こえたけれど、姿は見られなかった。キジ、ツグミ、セッカ、カルガモ。土手もあぜ道ものどかなポカポカ陽気だった。
ダイサギが、片足で突っ立って、婚姻色の目元でギョロっとこちらを見た時は、わーっ迫力!ビビッた。(気を抜いた横顔、石膏で固めた写真貼付)




【04/24 秋ヶ瀬〜谷津干潟】
さくら草公園はちょうど良い開花状態だった。アマドコロも花を付けていた。
去年の白いサクラソウを探したけれど、見つからなかった。
子供の森は、センダイムシクイの声とイカルののどかな声が聞こえたぐらい。昨日はここにキビタキ、オオルリ、ムギマキ、コサメ、ツツドリ…まあいいでしょう。
シーズンは始まったばかりです。
2時頃、オオメダイチドリの夏羽「撮ったの?仕事?仕事なんかやってる場合?」とプライオリティーの違う人から電話。ふーむ・・・そんなもんかと素直に出かけた。
でも良かった。オオメダイチドリはともかく、コオバシギの夏羽もともかく、ハマシギやメダイ他の群飛、妙に弾んだ気分になれた。



【04/29 秋ヶ瀬】
夏鳥のシーズン到来!汗ばむほど日差しは強く、連休初日で人出も多い。
下草はどんどん空に向かって伸びてきた。
子供の森、ツグミはまだいたし、シメもアオジも、でも夏鳥は来ていた。
まず、エゾムシクイの声、センダイムシクイ、キビタキ、コサメビタキ、サンショウクイ、他にも、見られなかったけど、オオルリやムギマキ、トラツグミもいたとか。
他、キジの声、モズ、ウグイス、カワラヒワ、ムクドリ、シジュウカラ、遠くでオオヨシキリの声、ヒバリのさえずり飛翔、空高く突っ切るツバメ。
夏鳥の三点セット、サンショウクイとコサメビタキ、虫くわえてるキビタキ。












【04/30 秋ヶ瀬】
昨日に続いて、今日も。
サンショウクイがいない、いたのはキビタキ、エゾムシクイ、センダイムシクイなど。
シメは多かった。ツグミ、アオジもいる。
昨日のトラツグミはクロツグミの聞き間違いでした(^^;)
ノウルシが終わってそろそろチョウジソウが咲きそうです。
田んぼもちらっと行ってみたけど、たんぽぽの咲く土手には蝶が飛び交い、ツバメが横切る。
コサギやアマサギ、タシギが飛んでいたのと、オオヨシキリ、セッカは忙しそうの巣材運びをしていた。
チュウシャクシギはまだ来ていない。