2005年2月 フィールドノート      目次に戻る  top↑

【02/05 秋ヶ瀬】
子供の森から、まず、いつもの鳥たちと、ミヤマホオジロ、久々のアカハラ、ヤブで、ベニマシコのオスメス、ノミのように飛び出すアオジ(失礼)、ウグイス、開けた草原の上空をオオタカが舞う。カケス、オナガ、アカゲラ、シロハラ、イカルは今日は7羽だった。少し緑の広場にパラパラと降りてエノキの実?を拾ったり、木に飛び上がったり。群れはスズメが混ざってもまったく気にせず、なんだか平和な風景だった。



【02/06 都民の森】
雪は当然残っていた。
三頭大滝はみごとに凍っていて、その下を落ちる水が透けて見える。
青く染まるところ、光るところ、キレイだった。けど写真を見るとつまんない。(これは多分撮り方)。鳥はウソが3羽、のんびり草の実を食べていたがカラ類の警戒音にさっと飛んでしまった。テラスまでは踏み固めた雪道でいつもより楽。ルリビタキが沢の脇に静かに飛び回っていた。
テラスから野鳥観察小屋に行き、この先は人が通った跡は少なく、ひどく外股の大きな足跡をたどる、歩き方にクセがつきそう(^_^;)。鳥は少ない。
南側斜面の、都民の森で一番大きなモミの木の根元で休憩、体育座りをして大きな幹にもたれていると、斜面の上から転がるようにリスが2匹こちらを目指して走ってくる。え〜こんなところでも餌付けしてるのかな〜と思いつつ、じっとしていると。もたれていた大きなモミに駆け上がった。木くずを落としまくり、まったく私を無視している。首だけで見上げると、今度はそのままめがけて走り降りてくる。 一瞬頭から顔を走り抜けるのを想像したけど、少し角度を変え、裏に回った。2匹は何事もなかったように、降りて、また山を登った。
モミの木に私の気を消されたのかもしれないな〜。暖かい日だまりは眠くなりそうだった。
降りて、駐車場のそばでまたルリビタキに出会う。きれいな個体だったが、ミソサザイのように沢を行ったり来たり。そしてふいに、特急で目の前を駆け抜けトイレの方向に飛び込んだのはミソサザイだった。
写真はウソ



【02/11〜13 信州】
秋ケ瀬により、60±羽に増えていたイカルを見て、信州に出発。
スキー場に向かうのか、高速は渋滞が藤岡JCTまで続く。2時過ぎ頃軽井沢のオオマシコのポイントに行ったけど、いないらしい。カラマツ林からのぞく雄大な砂糖菓子の浅間山を撮影する。右側に白い噴煙をなびかせていた。
風はなくてとても穏やかで、雪道は歩くと汗ばむくらいだった。
次は八ヶ岳、すでに夕暮れてマイナス温度。
夜は満点の星で星座観測の人たちが何人か宿泊していた。
夜中寒いので起きると、電気毛布にスイッチを入れていたつもりが、コンセントが抜けていた。風邪も引かずになんとか、翌日、目覚めた。
宿の人に前日、明日は霧氷は付きません。ときっぱり言われたけど、本当だった、ガッカリ。
でも早朝、開けたカーテンのガラス窓いっぱいに青ざめた八ヶ岳が広がっていた。美しい(*_*)。間もなく朝日があがり、山頂からピンクに染まった。
鳥はカラ類、オナガ、ツグミ、アトリ、アカゲラなど。ハギマシコの群れを見た人がいたけど見れなかった。キツネは穏やかな天気に急ぐでもなくノンビリ歩いていた。

お昼頃、蓼科に向かう。
昔見た、オオマシコのポイントや、鮮明に覚えている風景の中の鳥など思い描きながら走るけど、な〜んもいない。
宿には早めに入って、窓辺に張り付く。特別な鳥はいなくて、いつもの鳥たち。


例年よりイカルが少ない。アトリも少ない、ハギマシコはいない。楽しい夕食の後、寝る。
翌朝も窓辺で9時過ぎころまで見ていると、小鳥が一斉に飛び立ち、見るとハイタカが枝に止まっていた。が、すぐに飛び去る。あとはベニマシコ、とミソサザイをあらたに見たぐらい。
帰り松林を走っていたら多分(1300メートルぐらいの標高だけど、)ホシガラスが4羽群れで、松ぼっくりを食べていた。
家に帰るまで、昨夜から車に積みっぱなしのお茶が凍っていた。
秋ヶ瀬の方が鳥の種類は多い。カラスやムクドリ、ヒヨドリ、シメ、アオジなんてね、贅沢を言わなきゃ・・・。


リスでーす。



【02/22 五反田】
仕事の帰り、もうすっかり暗くなって駅に急ぐ途中、信号で目黒川を渡る。なにげなく下を見たらキンクロハジロ、ホシハジロ数羽、オナガガモのメスが1羽が川に浮かんでいて、コンクリの斜面の下、ちょっとした出っ張りに(何のだったのかな?)ゴイサギが1羽、水面をひたすら見つめていた。フェンスで人と隔絶された河面で上から見るとかなり近い。
そういう時、デジカメはないから、携帯電話で撮る、写るわけないのに(-_-)、フラッシュもないし。汚い川だけど、こんなとこにもいるんですよね〜。明日はちゃんとデジカメ持っていこうかな?




【02/26 秋ヶ瀬】
すっきり晴れる!の天気予報だったが着くと雲が出て、風が冷たい。草むらには雪が残っている、先日は春一番だったのに・・・とぼやきつつ。
まず、ツグミが雪の上、3メートルぐらいの距離にいた。
ツグミの仲間はみんな下ばかり見ているので、立っている人間にあまり注意が向かないのか、近すぎるとかえって分からないみたいだ。
シロハラ、シメ、アオジ、カシラダカ、ヒヨドリはいつもより少ない。モズは道案内のように水平飛行〜枝に止まる。
ベニマシコは並んだ草の実(イノコズチ?)をひとつずつきちんと食べていた。
見上げると、毛虫みたいなハンノキの花がたくさんぶら下がり、地面にもいっぱい。虫だったら卒倒しそう。(^^;)。
カワラヒワ、シジュウカラは相変わらず忙しそう。

トラツグミの広場を案内してもらい、みんなで探すけど出ない。他を回って、ジョウビタキ、ルリビタキ。イカルはいなくなったと思っていたけど、らしき声が聞こえた。
トラツグミが出たよ!と聞き戻る。すっかり溶けた広場の笹藪のそばでひたすら地面を見つめていた。
だけど、来ないな〜レンジャク、マヒワ、話もあまり聞かない。
オオイヌノフグリが咲く。ヒメオドリコソウが雪を押しのけてシャキッと立っていた。

※五反田の五位鷺は翌日また帰りに見ると潮が上げていて、たたずんでいたテラスがない。キンクロハジロ3羽とハクセキレイだけだった残念!