2004年11月 フィールドノート      目次に戻る  top↑



【11/03 秋ケ瀬】
妙に暖かい。これが11月?という感じ。
そのせいか蚊も多かった。
子供の森ではジョウビタキの声、カケスが数羽、シメ、アオジなど。
キビタキは声が3カ所ぐらいで聞こえた。
次にピクニックの森に行き、ベニマシコのメ(写真)、ジョウビタキのメス、エゾビタキもまだいるようだ。
そして久々の彩湖、風の原っぱでは風はなかった。セイタカアワダチソウは勢いを失い、うなだれ気味。ススキではなくオギの穂は銀色の波、オオジュリン、セッカ。
ホオジロはさえずっていた。
上空をゆっくりユリカモメが飛び回り、湖はカンムリカイツブリ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、キンクロハジロ、マガモ、カルガモ、そしてたくさんのオオバン、驚かしてしまった。
ベニマシコの声、ジョウビタキ、アリスイは遠くの枝に止まっているのを見ることができた。汗ばむ陽気で、2070年にはこのまま温暖化が進めば北極の氷は溶けてしまうという説は何となく、もしかしたらそうなってしまうのかも・・・と。



【11/06 多摩川河口】
曇りだが、暖かく過ごしやすい。
潮は上げていて、鳥は少なかった。下流の方にセイタカシギ4羽、(足環したのが2羽)ユリカモメ、セグロカモメ、ウミネコ、オオセグロカモメ。
久々に上流に飛ぶミサゴを見た。アシ原の貧弱な木にジョウビタキが、場所取りかオスがメスを追っかけ回していた。他でも見られ全部で5羽。モズが3羽、たくさんのオオジュリン、アオジ、ウグイス、カシラダカもいたらしい。岸辺でダイサギが大きな魚をのどを膨らませながら、見事に飲み込んだ。カモは沖合にかなりの群れ、ホシハジロかスズガモかな?見えない。と他、ヒドリガモ、キンクロハジロ、スズガモ、カルガモ、オナガガモ、カンムリカイツブリなど。


【11/07 秋ヶ瀬】
桜や桂の葉が色づき始める頃。鳥さんも明るい色の中で飛び回っている。
今日は、ツグミの声や、シロハラを見た。キビタキはさすがに声が聞こえなかった。
ブタクサの実にはシジュウカラ、コゲラ、アオジが集まって細い茎にぶら下がったり落ちたり。
メジロが多くなった。シメもどんどん入ってきているみたいだ。
ピクニックの森ではオシドリオスのエクリプス、そのままいてくれるとイチョウ羽や派手な色合いに変わるのが見られるんだけど・・・。カルガモのグループのそばで、ぽつんといた。
ジョウビタキは声は近くに聞こえるのに遠い。それからオオルリの若、まだいた。私たちを気にした様子もなく、近くや遠くを飛び、いろいろなシーンを撮影させてくれた。(写真載せます)ヤマガラは声だけ。オオルリが小休止の頃、突然、キツネが林を突っ切る。道からボーゼンと見ていただけ、写真には間に合わなかった。後ろ姿で尾の先の白いのが目立った。でも、今頃草むらを走ると、草の実がいっぱい付いて、愛犬だったらブラッシングが大変。


【11/13 秋ケ瀬】
風が強く、平年並みの寒さという予報、その通りだった。
秋ケ瀬橋の遠く富士山は1センチぐらい雪を乗せていた。
子供の森は高い木を見上げると、葉を落として冬枯れ状態のものもある。吹きだまりに集まった枯れ葉をわざと踏みながらざっとまわるけど、鳥の声はあまり聞こえない。見られたのはアオジ、モズが見下ろしながら尾を回しているのと、カワラヒワ、シメ、クロジの声。
ピクニックの森も鳥は少ない。シジュウカラばかり目が追ってしまう。
でもなぜかホシハジロ(オオホシハジロに似ていてチュウホシハジロになった?)スズガモ、カルガモ、カイツブリ、先日のオシドリはいなかった、残念。ベニマシコは確認する前に高く風に乗って飛んでしまった。
彩湖 はカモ類、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ユリカモメ、セグロカモメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、たくさんのオオバンが芝生にあがっていた。本当にユニークで見ていて思わず笑えてしまう。70〜80羽はいたと思う。
猛禽類やアリスイは見られなかった。
風は止んだり吹いたりで昼頃は雲が広がってきて、ほぼ空を埋め尽くした。


【11/20 六郷干潟〜多摩川河口】
六郷は干潟が広がっていて、セイタカシギはバラバラに広がって立っていた。全部で30羽ぐらいはいたかな?中にオグロシギが2羽、イソシギは岸辺に、ハマシギが少し。
カモは、コガモ、オナガガモ、カルガモ。後ろの芝生でバサッという音がして、思わず振り向くと、7〜8メートル先でチョウゲンボウがどたばたと飛び立った。そのあとは回りのユリカモメ、ドバト他、鳥たちが一斉に乱舞。ああ、またチャンスを逃してしまった。
ヨシ原では、セッカ、オオジュリン、スズメたち。ざっと見て、多摩川に向かう。

多摩川は、あまり鳥はいなくて、下まで歩くけど、ジョウビタキが2羽、オオジュリン、モズ、アオジ、タヒバリ、ハクセキレイなどいつもの連中。カモもヒドリガモ、オナガガモ、スズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモ。
ズグロカモメがいるよ!と聞いて少し上の干潟へ、ユリカモメに混ざってきょとんとしていた。遠いな〜とあきらめ加減の時に、近くに飛んできてくれた。(写真:横っ飛びのズグロカモメ)



【11/23 秋ヶ瀬】
風もなく穏やかな小春日和、ハンノキもイチョウも色づいてきた。
ツグミがかなり到着したみたいで、そこかしこでケケッという声や直線に飛ぶ姿が見られた。
ピクニックの森では、ムクの黒い実にヒヨドリ、ツグミ、アカハラ、シロハラ、メジロなどが次々に現れる。
モズ、シメ、ジョウビタキの声、アオジ、クロジの声、カルガモ、カワセミ、たくさんのシジュウカラ。

蝶の先生にミドリシジミの卵を見せてもらった。1.5ミリぐらいの小さい白い卵で、ハンノキの枝、それも芽のすぐ下にあって、春に幼虫になったらすぐに新芽を食べるようにという母親の最後の思いやり?
うむ、なるほど、枕元に朝ご飯を想像してしまった。(^_^;)
写真はツグミです。


【11/27 多摩川河口】

行くところないな〜ということで、多摩川。
風は強い北風なのにそんなに寒くなくて、そのお陰で、空気が澄んでいて、富士山もくっきり見えた。

でも鳥はいなくて、潮も良くなくて、カルガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カンムリカイツブリ、ヒドリガモ、マガモは緑に光る頭がきれいだった。ほか、集団で餌取りのカワウ、セグロカモメ、ユリカモメなど。
下流の方でハヤブサが対岸に向かって飛んだ。
ジョウビタキは見られず、風にあおられて向かっていけないオオジュリンが大きく流れる。
羽田空港は次々にカラフルな飛行機が飛び立ち、こんなふうに次々に、いろいろな鳥がきっちり飛び立ってくれるといいな〜と思っていたら、飛行機でも撮るか、とお仲間がデジスコで狙っていた。