2004年8月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


【08/07 多摩川河口】
潮が悪い。小潮で、着いた頃はまだ満潮に近い状態でなかなか引かず、鳥もいなくてじりじり暑さの中、背後の桜並木でセミが鳴き続ける。
朝の7時半から10時半まで観察、メダイチドリ、シロチドリ、キアシシギ2羽、コチドリ1羽、見てないけどソリハシシギが前の干潟に来たぐらいで、あとオオセグロカモメ、ウミネコ、カワウ、カルガモ。ムクドリ、セッカ。
対岸の陽炎の立つ羽田空港の草地にチョウゲンボウが2羽、ホバリングを繰り返していた。


【8月14日〜15日 松之山 1日目】
夜2時半に出かける。久々の松之山はあいかわらず棚田と杉の静かな里山だ、けどどんよりしたお天気。
高原に向かう山道ではもうススキの穂が揺らぎ秋の気配を感じる。カッコーの幼鳥が1羽、電線で寂しげにビービーと鳴いていた。
みんなのくつろいでいるコテージに着いたのは7時過ぎ、再会の挨拶の後、高原の花を見に行く。
標高1000メートル前後を走る峠道は、ヨツバヒヨドリ、ソバナ、たくさんのチョウジギク、シシウド、ジャコウソウ、オオイタドリ、アカソ、ハンゴンソウ、いろいろな色のヤマアジサイ、少し地味だけどよく見るときれいなクサアジサイ、バアソブ、クガイソウ、ヤマブキショウマ、シモツケソウ、ヒヨドリバナ、オトコエシ。
など、傘をぐるぐる回しながら雨に濡れている花をのぞき込んだり、ぬかるみに踏み込んでしまったり。
お昼に一旦帰って、打ちたてのソバを切らせていただいた(きしめんみたいに太くなったり、プツプツ切れたり(^_^;)、太くても短くても美味しかった。

【8月14日〜15日 松之山 2日目】
翌日は朝は少し降っていたけど晴れてきて、コテージから遠くつらなる青い山の向こうに佐渡島が見えた。
鳥たちもようやく鳴き始める。窓辺ではヤマガラがニイニイと枝を飛び回り、下の草原ではホオジロやウグイスの声。
昨日のコースをまた回る。くっきり晴れて、青い空に白い雲、トビがゆったりととび、下ではイカルの声。メジロの群れ、エナガの群れ、短いフレーズのきれいな鳴き声はオオルリだった。5〜6羽の群れで、まだ肩が青くないオスや、メスの幼鳥。
こちらに向かって警戒しているのか、1羽だけ近くで鳴き続けている。友達とあっちだこっちだと言いながら久々に鳥の撮影をした。
お昼は「雪祭り」、冬に除雪した雪の山を開放、子ども達に遊んでもらうというもの。魚のつかみ取り、ビンゴゲームなどもあり、屋台も出てみんなでのんびり。
コテージの回りを散策すると、薄いブルーのツルリンドウがひそやかに咲いていた、ちょっとラッキー!
渋滞をさけて4時過ぎに帰路につく。
青空にぐんと伸びたひまわり、板壁の家を背にカクトラノオ、グラジオラス、ダリア、百日草、朝顔、懐かしい風景だ。
今回もいろいろ皆さんにお世話になりっぱなしでした、感謝!
オオルリ クサアジサイ




【08/27 都民の森〜乙女高原】
車の修理が終わり、ちょっと試運転に出かける。
都民の森では秋の花がいろいろ咲き始めていた。オオルリソウを発見!おもしろい花。今日の課題、モミジハグマとコウモリソウの仲間をさがす。オクモミジハグマ、テバコモミジガサ、ヨブスマソウ。
カラ類と、キクイタダキ、やぶをヤブサメが歩いて移動していた、近い!こんな時に近い。待ってはくれないだろうとカメラを取り出すけど、やっぱり…。
遠くアオバトの声、渓流を上流から下流にビッと警笛を鳴らしてカワガラスが飛んだ。
ミソサザイも遠くでさえずっている。

お昼すぎに峠を越えて乙女高原へ。着いてしばらくすると雨が降り出した、綱をめぐらした散歩路の脇は背丈ほどもあるススキや萩の花がせり出し、めいっぱい濡れてしまった。ホオジロとウグイスがいたくらいで鳥は探せなかった。でも、やっぱり遠くでアオバトが鳴いている。花はマツムシソウ、オミナエシ、アキカラマツ、ヒヨドリバナ、タチフウロ、ハンゴンソウ、ヤマルリソウ、タムラソウ、オオトウヒレン、ノアザミ、シラネセンキュウ、ノダケなど、オケラ(写真)は白い花とピンクの花があった。お花の盛り合わせを大きな画像で載せました。


【08/28 多摩川河口】
風が強く、時折雨まじりのなか。
干潟はだんだん広がり、こんななかでも干潟に降りて遊ぶ人がいる。(-_-)
カッパを着て、小さなデジカメをポケットに入れて、スコープをトートバックに入れて三脚を担いで土手を歩く。雨がこやみになるとすかさずスコープで探す。あまりシギチはいなくて、ソリハシシギ、メダイチドリ、(1羽貝に足を挟まれたまま途方に暮れてた。)トウネン、イソシギ、キアシシギ、いちばん下には300羽前後のウミネコとユリカモメが数羽、オオセグロが数羽。
Uターンして、オオソリハシシギ2羽、アオアシシギ1羽、ダイゼン2羽追加、定点に戻って中州に「キリアイ1羽、オグロシギ4羽いるよ!」いました。カワウの並ぶ中、キリアイはわずかに、それとわかる長いクチバシと濃い背中を確認することができた。 【07/03 多摩川河口】

大潮で干潮が11時過ぎ、朝からカラッと晴れる。
風は涼しくかなり心地よいけど、鳥は少ない。
土手を突っ切るツバメや、バラバラのムクドリ。
たくさんのカワウ、中には発信器を背中にランドセルのように背負ったのとか、腹が白くてアビに見えるのとか、茶色のとか。
それからたくさんのカルガモ・・・といっても30羽弱。
ウミネコ、オオセグロカモメは対岸に少し。
シギチは、シロチドリとイソシギだけ。
越夏しているスズガモが今日はいなかった。
杭にペットボトルがつかまっていて、ゆらゆらしているのがホシハジロに見える。
チョウゲンボウがはるか空港に2羽いた。
オオヨシキリはお昼前にようやく控えめに鳴き始める。
土手下の河側にはムラサキツメクサ、町側にはワルナスビが大群生していた。