2004年7月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


【07/03 多摩川河口】

大潮で干潮が11時過ぎ、朝からカラッと晴れる。
風は涼しくかなり心地よいけど、鳥は少ない。
土手を突っ切るツバメや、バラバラのムクドリ。
たくさんのカワウ、中には発信器を背中にランドセルのように背負ったのとか、腹が白くてアビに見えるのとか、茶色のとか。
それからたくさんのカルガモ・・・といっても30羽弱。
ウミネコ、オオセグロカモメは対岸に少し。
シギチは、シロチドリとイソシギだけ。
越夏しているスズガモが今日はいなかった。
杭にペットボトルがつかまっていて、ゆらゆらしているのがホシハジロに見える。
チョウゲンボウがはるか空港に2羽いた。
オオヨシキリはお昼前にようやく控えめに鳴き始める。
土手下の河側にはムラサキツメクサ、町側にはワルナスビが大群生していた。
06/05 多摩川河口
日差しは強いけど、風は爽やかで、まあ適当な日だった、でも、この時期は鳥が少なくてつまらない。ムクドリは忙しそうに飛び回っているけれど、あとは遠くで舞うコアジサシや、いても1羽〜数羽のシロチやアオアシシギ、キアシシギ、幼鳥のハクセキレイ、まばらなオオヨシキリの鳴き声、水辺の芦原の中ではゴイサギが1羽、ひたすら思い詰めた目で何かを見ていた。カモはカルガモとスズガモ。他、コサギ、ダイサギ、アオサギ、アカガシラサギもカラシラサギもいない。

【7/10 秋ヶ瀬】
久々かな?ピクニックの森に行く。
暑いし、セミの声がシャワーのように降ってくる。
ムクドリがたくさん草刈りあとを歩いていた。ぱっと見ても30羽ぐらい。
ホオジロの声とオオヨシキリの声がしたぐらいで、あとはカラス、カラスグチって筆記用具って、あれってカラスが暑い時に口を開けてる状態に似てる?コの字型。語源ってそこなのかな?
ノカンゾウ、ハンゲショウ、コシロネとか咲いていて、水撒きしたくなるぐらい雑草は乾いていた。蝶も何種類か。カブトムシも大きいのがいた。


【07/11 乙女高原】
友人とお花見、8時に着いた。もう日は高く、テカテカの日差しでちょっと花の撮影には不向き。でも、キンバイソウ(写真下)、シモツケ、カラマツソウが主役で、ヤナギランやクガイソウ、オオバギボウシが咲き始めた。胸まである遊歩道の植物をぶっしょくしながら丘を登って行く。ヒオドシチョウとセセリとか、ミツバチが忙しく飛び回っているが、撮ってあげようと思うと飛んでしまう。
鳥はカッコー、ホトトギス、アオジ、ビンズイ、ホオジロ、シジュウカラ。
鳥仲間にいただいた一脚を試してみる。細い遊歩道や斜面、人の多い木道にはすごく便利、三脚だと広げたり畳んだりが狭い所で面倒だけど、足もとの植物も痛めず、しっかりカメラの頭を押さえつけて撮ると何とかなる、大正解だった。
稜線に出ると、雲を巻き付けた青い富士山が見えた。(写真)
次は三つ峠に回り、登山口でお昼を食べて、12時に上り始める。途中カミナリのゴロゴロが聞こえるけど気にしない。
オオルリがカラマツの上でさえずっていたり、沢では元気なミソサザイの声、ちょっと聞くとクロツグミかなと思うけど、もっと陽気な(^_^;)ガビチョウの声、賑やかなカラ類のヒナたちの移動。
花は同じような感じで、タチフウロの代わりにカイフウロ、何だか区別が付かないけど?
キンバイソウはこちらにはない。覚えた花は、キヌタソウ。
途中で、ヤマオダマキ、キバナノヤマオダマキ、ネバリノギラン、バイケイソウなど咲いていた。頂上ではオオバギボウシが満開、ワレモコウ。富士山は雲にすっかり覆われて見えなかった。2時間掛かって登り1時間で下りて帰路に。




【7/18 池の平湿原】
朝4時に出発、写真は甘楽のサービスエリアです。
集合場所に着いたのは7時で、そこからシャトルバス、今日はお植物の先生と、蝶に傾いているお友達といろいろ観察会でした。
花はそのうちどーんとアップの予定ですが、本当いろいろあって6時間も遊んでしまいました。

高原は涼しい風が吹き、連日の猛暑もどこの話?みたい。
鳥さんは、ウグイス、カッコー、ホトトギス、ホシガラス、ビンズイ、ウソ、ルリビタキ、メボソムシクイ、ヒガラ、コガラ、などでした。










【07/24 榛名湖】
暑いのでやっぱり山。ユウスゲが見頃ということで、榛名湖と伊香保の水場とセットで出かける。お昼頃着。水場まで行くと、クロツグミとキセキレイ、ヤマガラの今年生まれのまだおなかが薄茶のが水浴びしていた。声はクロツグミとアカハラ、イカル。観察している人にうかがうと、他にはキビタキが来て、オオルリは今日まだ来ないということ。
帰りにまた寄ることにして榛名湖に行く。ユウスゲはそこそこ咲いていた。散策路はコオニユリ、オオバギボウシ、キキョウ、ツリガネニンジン、クガイソウ、ウツボグサ、オミナエシ、シモツケ、ミツモトソウ、オオダイコンソウ、カワラマツバ、メマツヨイグサ、コウゾリナ、ノギランなどなど、夏の花と秋の花が混ざっていた。鳥は、ホトトギス、イカル、モズ、ホオジロ、カケス、アカハラ、トラツグミの声、ここにはノビタキはいないみたいだ。のんびり歩いて、夕日が榛名山に落ちた頃引き上げる。帰りは草原にヒグラシが賑やかに鳴いていた。水場周辺はにわか雨でパスしてそのまま直帰。
写真はノリウツギと榛名山。ノリウツギは多かった。

【07/29 室堂平】
台風前の不穏な雲行きのなか室堂平へ、前回混雑に負けて黒部平でUターンしてしまったが、今回は平日のこともあり、人も少なく・・・(やはり多い。)
7時半、朝一番のトロリーバスを降りてトンネルを歩き、黒部ダム、ケーブルで黒部平、ロープウェイでつり上げられ大観峰、うんざりするほど行列に並び、暗いトンネルを上り、着いたのは10時前。ワーッ(*_*)さすがに涼しい、風が強く時々ガスがかかるけれど、室堂平は思っていたより広く開放感。いろいろなルートがアリの道のようにアリ(?)、あちこちに高山植物がある。まずは、すり鉢の中腹まで歩き景観を眺め、時間が心配なので引き返し、みくりケ池へ、花はたくさんあった。まわりのハイマツの道をライチョウのように徘徊するが、人が多いせいか出てくれない、さっさとあきらめて花に戻る。かわいいタテヤマリンドウ、ミヤマリンドウ、イワツメクサ、チングルマ、ミヤマキンバイ、ウラジロタデ、エゾシオガマ、モミジカラマツ、コバイケイソウなどだが、風が強く写真撮影には根気が必要だった。
4時30分が最終というけれど、混雑を避けて早めに下りる。途中、大観峰の展望台で垂直の岩にへばりついているタカネバラやミヤマダイコンソウ(写真)がきれいだった。
黒部平では高山植物の庭があって間近でゆっくり楽しめた。で、扇沢には3時30分着。
帰路に。反省点は、ライチョウは余裕をもって前日から山泊の予定で登るほうがいいみたい、なにしろ交通費がかなり高い。ということで、全画面画像を室堂平に貼りました。


【07/31 多摩川河口】
干潮時間あたりに着。
マシュマロマンみたいな雲がもくもくと西に居並ぶ。
暑い。中州にはメダイ、シロチ、トウネン、アオアシシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギ、ダイゼン1羽、など、まばら。
ウミネコ40羽以上、オオセグロカモメ、カルガモ、ダイサギ、コサギ、コアジサシなどいつもの連中だった。
中州をスコープで流し見していると、シギチの前をいきなりオオセグロなんかいたりする。何だこいつは!というぐらい大きく感じる。