2004年4月 フィールドノート      目次に戻る  top↑



04/04/03 多摩川河口
久々の多摩川。土手の下は桜の木が並び、満開を過ぎて時々花吹雪が舞う。
暖かく、行き交う人ものんびり花を楽しんでいる様子。
鳥は少ない。スズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、黒くなったカンムリカイツブリ。ただのカモメが多く、セグロカモメはポツンポツン、ユリカモメは黒くなったのが1つと合計2羽。オオジュリンも少なくなり、セッカがさえずり飛翔、そしてツリスガラが3羽、無心にアシの茎をむしっていた。中州はあまり干潟が広がらない。ヒドリガモ、カルガモがたむろしていて、あとはバンとオオバン、アオサギ、カワウ。
土手には、ヒメオドリコソウやホトケノザ、ノゲシ、それからハマダイコンがずいぶん分布を広めて、モンシロチョウが飛ぷ。今日初めて確認した花はキュウリ草、これは揉むとキュウリの匂いがするとあった。
シギチはシロチドリとイソシギぐらいで、少し上流にはメダイチドリがいたらしい。もっと来ていると思ったけど、ちょっとガッカリだった。(写真:ツリスガラの水平止まり(^_^;))


04/04/09 秋ヶ瀬
平日だけど、サクラソウを見に行きました。
ちょうど見頃で、去年より少ないような気がしましたが、ノウルシもサクラソウも背が短く、少しノウルシの勝ちかな?きれいでした。他には、ミツバツチグリ、ジロボウエンゴサク、ヒキノカサ、ツボスミレ、ムラサキケマン他。子供の森はレンジャクはいなくて、アオジ、ウグイスの声、キジの声、カケス、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリが20羽ぐらいキヅタに群れていた。
ピクニックの森にヤマガラがいるということで寄ってみる。クヌギの木でチョコチョコ飛び回っていました、ここでは貴重。タチツボスミレがヤブの下で群生してた。
アケビの花、アオキの花、そしてどんどん新芽が繁ってくる。


04/04/17 多摩川河口
時間がないので早朝のみ、爽やかな朝で逆行気味に土手を歩くと、ハマダイコンの群生や、ヘラオオバコがきれいだ。シギチはまだというか、潮が引いていなくて、手前の干潟にメダイチドリとコチドリとハマシギが少しいたぐらい。
セッカのさえずり飛翔、アオジやツグミもまだいる。キンクロハジロ、スズガモ、カルガモ、ヒドリガモ、ハクセキレイ、セグロカモメ、黒い頭のユリカモメとざっと見てそんなものでした。
今日知らない花に出会った。図鑑で見ると、これに一番近い。カキネガラシ。
とハマダイコンの群生の写真です。
カキネガラシかな? ハマダイコン



04/04/18 秋ヶ瀬
今日はサクラソウ祭りと知らずにサクラソウを撮りに早朝出かけるといつもの駐車場に入れないので、やめた。
で、子供の森を偵察、夏鳥はいなくて、シメやシロハラ、ツグミ、マヒワなど。でもヤブサメが密かに鳴いていたらしい・・・。
足もとにニョイスミレ、ヤブタビラコ、ムラサキケマンが目立っていた。
新緑がどんどん出てきて、トウカエデや、カツラがうつくしい。ゴマキ、ハナミズキは花を付けていた。
ピクニックの森では、モズの夫婦とヤマガラ2羽、シジュウカラ、シメとアオジがたくさん、カワセミ、アオゲラ。ヒヨドリの群れ、マヒワも数十羽、水浴びをしていたらしく、芦原から次々に湧いて出てきた。
いた情報で見られなかった鳥はアオバト、クロジ。アオゲラは声のみ。
04/04/25 八ヶ岳
高速道路で薄紫の朝を迎える。
回りの新緑や、その中に混ざる藤の花、桐の花の紫色をチラチラ見ながら、八ヶ岳山麓には何だかのんびりした時間に着いてしまった。
今日は、新しい場所を開拓のつもりで走る。
風が強く、車の外は寒く、窓を開けて走るのもちょっとつらい。
ここは居そう!という場所だけ止まって、声を聞く、センダイムシクイ、オオルリ、ウグイス、イカル、センダイムシクイは逆光でチラチラするのがきれいだった(写真)。
オオルリもあちこちに来ていた。
1300メートルぐらいのところにはルリビタキがその付近だけでオス5羽、メス1羽がいた。
新規開拓のあと、天女山に登る。ここは歩いてそんなに距離がなく、多分ツツジの頃はきれいだと思う。まだ2週間ぐらい掛かりそうだけど、たくさん木があった。
頂上といっても1529メートル。回りの山は風のせいでそこそこきれいに見えた。南アルプスも八ヶ岳も少し雪が残っている。
帰りは増富温泉経由。渓谷沿いの道は新緑の中にミツバツツジが咲いていたけど、遅くなったので、ちらちらと横目で見るだけで通り過ぎてしまった。
高速はやっぱり渋滞。1キロが10分掛かる場所が6キロあり、ハ〜、サイドミラーにうつくしい夕日が写ってました。








04/04/29 秋ヶ瀬
6時に着、爽やかな陽気で、緑一色、子供の森、まずアオゲラのドラミングで始まり、キビタキやセンダイムシクイ、エゾムシクイの声、モズのイラだった声。コジュケイの大きな声。
アカハラ、ツグミ、シロハラは同じ木に集まっていた。
ピクニックの森では、キビタキ、オオルリ、十数羽のクロジなど。アカハラがさえずっていた。年々新緑が早まり、うっそうとしていて鳥を探すのも大変だ。
チョウジソウは広く群生して咲いていて、ノイバラも咲き始める。
人の出が多く、切り上げて大久保田んぼに行く。そこではオオヨシキリ、セッカが鳴き、コサギ、チュウサギ、数羽のムナグロ、タカブシギがいた。
田植えが始まり、これから賑やかになりそうだ。