2004年3月 フィールドノート      目次に戻る  top↑



04/03/06 多摩川河口〜谷津干潟
まだ風が強くならないうちに見回る。
土手にはヒメオドリコソウやオオイヌノフグリ、ハマダイコンが咲き始めていた。
オナガガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロが主で、スズガモやホシハジロは減っている。
珍しくハジロカイツブリが20羽近い群れで一斉に潜ったりポツポツと浮いたりしながら上流に向かっていた。
あとはただのカモメが増えて100羽近い。ユリカモメも多い。セグロカモメは少し、オオセグロはほとんどいなかった。
オオジュリンは増えたようで、芦原のあちこちで目立つ。

谷津干潟は午後になり、上げ潮に向かう時。
ズグロカモメの頭のきっかり黒いのと、ほぼ黒いけど、口元がまだらなのと、頭がごま塩のと、頭にヘッドホンの模様のと4種類一緒に見ることができた。ハマシギの群翔や、ユリカモメの乱舞などのんびり見て、寒くなり引き上げる。


(写真:ズグロカモメ)




04/03/13 秋ケ瀬

とりあえずぼーっと出かける。
あまり早くなくて、もう人はたくさん。クロジとかカヤクグリという話もあったけど、結局見られたのはすごいドラミングでみんなを集めたアオゲラ君と秋ケ瀬では珍しいヒガラがスギの木で細枝にぶら下がったり、回転したり。
そして、レンジャクの広場では空高く飛ぶハイタカとモビングするカラス。
シロハラやアオジ、シメ、ツグミなど冬鳥もまだいる。
ヒバリのさえずり飛翔、ウグイスのさえずり、モズの甲高い鳴き声。
レンジャクはお昼頃15羽以上まとまって来てくれた。危なかった。メタセコイアの並木を挟んで鳥友とおしゃべりに夢中になり、知らないでいるところだった。
足もとの青草は少しずつ広がり、ヒメオドリコソウ、タネツケバナ、オオイヌノフグリ。シダレヤナギの芽吹きがトロロコンブになってきて、ノイバラの新芽もどんどんしっかりしてくる。ノビルはもうすぐに食べ頃に(^_^)
ヒヨドリがしきりに白木蓮のツボミを食べていた。




04/03/14 豊科、白鳥湖
最近棒っ切れをくわえてダンスをするらしい・・・。という話を聞くと、見たい!ということで、9時着、河原にはカモ、白鳥、カワウ、トビ、サギなどが広がっていた。
でもカナダヅルはいない。もう行ってしまったのかな〜と心配していると、地元の人が午前中は対岸のヤブで餌をとってお昼頃中州に飛んでくるということ。少し安心した。
たくさんの白鳥は、鳴き交わしやドタバタと飛行訓練をしている。
オナガガモ、カルガモ、コガモ、マガモ、オカヨシガモ、ハシビロガモ、オオバン、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ。
1羽のコハクチョウが潜ったり、足で川底の小石をひっくり返すと、それをまるく囲んでいたカモたちが一斉に潜る。カモたちは多分撒かれた餌を石の下から拾うのだと思う。何度も繰り返して、見ていておもしろい。そのコハクチョウはカモにもギャラリーにも大受けでした。(写真:コハクチョウの着水!)
お昼頃対岸からいきなりカナダヅルは飛んできて、中州に着地、でもほとんど動かず、休憩モード、時々羽づくろいをして、また1本足で眠ってしまう。
撮影には後ろのカルガモや白鳥や草原、ゴミがジャマ、距離は60メートルぐらい。
時間つぶしに、地元の方に教えていただいた福寿草を見に行く。斜面一面の黄色い花は遠目ではタンポポみたいだった。(写真:福寿草)
戻るとまだ寝ていて、ずっとそのままだったらしい。そして5時近くまでそのままで、諦めた。



04/03/19 高尾山
もう春の花が咲いてるかもしれない。
登山口に8時着、さすが平日、天気もぱっとしなく、それも桜の前で人はいなくてのんびりだった。まだ昨日の雨であたりは濡れている。
登り始めるけど、鳥はあまり声がなくて、沢沿いの道は静かだった。
クロジと、カラ類、カケス。
花はハナネコノメ、ヨゴレネコノメ、ユリワサビ(写真下)、ニリンソウはまだ蕾も少ない。
小さな岩穴で赤ちゃんの泣き声みたいなカエルの声が聞こえた。
一丁平から城山までずっと歩く。モミジ平ではウソが3羽、下に降りていたけど、すぐに飛び去る。昨夜降ったのか雪がうっすらと残っていた。その雪が枝からポタポタと氷になって落ちてくる。
城山付近では、アオジ、ホオジロ、ジョウビタキ、トラツグミが2羽飛び立って、近くで鳴き始めた。曇りで富士山も見えず、お昼を食べてひき返す。
帰りに一丁平では桜並木に賑やかなマヒワの声が聞こえて、通るのをためらっていたら、向こうから登山客が来て、マヒワはしーんと静かになり、それでもどんどん来る様子を見て、パラパラと飛び始めた。
多分100羽以上いたと思う。

アブラチャンかダンコウバイ?と椿の花、スミレはヒナスミレとタチツボスミレを見つけた。



04/03/20 秋ケ瀬
子供の森、少しは桜が咲いているかと思ったけれど、ぜんぜん。ハクモクレンは見事に咲いていた。カキドオシ、アマナ、タチツボスミレが足もとで咲き始める。
鳥は、レンジャクは10羽ぐらいで、いつものヤドリギではなくキヅタの実に来ていた。
ヒガラは先日とは別のヒノキ?に来ていた。
シロハラ、ツグミ、アオジ、シメ、アカゲラなど。10時頃には雨模様になり、引き上げる。
桜草公園もまだまだでノウルシさえ繁っていない。


04/03/21 都民の森
里の春、梅が咲いて、レンギョウが咲いて、ぽかぽかしていて、と思いつつ、行くと山は昨夜降ったのか雪景色だった。
駐車場の回りも雪景色、舗装の斜面を歩くと、ミソサザイのさえずりが聞こえた。チップの道も雪で覆われていて、歩いていると上から頭やカメラに雪がバサッと落ちてくる。
ミソサザイは三頭大滝から先にはもっといてもいいのに、2つしか聞けなかった。他にはカラ類。こんな日でも登山客はいて雪は適当に踏み固めてある。
雪景色を眺めながら沢のテラスでお昼を食べて、ぐるっと山沿いから三頭大滝に降りる道を行く。途中アカゲラのつがいとゴジュウカラ、キクイタダキの声。
結局、センターのそばが一番鳥は多く、ヤマガラやシジュウカラ(最近シジュウカラのさえずりがツッパリ、ツッパリ、ツッパリと聞こえてしまうCMの影響だ(^_^;)。コガラ、鮮やかな黄色で、よくさえずるマヒワが1羽、アトリが数羽、高い木の枝でのんびりしていた。他、カケス、ホオジロなど。



04/03/27 秋ケ瀬
晴れて少しずつ暖かくなる。
桜は咲き始め、ハクモクレンも見事!カキドオシやアマナも静かに咲いていた。
シロハラ、アカハラ、ツグミ、シメ、ルリビタキ、アオジたちはそろそろ移動の時期。
あとはアカゲラ、アオゲラ、カケス。
ノスリが上空を風に乗ってゆったりと飛んでいた。レンジャクはまだキヅタの実や、ヤドリギ、水場と群れで移動している。ヤドリギの広場をヤマシギが突然弾丸のように飛び抜けたけど、みんなで呆れて見送るしかなかった。
(ヒヨドリ:桜の蜜を忙しく吸って一休みモード)
桜草公園は、サクラソウが少し咲き始めたけど、丈が短い。色は例年よりも濃いということでした。



04/03/28 秋ヶ瀬
お掃除の日で参加する。例年あまり天気は良くないのだけど、今年はいい!暖かいし、桜もきれい。この日は久しい人たちにも逢えるのでいつも楽しみだ。作業は大勢なので、さっさと終わった。
あとはレンジャク探しに行く。あちこち移動はしているけど、やっぱり11羽以上確認できた。桜には来てくれない。
カケスとか、ツグミとか、昨日と同じ鳥さんたち。少しずつ草が伸びて緑が広がる。
今年はタンポポも茎が短かく地面からいきなり花というのが多い。一説では、暖かくなって、花芽も準備できていたのに、また寒くなったので、茎が伸びる余裕がなくていきなり花が咲いたという・・・。サクラソウもノウルシもまだ背丈が短いのもそのためなのかな?