2003年8月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


08/02 多摩川河口
関東は今日が梅雨明けらしい。さすがに何となく、蒸し暑い。
午後2時頃干潮、朝8時過ぎに着くと、やっぱりあまりいない。
お昼過ぎまでで、シロチドリ、メダイチドリ、アオアシシギ、キアシシギ、キョウジョシギ、オオソリハシシギ、ソリハシシギ、イソシギ、ダイゼン、トウネン、ハマシギ、コアジサシとアジサシ1羽、たくさんのカワウ。アマサギ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、チュウサギのサギセット、オオセグロカモメ、ウミネコ。
見られなかったけど、ショウドウツバメと、コシアカツバメも飛んだらしい。

干潟がめいっぱい広がる前に帰る。

帰って、日本ワイルドライフアート展に行きました(新宿御苑インフォメーションセンター・アートギャラリー)。明日が最終日ですが、良かったです。表現方法もいろいろで、思わずワーッというのとか、何となく気になるのとか、目に焼き付いてしまったものとか。会場自体開放的な雰囲気ですが、さらに作品も自由でのびのびした感じを受けました、です。


8/03 秋ケ瀬
朝から暑い。とりあえず、何もいないけど、もしや・・・、あとも続かない・・・。
ピクニックの森を鳥仲間と歩いていると、虫屋さんに会いお話をする。鳥と蝶をやっていて、その次カミキリムシとゾウムシ、おもしろいらしいけど、とりあえず、まだおもしろくなりたくない。
ヒヨドリは鳴いた、カワセミ、カラス、ムクドリ、ツバメもいた。あとはセミの声と、花はミズタマソウ、ダイコンソウ、キンミズヒキ、ヤブガラシ、ゴマキの赤い実を食べていたのは、ムクドリだったと思う。(暑さのせいで記憶もおぼろ)


8/10 多摩川河口
台風一過で空はきれいに晴れわたる、増水していて、干潮時もあまり引かないかなと思うと、濁っていたけど、ちゃんと引いていた。
朝からどんどん暑くなり、たまに吹く風に救われる。シギチは元気に走り回ったり、飛び上がったり、追っかけまわしたり、ゴカイを引っぱったり。
メダイチドリが多く、トウネン、ハマシギが少し、シロチドリも少し、キアシシギ、ソリハシシギも少ない。オオソリハシシギは1羽だけ。ダイゼンも1羽、キョウジョシギが一番岸に近く、3羽いた。アオアシシギは4羽かたまって川をじゃぶじゃぶと歩き回っていた。捉えた魚が大きい時は、水に落とすと逃げられるので、ちゃんと干潟に上がってくわえ直して食べる、こういういきた知恵は大切だな〜。
コアジサシが150羽ぐらい集結していた。ウミネコ、オオセグロカモメも増えた。



8/23 多摩川河口
朝6時過ぎ着、潮は8時前が干潮の若潮で適当に引いていた。
下までの往復で汗が流れる。あまり風がなく、いっきに暑い。
広すぎる干潟に鳥はパラパラで、メダイチドリは40ぐらい、ダイゼン1、アオアシシギ3、キアシシギ、ソリハシシギ、中州にトウネンが少し。キョウジョシギは岸に近く、岩に向かって走るので次の目標が読めてしまう。1羽だけ。
オオセグロカモメ、ウミネコがいて、1羽だけユリカモメの頭の黒いのが下流にいた。
コアジサシはいなくなった。
芦原をたくさんのトンボが飛び交ってるなか、セッカが1羽鳴きながら飛翔していた。



8/24 多摩川河口〜谷津干潟
前日に続き今日も早朝着、暑い。オオソリハシシギ1、ソリハシシギ、キアシシギ、アオアシシギ3、メダイチドリ約40、トウネン23羽、ダイゼン1、昨日いたキョウジョシギが見あたらなかった。ユリカモメのワライカモメのような黒い頭とチャガシラカモメのような茶色の頭が1羽ずつ。
アマサギ、コサギ、ダイサギ、アオサギ。

何だかもの足りないので、谷津干潟に寄り道する。
さすがに多い・・・人も。

ほとんど全面干潟状態だったので鳥は遠い。(暑いので定点観察です)
詳しくはTorio&Torikoさんたちのノートで見ていただいて、久々に見られたオバシギ、ホウロクシギやダイシャクシギ。

キョウジョシギ、キアシシギ、などが上空を飛ぶヘリのプロペラ音にざわめき、群翔する姿。

(写真はセイタカシギ、キョウジョシギ)

キアシシギのとっくみあいや、優雅なサギの群れなど楽しんで、前の干潟が狭くなってきた頃、そろそろと駐車場で支度していると、ハジロコチドリが到着との連絡あり、急いで戻る。

2羽、のんびりした性格らしく、1羽はぼーっと立っていて、1羽は座り込んだり、大きな黒い襟がかわいい(*_*)。(写真下)
帰り始めると、「これからコオバシギとコアオアシシギが来ます」と言われたけれど、帰ったらすぐに来たらしい。(-"-;)






8/30 秋ケ瀬〜南古谷
曇り、土手にキクイモの黄色い花が鮮やかに目立ちはじめた。
ピクニックの森を歩く。セミがうるさく鳴く。
雑草が道にせり出して伸びてきた。オオブタクサも花粉を撒いている。ヌスビトハギやヤブツルアズキ、キンミズヒキなど秋の花が咲いていた。
鳥は、ツツドリやムシクイSPがいたらしいけど、とてもじっくり探す気になれなかった。
というのは、すごい蚊の猛攻で、ひとまわりしただけで十数カ所刺されて手や顔がボコボコになってしまった。
南古谷は蚊がいないのでほっとする、けど鳥もいない。チュウサギは多かった。他、飛んでいるムナグロ多分70羽前後、タシギなど。
(写真:道ばたのオオベニタデ)



8/31 六郷〜多摩川河口
まだ干潟が出ない時間に到着、散歩やジョギングの人たちの行きかう土手から見ると、広々とまったく干潟がない。でもダイサギやアオサギは立っていて、ウミネコ、オオセグロも干潟が出る場所で数羽浮かんでいた。どんより鉛色の空からゆったり落下傘のように羽を広げて降りてくるダイサギや、バシャバシャと威勢よく水浴びをするウミネコなどぼんやり見て、1時間のあいだに3人の人が入れ替わりでカルガモに餌をやるのを眺めて、(カルガモはそのつど集まった)。
2時間以上待って、ようやく干潟が出てきて、まずアオアシシギが21羽、いつの間にかメダイチドリ、ソリハシシギ、キョウジョシギ、キアシシギがきて、それからムナグロがどっと来た。
多摩川河口はホウロクシギがいたぐらいで変わりなし。
このルートは昨日のワライカモメのルートで、見事にはずしてしまった。
夕方河口に出たそうだけど、いつまですれ違いが続くのか・・・(^_^;)