2003年7月 フィールドノート      目次に戻る  top↑



07/05 多摩川河口
潮は満ちていて、川が広く、空がきれいだった。
鳥は少ない。ウミネコが増えてきた。カルガモもまだ小さなヒナを5羽連れているのがいた。
ずっと歩いてもイソシギ、コアジサシ、オオヨシキリ、スズガモ、はるか沖の誘導灯の鉄橋(というか・・・)の下にカワウがいっぱいたむろしていた。
あとは公園でスズメのヒナや親が誰かがまいた餌に群れていた。そこにあるのに親にねだる甘ったれの子スズメとか、でもその中で1羽ホッピングしないムクドリはスズメの学校の先生のようだった。
最近は頻繁に土手の草刈りをしてくれている、つまらない・・・。
あとは、特別なものもいなくて、お昼前には引き上げる。



07/14〜15 月山〜南蔵王
前日羽黒山の宿に泊まり、早朝出発、きれいなブナの林道を走り、展望が広がるところで朝食、アマツバメが3羽、頭上をビュンビュン飛ぶ。
7時頃登山口に着、弥陀ケ原の湿原を経て、頂上に向かうコース。
湿原ですぐにカヤクグリの幼鳥、ビンズイ、ウグイスに迎えられる、ニッコウキスゲやチングルマ、ヨツバシオガマ、キンコウカ、イワイチョウなど見ながら、湿原を歩く、眼下にははるかに鳥海山も見えた。
カヤクグリ
しばらく花を見ながら登ると、笹藪の道になり、花は少なくなり、(藪の中で1輪だけ、シラネアオイがうなだれて寝ていた)その後、また草原、花がいっぱいになり、と、繰り返して徐々に山頂近くなる。道は整備されていて、所々、丸いコンクリートの飛び石みたいなのが敷いてあったりしている、大変な労力だと思う。さすが修行の山。雪田近くなると花も多く、おめあてのヒナザクラやハクサンイチゲ、トウゲブキ、チシマギキョウ、ヒナウスユキソウなどが咲いていた。
ウズラバハクサンチドリは珍しい、かな?



チシマギキョウ 眼下に広がる雲海 頂上小屋

時々ガスがかかったり、青空が見えたり、そのたびに暑かったり、涼しかったり。
雲海が広がってきて、かなり高いぞ、という雰囲気になると、道は2つ目の雪田に差し掛かり、滑りながら、越える。
そして、やっと頂上小屋が見えてきた。
2000メートルに満たない山だけど、なかなかどうして手応えあり、というか・・・、大変でした。
小屋の中の休憩所は新しくキレイ、コーヒーを飲みながら休憩する。
もうクロユリは終わってしまったらしい。小屋から下に降りると、ヒナザクラの群生、言ってみれば白い桜草なんだけど、かわいい!他にコバイケイソウも少し群生していた。チングルマもまだ花でいる。
のんびりして、下山すると5時になっていた。駐車場ではウソのつがいが草の実を食べていた。
休憩所の建物にはイワツバメが飛び交う。

宿は杉林に囲まれて広い草原の中にあって、夜はヨタカの声、朝はホトトギスの声が聞こえた。


14日
早朝、前日より天気が悪く、ちょっと憂鬱。
月山から南蔵王に向かい、釜の反対側に少し行くと、湿原があり、花がある予定。
山道を走ると、クマタカが飛んでいた。しばし止めて、見とれる。
目的地の登山道入口あたりは、すごいガスで歩く気がしなく、コマクサ平まで行き待ってみる。
昔は自生していたらしいが残念ながら消えてしまい、今は植えているらしい。
少し休んで、ガスが流れ始め、もう一度引き返し、見通しは悪いけど、歩き始める。雨になる(-_-)。
湿原だけ回って、引き返す。
トキソウとチングルマと、ウラジロヨウラクと、ハクサンチドリと、イワハゼ。チングルマはチンした後の銀髪が雨に濡れていた。
クマタカ コマクサ チングルマ
あとは一路帰路でした。
月山の花はまとめてUPしました。


07/19 多摩川河口
のんびり出掛ける。曇っていて、あまり蒸し暑くないのがいいと思ったけど、歩くとかなり汗ばむ。潮は満潮近く、干潟は狭い。
オオセグロカモメ、ウミネコ、飛び回るコアジサシも少なく、カワウ、カルガモ、ずっといるスズガモ、など、あまり変化ない。
シギ・チドリはメダイチドリ20数羽、シロチドリ2羽、キアシシギ1羽、コチドリ1羽、う〜む。
口元がまだ黄色く、背中はうす茶色の幼鳥だが、仕草は一人前で、忙しく岩の回りを歩き回っているハクセキレイの幼鳥。スズメは30羽ぐらい公園に群れていた。
土手にはヒルガオ、オシロイバナ、黄色のカタバミがぽつんぽつんと目に付く。



07/20 多摩川河口
昨日は、満潮で行ったから、今日は干潮を選んで午後行く。
ひいていた。いきなり下流にオオメダイチドリがいるよ!ということで、カメラを背負って歩く。
かなり遠くにぽつんと、1羽でたたずんでいた。
メダイチドリも150羽ぐらい。他、ハマシギのフラッグ付きが1羽、アオアシシギ、キアシシギ、シロチドリ。
コサギの足がほとんど黄緑色のがいた。
コアジサシも今日は多く、砂地に降りていた。
あとはウミネコ、オオセグロカモメ、バン他。



07/26 秋ケ瀬
着くと雨が降りだした。
あたりはセミ時雨で、鳥の声はあまりない。
林をカワセミが突っ切ったのと、シジュウカラ。
暗い沼でアオサギが不意にゆったりと舞い上がった。どうも私に気付かなかったようだ。次に降りた沼ではさすがに遠くでちらっと見ただけで飛んだ。
あとは土手でホオジロがさえずっていたぐらいか・・・。きれいな蝶や変なガやカナヘビとか、カタツムリとか、ウシガエルとか見ながらゆっくり歩いていて散々蚊に刺された。
今日の珍しいものは、最初カニのハサミがたくさん!と思ったけど、そんなわけはない。図鑑で調べると、「サンコタケ/写真」、普通種らしい、でも鳥でいうとイカルクラスにしたい。極度の悪臭を放つとある、嗅がなくて良かった。
花は、ハンゲショウが大きくなったのと、ヘクソカズラ、コシロネ?、ノコンギクも咲き始めた。

大久保Bに行くと雨はやみ、段々暑くなった。青々した田んぼで久々に、今期初、ヨシゴイの飛翔を見る。他、ゴイサギが樹冠に止まったのと、ツバメ、オオヨシキリは鳴かなくなった、セッカ。
ジャコウアゲハが土手の斜面を尾を引きずったような飛び方で忙しく飛んでいた。
花はオモダカ、トラノオ、ヒルガオ、オグルマ、セリの花など。



07/28 多摩川河口
良い天気で、風はさわやか、でも梅雨はまだあけていないらしい。
潮の様子を読んで、干潮の3時間前に行くけど、もう干潟は広がっていて、鳥は遠い。
少しずつ増えていて、メダイチドリ150ぐらいとトウネン30〜40羽ぐらい、シロチドリ、ハマシギ、キョウジョシギ2羽、オオソリハシシギ、ムナグロ、ダイゼン、アオアシシギ、キアシシギそれぞれ少しずつ。コアジサシの幼鳥が中州で親に餌をねだったり、高く飛びダイビングの練習をしてみたり・・・「カッコイイでしょ?」うーむ(^^;)/写真

あとは、ウミネコが増えたのと、オオセグロカモメ、コサギ、チュウサギ、ダイサギ、アオサギ、カワウ、カルガモなど。