2003年4月 フィールドノート      目次に戻る  top↑

04/06 銚子〜多摩川河口
昨日、激しい風雨で、数千単位のハイイロヒレアシシギが利根川河口や、港に降りたという話。
すごい群れと聞くとなぜか見たくなる。とりあえず早朝まだいてくれることを願って寄り道することに・・・。
まずヨットハーバーを目指して行くと、いました。80羽ぐらいが、岸辺近く帯状になって忙しく水面で餌とりをしていました。
ちょっと期待した数ではなかったけど、赤くなりかげんのとか、まだまだ白いのとか色々な模様。小さくてしぐさがかわいらしくて見とれてしまう。(写真:ハイイロヒレアシシギ)
小さな体の内なる大きな力に急きたてられて北に向かう鳥たち、のんびり体を休めたりはできないのだろう・・・か。
多摩川には10:20頃着、桜がやや終わり加減だけど、花見客は多い。とりあえずざっと歩く。土手の斜面にはヒメオドリコソウやノゲシ、土手下にハマダイコンの群生と、カジイチゴ白い花がぽつぽつと咲いている。
鳥は特別なものはいず、カモはヒドリガモ、スズガモ、キンクロハジロなどまだ残っている。セグロカモメ、ユリカモメ、オオセグロカモメが1羽、ただのカモメ、シロチドリが少し。
ハヤブサの若が河口の川崎側から大田区側にななめ横断した。
ホオアカは今日もいたらしい。

04/12 秋ケ瀬
今日はサクラソウをまず撮る!
ちょうど満開で、去年よりも多いみたいだ(ノウルシはもっと多いけど・・)
ツグミがお花畑に入って背伸びをしていた。
ジロボウエンゴサクもみつけた。白いサクラソウが1輪だけピンクに混ざってきっかり上を向いて咲いていた。


(白いサクラソウ)
桜は花吹雪で、少しガクの赤いのや若葉が混ざっているのも遠目にはぼんやりしていていい。
子供の森では、ケヤキの新芽にレンジャクが20羽ぐらい群れていたのと、クヌギの花の房に混ざってマヒワが何羽かつかまっていた。シロハラ、シメ、まだまだ冬鳥だけど、ヤブサメの声を聞いた人もいた。ツグミはさえずっていた。
ピクニックの森では、カワセミが元気に鳴きながら飛んでいた。アオジが足元から飛び上がる。あやうく踏みつけそうだった。アケビの花がぶら下がり、タンポポ、タチツボスミレは群生していた。公園全体が淡い新緑につつまれていい季節だ。

(タンポポ:こんなとこでも生きていく!(^^)/
4/20 多摩川河口
起きた時は雨は降っていなかったのに、着くと降り始めた、風も強い。もっとも昼前だけど・・・。
ざっと見ると、チュウシャクシギが4羽(ズバリでしょう、やっぱり来てるんだ)、ハマシギが1羽、コチドリ、メダイチドリ数羽、シロチドリ数羽。傘を押しながら河口まで歩く。傘を押すのに手一杯で、ほとんど何も見てない。
コチドリは2羽で堤防斜面の一番下を走っていた。セグロカモメとユリカモメ、スズガモ、キンクロハジロ、コサギ、ダイサギ、アオサギ・・・。
戻る時は追い風で、雨も弱くなったけど、鳥はさっぱりだった。
アオジ、ツグミ、ハクセキレイばかりが元気にさえずる。
土木用語が分からないので検索したら面白いサイトが出てきました。
どぼく荘の小父さんの部屋に護岸用語とか出ていて勉強になります。



04/13 多摩川河口
汗ばむぐらいの陽気、桜はほとんど葉桜で、白い桜が少し残っていた。
こちらもどんどん草や木々が広がっていて、ハマダイコンの花にはモンシロチョウがひらひらと飛んでいました。
芦原ではオオジュリンはまだたくさん。ウグイスが1羽さえずっていて、ホオジロ、アオジ、ヒヨドリ、モズなど。
カモ類もヒドリガモ、カルガモ、キンクロハジロ、スズガモが中州にくつろいでいて、カンムリカイツブリは少なくなった。
ユリカモメはたくさん、頭の黒いのが多く、他、セグロカモメとただのカモメ。
シギチはなぜか少ない。シロチドリぱらっ、コチドリぱらぱら、メダイチドリ1羽、ぐらい。
これからに期待!



4/18 秋ケ瀬
久々に平日の静かな秋ケ瀬に行く。土手から朝靄の公園を見下ろすと、ヒヨドリが200羽以上の群れで、波形を描きながら上流に移動していた。
桜草公園では朝露の残るサクラソウを撮って、子供の森へ。どんどん緑が濃くなていく。
夏鳥はセンダイムシクイとヤブサメの声ぐらいで、まだアトリやマヒワが残っている。アカハラもシロハラもアオジもシメもいる。
シジュウカラが忙しそうに巣材を運んでいた。
ピクニックの森も夏鳥の声はなく、ツマキチョウやキチョウが飛ぶ。
大久保は目元の青いダイサギやチュウサギ、コサギ、アマサギが1羽、コチドリ、タシギが飛んだ。
アリアケスミレやノミノフスマなど花もいろいろ撮り、久々に秋ケ瀬の花図鑑を更新しました。


4/19 奥多摩都民の森
檜原街道は花街道だった。八重のシダレザクラをはじめ、ヤマザクラ、レンギョウ、ヤマブキ、シデコブシ、ミツバツツジ、まわりの淡い新緑に包まれて一層きわ立つ。(写真:人里バス停にかぶさる八重のシダレザクラ)
寄り道ばかりで、着いたのは7時過ぎになってしまった。
まずミソサザイが元気に迎えてくれ、すぐにミスミソウが高嶺の花というか、対岸の火事(違う・・・)状態で望遠レンズで撮る。オオルリが高いところでさえずっていた今季初!
あとはセンダイムシクイ、ヤブサメの声。
マヒワ、イカル、カラ類、カケス、ガビチョウ。
都民の森はまだ芽吹きしていない。
花はアズマイチゲ、フッキソウ、イチリンソウ、ハシリドコロ、カタクリ、スミレもナガバノスミレサイシン、エイザンスミレ、マルバスミレ、タチツボスミレ、他ヤマエンゴサク、コガネネコノメ、ツルネコノメ、ヨゴレノコノメなど。

(キブシの房はよく見るときちんと花)




(写真:ミスミソウ各種/右:ミソサザイ)

帰りもミソサザイに送られて、帰路に。
途中でワサビの葉やフキ、ヤマウド、タケノコを買い、ワサビの葉の醤油漬けの作り方を教えてもらった。


4/26 秋ケ瀬
朝、雨が降っていたので、ゆっくり出掛けたのが・・・悪かったみたいで、早朝には夏鳥がたくさんいたらしい。オオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、コルリ、サンショウクイ、エゾムシクイ、それも複数。
ピクニックの森、人は多かったけど、オオルリ、キビタキ、センダイムシクイの声がするぐらいで、深い新緑の中、それも探すのが大変だったが、(写真:オオルリ、キビタキがいる方向)
とりあえず見ることはできた。

キビタキは今季初見、さえずりも上手かった。
下草は伸び放題で踏み込むと、長靴から上が濡れてしまう。セリバヒエンソウが咲き、もうすぐ丁字草が咲き、ムラサキケマンはいつのまにか終わり加減。スミレはニョイスミレが盛りだった。
大久保ではチュウシャクシギが14羽いたそう、回れば良かった・・・。


4/29 富士川河口
朝6時、の富士さんは春霞で上半身だけぼんやり見えた。

シベリアオオハシシギで来て以来・・・だと思う。2000年5月3日。(ゴールデンウィークは何か出るジンクスが・・・あるかも知れない)

富士川の左岸で、原っぱのラフ道は迷路です。いきなり砂浜を大きく走り到着。
昨夜からの人と合流、まだ出ていないらしい。
中州先端はコアジサシとハマシギ150羽ぐらいとトウネン1羽が休憩していた。
少し上流にはキアシシギ、メダイチドリ、ムナグロ、コチドリなど、そろそろうだうだモードの時、遠くで一人地道に探していた人からあやしい個体発見との事、直行するけれど、ハマシギと一緒に休憩中、クチバシも隠していて、それがどうもあやしいけど、小さく見えない。

で、群は飛び回り、降り立ち、振り回され、岸の高台で地元の方に、再度発見!していただく。
かなり納得でした。遠くを走ったり、餌取りしたり、たたずんだり、のお姿をしばらく凝視しました。
スコープというのは、実写しないのかもしれない。
時々、前にいる個体が後ろの個体よりも同じ種類でも小さい(^^;)と思ったりする。
あれがそれなのか違うのか、またまた別にそれがいるのか。翻弄されてしまいました。

で、まあ、それと言える個体を十分見たし、今度これに逢っても、多分分かる?し、これ以上は近づけないだろうと、帰路に。
また原っぱの迷路を行くと、今度は底なしの水たまり(?)。バックで戻り、また砂浜に埋まりながら、かろうじて脱出!
写真はとてもだめでした。仲間のこれって写真をお借りして、UPしました。

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