2003年3月 フィールドノート      目次に戻る  top↑

03/01 多摩川河口
曇りでどんよりしている。
久々だけど、あまり変わらない。カモはスズガモ、オナガガモが多く、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カンムリカイツブリはずいぶん色がついてきた。
シロチドリ、ハマシギは対岸にたくさん。アシ原も変わらない、オオジュリンが多い。ホオアカが少し上流にいたようだ。ジョウビタキ、モズ、ウグイスはぎこちなくさえずり始めた。
大きな魚の死がいをめぐり、アオサギとセグロカモメ、とハシブトガラス2羽がにらみ合っていたけど、まずカラスはセグロカモメに追っ払われ、カモメとアオサギは顔色をうかがいながら、すこしずつ交互につついていた。
他、久々にミサゴが上空を悠然と飛んでいた。今日はあまりトビが渡らなかった。

03/02 秋ケ瀬〜菖蒲町
ゆっくり出掛ける。コジュケイの声が竹やぶから唐突に聞こえた。
少しノビルが○○○なんて・・もう春だな〜。
鳥はさっぱりだった。
菖蒲町にニュウナイスズメが集結しているというので、応援に行く。着いたけど風が強く、車のドアを開けるのもか弱い私には大変だった。
そのなかニュウナイスズメは小さな群れ単位で時々飛ばされながら移動していた。こういう日は主にブドウ棚?のようなところの地面でふき溜るみたいだ、にぎやかな声が聞こえていた。他にもツグミやムクドリ。
カワウが波立つ調整池の杭に掴まっていたけど、思わず助けなきゃと思ってしまった。


03/08 秋ケ瀬〜蓮田市
今日は午前中風は強かったけど暖かかった。富士山も大きく、遠く、山々も少し雪を残してきれいにクッキリ。
レンジャクは今日は何羽?、5羽いて、そのうちパラパラと合計19羽らしい。すごい!
久々に快挙ではないでしょうか。
居るかいないか心配していて、次には何羽いるか、その次には黄色いのがいるかなんて、本当、どんどん強欲になる。レンジャクは、仲間意識が強いのか、行動する時はほとんど群れで。
水を飲む、枝に上がる、ヤドリギの実を食べる、など。
木の芽も食べていた。
この鳥ってやっぱりひょうきんでおもしろいです。
そのあと、今度は黄色の中に赤い鳥を探しに寄り道する。
やっぱり20羽ぐらいのマヒワの群れにベニヒワが1羽。雄で、胸も頭も赤い。
何年ぶりかに会えた。
写真はレンジャクの群れですが、大きな画像です。200キロ見たい人はクリック。


03/15 日光
少し曇っていたけど、風はなく寒くない。
スノーシューハイクに山の超ベテラン4人に混ざって参加する。今季最後の雪遊びで楽しみだったけど、ほぼ平坦な・・・に騙されて、あの山あたりです!と言われた時は、まるで男体山を指さされたような、ほぼ当惑でした。でも頑張る。倒木をまたぎ、斜面をラッセルして(もらい)、時々差し込む日差しにほっとしたり、立派なミズナラをほぉ〜っと見上げたり。鳥はあまりいなかった。というか、探す余裕がなかったというか、でもオオアカゲラやアオゲラ、カラ類など見られた。(今までにない体験はとても楽しい。一番貴重なのは自分を知ることができる。こんな時、どうするのか)
しばらく登ると針葉樹、シラビソほか、の薄暗い森に入る。大きな岩を回り込むと、すごい深みがあって、この中に落ちたら二度とハイアガレナイ・・・・なんて。
目的地を前にして空腹で挫折した?ゆったり至福の昼食時。あとは転がりながら下山して、菖蒲ガ浜で鳥を見て・・・でした。





03/21 秋ケ瀬
子供の森でレンジャクの丘に向かうと、途中でトラツグミがいるよということで、駐車場近くに、ボソボソの若草の斜面をお尻を振りながら登っていた。登りつめると、枝や草で見えなくなる。他にアトリの群れもパラパラそこにいた。そのうち、レンジャクはピクニックの森だよというので、そちらに。
草むらに降りてジャノヒゲのキレイな青い実を食べていた。多分10羽近かったような・・・。
他は、カワセミが2羽で飛び回る、ジョウビタキのオス、アカゲラ。
トウカエデの赤い芽吹きがかわいい。シダレヤナギも少し伸びてきた。
のんびり林の中で倒木に腰掛けておしゃべりして解散した。

03/22 多摩川河口
お昼近くに出かける。曇り空でしばらく土手に立っていると寒くなる。
干潮が午後1:30で、かなり引いていて、中州は長く伸びていたけど、鳥は少ない。
カモもヒドリガモ、スズガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなどパラパラしかいない。
ユリカモメ、セグロカモメ、カモメ、ズグロカモメの第1回冬羽模様のが飛び回って砂地にダイビングし、大きなカニをくわえた。
あとはコチドリ、シロチドリ、が少しと、バン。その他。
カンムリカイツブリはすっかり夏羽になっていた。
土手の斜面で、草に見え隠れしながらホオアカが採餌中。もうすっかり高原で鳴くあの濃い色に変わっていた。



03/29 茨城、御前山
午後、ちょっと早いかなと思いながら、花を見に行く。東登山口〜西登山口。
登山口からすぐにきつい登り坂で、そのあとしばらく尾根づたい、それから西登山口には緩やかな下り坂(ここまではほとんど花はまだ咲いていない)、とつぜん眼下に沢が音をたてて流れていた。
花は西登山口からずっと平坦な林道に、アズマイチゲ、カタクリが咲いて・・・ない。天気が悪いからつぼみのままうなだれていた。午後のせいかもしれない。
鳥は特別になくてカラ類、アオジ、シロハラ、ホオジロなど。
林道をすぎて村里に出ると、ふきのとうや、ヒメオドリコソウ、タチツボスミレと梅と、賑やかに春〜。
(タチツボスミレ)


03/30 秋ケ瀬
恒例のおそうじの日、昨日と違い良いお天気で、暖かい。
今年はゴミが少なく、早く終わった。
木々も芽吹き始め、足もとの草も萌える楽しい季節になってきた。シロバナのタンポポが去年と同じ場所で咲いていたし、アマナもたくさん群生していた。
桜は3部咲きぐらいで、来週末はすごいと思う。
鳥はレンジャクが公園の中ほどに何羽かいたらしい。それからマヒワもいたとか、まったく見ていない。
しだれ柳の長い新芽にぶら下がるシジュウカラ、アオジが下草から枝にパラパラと移った。もうしばらくするとツグミもいなくなって、ちょっと派手めな鳥たちが大挙して来て(欲しい・・・)。