2002年5月 フィールドノート      目次に戻る  top↑


05/03 高尾山
お天気は最高!、爽やかで新緑もきれい、今日は足を伸ばして、高尾山から、陣馬山まで行く予定で、高尾山まではロープウェイに乗る。
上がって4号路を吊り橋を渡って、キビタキ、キセキレイ、シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラ、コゲラ、アオゲラ、ゴジュウカラ、ウグイス、ツツドリのみんなほとんど声だけ。
山道のずっと下でコルリのにぎやかな声、花は暗い道にはシャガが多かった。
もみじ平を通り、一丁平を通り、展望のいいところでは富士山がくっきり見えた。それにしても人が多い。ベンチやテーブルのあるところはぎっしりだった。
イカリソウ、ジュウニヒトエ、チゴユリはずっと続く。マムシグサ、ルマバスミレ、スミレはほとんど終わり。
11時にお昼を食べて、小仏峠、ここも人がいっぱい。登り下りの緩やかな山道を歩いていると、走っている人に追い越されてしまう。(まあ、当然、すごい人達)
それから景信山727mに登り、二度目の昼食、ここも人が多かった。
予定の陣馬はやめて、小仏バス停に下る。この道でようやくオオルリの声を聞いた。
地面に一面、紫の花があるので、スミレの群生だ!(*_*)・・・が、藤の花が散ったものだった。
道路に出て、沢沿いをバス停まで歩く、セリバヒエンソウ、クサノオウ、花木ではヤブデマリ、桐の花、コゴメウツギ、ミズキなどきれいだった。
富士山 イカリソウ チゴユリ


05/04 多摩川
8時過ぎ着、中潮で満潮に近い時間。
シギ・チドリは狭い岸で丸くなって目を細めている。風が土手側から吹くので、みんなこちらを向いていて、何か面白い。ハマシギが280羽以上、メダイチドリ50前後、トウネン5羽、チュウシャクシギ、ソリハシシギ、キアシシギ、コチドリは2羽、など。ハマシギの中に右足にグリーンのフラッグを付けたのと、左足に付けたのといた。
中州に何だろうと思ったらカンムリカイツブリが上がって休んでいる。
土手をいつものように、行き止まりまで歩くと、スイカズラの甘い匂いがしていた。ツメクサ、カタバミも咲く。
コアジサシは一番河口にキイキイと鳴きながら30以上飛び交っていた。

 ハマシギたち


05/06 秋ケ瀬
子どもの森で、センダイムシクイ、キビタキの声が3カ所ぐらいで聞こえた。
コルリの声がレンジャクの丘の下の竹藪で聞こえる。姿は見られなかった。
コジュケイの大声や、キジ、ウグイス、モズ。
エゴの木、ノイバラが白い花をつけて、キショウブも咲き始める。
今日もすごい人出だった。帰りゴルフ場のそばの川岸を歩く。少し風が寒いけど、オオヨシキリが賑やかに鳴いていた。


05/11 秋ケ瀬
朝雨が降っていて、ゆっくり出掛ける。
子どもの森はセンダイムシクイが鳴いていて、鳥仲間は早くにはマミジロも鳴いていたとか、キビタキを見て、サンコウチョウの声を聞いて、ピクニックに行き、イカルとシメ、コサメビタキのビチビチというさえずりを久々に聞き、姿もゆっくり見られ、蝶を2種類、ダイミョウセセリとゴマダラを教えてもらった。ピクニックの森は今まで気がつかなかったけど、かなりチョウジソウが分布を増やしていてびっくりでした。

5/12 多摩川
今日は大潮でお昼頃?干潮。
土手に上がるとIさんがスコープにかがみこんでいて、メボソムシクイが鳴いてるよん、おっ、鳴いてるないてる!元気だね〜。
浜はハマシギ、チュウシャクシギ、キョウジョシギ、メダイチドリ、シロチドリ、アオアシシギ、ソリハシシギが妙に少ない。トウネンも少なく、あとはオオソリハシシギ、ダイゼンがちらちら、カルガモが今年生まれの雛を10羽子連れて、中州を目指して川を横断していた。
カンカイツブリもすっかり夏羽が1羽いたけど、風切羽はボロボロ。





5/19〜21 八ヶ岳〜戸隠〜白馬
時計より先に地震で起こされる。
八ヶ岳に8時前着、まず高原らしくカッコーが鳴く、けどホトトギスは聞こえない。ビンズイほか夏の鳥はコムクドリやオオルリ、陽気なノビタキ、キビタキ、オオヨシキリ、コヨシキリはまだなのか去年の場所にはいなかった。ノスリのペアは相変わらず、仲良く一緒にいる。
林道を走るとコルリ、コマドリとエゾムシクイの声。
野辺山

そのまま新緑を突っ切って八千穂から北八ヶ岳を回って白駒池にも寄りたかったけどガマン!。
シラカバは芽吹いているけど、ダケカンバはまだ全然だった。
さらに麦草峠を下る。マメザクラがキレイだった。
そのまま八島湿原に向かう。
マメザクラ

着くと雨が降りだし、傘をさして湿原を少し回る。ホオアカが出迎え、カッコー、オオジシギが遠くで鳴く、あとはノビタキぐらい。ここでもコヨシキリはまだなのか・・。湿原もまだ花はほとんどない。
上田を通過して、戸隠の飯綱高原へ泊まる。夕食後近くを散歩すると、ホトトギスとカッコーが競い合って鳴いていた。近くの湿原では水芭蕉はもう終わりリュウキンカが一面だった。


20日 戸隠植物園〜白馬
ウグイスの声で目覚め、5時30分頃植物園に着く。
雨がぱらっと降ったりやんだりの天気で、観光客も少ない。
花は水芭蕉が終わり、リュウキンカ、フッキソウ、ニリンソウなど。
カッコー、ツツドリ、ホトトギス、ジュウイチとトケンは全部聞こえた。ニュウナイスズメはつがいで参道に降り巣材を拾っていたり、コサメビタキは羽をバタつかせながら幹のウメノキゴケを剥がしていたり、ゴジュウカラは巣穴からウンチを運び出したりそれぞれ忙しそうだ。
でも、まだキビタキは隣と縄張り争いをしている。(境界線はが木道なのか、すぐ近くで喧嘩が始まる。)
サンショウクイは賑やかに鳴きながら上空を飛びまわり、クロツグミもアカハラもまだ遊んでいるみたいで、のんきにしてていいのだろうか。
戸隠自然植物園

そしてコルリ、ノジコ、マミジロ、それからずっといるカラ類、アカゲラ、アオゲラ、ウグイスなど。
お昼近くなると、お天気が回復してくる。久々に重い600ミリレンズをかついで歩きまわった。
やはりシャッターを押す気分はいいな〜、出来はともかく。
お昼を食べて3時頃鬼無里を通り、白馬の宿に向かう。


21日 白馬
朝のうちは雨が降っていたけど、だんだん止んで、近くの山や猿倉の白馬の登山口を回ってみる。どこに行ってもノジコやサンショウクイ、コサメビタキがいて嬉しくなる。特にサンショウクイが低い枝に止まるのにはハッとする・・けど突然すぎて撮れない。
猿倉の林道では教えていただいたように、ギフチョウ(蝶)とラショウモンカズラ(花)を見ることができた。
雪の北アルプスはすごい迫力で、行く先々で見られ、それだけでも永住したくなる。

白馬


あとは居谷里湿原、これも初めて行くところで、木崎湖から長野に抜ける道にある。
ひっそりとした湿原では、サワオグルマの黄色い花とミツガシワの白い花がきれいだった。ここも水芭蕉の群生地で、もう終わっていた。あとは、タチツボスミレ、サクラスミレ、チシオスミレ、ニョイスミレ、エゾノタチツボスミレ、5種見つける。もうしばらくするとアヤメやショウブが見られるようだ。
カッコー、ノジコの声が響き、のどかな気分で昼寝、してから、3時に帰路につき、7時に着いた。





5/25 都民の森〜三頭山
お天気がいいので、山。都民の森に7時着、坂道ではラショウモンカズラが少し咲いていた。サラサドウダン、ベニサラサドウダンの植え込み、チップの匂いの中、滝まではカラ類の声と、キビタキ、キクイタダキ、センダイムシクイ、カッコー、ウグイス、アオゲラ、沢からはミソサザイの声が数個体続き、コマドリも鳴く、ゴジュウカラ、コルリの声、オオルリ、そのままずっと新緑を進む。クワガタソウもちらほらカワイイ。
尾根に登ると、ユキザサやヤマツツジが咲いていた。頂上は展望も良く、富士山もくっきり。
奥多摩の山々も軒並み見える。ルリビタキが2羽、ヤマガラ。
登山客は少なく、15人くらいと犬2匹だったけど、下山中にはかなり団体で次々登ってきた。
ネコもリュックの上に乗って登山していた。
樹木の新緑も初々しいけど、野草も揃ってきれいだった。
ラショウモンカズラ ここにコマドリがいるといいな



5/26 秋ケ瀬
昨日コウライウグイスのお話を聞き、早朝から出掛けるけど、声も聞こえなかった。
本当に気まぐれな鳥で、何年ぶりかに出会えるのを楽しみにしていたのに・・・。
がっかり。でも、情報伝達のお陰で、仲間もたくさん来ていて楽しかった。
カッコーが遠くで、まのびした声で鳴いていて、ツバメは元気に柳の回りをビュンビュン飛びまわっていた。
帰りに大久保に寄ったけれど、こちらも何もいない。