2001年1月 フィールドノート        目次に戻る top↑

01/01 秋ケ瀬〜彩湖
初日の出は秋ケ瀬です。6時40分ぐらいだったか、地平線に雲が重なり、危ないかと思ったけど、それがなかなか良くて、染まった雲が複雑に輝いていた。
デジカメはもう白くなりつつある朝日です。

お祈りするの忘れてファインダーの中に見とれていた・・・。(^^;)。

彩湖 は風が強くて、え〜歩くの?、です。
正月太り防止!。
でも、コジュリンも飛んでいきなりヤブの中に落ちるし、他もあまり飛ばない。アメリカコガモがいるということで、ずっと延々歩いてさきたま大橋の下流、私にとって未踏の地、まで行って、ようやくイカダに乗っているアメリカコガモに出会えた。
なかなかいい、どうってことはないけど、

胸に横の白線、名札を付けているみたいで、分かり易い。ただのコガモにクチバシでつつかれて仕方なく川に入ったり、でもなんか大陸型というか、おおらかそう。(思いこみです。)
他は、ふつうのカモとハシビロガモがいた。
帰りにシマアカモズは、風が強いためか木の低いところと地面を行き来していた。
他ハヤブサ、チョウゲンボウ、ジョウビタキ、ベニマシコ、コジュリン、オオジュリンなどでした。


01/03 三番瀬
午後からおもむろに出掛ける。まだお正月でタコあげや、犬のお散歩とか、人出はけっこう多い。とぼとぼ歩いて、南側の防波堤で、ウミアイサ、遠い。ハジロカイツブリが3羽で、付かず離れずで泳いでいた。一緒にもぐると、浮き上がった時に、ヒュウという声で鳴き交わす。
浜はそろそろ干潮で引いている。ハマシギ、シロチドリ、ダイゼン、砂浜に風紋が広がり、その上を走る鳥たちが面白い。でも、シロチドリだけ。他は立ち止まらないから撮れないのだ。
今日はミヤコドリは33羽だった。他ハジロコチドリ。夕方までいて夕日に乱舞する鳥を見た、(すごっくキレイだった)。富士山もくっきり。でも、昨日はコクガンがいたらしい。


01/06 茨城県北浦
秋ケ瀬にトモエガモ30羽+という情報を頂いて、すぐに戻れない距離(><)、ハクチョウの里にオオホシハジロに会いに行く。
ちょうど餌の時間で近くに来ていた。今年はオスとメス。餌に群がるユリカモメやカモ、コブハクチョウ、ただのカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、オオバン、ホシハジロ、キンクロハジロなど、賑やかすぎる。その中でオオホシハジロは、そばに来るカモにことごとく突っかかっていた。前に見た時には、たくましい〜と思う程度だったけど、今回は、ちょっと凶暴だな〜(^^;)。
足元に来る鳥たちは、いつもスコープで見るより小さく感じる。
もらった粟みたいな餌をカモたちは土ごとすくって、水でブカブカとこして食べていた。
今日は観光客が多く、鳥見やさんは3〜4人だった。


1/07 やっぱり彩湖
駐車場の開門に合わせて行く。
でも、結論トモエガモは、いなかった、1羽も。
昨日はもっと遅い時間に見つけたとか、さきたま大橋の下まで行って帰りに見たという話しに励まされて、歩いた。先日の未踏の地よりも50メートルぐらい先まで。
そこで、イカダに乗っているカモを調べて、アメリカコガモがいた。
ハヤブサは鉄塔の一番上から彩湖 を見下ろしていた、視力はどこまで届くのか・・・。(トモエガモを探してほしい)。
で結局帰りにもいなかった、がっくり〜。
また何日かして戻ったこともあったらしい。前に60羽という群れでいたこともあったらしい。あった、らいいな〜。


1/14 丹沢〜宮が瀬
何年も前、クマタカを見たので、もしやと思い出掛ける。
出会った印象が強いと、外れても外れても懲りないで行ってしまう。
きれいに晴れていて、白い富士山もばっちり。
北側斜面は雪が残っていて、道の両脇も白い。沢の日溜まりにホオジロがたくさんとアオジ。
小さなダムの上でカワガラスが流れに踏ん張っていた。多分瀑布の裏に巣があって・・。
ジョウビタキ、カラ類、アカゲラの声、マヒワが100羽ぐらいで飛び回っていた。
少し道を歩くと、斜面をカヤクグリが鳴きながら枯葉をめくっている。
しばらくぼ〜っと待っていると、雪が降り始め、またたくまに道は真っ白になった。
でも宮が瀬まで降り続けるとあがった。
宮が瀬は湖だからカモとかいると思うけど、1羽だけ飛んだのを見たっきり。カワウも1羽、他トビ。
ナマリ色の空に太陽がボーッとかすんでいて、いかにも冬という感じだったのに、町に入ると晴れていた。


1/13 多摩川河口
空いちめんに雲が広がっている。でも思ったほど寒くなく、風も朝うちはなかった。
土手に上がると、満潮時間あたりで、満杯の川、カモもパラパラと浮いているけど、少ない。
とりあえず河口に向かって土手を歩く。下にいたオナガガモたちは人の気配(地響き?)ですーっと岸を離れる。
それぞれペアが出来ていて、いないのもいるけど、寄り添っている。
干潟が出ていないので、カモメ類は岸に少し、100羽前後のユリカモメは餌を投げるオジサンについて乱舞したり水面に降りたりしていた。
2〜3日前はホオジロガモのオスが1羽いたようだけど、いなくて、普通のカモたち。芦原はオオジュリンがいっぱい。スズメは群れているけど、ばらばらでもオオジュリンのほうが多いみたいだ。
少しひいてきて、シロチドリとハマシギが次々と群れでやってきて、どちらも60羽前後になった。
カモメは少なく、ただのカモメとセグロカモメだった。他、今日はカワウが少ない。(多分これからだと思うけど・・・)
だんだん寒くなってきて中州が出る前に帰ってしまった。

1/18〜19 八ヶ岳〜蓼科〜横岳〜諏訪湖
8時に八ヶ岳に着いた。農道は雪が15pくらい積もっていてタイヤがきしむ。山頂から吹き下ろす突風に雪煙が舞う中、キツネが1匹走っていた。
いつでも元気なカラ類たち、他ホオジロ、カシラダカ、アオジ、ずっとゆらゆらギシギシ走っているとズミの赤黒い実とごちゃごちゃの枝にひときわ赤いおだんごが一つ、よく見るとオオマシコだった、それより少し地味な色のおだんごもオオマシコのオス。おだんごは無心に実をついばんでいた。去年見ていないので久しぶり、やっぱり魅了させる鳥だ。
赤いついでに、ウソもいて、ベニマシコの2つがいが同じ枝に、だから4羽、ハンノキの実みたいなのにぶら下がっていた。これもなかなかきれいだった。カシャッ!。猛禽は飛ばない、風のせいなのか・・・。他、イカル、キジのメスが2羽。アカゲラ、ツグミが目立った。
蓼科は今年はまだ早いのか鳥の数は少ない。ヤマドリは、ガラスにぶつかったとか、空からドサッと落ちてきたとか、(これは襲った猛禽が、重さに耐えられなかったか、プレゼント?)ということで今期はまだ見ていないらしい、残念だ。

翌日19日、横岳ロープウェイで、上まで登り、坪庭を散策、縞枯山荘まで。といっても雪山で、踏み外すと足がそっくりはまってしまう。
お気楽登山だけど、冬山の魅力はすごいと思った。青い空と一面の銀世界、前日の吹雪で雪には風紋がきれいについている、それから樹氷の造形美。はるか遠くには白い北アルプスや中央アルプスが連なり、薄くかすんでいる。きっと朝や夕にはそれが赤く染まる。ロープウェイで働きたくなった。


坪庭

ロープウェイで見ると雪の斜面にカモシカが2頭のんびり突っ立っていた。

諏訪湖は山より寒い。久々の全面結氷。オオワシが真ん中に鎮座していた。コハクチョウの餌場にはコハクチョウの他ごく普通のカモたち、オナガ、カルガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、マガモ、がごちゃごちゃいる。他オオバン、セグロセキレイ、トビが多い。


オオワシ

夕日が氷の湖面を照らすのを見たかったけど帰るっ。




1/20 六郷干潟〜多摩川河口
今日はガン・カモ一斉調査の日で、8時に集合、まだ昨日の雪が残っていて、陸橋は横向きで降りている車とかあった。
六郷も芝生は雪で埋まっていた。
セイタカシギは、ステージを待つダンサーのように集まって突っ立っていた。
ガン・カモだから他のシギチやカモメには目もくれず、でも・・・、芦原でちらちらするものを見てスコープに入れると、丸窓の中に、なんとツリスガラが5羽、ハッピーす!。(それって遠かったからであって・・(^_^;)
カモは種類も数もあまりいなくて楽だった。
多摩川河口もまあ、ぱっとしなかった。
今日の読売新聞の「本よみうり堂」に真木広造さんの記事が載っていたけど、その野鳥撮影に対する情熱と「九割観察、一割撮影」という言葉はうーむ、とわたくし反省しきりです。




1/27 六郷干潟
雪が降るとじっとしていられなくて、渡良瀬、海、秋ケ瀬と色々な風景を思い浮かべながら、無難な近場で、カモの背中に積もる雪とか、降りしきる中のセイタカシギの群とか、撮るつもりで行く。でも、雪が凄すぎて大変。カメラが濡れないように胸にかかえて、風もあるので傘の方向も考え、足元はすべるし・・。
でも、良かった、色々なシーンが見られた。確かにテトラポットの上のカモの背中に雪が積もってたり、降りしきる雪にカモが飛んだり、モノトーンの風景でユリカモメの乱舞、クチバシと足だけが赤とか。
夕方散歩すると、スコップを持ったお父さんが、とりあえず愛車の上に積もった雪をそっとひとすくいとか、集めた雪をパタパタ固めてマッターホルンを作ってたり、(お子さまランチの旗を刺さなかったけど)、おとなりのご主人とすくった雪をどこまで飛ばせるか、内心競っていたりとか、なんか楽しい。
(これってフィールドノート?)